著者
関上 哲 張 娟 横山 岳 数納 朗 范 作冰 小野 直達
出版者
The Japanese Society of Silk Science and Technology
雑誌
日本シルク学会誌 (ISSN:18808204)
巻号頁・発行日
vol.20, pp.41-45, 2012

We examined the characteristics of the Hachioji textile production area in recent years and the status of goods marketed under its regional brand, "Mulberry City Necktie," in an attempt to understand the future directions of the industry and revitalize this weaving production area. We performed a series of intensive interviews with members of the Hachioji weaving cooperative and with staff of direct management shops and a company. The main results were as follows. Although the Hachioji textile production area has been known for decades as a necktie production area, in recent years this type of production has struggled to survive under the severe conditions resulting from factors such as a weakening production base. The status of regional-brand goods has been very low among major domestic textile production areas, and production of such goods has been decreasing since 2005. We have two proposals for revitalizing the Hachioji textile production area. First, the weaving industry cooperative should endeavor firmly to maintain its traditional technique of necktie production and should act quickly to gain an understanding of consumer needs. Second, the cooperative should find a way of coping more strategically with the problems inherent to the market, and it should especially tap new markets for its brand goods. (E-mail: zhangjuanrq@hotmail.co.jp)
著者
横山 桐郎
出版者
社団法人日本動物学会
雑誌
動物学雑誌 (ISSN:00445118)
巻号頁・発行日
vol.37, no.436, pp.60-68, 1925-03-10

近來樺太島就中南部樺太地方の昆虫相に注目する人士輩出し該島の昆虫相目を追ふて闡明せられつヽあるは寔に喜ぶ可きである。特に蝶類相に至っては可なりな進歩を見せてゐる。然し乍ら他の目の昆虫相となると未だ未だ暗黒の状態を脱し得ない、曾て松村博士の發表された「樺太昆虫相の第一貢獻」なる論文は此暗黒界に向つて投ぜられた暁の第一線であった。然して該島のハネカクシ相に至っては松村博士の報告に發表された十種以外には全く不明である。私が今から記さうとするのは南樺太産ハネカクシの一部で大正十二、十三、兩年、鹿野忠雄君の採集品である。種數僅かに七族十二属二十三種所謂大海の一滴に過ぎないが、珍しい者新しい者も多少含んで居る故該島の昆虫相の知識に對する、一貢獻として茲に發表する事とした。
著者
佐々木 智章 横山 真一郎 関 哲朗
出版者
プロジェクトマネジメント学会
雑誌
プロジェクトマネジメント学会研究発表大会予稿集
巻号頁・発行日
vol.2000, pp.33-38, 2000-09-25

ベンチャー企業創成時, 企業には資源や信用が無い. そして, それが無いことによって経営不能に陥る要因が多数ある. よって, 経営不能に陥る要因を洗い出し, それに対する対処方法をもとに経営を行っていく必要がある. 本研究では創業してから約1年になる小規模自転車店の実務経験を通じて, ベンチャー企業創成時の成否構造について分析を行っている. 今回は創業時に行った経営不能をトップイベントとしたFTAに対し, 現在どのように問題点に対処し経営を行っているのかを中心に述べていく. 一方, 近年情報技術(IT)の進化によってi-モード, Webなどをはじめ, 汎用性のある様々なコミュニケーションツールが出現してきた. 本研究ではそれらITの効果的な活用方法についても言及する.
著者
副田 義也 藤村 正之 畠中 宗一 横山 和彦 本間 真宏 岩瀬 庸理 樽川 典子 岡本 多喜子
出版者
筑波大学
雑誌
総合研究(A)
巻号頁・発行日
1991

