著者
岸田 勝 笹本 明義 斎藤 誠一 松本 広伸 鈴木 五男 青木 継稔 穴田 環 白木 和夫
出版者
THE JAPANESE SOCIETY OF PEDIATRIC ALLERGY AND CLINICAL IMMUNOLOGY
雑誌
日本小児アレルギー学会誌 (ISSN:09142649)
巻号頁・発行日
vol.7, no.1, pp.34-38, 1993

島根県益田市の乳児園, 保育園および保育所 (計24施設) に在園中の0歳から6歳までの乳幼児を対象に, アレルギー性疾患保有状況についてのアンケート調査を行った. 0歳から6歳までの全園児のアレルギー性疾患保有率は36%であり, 3人に1人は何等かのアレルギー性疾患に罹患しており, アレルギー性疾患の内約3分の1が気管支喘息であり, 残り3分の2がアトピー性皮膚炎であった.
著者
松本章代 坂本泰伸 松澤茂 武田敦志 櫻井優 柏葉俊輔 柴田美夏
雑誌
第76回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2014, no.1, pp.71-72, 2014-03-11

我々は,認知症の早期発見を目的として,高齢者の起床・就寝時刻や外出時刻などを記録するタブレット端末用アプリおよびデータ蓄積サーバを開発した。このシステムによって長期的に収集されたログから,認知症の初期症状を検知するための解析手法を提案する。認知症が進行していくと起こりうる変化として,入力を忘れる回数や外れ値の回数の増加などが推測される。そこで,ログ収集開始直後の一定期間を「正常値」とみなし,直近の一定期間との入力傾向(データの分散や入力忘れの頻度,外れ値の頻度,など)の差を比較して違いを判定する。判定にあたり,曜日による生活リズムを加味する工夫を施す。
著者
牧野 耕次 比嘉 勇人 山本 佳代子 甘佐 京子 山下 真裕子 松本 行弘
出版者
滋賀県立大学人間看護学部
雑誌
人間看護学研究 (ISSN:13492721)
巻号頁・発行日
no.10, pp.101-108, 2012-03

背景 看護におけるinvolvement (かかわり) は患者との関係を構築し患者のニーズに沿った看護を行う上で重要な概念である。他方、involvementの他の訳語である「巻き込まれ」は、患者との関係においてストレスになることが示唆され、問題として警告されてきた。involvementは我が国においてなじみのない概念であり一つの概念としてほとんど認識されてはおらず、両価的な評価をそれぞれ反映し、かかわりと「巻き込まれ」として認識されていると言える。 看護におけるinvolvementを概念として理解せず、かかわりの技術 (skill) を修得しないまま臨床で働く看護師は、巻き込まれすぎて精神的に落ち込んだり、患者に近づけず、深くかかわることができなかったりするなどの問題に直面した時に、振り返って解決する糸口を見つけにくいと考えられる。 目的 看護におけるかかわり (involvement) を意識化し、適度な距離を持って患者とかかわることができるようになることを目指した「看護におけるかかわり研修」を看護師に実施し、その効果を検討する。 方法 関西圏の700床以上の総合病院に勤務する看護師23名を対象に、看護におけるかかわり研修を実施し、その前後のOver-involvement尺度 (OIS) およびUnder-involvement尺度 (UIS) を測定し、前後の因子および尺度得点を比較した。 結果 研修終了約1ヵ月後に、OIS高群の得点合計が49点 (P=0.027) 、因子「被影響性」の得点合計が20点 (P=0.027) 、さらに因子「気がかり」の得点合計が20点 (P=.020) と有意に低下した。同様に、UIS高群の因子「不関与」が13点 (P=0.047) 低下し、さらにUIS低群の因子「不関与」が11点 (P=0.026) 、有意に増加した。 結論 本研修がover-involvementの傾向をより強く示す対象者に対して、選択的にその傾向を緩和する可能性が示唆された。また、患者との心理的距離を近づけることがより難しい対象者に関して、患者の内的世界にかかわろうとしない傾向が緩和されたことが示唆された。さらに、患者との心理的距離を近づけることに、より困難を覚えていない対象者について、患者の内的世界にかかわり過ぎる傾向が緩和されたと推察できる。
著者
藤堂 清 松本 俊二 佐藤 智昭
出版者
社団法人人工知能学会
雑誌
人工知能学会誌 (ISSN:09128085)
巻号頁・発行日
vol.5, no.2, pp.213-219, 1990-03-01
被引用文献数
3

