著者
栗山 哲 松本 啓 平尾 磨樹 三穂 乙哉
出版者
一般社団法人 日本臨床薬理学会
雑誌
臨床薬理 (ISSN:03881601)
巻号頁・発行日
vol.52, no.6, pp.157-164, 2021-11-30 (Released:2021-12-15)
参考文献数
46

Evidence has emerged as to the cardio-renal protective effect of sodium glucose co-transporter 2 (SGLT2) inhibitors. Recent studies, DAPA‒CKD, DAPA‒HF and EMPEROR-Reduced and EMPEROR-Preserved will extend its clinical indications to heart failure and CKD even in patients without diabetes mellitus. This review anew discusses the presumable pharmacological mode of action with SGLT2 inhibitors in non-diabetics. The putative mechanisms by which SGLT2 inhibitors exert the beneficial effects may be accounted for by salt/water diuresis via SGLT2 and Na/H exchanger 3 inhibition, glucosuria-induced osmotic diuresis, and the subsequent optimization of tubule-glomerular feedback system in the kidney.
著者
小宮 麻衣良 豊満 美峰子 松本 仲子
出版者
日本調理科学会
雑誌
日本調理科学会大会研究発表要旨集
巻号頁・発行日
vol.19, pp.156, 2007

<BR><B>【目的】</B><BR> 計量カップ・スプーンによる食品の計量値は、食品の性状の変化に応じて、数値の改定がなされてきた。米についても変化していると推察されるが、精白米については1カップ(200ml)=160gのまま、50年以上ものあいだ改定されずにきた。そこで、計量カップおよび自動炊飯器に付属する1合カップ(180ml)を用いて、精白米の生産年度、品種を変えて計量した。また、炊飯に際しては、カップと合カップの使用区分が曖昧で、家庭や教育現場での調理でも長く混迷が続いている。そこで、炊飯における計量器の統合を期待して、家庭における米の計量器、計量の方法などについて教職課程に在籍する大学生の家庭を対象に調査した。<BR><B>【方法】</B><BR> 精白米の計量については、計量カップ(200ml)と1合カップ(180ml)とを用い、品種(コシヒカリ、ササニシキ)や生産年度(平成17年,平成18年)を変えた4種類の米を5回ずつ計量し、その平均値を求めた。アンケート調査については、米の計量器具、1回の炊飯量、水加減の方法、計量カップと1合カップの容量の違いの認知度などについて質問した。<BR><B>【結果】</B><BR> 精白米の計量値については、4種の米の1カップあたりの平均値は167.1±5.94gで160g以上であり、一般に通用している計量値の変更が必要であると考えられた。また、アンケート調査結果については、家庭で使用する計量器は1合カップ69.0%、米びつ16.7%、計量カップは4.8%であった。家族と同居の場合1回平均炊飯量は3.6合となった。計量カップと1合カップの容量の違いについては、57.1%の学生が「知らない」と回答し、この計量実験によって容量の違いを初めて知ったとしている。
著者
森 絵美 松本 正富
出版者
一般社団法人 日本デザイン学会
雑誌
デザイン学研究 (ISSN:09108173)
巻号頁・発行日
vol.68, no.2, pp.2_35-2_42, 2021-09-30 (Released:2021-11-03)
参考文献数
17

本研究は,病院で広報や行事の企画運営に従事するデザイン技能を有した事務職員である院内デザイナーの配置に対する経営者評価について,利用者サービス向上に向けた業務支援の視点からみた有用性と課題を明らかにすることを目的とした.医療機関経営者を対象とした半構造化インタビューを実施し,M-GTA(修正版グラウンデッド・セオリー・アプローチ)を用いて分析した結果,1)広報が充実し医療機関の特色が明確化すること,2)情報共有と業務の効率化につながること,3)内製物の質向上と継続的な維持管理に貢献すること,4)利用者に寄り添ったサービス提供ができることが,有用性として認められた.これに対し,1)人材育成の環境が整っていないこと,2)人材配置に関わる費用対効果の検証が難しいこと,3)その職域自体が未だ確立されていないことが課題として指摘された.
著者
松本 毅 米澤 栄二 沖田 斉 マディアッタ・ンデレ ・ブーバ カロンボ・ ムケバ
出版者
社団法人 日本鋼構造協会
雑誌
鋼構造論文集 (ISSN:18809928)
巻号頁・発行日
vol.24, no.93, pp.93_93-93_105, 2017

