著者
田中 亮太 則永 行庸 工藤 真二 林 潤一郎 渡邊 裕章
出版者
一般社団法人 日本エネルギー学会
雑誌
石炭科学会議発表論文集 第50回石炭科学会議 (ISSN:24238295)
巻号頁・発行日
pp.62-63, 2013-10-21 (Released:2017-03-22)

This study focuses on the syngas production by partial oxidation of coke oven gas (COG). The reforming of COG, which is a multi-component mixture, in a turbulent flow includes various complex processes. Previous studies were limited to the results using simulated gas with a laboratory scale small reactor and a laminar flow. In this study, we developed a model which considers both chemical reactions and fluid dynamics for simulating the reforming characteristics of the actual COG in a bench scale relatively large reactor. The detailed chemical kinetic model which consists of more than 2000 elementary reactions and 257 species was reduced to 410 reactions and 47 sepcies for realizing coupling a finite rate reaction model with the turbulence model. Numerical simulations could fairly reproduce the reformed gas compositions and temperature profiles in a reformer.
著者
西川 肇 藤井 壽生 工藤 勝輝 露木 延夫 近藤 勉 田原 達人
出版者
Japan Society of Civil Engineers
雑誌
土木学会論文集 (ISSN:02897806)
巻号頁・発行日
vol.2002, no.706, pp.77-85, 2002-05-22 (Released:2010-08-24)
参考文献数
15
被引用文献数
2 2

河川流域における森林が緑のダムとして大きく評価されるようになってきている. 森林の保水機能を軸とした沿水・利水の対策が求めはじめられた今日, 河川流域を単位とした森林の生育状況からその保水機能を定量的に評価することが河川管理上で重要なキーポイントとなる. 本研究は, 東京都民の水瓶である多摩川小河内ダム上流域を対象に, ランドサットデータで判読した森林の生育状況と林地土壌の理学的性質との相関性を定量的に分析し, 流域の持つ森林機能について解析した.
著者
苅田 丈士 工藤 賢司
出版者
宇宙航空研究開発機構
雑誌
宇宙航空研究開発機構研究開発報告 (ISSN:13491113)
巻号頁・発行日
vol.3, pp.1-23, 2004-03

シミュレーションモデルを用いて、単段式スペースプレーン用固定形状複合サイクルエンジンの作動状態およびエンジン性能を計算した。求められたエンジン内の諸量を用いてエンジンの冷却要求、スペースプレーンのピッチングモーメントについて検討した。エンジンはエジェクタージェット、ラムジェット、スクラムジェット、ロケットの各モードで作動する。エンジン作動中は固定形状とした。エジェクタージェットモードおよびラムジェットモードではエンジン出口に第2スロートを設けることなく、亜音速燃焼ガスをチョークさせる。推進剤は液体水素、液体酸素である。高飛行マッハ数域では冷却剤流量が量論混合比流量を上回り、マッハ9以上では比推力の低下をもたらした。空気吸込み式エンジンの有効適用範囲はマッハ11までであった。エンジンはスペースプレーン下面に取り付けられることが想定されている。このような取り付け状態であっても、空気力の作用しない宇宙で、機体のピッチングモーメントは釣り合いを取ることができることを示した。
著者
金子 芳樹 浅野 亮 井上 浩子 工藤 年博 稲田 十一 小笠原 高雪 山田 満 平川 幸子 吉野 文雄 福田 保
出版者
獨協大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2017-04-01

本研究のASEANを①拡大と深化の過程、②地域横断的イシューの展開 、③域内各国の政治社会変動分析という観点から「国際・地域・国内」の3次元で捉え直すという目的に沿って、第1年目の平成29年度においては、各担当者が現地調査や文献調査を中心に国別、イシュー別の調査を進めた。また、本研究のもう一つの特徴である「ASEANとEUとの比較」という観点については、その第1歩としてEU研究者を報告者に招聘して研究会を複数回開催し、EUの組織や地域統合のあり方などについて研究分担者・協力者の理解を深める活動を行った。その際、ASEANとEUの両研究分野の相互交流や共同研究を今後進めていくことについても、その体制造りなどを含めて意見交換を行い、具体的な段階へと歩を進める準備を行った。さらに、本研究の研究成果を逐次社会に公表していくという目的と、研究の新たな展開と蓄積のために他国や他分野の研究者との情報・意見交換を進めるという目的に沿って、国内の公開シンポジウムや学会ならびに他国開催の国際研究集会に研究分担者・協力者を派遣もしくは参加支援を行った。また、各研究分担者・協力者は、本研究のテーマもしくは関連テーマに関する論文および書籍の発表・刊行を積極的に行った。これらを通して、研究成果の公表とフィードバック、新たな研究知見の獲得、国内外での研究人脈の形成といった面でそれぞれに成果を得ることができた。上記のような諸活動を通して、1年目の目標であった本研究の基盤作りを着実に進めることができ、2年目以降のステップアップに向けた準備を整えることができた。
著者
工藤 忠宏
出版者
九州大学
巻号頁・発行日
1976

