著者
藤田 昌久 石川 文彦 釜田 茂幸 山田 千寿
出版者
The Japan Society of Coloproctology
雑誌
日本大腸肛門病学会雑誌 (ISSN:00471801)
巻号頁・発行日
vol.68, no.7, pp.486-489, 2015
被引用文献数
2

経肛門的直腸内異物の大部分は自慰行為や性的行為により生じるが,異物は多種多様である.今回,われわれは,経肛門的に直腸内に挿入された巨大なシリコン製玩具に対して,ミオームボーラーを用いて経肛門的に摘出した症例を経験した.症例は34歳男性.自慰行為にて肛門よりシリコン製玩具を挿入,摘出できなくなり当科を受診した.外来で無麻酔下には摘出できず,全身麻酔下に摘出を行った.各種鉗子では異物を把持,牽引できなかったがミオームボーラーを異物に刺入することで安全に摘出することができた.異物は円錐状で,大きさは30×10cmと巨大であった.異物の形状や材質により摘出の工夫が必要であるが,シリコン製玩具に対してはミオームボーラーが有用である.
著者
小山田 正幸
出版者
鶴岡市立小堅小学校
雑誌
奨励研究
巻号頁・発行日
2013-04-01

【研究目的】グリーンフラッシュは、太陽が水平線に沈む時に見られる緑色の閃光です。この現象は光線のプリズム効果によって起こりますが、国内の観測例はきわめて珍しく、気象データ等も不明であり、観測記録の集積が求められています。本研究は国内(日本海沿岸部)において、グリーンフラッシュ現象はどのような気象状況の下に起こるのかを調査することを目的とします。【研究方法】水平線に沈む太陽を年間観測し、グリーンフラッシュの有無、気象データ等を集積する・観測地 ; 山形県鶴岡市堅苔沢(鶴岡市立小堅小学校)付近から日本海をのぞむ・観測方法 ; 太陽の写真画像を記録し、太陽像の変化や気圧配置等の気象データを収集する【観測結果】1 年間でグリーンフラッシュを観測できた延べ日数・H23は2日、H24は4日、H25は6日すべて6月~9月に集中している2 グリーンフラッシュを観測できたときの共通の気象状況(1)日本海に高気圧が張り出し、等圧線の間隔が広く安定した夏型の気圧配置(2)空気が澄んで透明度が高く、大気中の水滴や塵等による霞や霧や雲の発生が少ない(3)水平線上に上暖下冷の大気の逆転層があり、太陽像が上位蜃気楼で上方にゆらめいて分離3グリーンフラッシュの表れ方に2つのタイプ(1)太陽面の上縁辺が水平線上に沈む一瞬、グリーンフラッシュ像が表れる(2)太陽面が水平線に接する時からその上縁が緑色に光る
著者
山田 奨治 梅田 三千雄 川口 洋 柴山 守 加藤 寧 石谷 康人
出版者
国際日本文化研究センター
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
1999

本研究では、つぎのような成果を得ることができた。1.古文書文字認識手法の基礎的研究古文書文字に特有な文字認識機能と文字切り出し方法について検討した。限定された文字種のデータに対して既存の日本語手書き文字認識技術を適用し、95%を超える認識率が得られることを確認すると同時に、文字切り出し及び正規化に関して新しい手法を開発した。2.古文書文字認識研究のためのデータベース作成古文書文字認識研究を推進するための、25万字に及ぶ古文書文字データベースを完成させ、その一部をすでに公開している。3.古文書解読支援システムのユーザインタフェースの開発古文書解読知識を利用した証文類の翻刻支援システムと古文書翻刻支援のための電子辞書のプロトタイプを実装した。前者はn-gram情報を使って不明文字の正解候補を提示するシステムで、利用試験の結果、その有用性が確認された。後者のプロトタイプには2種類ある。第1は、文字コードからくずし字を検索し、さらに例示された文字と類字した文字をオンラインとオフラインの文字認識技術の応用により検索する機能を持っている。第2のプロトタイプは、タブレット入力された文字と外形が似たくずし字をオフライン文字認識によって検索する機能を持っている。
著者
加藤 尚斗 新谷 和也 吉田 周平 山口 洋平 本田 行佑 山田 健一 長谷川 誠 石田 宏司
出版者
日本物理教育学会
雑誌
物理教育学会年会物理教育研究大会予稿集
巻号頁・発行日
no.22, pp.132-133, 2005-08-06

