著者
安藤 芳晃 早川 正士
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. SANE, 宇宙・航行エレクトロニクス (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.104, no.393, pp.7-11, 2004-10-22

周波数領域における有限差分法を用いてシューマン共振の解析を行い、その結果を基底関数系として用いて観測点からの雷活動分布の推定を行った。φ方向を一様とした2次元球座標系において、離散化した磁界を用いて有限差分方程式を定式化できる。解析領域内の媒質である大気と下部電離層の電子密度及び中性大気密度・温度はそれぞれ観測より得られたモデルを用いる。チホノフの正則化を用いた逆問題を定式化し、雷活動の活発な領域を観測点からの距離の関数として推測する。実際の観測データに適用し、衛星観測の結果と比較する。
著者
辻 雅善 各務 竹康 早川 岳人 熊谷 智広 日髙 友郎 神田 秀幸 福島 哲仁
出版者
公益社団法人 日本産業衛生学会
雑誌
産業衛生学雑誌 (ISSN:13410725)
巻号頁・発行日
pp.B12008, (Released:2013-02-05)
被引用文献数
3 8

目的:福島原発事故発生以降,毎日約3,000人の作業員が事故収束のために従事している.通気性の悪い防護服を着用した作業員に熱中症の頻発が懸念された.今後の原発作業員における熱中症予防対策の一資料とすべく,原発事故以降に発生した熱中症について分析を行った.対象と方法:福島労働局で把握した福島原発事故収束作業員の2011年3月22日から9月16日までに発生した熱中症事案43例を対象とした.熱中症発生数を年齢,発生月,発生時刻,気温,湿度毎に検討し,また熱中症の重症度の検討も実施した.重症度をⅠ度とⅡ度以上の2群に分け,年齢,気温,湿度に対してMann-Whitney U検定を行い,さらに,年齢(<40歳,40歳≤),気温(<28℃,28℃≤),湿度(<75%,75%≤),クールベスト着用の有無に対してχ2検定およびロジスティック回帰分析を行った.検定は両側検定,有意水準5%とし,統計ソフトはSPSS statistics 17.0を用いた.結果:熱中症が最も多く発生した年齢は40代(30.2%),次いで30代(25.6%)であり,発生月は7月(46.5%),発生時刻は7時から12時(69.8%),気温は25℃以上(76.7%),湿度は70%から80%(39.5%)であった.重症度Ⅱ度以上の者は10例,内5例が6月に発生していた.統計解析の結果,全因子において重症度の違いに有意差は認められなかった.考察:一般労働者の熱中症の好発年齢は45歳から60歳であるが,原発事故収束作業員では30・40代に相当数が認められており,比較的若年齢層においても熱中症予防対策が重要であることが示唆された.また,厚生労働省により夏季の午後は原則作業を中止する措置がとられたが,原発作業員の熱中症の好発時刻は午前中に集中しているため午前中の予防対策も必要である.重症度Ⅱ度以上が10例中5例も6月に集中していることから,6月から熱中症予防対策を実施すべきであると考える.今回,発生因子において重症度の違いに有意差が認められなかったのは,他の要因が関与している可能性,あるいは例数が少なかったためと考える.本研究結果の特徴を踏まえ,今後,原発事故収束作業員の熱中症予防対策を実施することが必要である.
著者
早川 華代
出版者
奈良女子大学
雑誌
人間文化研究科年報 (ISSN:09132201)
巻号頁・発行日
vol.27, pp.280-290, 2012-03-31

This study is concerning Mumyo zoshi, which was written in about 1200. It is said to be the oldestJapanese literary criticism, attributed to Shunzei kyo no musume.My purpose is to show how she was influenced by the Heike family and their original culture.I consider that Heike had a characteristic culture. For example, they loved an ancient Japanese novel TheTale of Genji, and they were copying the hero of The Tale of Genji.The Heike clan was in power for the few decades at Kyoto, but they were overthrown in 1185 atDannoura. After about 15 years, Mumyo zoshi was wrriten. In those days, one new literary work appearedafter another, under the influence of a good old memory of Heike family. I suppose that Mumyo zoshiis one of them. Because we can find in Mumyo zoshi some key words relating to their surrounding, justlike "Saishoukouin": a great Buddhist temple built for Kenshunmonin. I explore that "Saishoukouin" is asymbol of the age of Heike clan.Another exemple is "Urazutai": it means the movement from beach to beach. Especially, Urazutaiof Hikaru Genji from Suma to Akashi is well-known. This term was very popular in those days, so thatwe can find it in many poetry anthologies or several Japanese proses wrriten in the Kamakura Age. In TheTale of Heike, Urazutai was also used many times. The Heike clan was described as a tragic hero, just likeHikaru Genji in the Suma chapter.The author of Mumyo zoshi loved much also The Tale of Genji, particularly Suma chapter wasimportant. That is why Mumyo zoshi was undoubtedly inflenced by Heike.
著者
有本 裕彦 高里 良男 正岡 博幸 早川 隆宣 秋元 秀昭 八ツ繁 寛 東森 俊樹 森川 健太郎 菅原 貴志 小町 裕志 本間 正人
出版者
一般社団法人 日本脳卒中学会
雑誌
脳卒中 (ISSN:09120726)
巻号頁・発行日
vol.30, no.1, pp.38-44, 2008 (Released:2009-04-30)
参考文献数
10
被引用文献数
3 3

