著者
山田 一作 木下 聖子
出版者
公益社団法人 日本化学会・情報化学部会
雑誌
ケモインフォマティクス討論会予稿集 第40回ケモインフォマティクス討論会 山口
巻号頁・発行日
pp.O2, 2017 (Released:2017-10-19)
参考文献数
13

セマンティックウェブ技術を活用し様々なライフサイエンスデータとリンクすることで糖鎖機能の解明につなげることができる。糖鎖科学のポータルサイトとしてGlyCosmos Portal を開発し、ライフサイエンスデータの統合を目指す。我々はこれまで国内外の研究者と協力し糖鎖情報のオントロジーであるGlycoRDF、糖鎖構造表記 法であるWURCS、国際糖鎖構造リポジトリであるGlyTouCan を開発してきた。本ポータルは、これらの成果を活用したリポジトリとデータベースで構成される。リポジトリはGlyTouCan と複合糖質のリポジトリを開発している。また、データベースとしては、糖鎖関連の生合成経路や糖鎖の分子構造のデータを収録するGlyCosmosDB を開発している。

2 0 0 0 OA 畸形児図譜

著者
山田一夫 編
出版者
近畿婦人科学会
巻号頁・発行日
1918
著者
矢野 隆 五十嵐 寿一 加来 治郎 神田 一伸 金子 哲也 桑野 園子 新居 洋子 佐藤 哲身 荘 美知子 山田 一郎 吉野 泰子
出版者
一般社団法人日本音響学会
雑誌
日本音響学会誌 (ISSN:03694232)
巻号頁・発行日
vol.58, no.2, pp.101-110, 2002-02-01
被引用文献数
15 3

世界各地で行われる騒音に関する社会調査のデータを精度よく比較するためには, 異種の言語間で比較可能な騒音のうるささに関する尺度が必要である。筆者らはICBEN Team6が計画した国際共同研究の一環として, 我が国の4地域で20代から60代以上の1,102名の人々を対象として, 騒音のうるささに関する日本語の5段階の尺度を構成した。騒音のうるささの程度を表す21個の言葉を選び, どの言葉が最小のうるささから最大まで等間隔に並んでいるか, どの言葉が尺度カテゴリに好んで選ばれるか, 更に評価のばらつきが小さいかを検討し, 異種の言語間で比較可能な騒音のうるささに関する尺度の言葉として「非常に」, 「だいぶ」, 「多少」, 「それほど…ない」, 「まったく…ない」を選んだ。
著者
高野 正太 辻 順行 山田 一隆
出版者
日本大腸肛門病学会
雑誌
日本大腸肛門病学会雑誌 (ISSN:00471801)
巻号頁・発行日
vol.68, no.8, pp.530-533, 2015 (Released:2015-08-04)
参考文献数
23

症例は64歳女性.肛門痛,会陰痛を主訴に受診し肛門診,肛門指診,肛門鏡診および経肛門超音波検査にて異常所見を認めず機能性直腸肛門痛と診断された.ロキソプロフェンナトリウム錠,ジクロフェナクナトリウム坐剤,トリベノシド・リドカイン軟膏による保存療法を施行し疼痛は落ち着いていたが,1年後に疼痛増悪した.両側脛骨神経刺激療法を開始し週2回,計12回施行した.Visual analog scale for painは治療前8.3から治療後0へ減少,1ヵ月間で疼痛を感じた日数は治療前30日から0日へ減少し,また会陰痛も消失した.脛骨神経刺激療法は簡便に施行でき侵襲も少なく,機能性直腸肛門痛の治療の選択肢のひとつと考える.
著者
野嵜 敢 伊藤 めぐみ 村越 ふみ 滄木 孝弘 芝野 健一 山田 一孝
出版者
日本家畜臨床学会 ・ 大動物臨床研究会・九州沖縄産業動物臨床研究会
雑誌
産業動物臨床医学雑誌 (ISSN:1884684X)
巻号頁・発行日
vol.10, no.2, pp.68-72, 2019-08-31 (Released:2019-09-27)
参考文献数
10

クリプトスポリジウム感染症は生後1 カ月以内の子牛に水様性下痢を引き起こす.クリプトスポリジウム症に有効な治療薬は存在しないが,子牛の下痢症に対する卵黄抗体(IgY)製剤が市販されており,これに抗クリプトスポリジウムIgY が含まれる.そこで本研究では,クリプトスポリジウム症に対する本製剤の効果を血清中および糞便中IgY 動態から検討した.1 酪農場の子牛12 頭を対照群(通常哺乳),初乳投与群(初乳に製剤60g を混合して投与),2 週投与群(初乳に製剤60g,生後2 週間まで生乳に製剤10g/日を混合して投与)の3 群に分けて供試牛とした.試験期間は生後21日目までとし,血液および糞便を採取した.すべての供試牛がCryptosporidium parvum に感染し,水様性下痢を発症した.糞便1g あたりの平均オーシスト数は2 週投与群が,初乳投与群および対照群より有意に少なかった(p<0.05).また,血清および糞便中の総IgY 濃度および抗クリプトスポリジウムIgY 濃度は,初乳投与群および2 週投与群ともに高値を示し,糞便中の総IgY 濃度は生後5 ~14 日目までは2 週投与群で初乳投与群よりも有意に高かった(p<0.05).糞便中の抗クリプトスポリジウムIgY 濃度は生後5 および7 日目に2 週投与群で初乳投与群よりも有意に高かった(p<0.05).本製剤の2 週間の連続的な経口投与はクリプトスポリジウム感染子牛のオーシスト排出量を減少させたことから,抗クリプトスポリジウムIgY はクリプトスポリジウム症予防に有用である可能性が示唆された.
著者
綾部 早穂 山田 一夫 青木 佐奈枝 一谷 幸男 松井 豊
出版者
筑波大学
雑誌
挑戦的萌芽研究
巻号頁・発行日
2014-04-01