戦後日本における社会保障制度の研究を、毎月二つずつ主題をさだめ、研究代表者の統括のもとで、研究分担者二人がそれぞれの研究をおこない、代表者、分担者全員参加の研究会でこれを発表し、討論をしてもらい、まとめてきた。今年度の毎月の主題はつぎのとおりであった。4月、近代国家の形成と内務省の行政/『厚生省50年史』の作成について。5月、内務省の衛生行政/『厚生省50年史』の作成について(2)。6月、内務省の社会行政、労働行政、社会保険行政/社会保障研究の諸論点。7月、厚生省の創設と厚生行政/戦時体制下の厚生行政。9月、戦時下の衛生行政と社会行政/施設内文化の研究。10月、戦時下の労働行政と社会保険行政/『厚生省50年史』の編集について。11月、戦後復興期の厚生行政/『厚生省50年史』の編集について(2)。12月、戦後復興期の衛生行政/占領政策と福祉政策。1月、戦後復興期の社会福祉行政/社会福祉史の研究方法について。2月、戦後復興期の社会保険行政/老人ホーム像の多様性と統一性。3月、高度成長期の厚生行政(予定)。以上をつうじて、総力戦体制がわが国の福祉国家体制の厚型をつくったこと、明治以後の内務行政と敗戦以後の厚生行政に一部共通する型が認められること、衛生、労働、社会保険、社会福祉の四分野の進展に顕著なタイム・ラグがあることなどがあきらかになり、それぞれの検討が進みつつある。
著者
横山 直人
出版者
東京大学大学院工学系研究科電気系工学専攻
巻号頁・発行日
2015-03-24

報告番号: ; 学位授与日: 2015-03-24 ; 学位の種別: 修士 ; 学位の種類: 修士(工学) ; 学位記番号:
著者
横山 弘子 大町 真一郎 阿曽 弘具
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. NLC, 言語理解とコミュニケーション
巻号頁・発行日
vol.97, no.593, pp.1-8, 1998-03-12
被引用文献数
8

本報告では, シソーラスを自動的に構築するための手がかりとして, コーパス内の単語の共起情報をもとにクラスタリングにより多義動詞の意味分類を行なう手法を提案している.この手法について, 1つの多義動詞に対して意味に応じたクラスタを形成する実験を行った.コーパスとして1年分の朝日新聞社説を用い, まず着目した多義動詞を含む社説を複数収集しそこから得た名詞間共起情報によるクラスタリングの結果, いくつかの動詞で意味に応じたクラスタが形成されることが確認された.また, 多義動詞の類義語を含む社説も追加して同様のクラスタリングを行った.これにより着目した動詞を含む社説のみ用いた場合意味に応じたクラスタが形成されなかった動詞についても良好な結果が得られた.
著者
林 友直 岡本 良夫 横山 幸嗣 細川 繁 冨田 秀徳 升本 喜就
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. SANE, 宇宙・航行エレクトロニクス (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.103, no.531, pp.19-25, 2003-12-12
被引用文献数
1

その生息域が余りにも広大なため生態の多くが謎に包まれている鯨の生態解明を目指して進めている衛星システムについて述べる。その発端は平成5年に催された第一回衛星設計コンテストに応募し入賞した計画であって、衛星が具えている地球規模データ取得能力を利用している。これは極軌道上を周回する小型衛星により、海上の鯨にとり付けた発信器から送られる種々の生態情報を受信、処理、記録する。地上管制局上空を衛星が通過するとき指令電波を送り、衛星内部に記録された生態情報を地上局に送信させ、これを処理解析するというものである。この衛星(WEOS)は平成14年12月14日、H2Aロケット4号機により地球観測衛星ADEOS-2を打ち上げるさいのピギーバック衛星の一つとして高度800kmの極軌道に投入された。その後重力傾度安定化用マストの伸展にかかわる軌道上運用を経て、衛星アンテナは常に地球を指向しつつ極めて正常に動作している。目下鯨に対する発信器の装着作業を進めているところであるが、このシステムは鯨の生態解明のみならず海難救助、陸棲動物の生態調査、地上環境の監視等にも広く応用が可能である。
著者
杉尾 孝 川添 大輔 清水 明彦 神野 寧 横山 昭一 嘉久 和孝 本田 公康 佐野 光宏 中川 英明 馬場 雅浩 久保 次雄 坂本 尚希
出版者
一般社団法人 日本繊維製品消費科学会
雑誌
繊維製品消費科学 (ISSN:00372072)
巻号頁・発行日
vol.48, no.2, pp.102-109, 2007