「目的」来院時の臨床症状や検査結果から脳幹出血患者の予後因子の検討を行った.「方法」過去5年間に当院に入院した脳幹出血70例(男51名,女19名,29∼93歳,平均59歳)の年齢,来院時臨床症状,来院後6時間以内の血糖値,白血球数,来院時CTでの血腫量,血腫の範囲,水頭症の合併,脳室内穿破の有無と予後を統計学的に解析し検討した.「結果及び結論」年齢では70歳以上の83%が死亡,70歳以下の55%が死亡し70歳以上で死亡率が増加する傾向を認めたが有意な相関はなかった(P=0.07).臨床症状では来院時に四肢麻痺か除脳硬直肢位(P<0.01),対光反射消失例(P<0.05)が有意に予後不良であった.来院時血糖値は200 mg/dl以上の症例(P<0.05),白血球数は10,000 /mm2以上(P<0.01)で予後と相関が認められた.またCT所見では血腫量が6 ml以上の血腫で最も強く予後に相関が見られた(P<0.001).血腫範囲では中心型血腫や中脳・視床,延髄に進展のみられる例(P<0.05),水頭症合併例,脳室内穿破合併例に予後と相関が認められた(P<0.01).
著者
内田 篤呉 秋山 光文 荒木 史 有賀 祥隆 今井 康弘 大川 昭典 大下 浩司 奥村 公規 河合 正朝 木村 法光 宍倉 佐敏 下山 進 ジャンジャック ドロネー 城野 誠治 鈴田 滋人 玉蟲 敏子 中井 泉 中野 嘉之 馬場 秀雄 早川 泰弘 林 温 藤本 孝一 増田 勝彦 室瀬 和美 森口 邦彦 柳橋 眞 矢萩 春恵 河野 泰典 矢代 勝也 尾西 勇 柴田 伸雄 中本 久美子 米井 善明
出版者
(財)エム・オー・エー美術・文化財団(学芸部)
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2008

科学調査は、東京理科大学・中井泉教授、吉備国際大学・下山進教授らが中心に担当し、型の技法は重要無形文化財保持者・森口邦彦氏、鈴田滋人氏、室瀬和美氏が伝統工芸技術から技法解明を実施した。科学調査の結果は、金地は金泥でなく、金箔とする第1次調査の結果を覆すものであった。有機色料は、波の部分に藍の存在は認められず、青墨の可能性が指摘された。伝統工芸の技法の調査は、金地と流水の境界の輪郭線は、縁蓋(型地紙)を用いた可能性が高いが、流水は型では表現できず、防染剤で描いたものと考えられる。文化財の研究は自然科学のみの調査に頼るのではなく、歴史と伝統の中で蓄積された技術や経験を踏まえることが極めて重要であった。
著者
上野 卓郎 早川 武彦 高津 勝 内海 和雄 尾崎 正蜂 岡本 純也 藤田 和也
出版者
一橋大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2002

3年間の研究成果の概要を示せば、以下のようになる。第1に、1990年を前後して、情報化社会の成熟と共に多国籍化した「メディア・スポーツ・生産複合体」(media-sport production complex)が「国際スポーツ機構」と提携し、スポーツのメディアイベント化・メディアソフト化を大規模で進め、トランスナショナルな体験の機会を地球的な規模で提供するようになった。その過程で、スポーツは世界共通の言語であるとともに、夢や感動を生み出す「グローバルドリーム」として受け入れられていった。第2に、その影響力は、国民国家やインターナショナルな境界を超え、個人や社会集団に直接・間接に影響を及ぼすようになった。第3に、そのような「スポーツのグローバリゼーション」とローカルなスポーツ文化の関係は、一方向ではなく、双方向的であり、互いに孤立したものではなく、相互に影響し合っていることが明らかになった。第4に、ただしヘゲモニーは「生産複合体」と「国際スポーツ機構」の側にあり、その影響力の浸透によって、スポーツの商品化と公共性の矛盾は複合化・顕在化し、ローカルなスポーツ文化主体の衰弱という事態も起こっている。第5に、そこには葛藤や主体的な営みも存在する。従って、「スポーツのグローバリゼーションとローカリゼーション」研究は、文化の伝播や変容、一方向的な変化の過程としてだけでなく、生活世界の変容・再構成を視野に入れて考察する必要がある。最後に、「研究成果報告書」の構成を示しておく。(1)グローバリゼーション・文化・スポーツ、(2)グローバリゼーションとメディア・スポーツ、(3)スポーツインターナショナリズム、(4)グローバリゼーションとローカリティ、(5)グローバリゼーションと政策・運動。
著者
水谷 仁 早川 雅彦 藤村 彰夫
出版者
宇宙科学研究所
雑誌
一般研究(C)
巻号頁・発行日
1992

