著者
小川 一 高井 裕司 水野 雅信 村岡 道明
雑誌
全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.54, pp.137-138, 1997-03-12

プロセッサ設計において、RTレベルより上流でのアーキテクチャの検証及び性能評価を行う試みはいくつか行われでいる。この際、用いられるアーキテクチャの動作記述には、次の点で課題があった。・動作記述の拡張性、流用性 ・下流設計環境との整合性 そこで上記課題を解決するために、アーキテクチャレベルのモデルを明確化し、汎用的なハードウエア記述言語 (Verilog-HDL)を用いて、高速なシミュレーシヨンと性能評価を可能とする動作記述の規約化を行った。本稿では、Verilog-HDL によるアーキテクチャレベルでの動作記述 (アーキテクチャ動作記述) 及びそのモデルを提案し、これを用いた設計フローと通信用プロセッサでの評価結果を報告する。
著者
長瀬 文昭 田中 靖郎 石田 学 高橋 忠幸 満田 和久 井上 一 宇野 伸一郎 HOLT S. 伊藤 真之 SERLEMITSOS P. 松岡 勝 北本 俊二 WHITE N.E. 林田 清 MADJSKI G. 田原 譲 CANIZARES C. 大橋 隆哉 MUSHOTZKY R. 紀伊 恒男 PETER R. 国枝 秀世 山内 茂雄 堂谷 忠靖 村上 敏夫 常深 博 牧島 一夫 小山 勝二 山下 広順 三原 建弘 小川原 嘉明 吉田 篤正 槙野 文命 HUGHES J. 宮田 恵美 鶴 剛 粟木 久光 石崎 欣尚 藤本 龍一 上田 佳宏 根来 均 田代 信 河合 誠之 RICKER G. HELFAND D. MCCAMMON D.
出版者
宇宙科学研究所
雑誌
国際学術研究
巻号頁・発行日
1996

「あすか」は、日米共同で製作されたX線天文衛星であり、1993年2月に打ち上げられた。そして、その後の観測運用も両国の緊密な協力によって遂行されている。これまで衛星は順調に運用され、装置は正常に稼し、所期の性能を発揮しており、試験観測・公募観測とも順調に行われてきた。本研究の目的はこの衛星の観測・運営を日米協力の下で行い、中性子星やブラックホールを含むX線連星や、超新星残骸、活動的銀河核、銀河団等からのX線放射、宇宙X線背景放射等の研究を行うことであった。この目的に沿って研究を進め次の各項目に述べる成果を挙げた。(1) 専門科学者グループの会合を定期的に開催し、観測計画の評価・ターゲットの選択、衛星の運用、適切な検出器較正等の衛星観測運営上の基本方針について討議をおこなった。(2) X線望遠鏡および各測定装置の精密な較正を行うとともに、各検出器の諸特性・応答関数の時間変化を明らかにし、すべての観測に対し正確な解析を可能とした。(3) データ解析ソフトウエアーの改良・拡充、科学データの編集、管理を両国研究者が協力し且つ継続的におこなった。(4) 観測から得られたデータを共同で解析、討議を行って、その科学的成果をまとめた。さらにこれらの得られた成果を各種国際学会・研究集会において発表し、また学術専門誌に公表した。(5) 観測者の占有期間を過ぎたデータを統一的に編集・管理し、またその観測記録を整備して、これらの観測記録、アーカイブデータを広く公開し、世界中の研究者の使用の便に供した。特に、「あすか」によるX線観測では、その高感度、高帯域、高分光撮像特性により、宇宙論研究に重大な寄与をするX線背景放射の解明、遠方のクエーサーや原始銀河からのX線放射の発見、銀河団の進化および暗黒物質の解明、活動銀河核、ブラックホール天体、ジェット天体、強磁場中性子星等の特異天体の解明、激変星、高温白色わい星、超新星残骸等における高温プラズマ状態の研究等において重要な成果を得ることが出来た。これら「あすか」の成果は国際的にも高く評価されている。以上、本研究課題に対する科学研究費補助金により、国際協力の下での「あすか」衛星の観測・運営が円滑に行われ、また十分な科学的成果を挙げることが出来た。
著者
松井 邦彦 小島 淳 小川 久雄
出版者
山口大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2010