We are developing an intelligent development environment for knowledge systems based on ES/SDEM (Software Development Engineering Methodology for Expert Systems). The environment provides not only development tools such as editors or debugger, but also knowledge base called Knowledge Ware (KW) which can be used on different applications. KW is written using an object-oriented language on Common Lisp, and will provide the following advantages. ・User can build up expert systems rapidly using differential programming technique. ・Adding the parts made for an expert system to KW, it is easy to use the same parts for developing another expert systems. In this paper, the approach for building KW and the function of KW will be shown.
著者
島袋 義人 松本 泉 渡久山 竜彦
出版者
JAPANESE PHYSICAL THERAPY ASSOCIATION
雑誌
日本理学療法学術大会
巻号頁・発行日
vol.2010, pp.GbPI2470-GbPI2470, 2011

【目的】理学療法養成校の学生にとって国家試験は、3年又は4年間の学生生活の総括であり、近年では、理学療法士国家試験の難易度が上がり、不合格になる学生が増えている。その為に、国家試験の結果では内定取り消しの学生が出ている状況で、この結果は、学生にとって一生を左右するものである。養成校においては、合格率の高低が養成校の名誉にも関わり、また大きく学生募集にも影響を及ぼす。優秀な学生を確保するために、国家試験の合格率を高く維持することが必要とされる。このような中で我々は、国家試験の合格率を高めるとともに、より質の高い人材を育成するためにも教育方法や指導方法を新たに見出すことを目的とし、第46回理学療法士・作業療法士国家試験、在学中の指定科目成績、学内模擬試験の各成績の統計分析を行い若干の知見を得たのでここに報告する。<BR>【対象】本学院の平成21年度卒業生で第45回理学療法士・作業療法士国家試験を受験した者、内訳は昼間部30名(男性:20名・女子:10名)・夜間部37名(男性:33名・女性:4名)合計67名を対象とした。<BR>【方法】本学院昼間部・夜間部在学中の指定科目で人体の構造・疾病と障害・保健医療とリハビリテーション理念(以下 専門基礎科目)及び基礎理学療法・理学療法評価学・理学療法治療学・地域理学療法(以下 専門科目)計28科目の成績、本学院で作成した国家試験対策の模擬試験12回の結果、第45回の理学療法士・作業療法士国家試験の自己採点結果をそれぞれで回帰分析にて統計分析を行った。<BR>【説明と同意】本研究に際して、対象者には学内成績結果また模擬試験結果、第45回理学療法士・作業療法士国家試験の自己採点の結果を使用については、卒業後同意書文を作成し郵送にて確認し全員から了解を得て行った。<BR>【結果】在学中の専門基礎科目及び専門科目計28科目の結果成績と第45回理学療法士・作業療法士国家試験の結果の回帰分析を行った結果、疾病と障害・基礎理学療法の成績で6.11×10-5と有意な相関を示した。また、本学院で実施した12回の模擬試験と第45回理学療法士・作業療法士国家試験の結果をそれぞれ回帰分析を行った結果、第2回と第10回の模擬試験の結果に9.21×10-8と有意な相関を示した。<BR>【考察】理学療法士養成施設指定科目の疾病と障害と基礎理学療法と国家試験の結果にそれぞれの間で有意な相関を示した。疾患と障害は近年の国家試験出題問題を確認すると文章による症例問題の出題傾向が多く、その為、各疾患を確り理解していないと解けない傾向にあると考えられ、文章からの症例を読み取る能力も問われている。基礎理学療法と国家試験の結果では、症例に対してのそれぞれの検査測定の方法からの分析を理解し文章から読み取る能力が要求される傾向にある。その為、学内の成績が国家試験の高得点を取る為に大きく反映されると考えられる。<BR> 模擬試験と国家試験の結果に有意な相関を示したのは、模擬試験の内容は過去問題を変更せずに出題した試験もあり、又過去問題を年代ごとに組み替えて作成した試験等を実施しました。その中で相関を示した模擬試験は、第2回と第10回の模擬試験と国家試験結果で有意な相関を示した。その問題は過去問題の組み替えせずに出題し、その時の結果が平均点より低い者は国家試験の点数に影響を及ぼす傾向にあった。結果から判断すると過去問題を初期の段階及び最終段階の時期にきても平均点に到達していない者は、大きく国家試験に影響を与える傾向にある。以上のことを踏まえて、学内では的確な基礎教育を積極的に指導し、模擬試験の段階では、初期及び中間、最終時の到達度が70%程度に到達していないものに関しては、初期及び中間の段階で到達度の確認を行う事で早期に本人の弱点を個別指導で行う事が出来、その時期の確認指導が合否に繋がり学生自身も時間的余裕が生まれ結果的に合否に結びつけると考えられる。<BR>【理学療法学研究としての意義】理学療法養成校の大きな目的として国家試験合格があり、これに対して学内で各科目が国家試験の影響度合いを把握することで学生教育に活かせる研究と考える。また、全国的に理学療法士養成が増えている中で、優れた知識、技能、態度を、身につけた理学療法士を育てる事が養成校としての責務として考えており、質の高い理学療法士を育成することが社会貢献を成し地位向上に繋がると考えられる。
著者
水梨 サワ子 宮川 キクヨ 松本 紀代子 庄司 光
出版者
一般社団法人 日本繊維製品消費科学会
雑誌
繊維製品消費科学 (ISSN:00372072)
巻号頁・発行日
vol.13, no.8, pp.323-328, 1972-08-25 (Released:2010-09-30)
参考文献数
3

