著者
高坂 日向子
出版者
法政大学大学院デザイン工学研究科
雑誌
法政大学大学院紀要 デザイン工学研究科編 (ISSN:21867240)
巻号頁・発行日
vol.6, 2017-03-24

In recent years, the elderly welfare facilities have improved the living quality of residents by enhancement of indivisual care and protection of privacy.What is emphasized is that residents live their own way. Therefore, senior citizen welfare facilities are designed as architecture that tenants inherit the lives they live like they had at home Then, what does it mean to create elderly welfare facilities like a house, not facilities? This thesis aims to clarify the "homeiness" that architecture brings as a residential space to replace a house.
著者
日下 渉 初鹿野 直美 伊賀 司 小島 敬裕 宮脇 聡史 今村 真央 日向 伸介 北村 由美 新ヶ江 章友 青山 薫 小田 なら 田村 慶子 岡本 正明
出版者
名古屋大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2016-04-01

世界各地の国家と市民社会は、性的マイノリティに対して「黙認」「抑圧」「矯正」「支援」など多様な対応をとってきた。なぜ国家と市民社会による性的マイノリティへの対応は、かくも多様なのか。一般に西洋では、民主主義と自由な市民社会が性的マイノリティの権利拡大に寄与するとされる。しかし東南アジアでは、性的マイノリティの権利要求は、民主主義体制のもとで何十年も放置されたり(フィリピン)、暴力的な弾圧されたり(インドネシア)、一党独裁制や軍政の下で進展を見せたり(ベトナム、タイ)、権威主義体制下で限定的に認められることもある(シンガポール)。このように、性的マイノリティの権利拡大の異なる程度は、政治体制の違いや市民社会の自由度からでは説明できない。本研究では、諸国家と市民社会による性的マイノリティへの異なる対応は、国民国家の正統性を支える「象徴」として、彼女/彼らがどのように利用されているかによって説明できるのではないかと仮説を立てて研究してきた。本年度は、6月にアジア政経学会において「アジアにおける性的マイノリティの政治:家族・宗教・国家」と題したパネルを開き、田村慶子が台湾とシンガポールについて、伊賀司がマレーシアについて、宮脇聡史がフィリピンについて、それぞれの事例を報告した。10月中旬には合宿を行い、2日間にわたってメンバー全員が報告を行い、共通の課題について徹底的に議論した。10月末には、マレーシアからPang Khee Teik氏 、インドネシアからAbdul Muiz氏を招いて、国際ワークショップを開催した。翌年2月にも、マレーシアからtan beng hui氏、フィリピンからJohn Andrew G. Evangelista氏、オーストラリアからPeter A. Jackson氏、タイからAnjana Suvarananda氏を招聘して、国際ワークショップを開催した。
著者
日向 志保
出版者
織豊期研究会
雑誌
織豊期研究 (ISSN:13459813)
巻号頁・発行日
no.13, pp.53-66, 2011-10
著者
日向 良和
出版者
都留文科大学
雑誌
都留文科大學研究紀要 (ISSN:02863774)
巻号頁・発行日
vol.73, pp.95-111, 2011

本稿は情報リテラシーを意識した図書館ガイダンスの実践例として、都留文科大学での実践例を報告している。主に大学図書館における情報リテラシーと図書館利用教育にかんする2000年以降の文献を踏まえながら情報リテラシー概念を検討した。情報リテラシー概念を検討するにあたり、文献にあるスキル志向アプローチと利用者志向アプローチについて、都留文科大学での図書館ガイダンスをそれぞれのアプローチに当てはめながら分析した。分析の結果都留文科大学では、情報リテラシー教育の必修化と、学生に一定の情報リテラシーを獲得させるためのカリキュラム作成が必要であると結論する。また、公共図書館での情報リテラシー向上サービスの必要性と、公立大学における地域貢献として、公立大学図書館と公共図書館の連携の必要性を認識した。今後の研究課題として地域住民の情報リテラシー能力の調査と、公共図書館における情報リテラシー基準の研究が必要である。
著者
駒井 三千夫 後藤 知子 大日向 耕作 神戸 大朋 真柳 祐希 白川 仁
出版者
公益社団法人 日本薬学会
雑誌
YAKUGAKU ZASSHI (ISSN:00316903)
巻号頁・発行日
vol.138, no.8, pp.1011-1016, 2018-08-01 (Released:2018-08-01)
参考文献数
8
被引用文献数
2 4

