著者
ナウィ アブ ハニパー 渡辺 一実
出版者
一般社団法人日本機械学会
雑誌
計算力学講演会講演論文集 (ISSN:1348026X)
巻号頁・発行日
vol.2000, no.13, pp.247-248, 2000-11-27

A cylindrically or radially fiber reinforced material is considered as a cylindrically anisotropic body. The stress solution for a cylindrically anisotropic body under a point force is obtained. This solution is a Green function for a cylindrically anisotropic body. An example of numerical calculation for stress distribution are illustrated.
著者
渡辺 俊和
出版者
日本印度学仏教学会
雑誌
印度學佛教學研究 (ISSN:00194344)
巻号頁・発行日
vol.56, no.3, pp.1145-1151, 2008-03-25

本論文では,ダルマキールティがディグナーガによるasapaksaの定義に変更を加えた過程,およびその原因を考察した.ディグナーガはasapaksaを「sapaksaの(1)abhavaであり,(2)anyaでも(3)viruddhaでもない」と定義する.彼は(2)と(3)とが認められない理由について「(2)の場合にはたとえ同類のものであっても他の属性を持つがゆえに異類となってしまうし,(3)の場合には同類と異類とは別の,第三の領域が生じてしまう」という問題を挙げている.これに対してダルマキールティは(1)から(3)全てを認めている.彼はPramanaviniscaya第3章で,彼のアポーハ論の特徴的な点である「話者の意図」という視点を導入することにより,(2)も(3)もasapaksaの否定辞の意味として理解され得る,とする.彼が(2)と(3)を認めたのは,ウッディヨータカラによる「非存在は拠り所とはならない」という反論に答えるためでもあったと考えられる.また彼は(2)の場合に起こる問題について,その否定辞がanyaを意味している'abrahmana'という語を例に説明する.彼は「バラモンはバラモン性以外の属性とも結びついているが,世間一般では'abrahmana'と言われることはない」というように,言語慣習の点から解決を導いている.更に(3)の場合については,<共存不可能性>と<相互否定>という二つのvirodhaの定義を用いることによって解決され得る.つまり,問題となっている(3)viruddhaを,後者の意味で理解すれば第三の領域は起こり得ないのである.このようにして(2)と(3)の問題点は解決されるのであるが,ダルマキールティは自身の見解とディグナーガのそれとをはっきりとは会通させていない.この点はアルチャタ・ダルモーッタラなどの注釈者の課題として残された.
著者
渡辺 千賀恵
出版者
岐阜工業高等専門学校
雑誌
岐阜工業高等専門学校紀要 (ISSN:03864332)
巻号頁・発行日
vol.22, pp.13-24, 1987-03-20

The railway enterprise is supported mainly by the fare income. The amount of this income can be increased through the following two ways: (a) increasing the number of passengers, (b) raising the fare. But we can not think that these are independent of each other. The rough raising may drive away the passengers from train to other modes. It is important for reducing the deficit to find how to increase the income without decreasing the number of the passengers. So in this paper, the influence of raising fare on the passengers is analyzed by means of the statistical data since 1950.
著者
小林 宏行 河合 伸 押谷 浩 酒寄 享 小池 隆夫 大西 勝憲 斎藤 玲 中山 一朗 富沢 磨須美 大道 光秀 平賀 洋明 渡辺 彰 貫和 敏博 青木 信樹 関根 理 鈴木 康稔 荒川 正昭 和田 光一 岡 慎一 稲松 孝思 増田 義重 島田 馨 柴 孝也 吉田 雅樹 佐藤 哲夫 林 泉 宍戸 春美 赤川 志のぶ 永井 英明 渡辺 尚 馬場 基男 松本 文夫 桜井 磐 嶋田 甚五郎 堀 誠治 小田切 繁樹 鈴木 周雄 高橋 健一 平居 義裕 石丸 百合子 山本 俊幸 鈴木 幹三 山本 俊信 下方 薫 齋藤 英彦 成田 亘啓 三笠 桂一 三木 文雄 二木 芳人 副島 林造 澤江 義郎 仁保 喜之 大泉 耕太郎 市川 洋一郎 徳永 尚登 原 耕平 河野 茂 門田 淳一 朝野 和典 平潟 洋一 前崎 繁文 伊藤 直美 松本 慶蔵 永武 毅 宇都宮 嘉明 力富 直人 那須 勝 山崎 透 斎藤 厚 普久原 浩 広瀬 崇興 佐藤 嘉一 熊本 悦明 河村 信夫 岡田 敬司 稲土 博右 守殿 貞夫 荒川 創一 宮崎 茂典 大森 弘之 公文 裕巳 小野 憲昭 渡辺 豊彦 村田 匡 熊澤 淨一 松本 哲朗 尾形 信雄 高橋 康一 天野 拓哉 中村 元信 山本 松男 清水 武昭 岩井 重富 国松 正彦 大塚 一秀 中川 良英 渡辺 哲弥 松山 秀樹 杉山 勇治 中山 一誠 品川 長夫 真下 啓二 真辺 忠夫 木下 博明 森本 健 久保 正二 藤本 幹夫 上田 隆美 岩佐 隆太郎 横山 隆 児玉 節 津村 裕昭 松田 静治 保田 仁介 山元 貴雄 岡田 弘二 遠藤 重厚 山田 裕彦 高桑 徹也 斎藤 和好 相川 直樹 田熊 清継 藤井 千穂 福田 充宏
雑誌
日本化学療法学会雜誌 = Japanese journal of chemotherapy (ISSN:13407007)
巻号頁・発行日
vol.45, no.10, pp.846-871, 1997-10-25
被引用文献数
7
著者
渡辺 知恵美 大杉 あゆみ 佐藤 こず恵 増永 良文
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会論文誌データベース(TOD) (ISSN:18827799)
巻号頁・発行日
vol.43, no.9, pp.55-67, 2002-09-15
被引用文献数
4

