著者
渡辺 健司 金田 正一 大津山公平
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告計算機アーキテクチャ(ARC) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.1997, no.76, pp.73-78, 1997-08-20
被引用文献数
2

Java言語はインターネットユーザの急増と共に現在急速に普及しつつある。Javaは仮想実行環境であるJava Virtual Machine (V)によって実行されるが、これは通常インタプリ夕もしくはJITコンパイラとして実現されている。また、最近ではハードウェアとしてJVMを実現するJavaチップも発表されている。本研究ではJavaクラスファイルを静的・動的に解析することで、JVMをハードウェアで実現する際の効率の良いアーキテクチャについて考える。Java language has been widely used as the number of internet users has grown rapidly. Java is executed with virtual machine environment called Java Virtual Machine (JVM). Usually JVM is realized as interpreter or Just In Time (JIT) compiler, Java chip which can realize JVM with hardware is already announced. In this paper, we analyzed the behavior of Java class file using static and dynamic way and discuss about suitable configuration of Java chip. We specially focused on the cache which can contain operand stack data.
著者
降旗 英史 山口 光 渡辺 雅志 松本 康史 南 英信 中谷 真人 市川 恵美 井上 雅之
出版者
日本デザイン学会
雑誌
デザイン学研究作品集 (ISSN:13418475)
巻号頁・発行日
vol.11, no.11, pp.46-51, 2006-03-30

本製品は、2003年5月から2004年12月にかけて大同工業株式会社(石川県)と共同開発したものである。当社はいす式階段昇降機の草分けメーカーであり、市場で最大のシェアを占めてきた。しかし近年他社の追い上げが激しく、シェアの優位性を強化するためにデザインの導入を決断した。市場調査の結果、現在市場に出ている製品は大半が事務いすを搭載した機械のような印象のデザインであることが判明した。高齢者や身体的なハンディを持つ人が家の中で使うものであれば、機械ではなく家具のようなものであるべきだと考え、「機械から家具へ」という開発コンセプトを定めた。デザインと技術の協働により、世界で初めて成形合板椅子を搭載し、世界最小の折畳み幅を実現した製品を開発した。2004年度のグッドデザイン賞を受賞し、同年の国際福祉機器展で好評を得、2005年1月商品化された。
著者
平野 陽介 鈴木 貢 渡辺 坦
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. SS, ソフトウェアサイエンス
巻号頁・発行日
vol.98, no.675, pp.15-21, 1999-03-18

従来のデバッガは、ブレークポイントの設定やデータの表示などの基本的な機能は有していたが、使う際に多くの手数を必要とし、使用者の負担が大きかった。デバッガは、使用者や用途に合わせ、自由に変更できる方が使いやすい。また、データは、視覚的に表示できる方が人間にとって直感的で判りやすい。本論文では、デバッグシステムをインタプリ夕上に実装し、デバッガとGUIの機能をスクリプト言語で制御することによる、拡張可能なデバッグ支援システムについて紹介する。これを用いると、デバッグのための指示をソース画面上で直接与えることや、データを表やグラフなどの形による動的な判りやすい表示が可能となるので、使用者の手間が減り、快活に作業できる。
著者
渡辺 陽介 北川 博之
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会論文誌. D-I, 情報・システム, I-情報処理 (ISSN:09151915)
巻号頁・発行日
vol.87, no.10, pp.873-886, 2004-10-01
被引用文献数
15

今日,情報配信の形態としてデータ放送やプッシュ型情報サービスなどのデータストリームが注目されており,その数と種類が増加している.そのため,ストリーム型情報源の高度利用の重要性が高まっている.データストリームから必要なデータを抽出したり加工するための手段として,連続的問合せがある.多数のストリーム型情報源に対する多数の連続的問合せが与えられた際,その効率的実行が要求される.本論文では,そのためのアプローチとして,連続的問合せに対する複数問合せ最適化方式を提案する.本研究が想定する複数のデータストリームの処理環境では,連続的問合せ中の演算においてウィンドウなどの時間条件を用い,かつ利用者がその情報を必要とするタイミングで提供することが必要である.このような連続的問合せは,同一の演算であっても実行タイミングによって全く異なる結果を生成し得るため,従来のバッチ処理などを想定した複数問合せ最適化手法をそのまま適用することは困難である.本提案手法は,実行タイミングの違いによる問合せの参照範囲の違いを考慮し,参照範囲が近い同士の問合せをグループ化することにより効率的な実行処理プランを導出する.
著者
葉山 眞治 渡辺 辰郎
出版者
公益社団法人日本ガスタービン学会
雑誌
日本ガスタービン学会誌 (ISSN:03874168)
巻号頁・発行日
vol.17, no.68, pp.42-47, 1990-03-10