We investigated the role of zinc in regulation of food intake using male SD rats during early-stage of zinc deficiency (the 3rd day of the feeding) without decreased zinc concentrations in tissues (hypothalamus and liver). As a result, we found that orally but not intraperitoneal administered zinc stimulates food intake in the short-term zinc-deficient rats. The mRNA expressions of hypothalamic peptides, such as orexin (OX) and neuropeptide Y (NPY), were increased after oral administration of zinc to increase food intake. Pretreatment with an antagonist for the NPY Y1 receptor or the orexin OX1 receptor blocked orexigenic activity by zinc administration. The stimulation of food intake by oral administration of zinc was also abolished by vagotomy. Taken together, our results indicate that zinc stimulates food intake in short-term zinc-deficient rats through the afferent vagus nerve followed by activating the hypothalamic peptide associated with food intake regulation. This study showed the first evidence that gastrointestinal zinc signal is indispensable for the food appetite induction in the experimentally anorexigenic rat. However, since it has not yet been clarified the mechanism involved in zinc sensing by the epithelial membrane of the gastrointestinal tract, further detailed investigations are necessary.
著者
吉田 邦仁子 上田 雅代 浅野 純志 福島 一登 丁 剛 小池 忍 大島 渉 日向 誠
出版者
特定非営利活動法人 日本気管食道科学会
雑誌
日本気管食道科学会会報 (ISSN:00290645)
巻号頁・発行日
vol.53, no.5, pp.430-435, 2002 (Released:2007-10-25)
参考文献数
15
被引用文献数
1 1

われわれは最近1年間に,手術までに時間を要した小児気道異物2症例を経験した。1症例は枝豆誤嚥でX線透過性・舞踏性異物であったが,CTの経時的変化によって局在診断された。他の1症例は明らかな異物誤嚥のエピソードがなかったが,胸部X線にてクリップ誤嚥が診断された。手術までに症例1では誤嚥後9日間,症例2では症状出現後7日間を要した。2症例ともに,全麻下にてventilation bronchoscopeを用いて異物摘出術を施行した。枝豆症例では,膨化・脆弱化し細片化した異物を,吸引操作を行いながら慎重に摘出した。ともに術後経過は良好であった。気道異物は生死に関与する危険性があることを常に自覚して,迅速な対応処置と同時に一般家庭への啓蒙の必要性を再認識することが重要である。
著者
日向 道
出版者
法政大学公共政策研究科『公共政策志林』編集委員会
雑誌
公共政策志林 = Koukyo Seisaku Shirin : Public Policy and Social Governance (ISSN:21875790)
巻号頁・発行日
vol.9, pp.306-320, 2021-03-24

国民・国家の防衛は国の専管事項として,自衛隊法に基づき,防衛省・自衛隊がほぼ独占的に担ってきたが,国民保護法が2004年に制定され,その一部が変更された。全ての自治体は,地方分権改革と時期を同じくして,新たに防衛に関する責務が与えられた。それは法定受託事務である「国民の保護」であり「戦後ほとんど無縁の業務」であった。こうして全市町村も,国が示した国民の保護の基本方針と都道府県作成の国民保護計画を受けて国民保護計画を作成して国民保護業務を始めた。そのうち自衛隊が所在する市町村では,「まちづくり」のため「自衛隊との共存・共栄」を掲げて,基地・駐屯地の維持・拡充を求める運動を行っているが,それが最も盛んであるのは北海道の基礎自治体である。本論文では,当初の国民保護の計画作成・執行と訓練にあたっての議論,問題及び防衛行政に対する姿勢及び自衛隊との協働関係について,北海道の自衛隊が所在する基礎自治体の事例を用いて考察した。その結果,自治体は戸惑いながらも,長年維持してきた駐屯地との良好な協働関係を活用して自らの力で国民の保護業務を遂行している。しかし,国民保護法制は,施行後約20年経っても,全国的には未だ改善を要する多くの問題と課題がある。
著者
日向 伸介
出版者
京都大學人文科學研究所
雑誌
人文学報 = Journal of humanities (ISSN:04490274)
巻号頁・発行日
no.115, pp.107-130, 2020

タイ中部チョンブリー県の海岸沿いに位置する特別市パッタヤーは, 世界でも有数のビーチリゾートとして知られている。本稿は, その黎明期において, ホテル・飲食店・性風俗店・エンターテイメント施設の開業に関わった人々の記録から, パッタヤー歓楽街の形成史を素描することを試みた。パッタヤーの開発は, バンコクの官僚・実業家であるパリンヤー・チャワリットタムロンによって1940年代後半に着手され, 1950年代にバンコク在住のエリート向けマリーンスポーツ地として知られるようになった。ベトナム戦争期に入るとタイ東北部に駐留していた米軍がR&R休暇のためにパッタヤーを訪れるようになり, 1960年代には米軍の保養地として宿泊施設や飲食店が増加したが, 1970年代に入ると米軍の撤退とともに観光客の多様化と大衆化が進んだ。しかし歓楽街に限ってみれば, 米軍向けの場所は基地近辺に別に存在しており, 1970年代初頭までのパッタヤーには静かなビーチの雰囲気が残されていた。その後, ビル・ジョーンズがパッタヤー初のパブBJ Barを開業し, ウィチャイ・ルートリットルアンシンがトランスジェンダーの女性によるキャバレーショーを始めたのが同じ1974年であることから, パッタヤー歓楽街の萌芽期は1970年代中頃と推測される。1980年代に入ると, 両替業で成功していたスッタム・パントゥサックが, ウィチャイの経営するキャバレーショーに投資をおこない, Tiffany's Showとして1980年に開業した。また, 後にゲイタウンBoyztownの中心人物となるマイケル・バーチャルがゲイ男性向けのゴーゴーバーCockpit Barの権利を買い取って1985年に再開業した。両者は性的マイノリティという点で共通していただけではなく, キャバレーショーを通して人的交流がおこなわれていた。劇作家のテネシー・ウィリアムズと親交のあったエディ・ウッズは, 1970年代のバンコクはゲイ男性にとって自分らしくいられる場所であり, ホテルや飲食業を営む西洋人の多くもゲイ男性であったと指摘している。バンコクの資本・人脈のもとで発展を遂げたパッタヤーの歓楽街も, 性的多様性を内包しながら形成されてきたのである。
著者
和田 美帆 仲島 茜 永浦 真由美 東之薗 宏規 日向 健介 和田 治弥
出版者
動物臨床医学会
雑誌
動物臨床医学 (ISSN:13446991)
巻号頁・発行日
vol.24, no.2, pp.72-75, 2015-06-20 (Released:2016-06-20)
参考文献数
3