<p>The Matadi Bridge, a suspension bridge in Democratic Republic of Congo, was completed in May 1983 by the Japanese ODA. The inspection facilities such as the under girder inspection vehicles, the inside girder inspection vehicles, are equipped on this bridge. As the bridge have been opened to the public for nearly 30 years, these maintenance vehicles need to be improved because some deteriorations and the consequent problems have been found and reported by OEBK which maintains the bridge. JICA(Japan International Cooperation Agency) dispatched experts to solve these problems and repaired the inspection vehicles at the site in cooperation with OEBK. This paper reports the improvement activities done by JICA Study Team.</p>
著者
松本 淳太郎 大知 正直 山下 雄大 榊 剛史 森 純一郎 坂田 一郎
雑誌
研究報告知能システム(ICS) (ISSN:2188885X)
巻号頁・発行日
vol.2017-ICS-187, no.1, pp.1-4, 2017-03-22

本研究では,現在急速に成長しつつある C2C 事業,オンラインフリーマーケットサービスの 「メルカリ」 について,商品情報から消費者の購買行動が予測可能かどうかの検証を行う.Convolutional Neural Network および Random Forest を組み合わせることで,消費者の行動を予測する手法を提案する.また,評価実験より消費者の購買行動には画像情報が影響することを示す事ができた.本研究は急成長しているオンラインフリーマーケット事業の消費者行動について新たな知見を提供するものである.
著者
松本 浩之
出版者
文教大学
雑誌
教育研究所紀要 (ISSN:09189122)
巻号頁・発行日
no.22, pp.49-54, 2013

文部省が発表した来年度土曜授業を行う公立校への補助金制度について検討し、すでに始まっている東京都を始めいくつかの自治体の土曜授業の状況と比較した。
著者
奈良 昌治 新井 康通 小松本 悟 谷 源一
出版者
公益社団法人 日本人間ドック学会
雑誌
健康医学 (ISSN:09140328)
巻号頁・発行日
vol.11, no.2, pp.120-124, 1996-08-30 (Released:2012-08-27)
参考文献数
10
被引用文献数
2

我々は栃木県警察管内における自宅入浴事故死と温泉入浴事故死の2群に分けて,平成5年と平成6年について統計的に考察を行うことができた。自宅入浴事故死279例,温泉入浴事故死55例を対象とした。温泉入浴事故死は男性に多く,比較的壮年層に多かった。入浴事故死はいずれも冬期に多く,夏期に少ない傾向にあった。温泉入浴では自宅入浴に比べ,基礎疾患を持たない入浴突然死の割合が有意に高かった。
著者
田尻 尚士 松本 熊市 原 和子
出版者
近畿大学農学部
雑誌
近畿大学農学部紀要 (ISSN:04538889)
巻号頁・発行日
no.9, pp.p45-56, 1976-03