本研究では、日本人の急性心筋梗塞患者に関した前向き多施設共同研究である Japan Acute Coronary Syndrome Study (JACSS)のデータベースをもとに、1)データマイニングの手法や統計手法を用いて、治療法の選択を含めた判断の影響、その効果を評価する。さらに、2)予後予測モデルの作成を試みた上で、得られた結果について妥当性の検証を行った。急性心筋梗塞患者に対して、30 日後での死亡に関する侵襲的な再還流療法の効果についての評価を行ったところ、中程度のリスクと考えられた群に対して、もっとも効果は高かったと考えられた
著者
永沼 孝子 小川 智久 尾定 誠
出版者
東北大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2007

4種のマベガイ外套膜レクチン(PPL-1~4)のうち、PPL-1は生体防御に関わること、PPL-2はカルシウム結晶化制御能、即ち貝殻および真珠層の形成に関与する他、生生体防御能も有することを明らかにした。PPL-4もカルシウム結晶化に関与することが分かった。このように、PPL群はマベガイ生体において、それぞれ異なる役割を果たし、健康な生体の維持に貢献していることが示唆された。
著者
小川 和孝
出版者
東京大学
雑誌
研究活動スタート支援
巻号頁・発行日
2014-08-29

本研究の目的は、企業という組織レベルの要因を1つの社会制度と見なし、それを労働市場における社会的地位の格差の生成メカニズムとみなした実証研究を行うことである。本研究では、以下の2点を明らかにした。(1)企業規模は、内部労働市場における技能形成の機会を通じて、収入の蓄積的な格差を生み出している。(2)企業規模は、人々の収入の平均だけではなく、ばらつきに影響し、大企業に従事する人々における安定性をもたらしている。
著者
笹森 崇行 澤谷 邦男 安達 三郎 村井 泰仁 小川 正浩 井口 勝弘 西山 光生
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会論文誌. B, 通信 (ISSN:13444697)
巻号頁・発行日
vol.82, no.4, pp.645-652, 1999-04-25
被引用文献数
12 3

架空送電線の工事や保守作業を行うときには, 感電事故を防ぐために作業回線の送電を停止するとともに, 商用周波数の誘導電流による感電対策のために電線を鉄塔に接地する. しかしながら, このような接地による誘導対策を行ってもラジオやテレビの放送所の近傍にある送電線では, 送電線上に大きな誘導電流が流れる場合があることが, 以前から指摘されてきた. そのために, 放送所近傍の送電線については放送が行われていない深夜などに作業を行うのが実状であった. しかしながら, このように送電線に放送波が強く誘導される場所は極めてまれであるために, 放送波による誘導現象を詳しく研究した例は現在までになかった. 本論文では, 放送波による大きな誘導電界が発生する場所を取り上げ, 誘導現象をモーメント法によって解析する. まず, 誘導電界の周波数特性を求め, 送電設備が多くの周波数で共振していることを示す. つぎに, 四つの共振周波数において, 地線を含む各送電線上を流れる誘導電流を求めることにより, 送電設備の共振構造を明らかにする. また, 放送波による誘導が発生する送電線の場所を予測する方法について考察する.
著者
小川 晴久
出版者
東京女子大学
雑誌
東京女子大学紀要論集 (ISSN:04934350)
巻号頁・発行日
vol.30, no.2, pp.1-32, 1980-03-10