7歳,避妊済みの雌のビーグルが,2011年3月の震災後より尾の自傷行動が悪化したという主訴で来院した。種々の検査により,肝内門脈低形成から生じた肝機能障害が明らかになった。本症例には,肝機能障害への対症療法を優先的に実施したところ,尾の自傷行動も同時に減少させることが可能であった。
著者
田中 里穂 日吉 優佳 中村 優里 相原 遥 日向 実佳 平賀 美樹 川合 康央
出版者
日本デザイン学会
雑誌
日本デザイン学会研究発表大会概要集
巻号頁・発行日
vol.63, 2016

本研究は、大学の学部を対象としたデジタルコンテンツの開発を通じて、デジタルコンテンツとその開発手法による大学での学びの新しいプロモーションを行うことを目的とする。本コンテンツは、大学での学びのキーワードを紹介する3Dリズムゲームを作成し、開発チームのプロジェクトの方法をまとめることとする。大学教員をモチーフにした3DCGモデルのキャラクターを作成し、ダンスの動きを追加したものを用いる。ユーザーは、ケミカルライトを模倣した加速度センサを持つデバイスを使用して、リズムアイコンにタイミングを合わせて操作することによってポイントを取得するものとします。
著者
吉田 純土 中西 賢也 豊辺 将嘉 岩崎 正久 渡辺 英俊 日向野 茂
出版者
一般社団法人 交通工学研究会
雑誌
交通工学論文集
巻号頁・発行日
vol.5, no.4, pp.A_8-A_17, 2019

<p><tt>政府による「観光立国推進基本計画」の策定等を受け、官民が一体となった観光関連事業が推進される中、一部の観光地においては街路空間における歩行者の混雑が深刻になっている。そこで本研究においては歩行者の歩行目的に特徴を有する地域において観測を行い、歩行速度、歩行密度等のデータを収集したうえで、交通容量を算出し、「観光」目的の歩行者が多い地域と「通勤」目的の歩行者が多い地域等とを比較した。</tt> <tt>その結果、「観光」目的の歩行者は、「通勤」目的の歩行者と比べ集団歩行が多いこと、立ち止まりが多いこと、歩行速度が遅いこと、単位幅員あたりの交通容量が小さいこと等が明らかになり、観光地やその周辺市街地等における歩行動線の検討や歩行空間整備に関しては観光地特有の対応方策や歩道整備水準の策定等が必要であることを示した。</tt></p>
著者
西行 健太 日向 匡史 田崎 博 木下 航一 長谷川 友紀 山下 隆義 藤吉 弘亘
出版者
一般社団法人 人工知能学会
雑誌
人工知能学会論文誌 (ISSN:13460714)
巻号頁・発行日
vol.35, no.6, pp.C-K53_1-10, 2020-11-01 (Released:2020-11-01)
参考文献数
24

Driver pose estimation is a key component in driver monitoring systems, which is helpful for driver anomaly detection. Compared with traditional human pose estimation, driver pose estimation is required to be fast and compact for embedded systems. We propose fast and compact driver pose estimation that is composed of ShuffleNet V2 and integral regression. ShuffleNet V2 can reduce computational expense, and integral regression reduce quantization error of heat maps. If a driver suddenly gets seriously ill, the head of the driver is out of view. Therefore, in addition to localizing body parts, classifying whether each body part is out of view is also crucial for driver anomaly detection. We also propose a novel model which can localize and detect each body part of the driver at once. Extensive experiments have been conducted on a driver pose estimation dataset recorded with near infrared camera which can capture a driver at night. Our method achieves large improvement compared to the state-of-the-art human pose estimation methods with limited computation resources. Futhermore, We perform an ablation study of our method which composed of ShuffleNet V2, integral regression, and driver body parts detection. Finally, we show experimental results of each driver action for driver monitoring systems.