著者
加藤 善也 北上 義一 酒井 靖夫 小野 充一
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告. HI,ヒューマンインタフェース研究会報告 (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.82, pp.1-6, 1999-01-29
被引用文献数
1

携帯型情報端末のための新しい入力技術として実験を進めている片手打鍵文字入力方式 (CUT式) を紹介する。4段3列の12キーを使い、初心者でもすぐに覚えられる配列で効率良く日本語 (ローマ字) が入力できる。実験の結果、被験者が120時間の練習により103文字/分の入力速度に達した。これは、QWERTY型キーボードを使ったローマ字入力の場合と比較し、約半分の時間で約80%の入力効率が得られたことを示す。
著者
小野清一郎 著
出版者
有斐閣
巻号頁・発行日
1937
著者
小野塚 知二 市原 博 禹 宗? 榎 一江 木下 順 清水 克洋 関口 定一 松田 紀子 オムネス カトリーヌ オリヴァー ボビー
出版者
東京大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2008

本研究は、人が他の人の働き方を管理して、より効率的に成果を得るという近現代産業社会に特有の営為(すなわち労務管理)が、いかに誕生し、終焉を迎えつつあるかを、比較史の観点から明らかにした。労務管理は産業社会の初発の段階にはほとんど発生せず、自律的な集団作業に委ねられていたのに対して、そうした集団を可視化し、統御し、解体しようとする発想が19世紀末に登場するとともに、労務管理は生成した。仕事における集団の重要性の低下とともに労務管理の必要性も低下しつつある20世紀末以降の現状の歴史的な位置付けを試みた。
著者
小野寺 孝義 Takayoshi Onodera
雑誌
東海女子短期大学紀要 = The journal of Tokai Women's Junior College (ISSN:02863170)
巻号頁・発行日
no.20, pp.105-110, 1994-03-31

The content of the attractiveness stereotypes was investigated. Data from 94 female college undergraduates show that there is the double standard in the subjects' stereotypes for the physically attractive persons. While they perceived the attractive persons being warm and tender, they perceived them being cold at the same time. Categorical analysis using loglinear model indicated that subjects who have the negative or the positive view to the attractive women tended to respond to the attractive men same way. Findings support the view that women have the complex and contradictive attitude to the physically attractive persons.
著者
小野田 教高
出版者
公益社団法人 日本超音波医学会
雑誌
超音波医学 (ISSN:13461176)
巻号頁・発行日
vol.36, no.4, pp.469-476, 2009 (Released:2009-07-28)
参考文献数
22

数多くある甲状腺,副甲状腺の画像診断の中で,超音波検査は最も感度がよく侵襲も無いことから,ファーストチョイスの検査と位置付けられている.甲状腺の場合,Bモードによる質的な診断のみならず,カラードプラ法による血流情報を加味することで,機能的な評価も可能となっている.現時点で,超音波検査を駆使しても鑑別に苦慮する疾患として,濾胞癌と濾胞腺腫,軽症のバセドウ病と無痛性甲状腺炎がある.一方,副甲状腺は,超音波検査で観察された場合は,病的な腫大と判断出来るが,発生学的に位置異常が多く,広範囲の観察が必要である.各種疾患に対して,PEIT(経皮的エタノール注入療法)が適応されており,侵襲の少ないことから注目されている.甲状腺,副甲状腺超音波検査は,今後多くの臨床家によって普及されることが望まれる.
著者
岩崎 亘典 藤田 直子 SPRAGUE David 寺元 郁博 山口 欧志 小野原 彩香
出版者
国立研究開発法人 農業環境技術研究所
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2013-04-01

本研究では、明治時代初期に作成された迅速測図を元に、高解像度・高位置精度のラスタデータを作成するとともに、このデータを元に100mグリッドでの明治時代初期土地利用データベースを構築、公開した。次に、視図,断面図などの図郭外図についてデジタル化と位置の特定を行い、KML形式とCesiumを使ったWebページで公開した。視図が描かれた地点のうち、27地点において高解像度パノラマ写真を撮影し、現在の景観と比較が可能なデータベースを構築、公開した。さらに、国土数値情報との比較により過去130年間の土地地利用・被覆変化を類型化した。これらのコンテンツはライセンスは、CC BY 4.0 国際とした。
著者
横井 勝彦 奈倉 文二 阿倍 悦生 鈴木 俊夫 小野塚 知二 千田 武志
出版者
明治大学
雑誌
基盤研究(A)
巻号頁・発行日
2002

