著者
山田 あすか 大谷 優 倉斗 綾子
出版者
日本建築学会
雑誌
日本建築学会計画系論文集 (ISSN:13404210)
巻号頁・発行日
vol.77, no.672, pp.309-318, 2012-02-29 (Released:2012-03-07)
参考文献数
15
被引用文献数
3 3

This paper aimed to examine the calculation method and the standard for area necessary for after-school children's day-care center. It was shown that the examination only depending on the evaluation by staff resulted in an indefinite outcome, and the indicator focused on kinds of children's plays was effective. Moreover, multiple foundations of the calculation were found, and the process of calculating the standard for necessary area based on the combination of these foundations was suggested.
著者
山田 和彦 田中 弘之 石見 佳子 梅垣 敬三 井出 留美
出版者
公益社団法人 日本栄養・食糧学会
雑誌
日本栄養・食糧学会誌 (ISSN:02873516)
巻号頁・発行日
vol.70, no.3, pp.91-99, 2017 (Released:2017-06-23)
参考文献数
20
被引用文献数
2

食品の機能性に関する表示は, 消費者が食品を選択する際の一つの有効な手段となる。保健機能食品は, 食品表示法に基づく食品表示基準に規定されており, 特定保健用食品, 機能性表示食品および栄養機能食品からなる。特定保健用食品は, 健康増進法においても規定されており, 特定の保健の用途に適する旨を表示するもので, 販売に当たり国の許可が必要である。機能性表示食品は, 2015年に新しく創設された制度であり, 事業者の責任において体の構造と機能に関する機能性表示をすることができる。販売前に機能性と安全性に関する科学的根拠資料を国に届出る。栄養機能食品は, 規格基準型の食品で, 国の許可を受けることなく栄養素の機能表示をすることができる。2015年の特定保健用食品の市場規模は約6,400億円, 栄養機能食品といわゆる健康食品を合わせて1兆5千億円と試算されている。これらの食品の機能性に関する表示は消費者に正しく理解される必要があり, 普及・啓発が重要である。これにより, 人びとの健康の維持・増進が期待される。
著者
西岡 拓哉 北 和之 林 奈穂 佐藤 武尊 五十嵐 康人 足立 光司 財前 祐二 豊田 栄 山田 桂太 吉田 尚弘 牧 輝弥 石塚 正秀 二宮 和彦 篠原 厚 大河内 博 阿部 善也 中井 泉 川島 洋人 古川 純 羽田野 祐子 恩田 裕一
出版者
日本地球惑星科学連合
雑誌
JpGU-AGU Joint Meeting 2017
巻号頁・発行日
2017-03-10

背景・目的東京電力福島第一原子力発電所の事故によって、原子炉施設から多量の放射性物質が周辺地域に飛散・拡散し土壌や植生に沈着した。地表に沈着した放射性核種が今後どのように移行するか定量的に理解していくことが、モデル等により今後の推移を理解する上で重要である。重要な移行経路の一つとして地表から大気への再飛散がある。我々のグループのこれまでの観測で、山間部にある高線量地域では、夏季に大気中の放射性セシウムが増加していることが明らかになっている。夏季の森林生態系からの放射性セシウム再飛散過程を明らかにすることが本研究の目的である。観測2012年12月より浪江町下津島地区グラウンドにおいて約10台のハイボリュームエアサンプラーによって大気エアロゾルを高時間分解能でサンプリングし、Ge検出器で放射能濃度を測定している。この大気エアロゾルサンプルの一部を取り出し化学分析及び顕微鏡観察を行っている。2015年よりグラウンドおよび林内で、バイオエアロゾルサンプリングを月に1-2回程度実施している。また、感雨センサーを用い、降水時・非降水時に分けたサンプリングも行っている。200mくらい離れた林内でも同様の観測を行っている。さらに、パッシブサンプラーによる放射性核種の沈着フラックスを測定するとともに、土壌水分と風速など気象要素を自動気象ステーション(AWS)にて、エアロゾル粒子の粒径別濃度を電子式陰圧インパクタ(Electric Low-Pressure Impactor, ELPI)、黒色炭素エアロゾル濃度および硫酸エアロゾル濃度をそれぞれブラックカーボンモニタおよびサルフェートモニタにて連続的に測定している。結果と考察2015年夏季に行った観測と、そのサンプルのSEM-EDS分析により、夏季の大気セシウム放射能濃度は炭素質粒子濃度と正相関していることが分かった。夏季には粒径5μm程度の炭素質粒子が多く、バイオエアゾルサンプリングとその分析の結果、真菌類の胞子、特にキノコが主な担子菌類胞子が多数を占めていることが分かった。但し、降水中には、カビが多い子嚢菌類胞子がむしろ多い。大気粒子サンプルの抽出実験を行った結果、夏季には放射性セシウムの半分以上が純水で抽出される形態(水溶性あるいは水溶性物質で付着した微小粒子)であることもわかった。そこで、2016年夏季には、大気粒子サンプル中の真菌類胞子の数密度と大気放射能濃度の関係を調べるとともに、キノコを採取してその胞子の放射能濃度を測定して、大気放射能濃度が説明できるか、また大気粒子サンプルと同様に、半分程度の純水抽出性を持つか調べた。その結果、大気放射能濃度と胞子と思われる粒子の個数とは明瞭な正相関を示し、降水時には子嚢菌類が増加することが示された。また、採取したキノコ胞子の放射性セシウムは、半分以上純水で抽出され、大気粒子サンプルと同様に性質を示すこともわかった。但し、採取した胞子は放射能は高いものの、それだけで大気放射能を説明できない可能性がある。
著者
大道 雅英 鴻池 紗耶 山田 祐司 髙橋 陽 成田 昌広 青沼 架佐賜 宗像 康博 山本 直樹 杉本 典夫
出版者
日本緩和医療学会
雑誌
Palliative Care Research (ISSN:18805302)
巻号頁・発行日
vol.12, no.1, pp.140-148, 2017 (Released:2017-03-24)
参考文献数
22
被引用文献数
6