我々は,VRシステム群のバックエンドにデータベースサーバを連動させたシステム,仮想世界データベースシステム(Virtual World Database system:VWDB)の設計と実装を進めている.VWDBでは,仮想世界で行われる操作をすべてVWDBトランザクションとして処理し,リアルタイムに仮想世界を管理する.このようなVWDBの機能は,1 つの仮想世界を複数ユーザでアクセスする共有型作業環境で最大限に活用することができる.そこで,本論文ではVWDB上に構築した共有型作業環境のためのトランザクション概念について特に論じる.共有型作業環境では,オブジェクトの移動操作のように,(1)操作の途中経過を他のすべてのクライアントに公開する必要がある,(2)仮想世界における時間の流れが不可逆であり,操作の途中で失敗しても元に戻すことができない,(3)操作中のオブジェクトどうしが互いの操作に影響を与え合う場合がある,という共有型作業環境独特の特性がある.我々はこれらの特性を考慮に入れVWDBトランザクションという新しい概念を導入した.VWDBトランザクションはマルチレベルトランザクションを基に承認可能終了状態という概念を加えて定義されており,緩和されたACID特性を保証する.また,リアルタイム性を損ねることなくトランザクションを実行するために,バックエンドデータベースへの適切な間隔でのサブトランザクション発行予測方式を導入している.実験では,サブトランザクションが適切な間隔で発行されていることを確認したのち,VWDBトランザクションが適用可能な共有型作業環境の規模について実験を基に考察を行い,VWDBが数十人の小規模な共同設計環境で有効であることを明らかにしている.The Virtual World DataBase system (VWDB) is currently under development at Ochanomizu University. This system is constructed by integrating a set of virtual reality systems and an object-oriented database system so that it supports database functions for cyberspace applications. Each operation issued by each VR client is managed as a new type of transaction called a VWDB transaction. The VWDB transaction is different from the traditional transaction concept in that it relaxed the ACID properties. The VWDB can support a shared work environment in which several users access the same virtual world. In this paper, we report on the VWDB transaction concept in detail for a shared work environment of the VWDB. We first formulated and analyzed operations in the shared work environment, and found their characteristics as follows: (1) It needs to exposure the uncommited data to other users before the operation finishes, (2) the passage of the time in the virtual world is irreversible as it is so in the real world, and therefore it cannot be undone even if it fails, and (3) the objects under operationsmay affect each other. The VWDB transactionsare introduced by taking into account these characteristics. The VWDB transaction is based on the multi-level transaction and isadded the concept of the "acceptable termination state ". In order to perform a transaction without spoiling real-time property, we introduced an algorithm which predicts an appropriate time interval between adjacent sub-transactions, and we verify that it works effectively. We evaluated the scale of the shared work environment which VWDB can support, and we found that the VWDB can support small-scale environment shared by dozens of users.
著者
渡辺 精一
出版者
神奈川大学
雑誌
商経論叢 (ISSN:02868342)
巻号頁・発行日
vol.26, no.3, pp.A159-A172, 1991-09

随想
著者
中山 悟志 萬代 雅希 渡辺 尚
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. IN, 情報ネットワーク (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.104, no.437, pp.37-42, 2004-11-11