本年度は昨年度に引き続き当初の研究計画どおり月深発地震とくにA1震源、A33震源からの地震波を利用して月の深部構造に関するデータを得ることを試みた。当初の予定通り、これらの震源からの地震波を多数スタッキングすることにより、これまで気づかれていなかった多くの後続波のフェーズを発見することが出来た。これらの中にはPKP、PKKPフェーズと思われるものがあり、これらが本当にそうであれば、月の中心部に約450kmの鉄のコアが存在することが推定される。この結論はきわめて重要な結論であるので、さらにこの後続波の一般性を確認する必要があると考えている。そのためにA1、A33震源以外の震源からの波についても同様な研究を開始したが、そのためにはアポロ地震波データの使いやすいデータベースを構築する事が効果的であると考えられるようになってきた。これはデータ処理を多数、迅速に行うためにどうしても必要になることであると同時に、将来の月探査計画、LUNAR-Aの準備的研究としても緊急を要する課題であると認識されたためである。このために本研究のかなりの時間を、この研究をさらに発展させるために必要なデータベース形態、仕様を決定するために使った。現在ではこのデータベースの仕様に基づきそれをimplementする作業に入っており、ほぼ80%の作業が終了した段階である。このデータベースは広く関連研究者に利用できるようにする予定であり、本研究が完成した暁には月地震学にとって大きな貢献をすることが出来るものと信じている。
著者
大野 寿子 野呂 香 早川 芳枝 池原 陽斉
出版者
東洋大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2006

『メルヒェン集』、『伝説集』の森の特性を検証しつつ、グリム兄弟の「理念としての森」の意義を、「生の連続性」という観点から明らかにした。言語、歴史、文学、文化における「古いにしえのもの」の喪失を森林破壊プロセスにたとえ、「古いにしえのもの」の再評価の重要性を説く彼らの自然観および詩ポエジー観は、19世紀エコロジー運動の理念における先駆的地位を担いうる。伝承文芸に必要な想像力の豊かさとは、心情としての内面的「自然」を豊かにする「癒し」の力を有する意味で、現代社会における「心のエコロジー」にも繋がりうる。
著者
米倉 迪夫 奥平 俊六 高見沢 明雄 木村 三郎 早川 聞多 林 進
出版者
東京国立文化財研究所
雑誌
試験研究
巻号頁・発行日
1987

1.美術史研究用画像処理パッケージソフトの開発本研究で導入した画像処理システム(NEXUS6810)をパーソナルコンピュータ(NEC9801VM)より制御するソフト。NEXUS6810のもつコマンド群に習熟し、美術史研究に必要なソフトの機能を協議、画像処理の実験を重ね、ソフトの仕用案を作成した。プログラミングは、専門のソフト開発業者に依頼した。コンピュータのハード面に詳しくない美術史研究者が、研究支援の道具として画像処理技術を応用できるよう、主として次の4点に注意を払った。1)操作が手軽であること。2)画像ファイルの管理がすぐれていること。3)グラフィック及び画像処理機能が充実していること。4)研究者が手直しできる高級言語を使用していること。2.画像処理技術を応用した美術史研究の実例尾形光琳筆紅白梅図屏風(MOA美術館蔵)における制作過程と原状のシミュレーション3.画像データベース(dBASEIIIPLUSを使用)の試作文字型データベースに蓄積された文字情報とNEXUS側の画像情報とをリンクさせ、画像ファイルの検索・表示を可能にした。4.公開シンポジウムの開催本研究テーマのもとで二度の公開シンポジウムを開催し、美術史研究における画像処理技術の応用について活発な議論があった。1)第1回(10月25日) 於奈良・大和文華館西日本の美術史研究者を中心に約40名が参加。2)第2回(3月9日) 於東京国立文化財研究所。東日本の美術史研究者を中心に約60名が参加。
著者
三浦 定俊 早川 泰弘 木川 りか 佐野 千絵 宮越 哲雄
出版者
独立行政法人文化財研究所東京文化財研究所
雑誌
特定領域研究
巻号頁・発行日
2002