【目的】進行がん患者の生物学的予後スコアBiological Prognostic Score(BPS)2版,3版を開発し,予測精度を確かめた.【方法】がん治療を終了または差し控えた進行がん患者で血液検査値,performance status(PS),臨床症状,年齢,性別,がん種を変数とするパラメトリック生存時間解析を行い,BPS2,BPS3を開発した.次に,前向きにBPS2,BPS3とPalliative Prognostic Index(PPI)の精度を比較検証した.【結果】開発群589例よりBPS2,BPS3を開発した.前者はコリンエステラーゼ,血中尿素窒素,白血球数から算出し,後者はBPS2,ECOG PS,浮腫から算出した. 検証群206例で3週,6週生存予測の全体正診率は,BPS2,BPS3がPPIより有意に優れていた.【結論】BPS2,BPS3の有用性が示唆された.
著者
野々口 陽子 濵田 咲子 山野 洋一 岩原 昭彦 山田 冨美雄
出版者
一般社団法人 日本健康心理学会
雑誌
健康心理学研究 (ISSN:09173323)
巻号頁・発行日
vol.28, no.Special_issue, pp.143-149, 2016 (Released:2016-04-14)
参考文献数
22

The possibility that lifestyle factors such as smoking and sleep-wake habits could affect incidents caused by nurses was investigated. Nurses (N=1,622, 1,515 women and 107 men) participated in this study. We analyzed data on female nurses (n=557, 32.2±8.9 years: 36 [6.5%] smokers, 464 [83.3%] non-smokers that had never smoked, 57 [10.2%] non-smoking former smokers) who completed all questions related to their smoking status, their sleep-wake habits assessed by the Morningness-Eveningness Questionnaire, and the Incidents Index for Hospital Nurses. Results indicated that 434 (77.9%) nurses were of the evening type, and 123 (22.1%) were of the morning type, and smokers experienced significantly more incidents than did non-smokers. Nurses who were evening-type smokers reported marginally significantly higher rates of incidents than nurses who were morning-type smokers. Moreover, the ratio of non-smokers who were former smokers was significantly higher in the morning type than in the evening type. It is concluded that smoking affected incidents caused by hospital nurses. It is also suggested that a morning-type lifestyle could facilitate smoking cessation.
著者
似鳥 藍子 馬場 志 山田 隆介
出版者
公益社団法人 埼玉県理学療法士会
雑誌
理学療法 - 臨床・研究・教育 (ISSN:1880893X)
巻号頁・発行日
vol.18, no.1, pp.58-60, 2011 (Released:2011-03-30)
参考文献数
7