平成17年度は、過去3年間の研究成果を踏まえて、国内外の研究ネットワークの拡大につとめた。これまで各研究分担者は「第二次大戦前における日英間の武器移転・技術移転」という共通テーマの下で、経済史の視点より多角的かつ実証的な研究を進めてきた。その一応の成果は、奈倉文二・横井勝彦・小野塚知二『日英兵器産業とジーメンス事件-武器移転の国際経済史-』(日本経済評論社、2003年)および奈倉・横井編『日英兵器産業史-武器移転の経済史的研究-』(日本経済評論社、2005年)に取りまとめることができた。そうした成果を踏まえて、平成17年10月には政治経済学・経済史学会の下に「兵器産業・武器移転フォーラム」を設置し、研究者ネットワークの拡充に着手した。それとは別に同年11月には第41回経営史学会全国大会(神戸大学)において、安部悦生が学会報告(自由論題「戦間期イギリス兵器企業の戦略と組織-ヴィッカーズとアームストロング」)を行い、これまでの研究成果の一部を紹介した。また、海外の研究者としては、マリーナ・カッタルッツァ(Marina Cattaruzza スイス、ベルン大学・教授)、エーリッヒ・パウアー(Erich Pauer ドイツ、マールブルグ・フィリップス大学・教授)、アンドリュー・ポーター(Andrew Porter イギリス、ロンドン大学・教授)、以上3氏との国際的な共同研究体制を確立することが出来た。「日英関係史における武器移転・技術移転」というこれまでのテーマを今後は「帝国史・国際関係史における武器移転の総合的研究」へと広げていく予定である。
著者
小野 幸絵 田中 彰 末高 武彦 澤 秀一郎
出版者
一般社団法人 口腔衛生学会
雑誌
口腔衛生学会雑誌 (ISSN:00232831)
巻号頁・発行日
vol.57, no.3, pp.208-213, 2007
参考文献数
11
被引用文献数
6

2004年10月23日夕方に新潟県中越地方で最大震度7の地震が発生した.著者は,地震直後に村ぐるみで避難しその後も仮設住宅で生活しているY村住民を対象として,地震前,地震直後,仮設住宅入居以降(地震から約50日)における歯磨きの状況などについて,2005年4月にY村診療所患者のうち協力が得られた388名に調査を行った.その結果は以下のようである.1歯磨き回数は,地震前に比べて直後では減少したが,仮設住宅入居後では地震前よりわずかに増加した.また,歯磨きの仕方について地震前と入居後で比較すると,地震前と同じ者が半数以上で,雑になった者は10%あまりであった.2地震直後は,うがい液でうがいをした者あるいは口をすすいだ者が多かった.歯ブラシは80%以上が3日以内に入手した.3地震直後に必要としたものは,歯ブラシ,うがい用のコップ,うがい液の順で多かった.今回の調査参加者は一地域のみで年齢的にも偏りがあるが,被災時そして被災前後の歯磨き状況についての実態と需要を把握することができた.
著者
角尾 衣未留 George Tzanetakis 小野 順貴 嵯峨山 茂樹
出版者
情報処理学会
雑誌
研究報告音楽情報科学(MUS) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2009, no.1, pp.1-6, 2009-07-22
参考文献数
10

本研究は音楽音響信号中に含まれる小節単位の低音旋律パターンをジャンルごとに複数種類抽出し、ジャンル認識の精度を向上させる事を目的としている。小節単位の低音旋律パターンは例えばロックでは同じ音を同じリズムで演奏されるのに対し、ジャズではウォーキングベースと呼ばれる複雑なパターンであるなど、ジャンル毎に特徴的である。低音旋律パターンのピッチシフトに対する不変性を考慮した k-means クラスタリング法を提案し、ジャンル毎のパターンテンプレートの学習を行い、楽曲に含まれているパターンとテンプレートの距離に基づく特徴量ベクトルを算出することによって、ジャンル認識を行いその有効性を検証する。This paper discusses a new approach for clustering musical bass-line patterns representing particular genres and its application to audio genre classification. Many musical genres are characterized by not only timbral information but also representative bar-long bass-line patterns. For instance, while a bass-line in rock music is constant pitch and a uniform rhythm, in jazz music there are many characteristic movements such as walking bass. We propose a representative bass-line pattern template extraction method based on k-means clustering handling a pitch-shift problem. After extracting the templates for each genre, a feature vector is calculated and used for automatic genre classification.
著者
エバンズベンジャミンルカ 棟方 渚 小野 哲雄
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
研究報告音楽情報科学(MUS)
巻号頁・発行日
vol.2013, no.37, pp.1-4, 2013-08-24

現代の音楽は多種多様に発展しており,特に自動作曲プログラムなどの進展は顕著である.しかしパターンマッチングや確率モデルに基づいたシステムの動作は,作曲家が楽曲を創作する過程や思考とは大きく異なり,ユーザによる作曲過程の調整が難しい.出力だけでなく,作曲過程にも楽譜データを利用するシステムの方が,従来システムに比べ,音楽の知識を持つユーザにはより使いやすいと考える.これまで我々は,楽譜データに基づく自動作曲システムの実現に向けて,バス課題を実行するシステム "Creating Music for You(CMY)" を実装してきた.本研究では CMY に新たに,バス声部の転回系を作曲規則として実装し,入力の制限を緩和した.また,プログラム実行時に任意の規則の利用・非利用が設定できるようにし,出力する楽曲の可能性を増大できる仕組みも実装した.As modern music is evolving in many ways, the advancement of automated music composing software is particularly noticeable. However, these systems, which generally rely heavily on pattern-matching technology and statistical models, operate using a composition mechanism which is totally different from that of the composer, making the system unrealistic for the user to adjust and control. A system which uses sheet-music-type data not only in the output but also in the composing process itself would offer the musically knowledgeable user an easier programme to work with. In previous research, we created an automated music composing system "Creating Music for You" (CMY), which composes four part harmony from bass-part music the user inputs. In this research, we have implemented the theory of chord inversions (i.e. chords with non-tonic bass notes), and have also enabled the user to choose which rules to use in the composition process. Both of these modifications allow for a wider variety of harmonic options in the output music.