Since in 1973 Minn Young-gyu, a professor of Yonsei University, introduced Kim Sog-mun's work "Yoghak-Yisipsa-Dohae" 易学二十四図解 to the world, it has been established that the foremost advocate of the theory of the rotative earth in Korea is not Hong Dae-yong (1731-1783) but Kim Sog-mun (1658-1735). But then has Hong Dae-yong's cosmological theory lost it's raison-detre? This article aims to clarify the relation of their theories and their own contributions. My conclusions are as follows. 1. Under the influences of the astronomical theory of Chang Heng-chu 張横渠 (1020-1077) and Western theory of the rotative earth, introduced critically to China by Jesuits, Kim Sog-mun overthrew the Ptolemaic theory and established the theory of the rotative earth in East Asia for the first time, Though his cosmic world was yet one of the structure of concentric circles, it is an original system in which inner stars revolve round the center of the universe more rapidly than outer ones. 2. Hong Dae-yong's cosmic world is not the one of concentric circles but the infinite universe inheriting from The Hsuan Yeh Teachiny 宣夜説, one of the ancient Chinese cosmologies. He says that the Milky Way is composed of innumerable stars and in the universe there are countless worlds such as the Milky Way. This is an amazingly modern understanding of the infinite universe. 3. Kim Sog-mun performed a great change from the concept of moving celestial bodies and static earth to the one of moving and rotating earth. Hong Dae-yong expanded the horizon to the idea of the infinite universe. They made their own contributions.
著者
中井 宏 小川 和久
出版者
公益社団法人 日本心理学会
雑誌
心理学研究 (ISSN:00215236)
巻号頁・発行日
vol.85, no.4, pp.373-382, 2014
被引用文献数
1

Interview and questionnaire surveys were conducted with bus drivers in Japan, with the goal of developing an educational program for better control of emotions among bus drivers. The interviews aimed at identifying stressors and ways in which stress negatively influenced bus services. The questionnaire survey, which was being developed as a self-diagnosis tool, further provided bus drivers with the opportunity to understand their own emotional tendencies. Factor analysis identified six factors underlying work-related stress: anger at unsafe behaviours of nearby road users, irritation caused by complaints from passengers, time pressures, anxiety about traffic accidents, impatience with slow passengers, and resentment of bad-mannered passengers. The influence of stress on the drivers comprised four factors: cognitive failure, sullen behaviour, abrupt acceleration/deceleration, and aggressive driving. Moreover, drivers with lower stress were relatively older and more experienced. Based on these results, educational materials were proposed with the aim of enhancing bus drivers' understanding of their emotional processes and coping skills.
著者
石川 透 屋名池 誠 佐々木 孝浩 堀川 貴司 小川 剛生 津田 眞弓 佐藤 道生 小秋元 段 神作 研一 柳沢 昌紀
出版者
慶應義塾大学
雑誌
基盤研究(A)
巻号頁・発行日
2012-10-31

室町時代から江戸時代に作成された、写本と版本については、これまでばくぜんと、室町時代までの写本の文化が、江戸時代の版本の文化へと置き換わっていったと、考えられていた。しかし、江戸時代前期に作成された奈良絵本・絵巻を見るだけでも、明らかに版本から写本へ作られたものが、相当数存在している。そして、写本と版本の両方を作る人物として、仮名草子作家として著名な浅井了意や、日本史上初の女性絵本作家というべき居初つな等が存在することが明らかになってきたのである。本研究では、これまで、中世文学と近世文学の研究として別々に扱われていた写本と版本の関係を、新しい資料を利用しての解明を試みた。
著者
小川 滋彦
出版者
日本静脈経腸栄養学会
雑誌
静脈経腸栄養 (ISSN:13444980)
巻号頁・発行日
vol.29, no.4, pp.971-974, 2014 (Released:2014-08-20)
参考文献数
12
被引用文献数
1

在宅医療とは、真に患者中心の医療を具現する場であるならば、看取りの場ではなく、生活者としての社会復帰の場でなければならない。そのような大前提があればこそ、経皮内視鏡的胃瘻造設術(percutaneous endoscopic gastrostomy:PEG)による栄養管理は真価を発揮し、エンドユーザーである患者と家族という当事者に歓迎される。ただ、介護者のいない独居者が増えている現状において、どのような在宅医療を描いていくかは、これからの課題である。
著者
田名部 尚子 小川 宣子
出版者
Japan Poultry Science Association
雑誌
日本家禽学会誌 (ISSN:00290254)
巻号頁・発行日
vol.12, no.6, pp.282-285, 1975-11-25 (Released:2008-11-12)
参考文献数
5