平成16年度採択の文部科学省「現代的教育ニーズ取組支援プログラム(現代GP)」に基づくプロジェクトとして、学生グループが考案・開発した「空の青さと夕焼け」と題する実験授業の内容及びそこで使用した実験教材を紹介する。アクリル板を組み合わせて製作した簡易水槽の中に様々な水溶液を入れ、これにLED単色光や懐中電灯の光をあてて、色による到達距離の違い(散乱度合いの差)や液体の色の見え方の変化を観察し、それらを通じて日中の空が青く見える理由や夕焼けが赤く見える理由を小学生に理解してもらうことを目的としている。これらは、小学5・6年生の総合的な学書の時間で、実際に演示した。実験に使用する水溶液としては、日常生活の中で箇単に入手可能なものを使用することで、再現実験が容易に実施できるようにした。また、実験の効果を増す目的で、きれいな夕焼け色を実現するために適した水溶液濃度と水槽長さとの関係を調べた。
著者
石田 惣 山田 浩二 山西 良平 和田 太 渡部 哲也
出版者
大阪市立自然史博物館
雑誌
自然史研究 : Shizenshi-kenkyu, occasional papers from the Osaka Museum of Natural History (ISSN:00786683)
巻号頁・発行日
vol.3, no.15, pp.237-271, 2014-12-28

文献、標本、ならびに著者または研究者らによる調査・観察記録を渉猟することで、大阪府の汽水域・砂浜域の無脊椎動物および藻類相を調べた。その結果、記録種は総計で無脊椎動物が571 種群、藻類が57 種群となった。本報ではそれらの種と参照資料のリストを示す。
著者
山田 太造
雑誌
研究報告人文科学とコンピュータ(CH)
巻号頁・発行日
vol.2015-CH-105, no.4, pp.1-6, 2015-01-24

本研究は,地域研究史資料を対象として,記述内容における時空間変化を追跡可能なデータ構造の確立を目指す.本報告では特に,本研究における地域研究史資料からのテキスト作成,テキストからの時空間情報の抽出・トピックの検出の各手法について述べる.
著者
山田 瑞紀 ヤマダ ミズキ Yamada Mizuki
出版者
千葉大学大学院人文社会科学研究科
雑誌
千葉大学人文社会科学研究科研究プロジェクト報告書 (ISSN:18817165)
巻号頁・発行日
vol.260, pp.120-136, 2013-02-28

千葉大学大学院人文社会科学研究科研究プロジェクト報告書第260集『境界と差異の社会学』 米村 千代 編"Sociology of Boundary and Difference" Report on the Research Projects No.260
著者
磯野 春雄 安田 稔 竹森 大祐 金山 秀行 山田 千彦 千葉 和夫
出版者
一般社団法人映像情報メディア学会
雑誌
テレビジョン学会誌 (ISSN:03866831)
巻号頁・発行日
vol.48, no.10, pp.1267-1275, 1994-10-20
被引用文献数
27 1

特別なメガネをかけなくても立体画像を見ることができるレンチキュラー方式による液晶投写型の50インチ8眼式3次元テレビジョン装置について述べる.さらに, 8眼式立体テレビカメラ, レンチキュラースクリーンおよび立体視領域などについても述べる.本装置は, 8台で構成された立体テレビカメラからの映像信号を電子的に画素単位で合成してストライプ状の画像とし, 2台のハイビジョン液晶ビデオプロジェクタを用いてレンチキュラースクリーンに背面投写するものである.この結果, 明るく鮮明な8眼式立体画像をメガネなしで見ることができるようになり, 従来よりも立体画像の観察視域が前後, 左右方向ともに拡がり, 立体画像の見やすさと自然さが大きく向上した.
著者
伊藤 貴之 山田 敦 井上 恵介 古畑 智武 嶋田 憲司
雑誌
全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.55, pp.252-253, 1997-09-24