3つのアプローチからにおいのトラウマ記憶を探求した。臨床心理士への面接調査から、五感に示されるPTSD症状で、嗅覚に関する症状は当事者・治療者ともに認識が低いこと、味嗅覚は特定の被害とは結びつかないが、フラッシュバックで体験されることが示された。人間のにおい嫌悪条件づけ実験では、条件づけられたにおいへの主観的不快感には変化はなかったが、連続提示した場合に強度減衰が生じにくいことが示され、不快臭に対して注意が継続的に向けられることが示唆された。また、PTSDモデル動物に関しては、無臭の装置にラットを入れ、その後においと電撃を対提示した場合でのみ、においに対する恐怖反応がみられ、方法を確立した。
著者
橘高 義典 今本 啓一 半井 健一郎 山田 一夫 宮里 心一
出版者
公益社団法人 日本コンクリート工学会
雑誌
コンクリート工学 (ISSN:03871061)
巻号頁・発行日
vol.52, no.11, pp.984-991, 2014 (Released:2015-11-01)
参考文献数
30
被引用文献数
1 1

東日本大震災での福島第一原子力発電所の事故により,放射性物質を有する汚染水が敷地内に大量に残留しており,それらの処理,一時保管,漏洩防止などが重要な課題となっている。また,外部に飛散した放射性物質により汚染された廃棄物などの処理,処分,再利用技術が必要とされている。本稿では,コンクリート工学の視点からこれらの問題に関連する既往研究,報告,技術提案などを概説する。
著者
斑目 広郎 広瀬 学 広瀬 みさき 佐藤 加奈子 森 恵 山田 一孝
出版者
公益社団法人 日本獣医師会
雑誌
日本獣医師会雑誌 (ISSN:04466454)
巻号頁・発行日
vol.76, no.8, pp.e183-e186, 2023 (Released:2023-08-05)
参考文献数
9

16歳齢,避妊雌猫が肛門左側にできた潰瘍化した皮膚腫瘤を主訴に個人動物病院に来院した.切除腫瘤の病理組織学的検査を実施し,肛門囊腺癌と診断後,第82病日に死亡した.死後CT後に病理解剖を実施し,局所再発と全身多発転移を伴う両側性肛門囊腺癌と診断した.
著者
山路 徹 審良 善和 濱田 秀則 山田 一夫
出版者
公益社団法人 土木学会
雑誌
土木学会論文集E (ISSN:18806066)
巻号頁・発行日
vol.66, no.1, pp.21-37, 2010 (Released:2010-02-19)
参考文献数
22
被引用文献数
1

海洋環境下におけるコンクリートの劣化性状および劣化指標に関する検討を行うため,実港湾コンクリート構造物から採取したコアおよび自然海水中に長期間暴露された試験体を用い,ビッカース硬さ分布,中性化深さ,EPMAによる各種元素(マグネシウムMg,硫黄S,塩素Clなど)濃度分布,等の測定を行った.その結果,中性化深さとMgの侵入深さとの相関が高いことが確認された.一方,表面近傍でClの濃度が低下する範囲(ycl)と中性化深さの相関は必ずしも高くなく,yclは硫酸イオンの存在を表しているSの侵入深さとの相関が高いことが確認された.また,ビッカース硬さの低下が見られた範囲(劣化深さとみなす)とMgの侵入深さには良い相関が確認され,Mgの侵入深さが劣化指標となりうる可能性が示された.
著者
山田 一成
出版者
法政大学社会学部学会
雑誌
社会志林 = 社会志林 (ISSN:13445952)
巻号頁・発行日
vol.57, no.1・2, pp.41-61, 2010-09
著者
松本 直也 伊藤 めぐみ 山田 一孝 豊留 孝仁
出版者
日本野生動物医学会
雑誌
日本野生動物医学会誌 (ISSN:13426133)
巻号頁・発行日
vol.25, no.3, pp.101-107, 2020-09-30 (Released:2020-11-30)
参考文献数
14
被引用文献数
2 4

飼育下の鳥類においてアスペルギルス症は重要な疾患であるが,その予防策や診断方法,治療法は確立されていない。アスペルギルス症の主な起因菌であるAspergillus fumigatusは自然環境中に普遍的に存在するため,ときとして飼育鳥類に感染し,死に至らしめる。登別マリンパークニクス飼育下のキングペンギン(Aptenodytes patagonicus),ジェンツーペンギン(Pygoscelis papua),ケープペンギン(Spheniscus demersus)のA. fumigatus感染を防ぐことを目的とし,本研究では飼育環境中に存在するA. fumigatus汚染源の調査を行った。エアーサンプリングおよび土壌サンプリングのデータから主な汚染源が土壌であると推定されたため,土壌とペンギンの接触を最小限とする対策を行った。その結果,アスペルギルス症の発症は認められなくなった。本研究から,A. fumigatusの感染予防において,予め飼育環境下の汚染源を推定することは有効であり,屋内での対策とともに屋外の環境への対策も重要であることが確認された。