著者
高田 俊之 三谷 加乃代 河嶋 智子 早川 みち子
出版者
一般社団法人 日本静脈経腸栄養学会
雑誌
日本静脈経腸栄養学会雑誌 (ISSN:21890161)
巻号頁・発行日
vol.32, no.4, pp.1361-1365, 2017 (Released:2017-10-20)
参考文献数
20

脳卒中のため摂食嚥下機能に障害を来し経腸栄養法が必要となった場合、糖尿病を有する例では標準栄養剤を使用すると血糖値が大きく変動しコントロール不良となることが多い。胃瘻にて経腸栄養中の糖尿病合併脳卒中患者に対し、標準栄養剤、low glycemic index(以下、低GIと略)栄養剤及び半固形状流動食を使用した場合の血糖変動を持続グルコースモニター(CGM)を用いて各々測定した。標準栄養剤使用時に大きく変動を認めた血糖値は、半固形状流動食では変動幅が著明に減少し、低GI栄養剤と同等以上に標準偏差値、最大血糖値、Mean Amplitude of Glycemic Excursions(MAGE)を低下させた。これは半固形状流動食により胃の蠕動運動が惹起され糖を含む栄養剤が緩やかに腸管に排出されたためと推測できる。今回の結果から半固形状流動食は糖尿病を有する嚥下障害合併脳卒中患者の血糖変動改善に有用と考えられた。
著者
早川 敦士 北内 啓
出版者
人工知能学会
雑誌
2019年度 人工知能学会全国大会(第33回)
巻号頁・発行日
2019-04-08

新しいB2Bマーケティング手法ABM(Account-based marketing)のために,成約済みの企業データを分析して成約確度の高いターゲット企業を推薦するシステムを構築した.ターゲット企業を推薦する際,特徴量の重要度が予測スコアの増減に与える影響を解釈しやすいこと,推定時に各特徴量が相互に影響を与えないことの2点が課題となる.ナイーブベイズを拡張し,特徴量の重要度をスムージングによって修正することでこれらの課題を解決した.実験の結果,提案手法がロジスティック回帰,GBDTと同等以上のAUCを達成することを確認した.
著者
山内 啓之 小口 高 早川 裕弌 飯塚 浩太郎
出版者
日本地球惑星科学連合
雑誌
日本地球惑星科学連合2019年大会
巻号頁・発行日
2019-05-17

Free and open source GIS software has been utilized for GIS education all over the world. However, as far as we recognize, GIS education in many Japanese universities underutilize such software packages. Therefore, we developed GIS exercise materials explaining spatial data analyses using free and open-source GIS. We have been providing these materials for higher education and designated them as the GIS Open Educational Resources. We used the materials in a university exercise class, which was held as an intensive course for three days at The University of Tokyo. During the exercise, we have conducted questionnaire surveys to clarify the three criteria: difficulty, understanding and satisfactory levels of the students. The results showed that the students felt difficulty in some situations such as the utilization of GIS for the first time and complex operations using different types of data. The contents of the exercise syllabus and materials were improved based on the feedback. We conducted another GIS exercise class at the university to verify the utility of improvements. In this presentation, we show the improvements in the exercise syllabus and the comparison of educational effects on students before and after the improvements.
著者
早川 由紀夫 井村 隆介
出版者
特定非営利活動法人 日本火山学会
雑誌
火山 (ISSN:04534360)
巻号頁・発行日
vol.36, no.1, pp.25-35, 1991-04-15 (Released:2017-03-20)
被引用文献数
1