寝具の着心地に対する項目別要求度を報告する.(1) 各寝具はそれぞれ特有の要求項目を持つ(2) 個々の寝具に要求される項目は, 性, 年令, 居住地域や就寝様式を問わず, きわめて類似している.(3) 着心地に関する各要求項目の要求度について夏しきぶとんと冬しきぶとんにおいて有意の相関が認められ, 年間を通じて要求項目にやや一致点がみられる.(4) またねまきについても, 上記 (3) と同様のことがいえる.
著者
松本 康
出版者
日本社会学会
雑誌
社会学評論 (ISSN:00215414)
巻号頁・発行日
vol.56, no.1, pp.147-164, 2005-06-30 (Released:2009-10-19)
参考文献数
17
被引用文献数
5 4

Fischerの「下位文化理論」が都市における友人関係の興隆を予測して以来, 日本では都市度と友人関係に関する多くの調査研究がなされてきたが, その結果はまちまちであった.本稿では, 2000年に実施された名古屋都市圏調査のデータを用いて, 都市度と友人関係に関する経験的・理論的争点を検討する.分析の結果, 「友人興隆」仮説に反して, 友人数は都市度が増すにつれて減少していた.それは主に地元都市圏出身者が, 都市的地域で地元仲間集団を衰退させていたからである.しかし, 彼らの中距離友人数は, 都市度が増すにつれて増加していた.また, 遠距離友人数は, 都市度とは無関係で, 回答者の移動履歴の影響をうけていた.多くの経験的関連が移動履歴によって条件づけられていたという事実は, 社会的ネットワークの「選択-制約」モデルよりも「構造化」モデルを支持するものである.後者は, 諸個人の移動履歴によって関係資源の地理的分布が異なり, 都市圏内部に関係資源を豊富にもつ場合にのみ, 友人関係の再生産は都市度に影響されると強調する.さらにマクロにみると, 都市化の初期段階では, 移住者が多いために, 都市圏内部の社会的ネットワークは希薄であったかもしれないが, 一世代後には, 地元都市圏出身者の増大によって, 中距離友人ネットワークが増大すると推測される.こうして本研究は, アーバニズム理論に時間的・空間的視点を提供するものである.
著者
松本 崇裕 山名 達 ウー テ・ナイン 菊池 裕嗣 木村 宗弘 赤羽 正志
出版者
日本液晶学会
雑誌
日本液晶学会討論会講演予稿集
巻号頁・発行日
no.2013, pp."PA23-1"-"PA23-2", 2013-09-08

近年、高分子安定化ブルー相液晶(PS-BPLC)の次世代ディスプレイへの応用が期待されている。しかし、ブルー相液晶とポリマーとの相互作用については未だ不明な点が多く、直接測定することが難しい。そのため本研究では、ネマティック相におけるPS-BPLCのホスト液晶の極角アンカリングエネルギーを評価し、援用することを試みた。さらに、ここで測定された極角アンカリングエネルギーとヒステリシス及び残留複屈折との相関について考察する。
著者
太田 鉄也 吉川 馨 松本 由奈
出版者
日本地球惑星科学連合
雑誌
日本地球惑星科学連合2016年大会
巻号頁・発行日
2016-03-10