当社は, 現在, 「エコも, 使いやすさも」をコンセプトに商品を提供している.すなわち, 「環境・家計にやさしい」, かつユニバーサルデザイン (Universal Design: UD) として, 「使う人に優しい」商品の開発・販売に取り組んでいる.このような背景の中で, 筆者らは, フィルター掃除の自動化に取り組み, 世界初「フィルターお掃除ロボット」搭載エアコンを開発し, 市場から高い評価を得た.今回, UDの更なる進化として, 新開発の空気清浄ユニット, 除菌熱交換器, 脱臭フィルターを「フィルターお掃除ロボット」と組み合わせることで, 従来, 半年ごと (脱臭フィルター) や3年ごと (空気清浄ユニット) に必要としていたお手入れや, 熱交換器クリーニングなどのメンテナンスを不要とした「10年間手間なしで清潔・省エネ・パワフルなメンテナンスフリーエアコン」を開発した.
著者
松野 光範 横山 勝彦
出版者
同志社大学
雑誌
同志社政策科学研究 (ISSN:18808336)
巻号頁・発行日
vol.12, no.2, pp.49-62, 2011-03

論説(Article)2009年の本誌に、「昭和新山国際雪合戦大会」が、その実施の過程を通じて、まちづくりの中枢を担う人々の育成に寄与していること、およびその過程が、ソーシャル・キャピタル(社会関係資本)形成への寄与と、ソーシャル・イノベーションへのレディネスの強化につながっていることを報告した。今回は、コミュニティ・ガバナンスが、実際のまちづくりにどのように活かされているかの視点に立ち、2010年4月末に有珠郡壮瞥町を訪問し、ヒアリング調査を実施し、2009年12月に発表された「第4次壮瞥町まちづくり総合計画」を概観し、ソーシャル・キャピタルの形成につながるまちづくりとスポーツの関係性について検討を行った。そこで得られた知見は次の2点である。1点は、分析にあたっては、雪合戦大会実行委員会のリーダー層のみに注目するのではなく、これを支える多くの人たちについての検討が必要なことである。2点目は、健康政策においては、運動・栄養・休養という健康の3要素が政策として必ずしも統合されていないことである。これらについては、まちづくりとスポーツの関係性を検討する観点に包含して、研究を継続していきたい。2009, We reported that"Showa Shin-zan international Yukigassen" was the process to connect for reinforcement of the readiness to contribution to the social capital and the social innovation through a process of the enforcement. The end of April, 2010, We visited Sobetsuchou for a second time. We examined about community governance and "the 4th Total Town Planning in Sobetsu" in December, 2009 and the relationship of the making of Town Planning and sports to be connected for the formation of the social capital. Therefore the provided knowledge is two points of the next. One point does not pay attention to only the class of leaders of the Yukigassen executive committee in analysis, and examination about many people supporting this is that it is necessary. The second point is that 3 elements of the health called exercise / nourishment / the rest are not always unified as the healthy policy.
著者
松野 光範 横山 勝彦
出版者
同志社大学
雑誌
同志社政策科学研究 (ISSN:18808336)
巻号頁・発行日
vol.11, no.1, pp.49-60, 2009-07

論説(Article)本小論は、昭和新山国際雪合戦大会を事例にまちづくり政策について概観するとともに、マージナルスポーツの可能性について検討し、その上でソーシャル・キャピタルの形成につながるコミュニティ・ガバナンスによるまちづくりについて考察する。昭和新山国際雪合戦大会の取り組みは、農業・観光・商工業者・行政など様々な人たちが知恵を出し、汗をかいて感動という無形の価値を生み出す、地域固有のスポーツ創造の過程であり、住民総ぐるみによるスポーツイベントづくりといえる。このようなコミュニティ・ガバナンスによるまちづくりは、多様な価値観を持った町民間による新たな価値の創造の過程といってよく、従来のまちづくり政策を打開するソーシャルイノベーションへのレディネスの強化が見られるのである。This report takes examines the possibility of the community dvelopment by marginal sport like the Showashinzan International Yukigassen. The approach of the Showashinzan International Yukigassen shows wisdom by various people like agriculture, sightseeing, the commerce and industry person, and the administration, etc. , and is a process of a peculiar sports creation to the region. Moreover, it is a course when intangible value of impression is invented. The community governance is a process of the creation of new value between townsmen who have various sense of values.
著者
横山 和仁
出版者
日本民族衛生学会
雑誌
民族衛生 (ISSN:03689395)
巻号頁・発行日
vol.82, no.6, pp.207-207, 2016-11-30 (Released:2016-12-26)
著者
小澤 道子 香春 知永 横山 美樹 岩田 多加子 大久保 暢子
出版者
聖路加看護大学
雑誌
聖路加看護大学紀要 (ISSN:02892863)
巻号頁・発行日
no.27, pp.80-86, 2001