The eruptive history of Aso volcano for the past 80,000 years is revealed by tephrochronology and loess-chronometry. Around the Aso caldera is a thick accumulation of loess, which is intercalated with numerous Aso tephra layers of limited dispersal as well as three widespread tephra layers of known age that are good marker horizons ; the Akahoya ash (6.3 ka), the Aira-Tn ash (22 ka), and the Aso-4 ignimbrite (70 ka). Loess-chronometry is based on the assumption that, in the Aso region, the accumulation rate of loess has been constant as 12 cm/ky from 80 ka to the present. Most of tephra layers after the caldera-forming Aso-4 eruption are composed of volcanic sand or scoria lapilli of basaltic andesite composition. However the 27 ka Kusasenri dacite (SiO2 = 67%) pumice is a conspicuous exception. The large volume of 5.85 km3 (bulk) and wide dispersal of this pumice suggests that it is a product of plinian eruption. From October 5 to the end of November 1989, the Nakadake crater of Aso volcano was in eruption. Ash was uninterruptedly emitted from a 500-1,000 m high eruption column coming out of the crater. The average discharge rate of ash was 5 × 107 kg/day. The total mass of ash discharged during the two months reached 3 × 109 kg. The penultimate eruption in recent history was June-August 1979, when 7.5 × 109 kg of ash was discharged. Outside the Aso caldera, the thickness of the 1989 ash is less than 1 cm. It is almost impossible to detect an old ash layer of thickness about 1 cm in a loess cross section, suggesting that sedimentary records 10 km away from a volcano are insufficient to reconstruct past eruptions smaller than 1010 kg. Eruptions smaller than 1010 kg can be determined only from proximal deposits. The history of eruptions of Aso volcano over the last few thousand years is tentatively determined from cross sections 2-4 km west of the Nakadake crater. After a 580-1,250 year dormant period, Aso volcano became active about 1,780 years ago. From then, small eruptions each with 109-1010 kg ash discharge have been repeated 48-88 times up to the present. The duration of each eruption was a few months, and the dormant interval between eruptions averaged 20-37 years.
著者
渡辺 晃紀 早川 貴裕 佐藤 栄治 三宅 貴之
出版者
日本公衆衛生学会
雑誌
日本公衆衛生雑誌 (ISSN:05461766)
巻号頁・発行日
vol.66, no.2, pp.96-106, 2019-02-15 (Released:2019-02-26)
参考文献数
21

目的 第7次医療計画の策定に向け,栃木県(人口196.8万人)内の入院患者の受療動向を把握する。方法 栃木県内の病床を有する全221医療機関(病院107,診療所114)を対象とし,対象日(2016年9月1日)の全入院患者および対象月(2016年9月)の全退院患者について,調査票またはDPCデータにより,住所(郵便番号),性,年齢,入退院日,診療科,入院前の場所,救急搬送,傷病名(調査票は疾病分類コード,DPCはICD基本分類),手術(診療報酬のKコード),転帰,退院後の行き先を尋ねた。活動内容 回収率は施設単位で68%,病床単位で一般87%,療養74%,精神89%で,入院票13,052件,退院票17,468件の回答を得た。 一般・療養病床では,入院10,407件のうち,年齢別では65歳以上72%(75歳以上51%),診療科別では内科系49%,外科系19%,整形外科系15%,疾病分類別では循環器系21%,新生物17%,呼吸器系10%であり,2次医療圏ごとで,人口10万対入院受療率は385-647,居住する圏内に入院(圏内入院)した割合は58-90%,救急搬送ありは12-18%,救急搬送ありのうち圏内入院の割合は69-95%だった。 退院17,161件のうち,年齢別では65歳以上57%(75歳以上34%,以下同じ),Kコードが記載されていた割合は43%で,多いものは水晶体再建術833件,内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術398件等であり,転帰では退院後の在宅医療ありは65歳以上で4.3%(5.2%),介護・福祉施設へは65歳以上で5.2%(7.8%),死亡退院は4.9%(9.5%)だった。 精神病床では,入院2,640件のうち65歳以上48%,疾病分類別では統合失調症67%,躁うつ病を含む気分障害9%,退院302件の平均在院日数は359日だった。 調査後,住所,疾病,診療科,手術ごとの医療機関別入退院数等,必要な項目で集計し,結果を表で出力できるマクロを含むMicrosoft Excelファイルを作成し,活用できる環境とした。結論 医療計画策定にあたり,疾病,診療科,手術ごとの患者数や流出入,退院後の行き先や在宅医療導入の割合などの把握は有用であり,DPCデータの活用や調査による継続的な観察が必要と考えられた。
著者
高橋 一男 堀田 泰司 芦沢 真五 北村 友人 黒田 一雄 廣里 恭史 小幡 浩司 新田 功 太田 浩 関山 健 花田 真吾 小早川 裕子 田中 祐輔
出版者
東洋大学
雑誌
基盤研究(A)
巻号頁・発行日
2017-04-01