2016年度日本ジオパークネットワーク全国大会の開催地は伊豆半島ジオパークである。当ジオパークでは、フィリピン海プレートの動きと共に伊豆の北上及び本州への衝突という、島弧-島弧衝突の過程を、海底火山や陸上火山活動(独立単成火山群を含む)、南方系生物化石など、多様なジオサイトから知ることができる。また、温泉や海山の幸があふれ、首都圏からの観光客が多い地域である。このような地域で開催される全国大会では、来訪者は何を求め、地域に何を残すことができるのか。私たちは大会コンセプトを「連携:つながりを作ろう、深めよう」に定め、特に以下の3つのテーマで内容を深めていこうと考えている。1)ジオパーク同士の連携各ジオパークの背景にある「日本固有の物語」や「列島誕生と各地域の物語」のつながりを探り、世界に発信していくべき物語は何かを考える。(これは伊豆半島ジオパークが世界に向けた課題とされているものでもある)さらに、近接する箱根ジオパークと連携したジオツアーを行う2)世界遺産やエコパークとの連携伊豆半島とその近接地域には、世界文化遺産「富士山」及び、同じく世界文化遺産である「明治日本の産業革命遺産」の構成資産(韮山反射炉)が存在する。また、静岡県という規模まで視野を広げると、南アルプスエコパークや世界農業遺産「静岡の茶草場」も存在する。保全、教育、住民参加を促す仕組みなど、世界遺産やエコパーク等と共通する課題と手法について情報を共有し連携の可能性を探る。3)食とジオの連携当ジオパークでは、ジオパークの活動に賛同する法人や個人を応援会員やサポーター会員として募り活動の裾野を広げている。これらの会員には地元の商店主や旅館ホテル等様々な業態が存在するが、全国大会の会場で彼らと連携し、地域の食を紹介することを検討している。当ジオパークは、面積2,027k㎡(海域を含む、陸域で1,585k㎡)の中に15の市と町で構成される広域のジオパークである。事務局は各市町及び県から派遣された職員によって構成され、行政組織と絶妙な距離感を保ちつつ運営がされている。また、推進協議会が認定したジオガイドが自らの意思でジオガイド協会を立ち上げ各地のジオパークと交流を図るなどジオガイドの活動が熱心な地域でもある。さらに、地域の小中高校では教師と事務局の専任研究員が連携して熱心な教育活動が行われている。このような広域の行政区域でどのように意思決定を行い、大会を運営していくのかも今後の当ジオパークに課せられた大きなチャレンジである。
著者
吉川 雅博 田口 裕也 阪本 真 山中 俊治 松本 吉央 小笠原 司 河島 則天
出版者
一般社団法人 日本ロボット学会
雑誌
日本ロボット学会誌 (ISSN:02891824)
巻号頁・発行日
vol.32, no.5, pp.456-463, 2014 (Released:2014-07-15)
参考文献数
14
被引用文献数
1 2

At present, there are body-powered hooks and myoelectric prosthetic hands that trans-radial amputees can use for work. Though the body-powered hook has good workability in detailed works, the design of the hook spoils its appearance and the harness impairs the feelings of wearing. The myoelectric prosthetic hand has a natural appearance similar to the human hand and intuitive operability with a myoelectric control system. However, it is high cost and heavyweight. Because of these problems, many amputees use cosmetic prostheses especially in Japan. In this paper, we report a low-cost and lightweight electric prosthesis with three opposed fingers considering functionality and design. A simple mechanism to control fingers by a linear actuator contributes to satisfactory workability, lightweight, and low cost. A control system using an inexpensive distance sensor allows intuitive operability as the myoelectric sensor at low cost. A socket is easily removable so that users can wear properly as the situation demands. It has a sophisticated appearance as a tool and can be produced by a 3D printer. The total weight of the hand and socket is 300[g]. Evaluation tests utilizing Southampton Hand Assessment Procedure (SHAP) demonstrated that developed prosthesis was effective to operate light objects for daily use.
著者
中尾 史郎 姫野 平 松本 勝正 養父 志乃夫 中島 敦司 山田 宏之
出版者
Japan Society of Civil Engineers
雑誌
環境工学研究論文集 (ISSN:13415115)
巻号頁・発行日
vol.37, pp.161-171, 2000-11-13 (Released:2011-06-27)
参考文献数
25