我が国の科学技術黎明期資料が、江戸時代から明治時代のはじめにかけて当時どのような材料と技術を用いて造られたかについて、これまでほとんどなされていなかった科学的観点からの実証的な調査研究を行った点が、本研究の特色である。幸いにも東京文化財研究所には、国立科学博物館に寄託されたトヨタコレクションが保管されていたので、コレクションをよそへ移動せずにその実証的な研究が可能となった。本研究では、資料のX線撮影にX線デジタル画像装置を利用した。この装置はダイナミックレンジが広く、通常の写真フィルムでは撮影が困難な、材質や厚みの著しく異なる資料の撮影に最適であった。また現像の手間が掛からないデジタル処理なので、点数が1,300点にも上るトヨタコレクションであっても効率的に研究し、本書に示すような成果を上げることができた。また今回の特定領域研究には大勢の研究者が関わっていたので、調査成果を速やかに整理して、デジタル画像をコピーして配布するなど、X線デジタル撮影の特長を生かして、本研究は「江戸のモノづくり」の特定領域研究全体に貢献することができた。この他、武雄市図書館・歴史資料館の所蔵する、二十人代武雄領主鍋島茂義(皆春齋、1800〜62)が収集した顔料の調査を行った。資料館の所有する茂義のコレクションの中には、当時の包みのままの絵の具が多数残されている。他に類例のない大変貴重なもので、資料館の協力を得て、それらの絵の具を整理・分類して分析し、当時どんな名称の下にどんな顔料が使用されていたか明らかにすることができた。
著者
早川 巌 今井 基泰 高山 義明 辻 喜之 守沢 正幸 安藤 秀二 米田 豊
出版者
社団法人日本補綴歯科学会
雑誌
日本補綴歯科學會雜誌 (ISSN:03895386)
巻号頁・発行日
vol.28, no.1, pp.19-25, 1984-02-01

上顎全部床義歯の装着間と維持安定とは相反する要素も含まれており, 両方を満足させるような義歯を製作することはなかなか困難である. 当教室でも上顎義歯口蓋部を薄床化する試みはいくつか行ってきた. 今回は, 圧印金属床義歯の製作法を改良することで装着感を向上させようと試みた. その結果, 近年実用化された接着性レジンの導入, それに伴う床材料としてのステンレス鋼の再選択, 圧印形成法の改良などにより, 義歯の維持安定を低下させることなく装着感を向上させ, しかもその製作過程を簡素化させるシステムを開発し, 実用化することができた.
著者
山田 奨治 早川 聞多 相田 満
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告人文科学とコンピュータ(CH) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2006, no.112, pp.39-46, 2006-10-27
被引用文献数
2

『古事類苑』は,明治政府の一大プロジェクトとして明治12年(1879)に編纂がはじまり,明治29年(1896)から大正3年(1914)にかけて出版された,本文1 000巻,和装本で350冊,洋装本で51冊の大百科事典である.そこには,前近代の文化概念について,明治以前のあらゆる文献からの引用が掲載されており,人文科学研究を行ううえでたいへん有用な事典として,いまでも利用されている.この『古事類苑』を電子情報資源化して活用すべく,著者らはその全頁の画像入力を行い,さらに全文テキスト入力作業を進めている.この論文では,現在までの作業の方法・進捗・課題点,インデックスからのシソーラス辞書作成,そしてHTML版の一部試験公開とWiki版の試作状況について報告する.Kojiruien (The Dictionary of Historical Terms) is a kind of large-volume Japanese encyclopedia with 1,000 volumes in original form, 350 volumes in Japanese-style binding, and 51 volumes in Western-style binding, which started editing in 1879 as a big project conducted by Government of Japan, and published during 1896 to 1914. It contains numerous words and cultural concepts of pre-modern Japan, citing plenty of books and documents before Meiji restoration (1867), and is frequently used even today among scholars of the Humanities. We are conducting a digital \it Kojiruien \rm project, with scanning every page images and making full-text data to utilize it as an electric information resource. In this report, we discuss on the project status, method, difficulty, thesaurus extraction from the index, making and public opening of the HTML version, and trial of the Wiki-based system.
著者
能登路 淳 齊藤 皓彦 早川 元造
出版者
一般社団法人 電気学会
雑誌
電気学会論文誌A(基礎・材料・共通部門誌) (ISSN:03854205)
巻号頁・発行日
vol.123, no.9, pp.827-832, 2003 (Released:2003-12-01)
参考文献数
9

The effects of tensile stress and strain on magnetization and magnetic domains in silicon steel sheets were investigated. The magnetization of elastic deformation regions decreased with increase of strain and the strain-magnetization properties of plastic deformation regions under stress showed peculiar characteristics. The magnetization increased with decreasing strain. We observed Lancet and other domains in a sample, especially around the boundary of crystal, after removing stress applied to a plastic deformation region. This phenomenon can be explained by changes in the domain structures, which were partly observed. This results obtained in this investigation can be applied to the nondestructive detection of fatigue in metallic magnetic materials.