平成29年度の研究はNAFSA年次大会(アメリカ)、EAIE年次大会(スペイン)、第6回APEC高等教育協力会議(ロシア)、AIEC年次大会(オーストラリア)、CBIE(カナダ)、APAIE(シンガポール)などに出席し、UMAPを中心としたアジア太平洋地域における学生交流に関する発表を行うとともに、国際会議・大会に出席している政府関係者及び、大学関係者に対するヒアリングを行い、国の政策と大学の国際戦略の関係について分析を行った。その中でも、特に英語圏であるカナダとアメリカが、UMAPへの参加を表明するなど、学生交流に関する新たな関心と問題意識が生まれていることが確認できた。8月18、19日にはUMAP国際事務局を担当する東洋大学、留学生教育学会と連携し、カナダ、アメリカ、オーストラリアから学生交流に関する専門家を招聘し、国際フォーラムとワークショップを開催した。アジア太平洋諸国の大学がどのような大学間連携を模索しているか、というニーズ調査を推進するための意見交換をおこなった。また、オーストラリア、カナダ、米国など発足当初のUMAPには参加していた英語圏諸国から関係機関の代表に参加を得て、今後、これらの国からUMAPへの参加を得ていくための課題検証について意見交換をおこなった。本フォーラムとワークショップには国内外の大学教員、大学職員、政府関係者等の150人を超える参加を得られた。2月15日、19日、3月26日にUMAPタスクフォース会議を開催し、本科研メンバーと各国国内委員会の代表が意見交換を行った。その中で、UMAPに実際に係る専門家に対し行ったSWOT分析や、日本国内のUMAP参加大学、非参加大学に対するUMAPに関するアンケート調査の分析を行い、今後のUMAPプログラムの発展に寄与するいくつかのアクションプランが提言された。
著者
渡邊 明義 津田 徹英 早川 泰弘 三浦 定俊 淺湫 毅 中村 康 佐野 千絵 斎藤 英俊
出版者
独立行政法人文化財研究所東京文化財研究所
雑誌
基盤研究(A)
巻号頁・発行日
1999

彩色文化財の技法と材料について、日本とドイツの美術史研究者、伝統技術者、自然科学者が共同して研究調査を行った。研究期間中は互いの研究者が双方の国を毎年一回ずつ訪問し、あらかじめ選定しておいた現地で詳細な調査を行い、シンポジウムを開催し討議を行うなどして研究をすすめた。研究対象は、ドイツ側では主に南ドイツ(バイエルン地方)の中世彩色木造彫刻を取り上げたが、日本側では彫刻に限らず、絵画、工芸、建造物など広く関心を持って調査を行った。また彩色文化財そのものだけでなく、彩色に用いる顔料の製造工場や、金箔工房など、また各地の修復工房や作業現場でも調査研究を行い、彩色材料やその技法、修復技術への応用などについても相互の理解を深めるようにした。顔料分析については、ドイツにおいてはサンプリングによる試料の分析を積極的に行ったが、わが国の文化財については試料採取が困難なために、現場で試料を採取しないでそのまま顔料分析できるポータブル蛍光X線装置を開発した。この手法は対象作品表面からの測定になるため、彩色層に顔料を混合して用いているのか複数の顔料層か分析結果からだけでは判別できないが、実体顕微鏡を用いた観察と組み合わせることによって、確度の高い情報を得ることができた。本研究を通して、報告書に示すように多くの研究成果をあげることができた。一例としては、源氏物語絵巻物の顔料分析を初めて行い、白色顔料に従来想定されていた鉛を含む白色顔料(おそらく鉛白)だけでなく、カルシウムを含むもの(おそらく胡粉)、軽元素しか含まないもの(おそらく白土)、それにこれまで知られていなかった水銀を含む顔料の4種類を用いていることや、日本の彫刻彩色に緑色顔料として岩緑青以外に、砒素と銅を含むものや軽元素だけの顔料を用いていることを、初めて明らかにしたなどをあげることができる。
著者
小林 牧人 頼経 知尚 鈴木 翔平 清水 彩美 小井土 美香 川口 優太郎 早川 洋一 江口 さやか 横田 弘文 山本 義和
出版者
日本水産學會
巻号頁・発行日
vol.78, no.5, pp.922-933, 2012 (Released:2013-10-08)