博士論文
著者
仲本 桂子 渡邉 早苗 工藤 秀機 ノパラタナウォン サム 蒲原 聖可 ラダック ティム 土田 満 宮﨑 恭一 サーシャン ディリープ 田中 明
出版者
The Japan Dietetic Association
雑誌
日本栄養士会雑誌 (ISSN:00136492)
巻号頁・発行日
vol.56, no.4, pp.267-278, 2013

ベジタリアンの研究によると、ベジタリアンは、ビタミン B <SUB>12</SUB>、 ビタミンD の摂取量が非ベジタリアンより有意に低く、カルシウム、鉄、亜鉛、ビタミンA、ビタミンB <SUB>2</SUB> 、n-3 系多価不飽和脂肪酸(以下、n-3 系脂肪酸)の低摂取が懸念される。そこで、日本人用ベジタリアンフードガイド(JVFG)を用いて、日本人ベジタリアン男性(n=24)と女性(n=60)を対象に、栄養教育を行い、栄養状態の改善を試みた。 JVFG の栄養教育の介入前と後に、食事記録法による食事調査を行った。うち、16 名に対し、身体計測および血糖、尿酸、アルブミン/グロブリン比(A/G)、ナトリウム、カリウム、カルシウム、無機リン、鉄、総コレステロール、高比重リポたんぱくコレステロール、中性脂肪、ヘモグロビン(Hb)、プレアルブミンの血液生化学検査も行った。 結果、ベジタリアンで低摂取が懸念された栄養素のうち、女性において、ビタミンB <SUB>2</SUB>(p<0 . 05)、亜鉛(p<0 . 01) の摂取が有意に増加した。しかし、ビタミンA、ビタミンD、ビタミン B <SUB>12</SUB>、カルシウム、n-3 系脂肪酸の摂取量に有意な増加は見られなかった。身体・血液生化学成績では、女性においてA/G(p<0 . 01)、カルシウム、Hb(p<0.05)が有意に増加し、血糖(p<0.01)、尿酸、上腕三頭筋皮下脂肪厚(p<0.05)は有意に低下した。 以上より、日本人ベジタリアン、特に、女性において、JVFG の栄養教育介入により、栄養状態が変化することが示唆された。
著者
工藤 律子
出版者
福音館書店
雑誌
母の友
巻号頁・発行日
no.722, pp.42-49, 2013-07
著者
工藤 康晴 松本 拓也 松田 准一 折橋 裕二
出版者
一般社団法人日本地球化学会
雑誌
日本地球化学会年会要旨集 2004年度日本地球化学会第51回年会講演要旨集
巻号頁・発行日
pp.159, 2004 (Released:2007-02-23)

近年、ロイヒ海山は、最も新しいホットスポット火山として注目されている。また、それを構成する玄武岩中のヘリウム同位体組成は非常に始源的な値を反映していることが知られている。今回、我々は、単一玄武岩中にどのような希ガス同位体的不均質が存在するのか、あるいは存在しないのかということを調べる為に、一つのロイヒ海山産玄武岩全岩に含まれるガラスとカンラン石の希ガス同位体測定を行った。
著者
板倉 登 工藤 政明 仲宗根 盛徳
出版者
Japanese Society for Tropical Agriculture
雑誌
熱帯農業 (ISSN:00215260)
巻号頁・発行日
vol.25, no.2, pp.47-51, 1981-06-01 (Released:2010-03-19)
参考文献数
3