Dispersal tendency of the adults of the water strider, Metrocoris histro, was clarified along a stream by the mark-recapture method, over a two-month's period Phenetic differences among members of 6 local populations from 6 streams within 3 rivers was estimated using the apterous males by multivariate morphometrics. Although the adult water striders generally seemed to be sedentary within a pool, the migrants showed a downstream bias in dispersal distance and in numbers of insects moving. Discrimination analysis showed that 67%-100% of the local group members were correctly classified into the original groups, and misclassification only occured among members sampled within a radius of 8-km. Thus the present result indicated that morphological similarity among members sampled from neighbor streams was higher than that among members sampled from the distant streams in a same river. Based on these results, patterns of dispersal and phenetic differentation of M. histro were discussed.
著者
松本 和彦 藤木 徹一 本多 牧生 脇田 昌英 川上 創 喜多村 稔 才野 敏郎
出版者
Japan Agency for Marine-Earth Science and Technology
雑誌
JAMSTEC Report of Research and Development (ISSN:18801153)
巻号頁・発行日
vol.14, pp.17-25, 2012
被引用文献数
1

海洋地球研究船「みらい」では,採水にニスキン−X採水器を取り付けたCTD採水システムを使用している. ニスキン−X採水器は蓋閉用のスプリングが採水器外側に配置され, ボトル内部へのゴムや微量金属による汚染を極力排除できる仕組みとなっている. 通常, 一次生産量測定用のサンプリングには海水サンプルへの微量金属等の汚染防止を徹底するため, 内部にテフロンコーティングを施し, ボトル内部及び部品各種を酸洗浄した採水器をクリーンニスキンとして使用している. クリーンニスキンとその他のノーマルニスキンで採水した場合に, 実際に一次生産量に差が生じるのかを確かめたところ, ノーマルニスキンで採水した場合に一次生産量測定値が激しく低下した. その差を生じる原因を把握するための追加実験を行うと, ノーマルニスキンで使用しているニトリルゴム製Oリングが一次生産を阻害していることが明らかとなった.
著者
松本 多恵
出版者
一般社団法人 情報科学技術協会
雑誌
情報の科学と技術 (ISSN:09133801)
巻号頁・発行日
vol.64, no.11, pp.481-484, 2014

最近,ゲームの教育利用に関する研究・実践や学習成績の評価など様々な事例が報告されてきている。特にゲーミフィケーションやシリアスゲーム,ソーシャルゲームなども教育に取り入れられてきている。しかし,これらの相違点を明記した論文や書籍は少ない。そこで,本稿では,ゲーミフィケーションとシリアスゲーム,ソーシャルゲームの相違点について解説するとともに,それぞれ教育を進めるうえで考慮すべき長所と短所を整理し,解説する。そして,ゲーミフィケーション,シリアスゲーム,ソーシャルゲームそれぞれを効果的に導入するためのために考慮すべき今後の課題も含めて議論を行う。
著者
岡田 昌久 橋本 和泉 小松 秀雄 松本 満夫
出版者
高知県農業技術センター
雑誌
高知県農業技術センター研究報告 = Bulletin of the Kochi Agricultural Research Center (ISSN:09177701)
巻号頁・発行日
no.19, pp.25-28, 2010-03

'竜馬'葯培養系統と'土佐鷹'葯培養系統との交配により、無加温促成栽培用の高知ナスF1品種として'慎太郎'を育成した。高知県東部の無加温促成栽培において'竜馬'と同程度の収量性を示す。果実は、長卵形でボリューム感があり、80g程度での収穫に適する。節間や葉など、植物体は'竜馬'より大型である。現地圃場等での試作の結果、'慎太郎'は高知県における無加温促成栽培への適応性が高いと判断し、2008年に品種登録出願した。
著者
松本 剛史 佐藤 重穂
出版者
日本森林学会
雑誌
日本森林学会誌 (ISSN:13498509)
巻号頁・発行日
vol.97, no.5, pp.238-242, 2015-10-01 (Released:2015-12-23)
参考文献数
20

キバチ共生菌キバチウロコタケを人工的に接種したヒノキ丸太と対照丸太を2013年春期に野外に設置し, キバチ類に産卵させた。すると2014年度春期から夏期にかけてキバチ類が羽化脱出してきた。羽化脱出してきたキバチ類は全てオナガキバチであった。また, 羽化脱出してきたオナガキバチは全てキバチウロコタケ接種丸太からであった。産卵選好性の比較でも接種丸太を好んで産卵していることが明らかとなった。またキバチウロコタケ子実体発生丸太での成虫発生数が多く, 繁殖成功度も高かった。本試験によって野外においてもキバチ共生菌が接種された材を選好して産卵・羽化脱出していることが明らかとなった。

2 0 0 0 OA 松本家志

著者
松本恒之助 編
出版者
伊勢新聞社
巻号頁・発行日
1921