本邦の絶滅危惧種にも指定されているメダカを保全するためには,その生息環境だけでなく繁殖生態についても知見を得ることが重要である。本研究では屋外池で自然繁殖している野生メダカを対象に繁殖生態を調べた。メダカでは,雌が産卵後に卵をしばらく腹部に保持し,それらを基質に産み付ける。今回の観察で,野生下において「産み付け行動」の初の観察・記載に成功し,数種の基質を特定した。基質の特定および存在場所は,今後のメダカの保全において,繁殖場所の確保という点で重要な知見になると考えられた。
著者
早川 善平
出版者
The Japanese Society of Gastroenterology
雑誌
消化器病学 (ISSN:21851158)
巻号頁・発行日
vol.2, no.4, pp.652-657, 1937

慢性潰瘍性大腸炎は, 歐米には其の報告例かなり多く存在すれども, 本邦に於ては全く稀有である. Colitis gravisなる名稱はRosenheimの提唱したたものである. 併し多くの場合, 潰瘍を伴なふ關係上BoasはColitis ulcerosaと言つて居る. 尚更に急性なるものとの區別から, StmauβはColitis ulcerosa chronicaと言つて居る. 稻田氏も矢張り之に賛成の様である. 最近當教室に於て, 其の2例を經驗したから其の臨牀症状及び經過竝びに療法に就いて報告しやうと思ふ.
著者
早川 康夫
出版者
日本草地学会
雑誌
日本草地学会誌 (ISSN:04475933)
巻号頁・発行日
vol.39, no.2, pp.271-278, 1993
被引用文献数
1

日本は成帯的には森林極相域に属する。その中で局所的(間帯的)に成立する安定した草原は地形形質が有効水量を乏しくさせる立地に限られる。日本近海の島々は地質の構造的変動に伴い成立したものが多く,節理の発達した玄武岩メーサ台地や火山,あるいは珊瑚石灰岩など透水良好な立地に限り自然草原が発達した。その草原に惹かれて牛を本土から導入した。従って地質的原因で隣接する島であっても牛の飼われぬ島もある。日本海から東支那海沿いの島々,伊豆七島から小笠原諸島,大隅-吐喝喇-奄美-沖縄などの南西諸島における草地分布と牛の飼養状況を調査しとりまとめた。
著者
早川 吉彦 山下 拓慶 大粒来 孝 妙瀬田 泰隆 佐川 盛久 近藤 篤 辻 由美子 本田 明
出版者
医用画像情報学会
雑誌
医用画像情報学会雑誌 (ISSN:09101543)
巻号頁・発行日
vol.27, no.3, pp.50-54, 2010 (Released:2010-07-28)
参考文献数
6

The wavelength range of the near infrared (NIR) light is called `water window.' The superficial vascular imaging system using near infrared light sources was developed as those using both the reflected light and transmitted light. An NIR-sensitive CCD camera was surrounded by approximately sixty light emitting diodes (LEDs) , which have alternating wavelengths of 700 (visible light) , 760, 810 and 940nm, respectively. The camera detected the reflected NIR from superficial subcutaneous tissues at the palm and back of hands, and the wrist. Differences between wavelengths were significantly observed. Images taken at 940 nm the most clearly showed the vascular vessels at insides of these regions. As an application of the NIR imaging system, we examined whether the system was the beneficial tool for finding superficial subcutaneous foreign bodies or not. Twelve light sources of 940 nm LEDs were aligned for the transmission imaging. The alien substance examined was a mechanical pencil lead with 0.5 mm diameter. Chicken and pork meats (approx. 1 to 10 mm in thickness) were used instead of human skin. The thickness and fat contents were affected on the detection. As results, the NIR imaging was thought to be the beneficial tool for finding subcutaneous alien substances detection.
著者
早川 由紀夫
出版者
Tokyo Geographical Society
雑誌
地学雑誌 (ISSN:0022135X)
巻号頁・発行日
vol.107, no.3, pp.444-457, 1998-06-25 (Released:2009-11-12)
参考文献数
18