本調査は,「看護学」の出発点において学部生群と学士編入生群がどのように看護の「対象」と「方法」を考えているのかを知ることを目的とした。対象は,S看護大学に1997年度と1999年度の入学生169名(学部生132人・学士編入生37人)であり,4月の初回講義時に質問紙法を用いて現在の健康状態・生活の満足・元気観・健康観,そして看護観は「今,あなたが考える看護とは何でしょう」の設問で自由記述を求めその内容を分析した。その結果,(1)看護の「対象」は病気をもった人や病気や怪我をもって苦しんでいる人に代表される病気を中心とする者が7割以上を占めていること,(2)看護の「方法」は,記述の中の動詞に着目すると81種類に分けられ,使用頻度の高い動詞は「ケアする」「サポートする」「(必要なことを)〜する」「援助する」「〜してあげる」「手助けする」などであったこと,そして,これらの動詞の目的語を検討するとさまざまであり,同じ動詞の表現であっても意味する内容は多様であることも示唆された。また,学部生群と学士編入生群は,看護の「対象」に関しては類似していたが,看護の「方法」については学士編入生群の方が1人当たりの動詞の数が多く,動詞の意味するものに技術的なことや知識への期待がこめられているとも解釈できる結果であった。今後,看護教育を受ける中で看護の対象と方法がどのように変化していくかが次への追究課題である。
著者
赤羽 恵一 飯本 武志 伊知地 猛 岩井 敏 大口 裕之 大野 和子 川浦 稚代 立崎 英夫 辻村 憲雄 浜田 信行 藤通 有希 堀田 豊 山崎 直 横山 須美
出版者
日本保健物理学会
雑誌
保健物理 (ISSN:03676110)
巻号頁・発行日
vol.49, no.3, pp.145-152, 2014 (Released:2015-07-18)
参考文献数
52
被引用文献数
4 7

In April 2011, the International Commission on Radiological Protection (ICRP) issued the statement on tissue reactions. This stimulated interest in many countries. The Expert Committee on Radiation Protection of the Lens of the Eye was established in the Japanese Health Physics Society, and in April 2013, started discussion about the international developments and recent studies related to the dosimetry of the lens of the eye. This committee now publishes the interim report consisting of parts I-VI. Of these, this Part I overviews the structure of the eye and lens, cataract types and the scientific evidence of its new dose threshold and equivalent dose limit newly recommended by the ICRP.
著者
赤羽 恵一 飯本 武志 伊知地 猛 岩井 敏 大口 裕之 大野 和子 川浦 稚代 立崎 英夫 辻村 憲雄 浜田 信行 藤通 有希 堀田 豊 山崎 直 横山 須美
出版者
日本保健物理学会
雑誌
保健物理 (ISSN:03676110)
巻号頁・発行日
vol.49, no.4, pp.171-179, 2014 (Released:2015-12-18)
参考文献数
21
被引用文献数
3

Many studies have been internationally reported as part of projects regarding the radiation exposure for the lens of the eye of medical staff members under various conditions, methods of dosimetry and development of dosimeters for the lens of the eye. Recently conducted studies include the Retrospective Evaluation of Lens Injuries and Dose (RELID) of the International Atomic Energy Agency, Occupational Cataracts and Lens Opacities in interventional Cardiology (O’CLOC) study in France, Optimization of Radiation Protection of Medical Staff (ORAMED) project in European countries, and a 20-year prospective cohort study among US radiologic technologists. Given the newly implemented dose limit for the lens of the eye by the International Commission on Radiological Protection (ICRP), we summarized these studies as the necessary information for reconsideration of the Japanese dose limit for the lens of the eye. In addition, this article also covers the exposures for the lens of the eye of clean-up workers in the Chernobyl accident as shown in ICRP Publication 118 and the results of a hearing survey with specialists of the Academy of Medical Science of Ukraine.