市販ウズラ卵を1974年5月より1975年4月まで毎月中旬に名古屋•岐阜地区の3店より購入してその卵質を調査した。卵黄高, 卵黄係数, 卵白高はいずれも著しい季節的変動を示し, 気温の上昇とともに低下し7月および8月に最低になった。また気温の下降に伴い高くなり10月から3月までは高い値を示した。6, 7, 8月には腐敗卵の発生がみられ, 7月には25%に達した。このことから市販ウズラ卵は産卵後かなり長い期間 (20~60日) 経過したものが店頭におかれていることが想像された。
著者
千本 英史 小川 豊生 深澤 徹 大谷 俊太 礪波 美和子 伊藤 聡 柳田 征司
出版者
奈良女子大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2000

「国文学」という学問は二〇世紀に成立した。芳賀弥一の『国文学史十講』が冨山房から出版されたのは一八九九年の十二月である。それから百年が過ぎ、研究領域の拡大および深化は、研究方法の多様化とともに、「正当的作品」自体の意味をきわめて不安定な、宙づりな存在とした。ことは文学の一分野にとどまらない。すべての分野における「正当」なるもの、「標準」なるものの見直し、「正当」と「虚偽」二分割の思考の枠組み自体が問われようとしているといえる。こうした情況のなかでもう一度、古来の「偽書」の系譜をたどり、それぞれの作品に込められた文学史の力動を再発見し、そのことをとおしていま一度、「文学」という営為を検証しなおしたいと考えた。そのために、思想史的、歴史的文献をも含めて、個々の偽書の体系的把握が必要となる。関心が重層しながらも、多分野にわたる研究者によって、共同チームを組み、それぞれの分野での偽書を検討し、それぞれの分野の特性を明らかにし、そこで得られたもののうちから、代表的なものを選び、それに注釈作業を行い、さらにその特性を解明していった。研究期間の間に「偽書」についての興味が多分野から見られたが、たとえば「月刊言語」の特集や、佐藤弘夫氏著『偽書の精神史 神仏・異界と交感する中世』でも、いまだ「偽書」は断片的に扱われている段階である。これまでの研究の成果を生かしつつ、早急に「偽書」全体を俯瞰する叢書が提供されることが望ましい。これについてはすでに、科研メンバーを中心に、さらに幅広い研究者に呼びかけて、三〜五巻程度の叢刊の刊行を準備し、原稿も相当部分集まりつつある。諸般の事情から、いまだ第一巻の刊行も遅れている状況であるが、早急に刊行体制を再構築したい。現在確認できているところでいえば、秘伝・口伝を特徴とする中世期の「偽書」と平安〜鎌倉の人物に仮託した近世記の「偽書」(擬書)との間には、性格付けに一定の差異がみられる。両者のありようの性格的な断絶と継承の関係を、さらに成立の背後の社会的な視野を加えつつ検討する必要があると思われる。さらに中国を始めとする周辺諸国の「偽書」との比較検討は、まだ研究の緒についたばかりである。今後の進展を期したい。
著者
小川 明子
出版者
[出版者不明]
巻号頁・発行日
2010

制度:新 ; 報告番号:甲3084号 ; 学位の種類:博士(法学) ; 授与年月日:2010/3/1 ; 早大学位記番号:新5351
著者
堀 裕和 小川 真 大西 直毅
出版者
素粒子論グループ 素粒子研究編集部
雑誌
素粒子論研究 (ISSN:03711838)
巻号頁・発行日
vol.105, no.1, pp.A20-A24, 2002-04-20

We take into account the relaxation process of radiation weakly interacting with such material systems as gases in thermodynamic equilibrium and introduce an idea of effective absorption coefficient to be used in the equation of radiative transfer.
著者
小川 正広
出版者
京都大学文学部西洋古典研究室
雑誌
西洋古典論集 (ISSN:02897113)
巻号頁・発行日
vol.1, pp.41-66, 1980-03-20

この論文は国立情報学研究所の学術雑誌公開支援事業により電子化されました。