ハワイ島はハワイ諸島最大の島で, 群馬県と埼玉県を合わせたくらいの面積をもつ。活発に噴火を続けるキラウエアのほか, 歴史時代に噴火記録があるマウナロアとフアラライ, 4,205mの山頂まで車で行くことができるマウナケア, 山頂近くまで深い谷に刻み込まれたコハラ, の5火山からなる火山島である (図1) 。ハワイ・ホットスポットの火山活動を観察するのに最適の島だ。オアフ島のホノルルから直行便が, 東海岸のヒロと西海岸のコナへ毎日数便飛んでいる。私たちはキラウエアに近いヒロへ飛ぶことにしよう。アメリカのレンタカーは一週間単位で借りると割安だから, ハワイ島に7泊する旅行計画を立てるとよい。40ドルの乗り捨て料金を負担すれば, ヒロ空港で借りた車をコナ空港に返すこともできる。実際, 私は11人の仲間といっしょに1997年12月24日にヒロ空港に降り立ち, 南回りで移動して, 12月31日早朝コナ空港から帰国の途についた。この火山見学案内は, そのときの体験と, 過去3回の私自身のハワイ島旅行経験 (1983年, 1987年, 1991年) に基づいて執筆したものである。出発当日に旅行代理店の倒産を知らされるという困難を克服して, 9日間の旅行を実り多く, しかも楽しく終えることができたのは, 旅行に参加した群馬大学教育学部学生と卒業生みなさんの力による。なお, 旅行参加者全員の分担執筆による体験記をウェブページ (http://www.edu.gunma-u.ac.jp/~hayakawa/fieldguide/p/US/HI/hawaii 97.html) で公開している。これから現地に行く人に利用していただけたら幸いです。
著者
早川 和宏
出版者
高岡法科大学
雑誌
高岡法科大学紀要 (ISSN:09159347)
巻号頁・発行日
vol.21, pp.95-117, 2010-03
著者
早川 由紀夫
出版者
特定非営利活動法人 日本火山学会
雑誌
火山 (ISSN:04534360)
巻号頁・発行日
vol.40, no.Special, pp.S1-S15, 1995-12-25 (Released:2017-03-20)

Age of a tephra can be determined by simple stratigraphy, if adequate number of time-markers are provided. Eleven master tephras are chosen as the time-markers for the last one million years. They are Kikai-Akahoya (7.330 ka), Aira-Tanzawa (26.00 ka), Daisen-Kurayoshi (50.00 ka), Aso-4 (87.00 ka), Ata-Torihama (250.0 ka), Kakuto (340.0 ka), Suiendani-TE5 (420.0 ka), Kobayashi-Sakura (540.0 ka), Kaisyo-Toriitoge (650.0 ka), Shishimuta-Azuki (870.0 ka), and Shishimuta-Pink (1000 ka). The present earth surface and Bruhnes/Matuyama boundary (780.0 ka) play a same role as master tephras. Ages of some master tephras are assigned rather arbitrarily, however, it is productive to affix them once to a specific value. A tephra sandwiched between two master tephras is afforded its age by interpolating the thicknesses of loess between them. This technique, loess-chronometry, has the advantage of ability to measure an interval of tens to thousands years in the geologic past, over radiometric dating. More than 900 tephras are presently recorded and linked each other in a computer database including name, source volcano, age, magnitude, stratigraphy, and remarks. An updated version is listed in WWW at "http://www.la.gunma-u.ac.jp/〜hayakawa/English.html".