An ecxperimental investigation was carried out on the swirling flow-induced pressure pulsation sins in a pipe, connected to a swirl generator with inlet guide vanes. The pressure fluctuations with discrete frequencies are generated at the pipe inlet. Their frequencies are expressed by two groups of Strouhal number. One is 0.9-0.1 and the other 0.5-0.6. When the frequencies of the inlet pressure fluctuations coincide with the natural frequencies of the pipe, resonant pressure pulsations could be generated. Though, in this experiment, resonances due to the higher group of Strouhal number were not detected, severe resonances of the first three modes due to the lower group of Strouhal number are observed. Accordingly, it is concluded that the swirling flow-induced pressure pulsations in a pipe are considered to be resonant phenomena caused by the Strouhaltype excitation.
著者
林 幹治 小口 高 国分 征 鶴田 浩一郎 渡辺 富也 HORITA R. E.
出版者
国立極地研究所
雑誌
南極資料 (ISSN:00857289)
巻号頁・発行日
vol.64, pp.127-133, 1979-02

カナタ,マニトハ州において,IMS観測の一環として実施した,極光帯からプラスマポーズにかけての地磁気脈動の観測結果から,次の事柄が知られた.昼間帯の地磁気脈動は,がいして広範囲にわたってよい相関を示し,磁気圏におけるHM波の効果と見なしてよいが,明け方の地磁気脈動は相関距離が短く,脈動型オーロラに伴う電離層電流のゆらぎによるものと考えられる.また,夕方側によく見られるPc1型脈動は,その波源は小さな領域に限られており,広範囲の拡がりは主として上部電離層のダクト伝搬によるものと思われる.
著者
渡辺 敏雄 北崎 宏平
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. USN, ユビキタス・センサネットワーク (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.109, no.131, pp.135-139, 2009-07-09

脚に装着した加速度センサの平易な統計的な特徴量(分単位の活動量評価と時間単位の活動頻度)を用いて,乳牛の発情検知を簡易に行う手法を報告する.発情検知は,酪農の生産性向上において最重要課題の一つである.加速度センサロガーを用いた数日間の観察を実施し,分析結果と,目視により確認した実際の状態を比較することにより,提案する発情検知アルゴリズムの有効性を示した.さらに,パラメータの自動設定方法などについても定量的な評価を行った.
著者
米倉 英晃 渡辺 秀明 阿部 精順
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会ソサイエティ大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.1995, no.1, 1995-09-05

パルスレーダにおいては、その用途に応じて、Low、Medium及びHigh-PRFの各モードで送受信を行っている。このうち、High-PRFでは、高い平均電力での送受信が可能になる等の利点があるが、送信デューティが高いためブラインドが多く、この間に受信される信号を損失してしまう欠点があった。一方、我々は、同一プラットフォームにおける各種電波器材間等の干渉波(送信波の受信空中線への回り込み)を抑圧し、同時送受信を実現することを目的として、近接した送受信空中線間において、干渉波を抑圧しながら目標波を検出可能とするアダプティブ信号処理を用いた同時送受信実験装置を試作した。図1に本装置の基本原理を示す。今回は、本装置に用いた同時送受信技術をHigh-PRFレーダに応用することにより得られる効果について考察したので報告する。
著者
矢川 元基 渡辺 隆之 石渡 俊
出版者
一般社団法人日本機械学会
雑誌
日本機械学會論文集. A編 (ISSN:03875008)
巻号頁・発行日
vol.46, no.401, pp.87-96, 1980-01-25
被引用文献数
1 1

本論文では, EPAS プログラムの開発と応用について論じたものである. 有限要素法による三次元連続体の非弾性解析は, 極めて多くの計算時間を要するため実用性の点で問題があった. 著者らは, 三次元構造の局部的な非弾性挙動の解析を効率よく行うためラグランジュ乗数法に基づく結合要素を EPAS プログラムに導入し, 計算時間と容量の短縮化を行った. この結合要素は, プログラム内で通常の要素と同様に取扱うことができる.