サトウキビ種子の発芽適温を知るために, 定温器内発芽試験ならびに温室内発芽試験を実施した.試験の結果, サトウキビ種子の発芽適温は35℃であり, 同最低温度は25℃, 最高温度は40℃以上と推定された.また, 明発芽性の傾向が認められた.温室内発芽試験では, 実生育苗における温室管理の実用的な指針が明瞭となり, 最高40℃を限度としてできるだけ高温条件とするように管理することで, 揃いの良い健全実生苗の得られることが明らかとなった.また, 播種時の覆土は有害であった.
著者
松田 元彦 石川 裕 工藤 知宏 手塚 宏史
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告ハイパフォーマンスコンピューティング(HPC) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2003, no.83, pp.101-106, 2003-08-04
被引用文献数
1

大規模クラスタ計算機やグリッドに向けたMPIを実装するための通信機構としてO2Gドライバの設計・実装を行なった.O2Gは通信レイヤ自体を変更することなく,オーバーヘッドが大きいと考えられるソケットAPIをバイバスする.それにより性能問題が懸念されるselect&readによるポーリングを排除し非同期通信処理の効率化を狙う.そのためO2GではMPIで必要になる受信キュー操作をすべてプロトコル処理ハンドラ内で実装する.O2Gは現在Linuxのローダブル・ドライバとして提供される.評価として,NAS並列ベンチマークを用いたMPICHとの比較を行なう.非同期通信が重要となるISベンチマークではO2Gを用いた実装はMPICHの2.8倍の性能を示す.他のベンチマークの結果も互角の性能であり,O2Gを用いる実装に無駄なオーバーヘッドがないことを示す.O2G is a messaging kernel interface designed to implement MPI for large-scale clusters and networks in the Grid environment. O2G cares asynchronous communication primitives, and totally avoids the select&read system call loops. For this purpose, O2G provides the message queue management of MPI in the driver, where all message processing is completed in the protocol handler. Currently, O2G is provided as a loadable driver module of the Linux kernel. Evaluation using NAS Parallel Benchmarks shows that an MPI implementation with O2G performs better than MPICH for all benchmarks. Especially, it performs 2.8 times faster than MPICH for the IS benchmark. The results show that the O2G's approach is efficient and has no excessive overheads.
著者
吉永豊 武田由衣 工藤司
雑誌
第75回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2013, no.1, pp.559-560, 2013-03-06

現在では、365日24時間のノンストップサービス・システムが広く普及している。一方で、運用・保守段階では、業務の変更や機能改善に伴うシステムの更新が発生し、特にデータベースの変更を伴う場合には、データ移行などに伴いシステムの停止が必要になっている。そこで、本研究ではこのような場合でも、システムを停止せずに更新するための方式を提案する。具体的には、拡張したトランザクション時間データベースを活用することにより、バッチ処理によるデータ移行と、業務によるオンライン入力を並行して実行する。さらに、POSシステムを対象とした実験を行い、ノンストップでのシステム移行が可能であることを確認した。
著者
五十嵐 敏文 上田 貴宏 洞 秀幸 城 まゆみ 加藤 欣也 三代 雅崇 工藤 元
出版者
一般社団法人 資源・素材学会
雑誌
Journal of MMIJ (ISSN:18816118)
巻号頁・発行日
vol.130, no.2_3, pp.60-64, 2014-02-01 (Released:2015-02-01)
参考文献数
11

Horonobe Underground Research Center, located in northern Hokkaido, Japan, has been excavating shafts of underground research laboratory for R&D of radioactive waste disposal. In this site, the groundwater seepage from the shafts and leachate from the waste rock storage site contain high concentrations of total nitrogen. Ammoniumnitrogen, the major chemical species of nitrogen in the seepage and leachate, has been treated by the effluent treatment facility. However, the ammonium-nitrogen is transformed to nitrite- and nitrate-nitrogen (nitrification products) by nitrification. As a result, the concentrations of total nitrogen increase to the effluent guideline due to nitrification. Therefore, column experiments were carried out to understand the phenomena and the factors affecting the leaching behavior of nitrification products. The result showed that the nitrification was inhibited when the column layer was almost saturated, and that the nitrification occurred near the surface of waste rocks, in particular, at 25℃. These results indicate that nitrification can be mitigated by controlling the hydrological conditions in the waste rock storage site.