ギランバレー症候群(以下GBS)の予後は回復良好とされていたが,近年では回復が遅延するという報告がある。しかし,その回復遅延群とされた症例でも長期的なリハビリテーションの介入により,回復を認めているという報告もある。しかしながら,そのような個人の経過を追った症例報告は現在において少ない。今回,我々が経験した回復遅延群のGBSは,他院から当院へ転院した直後は身体機能は低く,基本動作においてはほぼ全介助であり,退院先は施設方向であったが,当院入院3ヶ月以降に著明な回復が認められ,自宅退院へ至った症例であった。転院初期の予測とは違う経過をたどった症例の経過を知ることができ,そして回復期リハビリテーションという限られた期間がある中では,回復期に限らず,長期的な介入な可能となるよう,退院後のフォローや地域・家族との連携の重要さを改めて知ることができた。
著者
久保田 信 山田 守彦 築地新 光子 峯水 亮 多留 聖典 奥田 和美
出版者
黒潮生物研究財団
雑誌
Kuroshio Biosphere (ISSN:13492705)
巻号頁・発行日
vol.9, pp.35-39, 2013-03

Lobatolampea tetragona Horita, 2000 (Ctenophora) was found recently in various localities in Japan after previous record made in 2008, extending both northwards (Odaiba, Tokyo Bay) and southwards (Ishigaki Island, Okinawa Prefecture). All these observation records of this species, particularly of the largest individual in each locality, up to ca 50 mm in width, is summarized. Geographic distribution is mapped for this endemic species
著者
山田 寛之
出版者
東京福祉大学 教務課(教職課程支援室)
雑誌
奨励研究
巻号頁・発行日
2015

本研究では、高等教育のアドミッション・カリキュラム・ディプロマ・アセスメントの視点をふまえ、イギリスの1992年継続高等教育法により「ポリテクニク」から大学に昇格した、いわゆる「新大学」を対象とし、イギリス中部の新大学の事例研究によって、職業能力形成を重視する高等教育課程の質保証の取り組みを具体的に明らかにすることを目的とした。本研究の成果は、現状分析を中心とし、次の通りであった。第1に、全学共通の正課外教育として11月から3月の期間に実施されている「就業力支援講座」について、H27年度ガイドブック、オンライン教材、受講生募集用資料の分析により、その教育方法(対面授業、オンライン学習)、教育内容(ガイダンス、キャリア計画、自己分析、職業体験、各種スキル形成、省察、履歴書作成、模擬面接)、評価方法(ポートフォリオ : 作業日程を設定し、対面・オンラインにより指導)、課題が明らかになった。第2に、社会学/犯罪学専攻の学士課程の2年次必修科目で、同専攻の就業力養成科目に位置付けられている「サービスラーニング」について、H27年度ガイドブックと教材の分析、担当教員・学生へのインタビューにより、その地域連携による運営、教育方法、教育内容、評価方法、課題が明らかになった。第3に、「学生参加による教育改善」について、担当教員と代表学生の参加のもとで実施される、学部単位の取組み(10月から4月の期間、月1回程度の会合を実施)および、コース単位の取組み(年3回、会合を実施)を、それぞれ社会科学部と社会学コース(修士課程)を事例とし、そのH27年度議事録の分析により、教育改善への学生参加の特徴と課題が明らかになった。第4に、「職業分野の学士課程における成人学習者の学習経験」について、社会福祉(health and social care)専攻の成人学生へのインタビューの分析により、職業分野の学士課程の特徴、成人学習の文脈における高等教育の質が明らかになった。
著者
山田 勇磨
出版者
公益社団法人 日本薬学会
雑誌
YAKUGAKU ZASSHI (ISSN:00316903)
巻号頁・発行日
vol.136, no.1, pp.55-62, 2016 (Released:2016-01-01)
参考文献数
27
被引用文献数
1 2

A variety of human diseases, including neurodegenerative disorders, ischemic heart disease, diabetes, and cancer have been reported to be associated with mitochondrial dysfunction. Because of this, mitochondrial therapy is expected to be useful and productive in the treatment of such diseases. We previously reported on the development of a MITO-Porter, a liposome-based nanocarrier that permits macromolecular cargos to be delivered into mitochondria via membrane fusion. Intracellular observations using the green fluorescence protein as a model macromolecule provided confirmation that a macromolecule could be delivered to mitochondria in living cells by the MITO-Porter. Here, we present our current findings on the development of mitochondrial medicine and mitochondrial gene therapy based on our mitochondrial drug delivery system (DDS). In this review, we propose “mitochondrial DDS” as a theme for “DDS research for innovative drug development” and discuss the contribution of mitochondrial DDS to innovative drug development.
著者
渡邊 由紀子 合田 美子 山田 政寛 益川 弘如 兵藤 健志
出版者
九州大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2014-04-01