CADなどで生成された形状を細かい要素の集合に分割するメッシュ生成技術は、計算力学、形状表現、画像生成などの各分野に広く用いられている。もっとも有名なメッシュ生成手法の一つに、Delaunay三角メッシュ生成法がある。この方法は、平面中に与えられた多数の節点(ノード)を連結して三角形要素の集合を生成する方法であり、三角形要素の最小角度が最大になるようにメッシュを生成する。特に、形状の外周(Outside loop)、穴(Inside hole)、内部線分(Inside wire)などを制約条件にして(図1(a)参照)、制約条件を破損しないように三角メッシュを生成する、制約つきDelaunay三角メッシュ生成法が広く実用されている。ここでいう「制約条件を破損しない」とは、制約条件を構成するすベての線分(制約線分)が1個または2個の要素の辺となるように三角メッシュを生成することを意味する。制約つきDelaunay三角メッシュ生成法の典型的なアルゴリズム[1]では、制約線分がない状態で三角メッシュを生成し、そのメッシュに制約線分を追加し、制約線分と交差する要素を除去し、その領域におけるメッシュを再生成する(図1(b)参照)。しかしこの手法では、非常に多数のノードや制約線分をもつ場合に、要素と制約線分の交差判定処理、および再メッシュ生成処理の処理時間が大きくなる。本報告では、要素と制約線分との交差判定などの処理時間を低減する、制約つきDelaunay三角メッシュ生成法の効率的な実装方法(図1(c)参照)を提案する。本手法では、まず制約線分に接するノードを処理し、2辺が同一制約線分と文差する三角形がある場合には、メッシュをそのノードの処理前の状態に戻し、別のノードを先に処理する。この処理を終えた時点で、すべての制約線分は1個または2個の三角形要素に共有された状態となる。その後に、制約線分に接しないノードを処理して三角メッシュを完成する。この時、制約線分に接しないノードの処理において、新しい三角形要素と制約線分の交差判定をすることなく、制約線分の破損を防ぐことができる。よって、従来の手法よりも、制約線分との交差判定を少なくすることができる。
著者
山田 貴志 渡辺 富夫
出版者
一般社団法人 日本機械学会
雑誌
日本機械学会論文集C編 (ISSN:18848354)
巻号頁・発行日
vol.79, no.807, pp.4340-4344, 2013 (Released:2013-11-25)
参考文献数
5
被引用文献数
1

In this study, we analyzed facial expressions during muscle strain using a head mounted display (HMD)-based virtual arm wrestling system designed for facial electromyography measurement. We found that facial expressions during muscle strain are characterized by tension of the corrugator supercilii and zygomaticus major muscles. In addition, facial expressions of laughter, anger, and fear, and those during muscle strain can be distinguished based on the active pattern of the corrugator supercilii and zygomaticus major muscles. These findings are useful in the evaluation of emotions based on facial expressions during muscle strain using the HMD-based virtual reality system.
著者
山田 耕作
出版者
物性研究刊行会
雑誌
物性研究 (ISSN:07272997)
巻号頁・発行日
vol.87, no.3, pp.347-359, 2006-12-20

この論文は国立情報学研究所の電子図書館事業により電子化されました。
著者
山田 量崇 中山 恒友
出版者
日本応用動物昆虫学会
雑誌
日本応用動物昆虫学会誌 (ISSN:00214914)
巻号頁・発行日
vol.57, no.3, pp.185-189, 2013-08-25 (Released:2013-11-07)
参考文献数
14

An anthocorid bug species, Dufouriellus ater (Dufour, 1833), which was abundantly collected by light trap for stored food insect pests in a factory in Gunma Prefecture, is recorded from Japan for the first time. This species is known mainly from the Holarctic Region, and recently introduced to the South America and Hawaii. Introduced populations in North America and Hawaii have been found from stored products and wood products. It is assumed that this species has been accidentally introduced to Japan recently as its occurrence is mainly restricted to certain areas in Kantô District. Brief notes on the diagnostic characters and biological information are also provided.