[Author abstract]Freezing storage of dough was concerned in regard to the bread making. Three sections were made as follows; I, Freezing the dough before fermentation. II, After the first fermentation, the dough was frozen. III, After second fermentation, the dough was frozen. For the defrosting of each frozen dough, quick and natural methods were compaired and resulted condition of the dough and the quality of final product were compaired by the physiological methods and by the eye observation. (1). Freezing storage of dough before fermentation; By quick defrosting of dough fermentationame weak, expansion of volume were not enough and somewhat sticky and indicate alcoholic flavour and quality become inferiar. On the other hand, one which was defrostted by natural temperature expansion the dough show satisfactory, soft and well. During storage period fermentation of yeast in the dough could be maintained quite normally. The bread made from the dough was good flavoured and elasticity. By this way obtained quite good result and almost similar to the bread made of general method. The dough was good flavoured and elasticity. By this way, obtained quite good result and almost similar to the bread made of general method. (2). Freezing dough after first fermentation; By quick defrosting of this section, fermentation of the dough were rather weak, Co_2 gas generate not enough, inner part of dough became a dumpling. The product shows low expansion. As the result, a strange smell appeared and it was difficult to make bread in this way. In natural defrosting, very weak fermentation could be seen, and became a dumpling. The product has strange smell and slightly sticky and heavy. Volume expansion also weak and the quality of product by this method was quite low. (3). The dough freezed after second fermentation. By quick defrosting, the dough lost elasticity and more inferior as compaired to quick defrosting of (2) section, therefore bread making by this method was almost impossible to use generally.[著者抄録]冷凍パン生地による食パンの製造につき実験を行なった。実験区分として、発酵前生地冷凍、第1発酵生地冷凍、第2発酵生地冷凍の3区分を設定、貯蔵目数の限界もあわせて検討した。解凍法についても併せて追究した。(1)発酵前生地冷凍区: 自然解凍区では、一般製法とまったく差異のない食パンの製造が可能で、すだちの形成もきわめて良く、芳香性に富んだ軽い感じの色調豊かな品質を示した。急速解凍区では、生地はべとつき、急激な温度差により、イースト菌の発酵能力が衰弱し、発酵不良の結果をまねき製品は自然解凍区に比較してかなり劣悪であった。(2)第1発酵生地冷凍区: 自然解凍区では、解凍前のイースト菌の発酵形跡は若干認められるが非常に弱く生地内部はもち状となり、その結果、製品食パンは重い感じの粗悪なアルコール臭の強い膨張率の低い不良品となった。急速解凍区では、CO_2の放出は非常に弱くイースト菌の発酵力は大きく低下、生地はだんご状となる。その結果、製品食パンはほとんど膨張せず異臭の強い、不均質な内面の劣悪な品質となり、本区での食パン製造は不適当である。(3)第2発酵生地冷凍区: 自然解凍区では、生地はべとつき、第2発酵以前に形成された"すだち"や空胞が消失し、もち状となり製品食パンは粗悪な重い感じを呈する。また、異臭も強く、膨張率も低いかたい食パンとなった。急速解凍区では、伸長性に乏しいだんご状の発酵不充分な生地で、第2発酵以前に形成された健全なイースト菌の発酵が解凍時にはほとんど消失した。製品食パンは急速解凍区と大差なく、その品質はかなり劣悪であり、本区での食パン製造は非常に困難であった。以上の結果より、冷凍生地による食パン製造は発酵前生地を冷凍する方法が最良であるが、各家庭で冷凍生地購入後焼き上げるまでの処理が複雑なため、なお幾多の改良や製法の簡素化が必要であろう。すをわち、第2発酵終了後の冷凍生地を購入、焼き上げのみで食パンが得られるべく、種々の改良、研究が必要であろう。その一方法として、第2発酵終了の冷凍生地に解凍時イースト菌、糖などを添加し、イースト菌の発酵能力の促進、補強などが考えられる。
著者
松本 豪
出版者
大阪府立大学
雑誌
大阪府立大学紀要 (農学・生命科学) Ser. B (ISSN:03663353)
巻号頁・発行日
vol.46, pp.135-194, 1994-03-31
被引用文献数
3
著者
松本 郁実 高島 一昭 山根 剛 山根 義久 岡野 司 淺野 玄
出版者
動物臨床医学会
雑誌
動物臨床医学 (ISSN:13446991)
巻号頁・発行日
vol.20, no.1, pp.13-17, 2011-03-20 (Released:2012-04-04)
参考文献数
17

(財)鳥取県動物臨床医学研究所は鳥取県中西部において保護される傷病野生鳥獣の治療を行っており,今回過去10年間に搬入された傷病野生鳥獣のうち,タヌキに注目して疥癬罹患状況の調査を行った。タヌキの保護要因としては,交通事故が原因と思われる骨折や外傷が多くみられたが,疥癬に罹患したタヌキも2003年に初めて搬入され,その後も2005年2頭,2006年5頭,2007年4頭,2008年2頭の計14頭が搬入された。月別でみると,タヌキの搬入頭数は3月と9月に多く認められたが,疥癬罹患タヌキはそれらとは少しピークがずれた晩春や秋から冬にかけて搬入された。また,岐阜大学応用生物科学部の野生動物管理学研究センターに搬入された疥癬罹患タヌキの傾向と比較したところ,当研究所および岐阜県の当該施設において,搬入された疥癬罹患タヌキは2008年までは似た形で推移した。