本研究の目的は,研究や教育のためのリソースが集約されている大学図書館が授業外学習支援を積極的に行うために,大学図書館員の専門性を図書館情報学だけではなく,教育工学及び学習科学の観点を含めて再構成し,それに基づいた教材と学習システムを開発し,効果を評価することにある。そのため,学習支援を担当する大学図書館員を対象としたeラーニングの学習教材を開発し評価するとともに,それらの教材を通じて学んだ知識やスキルの転移を支援できるように,学習科学の研究知見であるアンカードインストラクションを活用したストーリーベースのビデオ教材を開発し評価した。
著者
山田 雅行 伊藤 佳洋 長尾 毅 野津 厚 長坂 陽介 大岩根 尚
出版者
公益社団法人 土木学会
雑誌
土木学会論文集A1(構造・地震工学) (ISSN:21854653)
巻号頁・発行日
vol.72, no.4, pp.I_691-I_699, 2016 (Released:2016-05-20)
参考文献数
22
被引用文献数
1

比較的小さな盆地構造(カルデラ)を有する薩摩硫黄島において,臨時地震観測によってサイト増幅特性の算定を行い,一方で,常時微動観測(単点H/Vおよびアレイ観測)を行い,地盤モデルの推定を行った.硫黄島港および薩摩硫黄島飛行場において算定したサイト増幅特性と,常時微動に基づく地盤モデルに対して一次元重複反射を用いて算定した伝達関数の比較を行った.港湾および飛行場の伝達関数は,0.2~0.3Hz付近にピークは見られるものの,それほど明瞭なピークは見られず,サイト増幅特性には盆地構造による3次元的な効果や,地震波の入射方向の効果が含まれているものと考えられる.また,港湾と飛行場のサイト増幅特性の0.2~0.3Hz付近の共通の特徴から,両地点は深い構造を共有していると推察され,実際のカルデラ構造が従来の解釈より複雑である可能性が示唆された.
著者
山田 あすか 倉斗 綾子
出版者
日本建築学会
雑誌
日本建築学会計画系論文集 (ISSN:13404210)
巻号頁・発行日
vol.78, no.684, pp.299-308, 2013-02-28 (Released:2013-05-31)
参考文献数
24

This paper aimed to clarify the relationship between family communication and the structure of dwelling space in the period of growth and development (the 2nd grade of elementary school - the 2nd grade of junior high school). Consequently it was shown that 1) College students period: If the path of flow always passes through the family living space, a high percentage of families enjoy each other's company once a week or more, only for women and the total of men and women, 2) Growth period: there was no significant correlation between the structure of dwelling space and actual family communication, 3) Growth period: a relationship in terms of location between the parents' room (not the children's room) and the family living space correlates to the psychological distance of children to their parents.
著者
今給黎 禎子 笠井 新一郎 藤原 雅子 山田 弘幸 倉内 紀子
出版者
九州保健福祉大学
雑誌
九州保健福祉大学研究紀要 (ISSN:13455451)
巻号頁・発行日
no.8, pp.167-172, 2007-03
被引用文献数
1

The objective of the present study was to investigate the relationship between language development and the development of drawing ability in mentally disabled children. Language tests, motor skill tasks, and drawing tasks were carried out for 23 mentally disabled children. For drawing tasks, children were instructed to draw freestyle and portrait pictures, which were classified into four developmental stages. The relationships between the development of drawing ability and language development in addition to motor skill development were then analyzed. The results indicated that the development of drawing ability was related to language expression, and vocabulary age development. Regarding language development, children who were capable of drawing "design" and "picture" were able to express sequences of >__-3 words. Still more, children who were capable of drawing "picture" were >__-54-month vocabulary age. Drawings, which do not require language ability, are thought to be useful for evaluating children with developmental disorders. In the future, we plan to conduct more detailed analysis on a greater number of subjects after standardizing conditions such as the sequence of tasks.
著者
谷川 惠一 久保木 秀夫 青田 寿美 山田 哲好 伊藤 鉄也
出版者
人間文化研究機構国文学研究資料館
雑誌
国文研ニューズ = NIJL News (ISSN:18831931)
巻号頁・発行日
no.20, pp.1-17, 2010-08-31

●メッセージ国文学研究資料館の共同研究●研究ノート国文学研究資料館蔵古筆手鑑2点の紹介 その2『早稲田大学文学講義』特別附録「西鶴織留輪講」について(承前)平成21(2009)年度新収陸奥国弘前藩庁における文書管理史料紹介●トピックス第5回 インド日本文学会の報告平成22年度童休み子ども見学デー第3回日本古典文学学術賞受賞者の決定人間文化研究樹織璽携展示「チベットボン教の神がみ」連続講演「江戸文化再考」サテライト講座参加募集第34回国際日本文学研究集会総研大日本文学研究専攻博士後期課程 入試説明会のご案内表紙絵紹介『津軽家文書』