電力効率の高いルートを構築するアドホックネットワークルーチングアルゴリズムPERFECT(Power Efficient Routing based on Function of Energy Computing Time)を提案する。 PERFECTはRREQ (Route REQuest)の受信電力の大きさから待機時間を算出し、待機時間の間だけRREQの転送を延期することで電力効率の高いルートを構築する。関連研究との比較評価によって、PERFECTがわずかな制御トラヒックや計算量のコストで電力効率の高いルートを構築することを示す。さらに、PERFECTの待機時間を算出する関数を拡張し段階的にパワー制御を行う実際の状況への対応を検討する。
著者
青田 精一 渡辺 好昭 石田 良作
出版者
日本草地学会
雑誌
日本草地学会誌 (ISSN:04475933)
巻号頁・発行日
vol.31, no.1, pp.52-58, 1985-04-30

低湿重粘土転換畑における飼料作物の地下部生育の年次変化及び種間差と土層酸化の関係について4カ年検討した。試験は長大作物(トウモロコシ,ソルガム),暖地型牧草(ローズグラス,グリーンパニック)と,参考に大豆の5種を供試して,当地の標準耕種法で栽培した。播種は5月中旬,刈取時期はトウモロコシ黄熟期,ソルガム出穂期に2回,暖地型牧草は3回,大豆は成熟期で,根系及び土壌調査は10月上旬一斉に行った。地上部収量は長大作物が勝ったが,根重は長大作物より暖地型牧草が多かった。各作物を通じ,転換1年目は根の上層分布割合は高く,最長根も非常に浅いなど,根の伸長阻害がみられた。転換後の経過年次とともに根は深部に伸長し,根圏の拡大がみられるが,その過程は急には進まなかった。作土下の伸長根の分布をみると,ソルガムは転換2年目,暖地型牧草は3年目で,前作物の水稲根跡の空隙を通過して深部に満遍なく伸長する根がみられるが,トウモロコシと大豆では伸長根の大部分が亀裂中に分布するなど種間差が明らかであった。最長根は4ヵ年を通じ,ソルガム>暖地型牧草>トウモロコシ>大豆の順に深く伸長した。また土層の酸化は最長根長に全く一致する形で進み,土層酸化に及ぼす伸長根の影響が推察された。しかし,亀裂の深さは大豆で最も進み,土層の乾燥過程は種間差が明瞭であった。作物の蒸散による土中からの吸水をpFの推移からみると,下層ではソルガムが供試作物中最も多かった。一方裸地区のpFは作付区に比して著しく低く,植生による土層からの吸水が確認された。
著者
渡辺 賢 岩井 儀雄 八木 康史 谷内田 正彦
出版者
The Institute of Electronics, Information and Communication Engineers
雑誌
電子情報通信学会論文誌 D (ISSN:09151923)
巻号頁・発行日
vol.J80-D2, no.10, pp.2713-2722, 1997-10-25

本論文では,単眼カメラから手を撮像し,得られた画像特徴量から指文字を認識するシステムの構築を目的とする.手のような関節物体は自由度が多く多彩な変形をするため,その形状を認識する際には,対応付け問題,オクルージョン問題などのさまざまな問題が発生する.そこで,本研究では撮像の際にカラーグローブを装着することにより,手の特定領域の検出を正確かつ容易にし,オクルージョンにも対処できる方法を提案する.また,実画像データをもとに計算機で生成したCAD理想モデルを用いた決定木の学習結果と,実画像を用いた学習結果の検証についても併せて紹介する.
著者
葦沢 元春 渡辺 功 中林 宣男
出版者
一般社団法人日本歯科理工学会
雑誌
歯科材料・器械 (ISSN:02865858)
巻号頁・発行日
vol.11, no.5, pp.860-865, 1992-09-25
被引用文献数
6

象牙質への接着メカニズムをより明確にするために象牙質ではなくゾウゲ棒へのMMA-TBBレジンの接着を再検討した.研削ゾウゲへのMMA-TBBレジンの接着強さは14MPaであったが研削象牙質へのそれは5MPa以下である.研削ゾウゲに拡散したMMAを重合して得られる樹脂含浸層の幅は50μmであったが, 象牙質へはMMAは拡散できない.このことから, 象牙質よりもゾウゲの方がモノマーの透過性が格段に高いといえる.従ってMMAの拡散能を向上させる4-METAはゾウゲへの接着には不要であるが, 象牙質の接着には必須である.被着体内へのモノマー透過性とモノマーの拡散能の2つの因子がモノマーの拡散に関係する.歯への接着には, 被着体の中へモノマーを拡散させ重合させることが不可欠であると結論された.
著者
渡辺保忠
出版者
不二サッシ工業 (株)
雑誌
工業化への道
巻号頁・発行日
1963
被引用文献数
1
著者
矢嶋 聰 東岩井 久 佐藤 章 渡辺 正昭 森 俊彦 星 和彦 米本 行範 鈴木 雅洲
出版者
社団法人日本産科婦人科学会
雑誌
日本産科婦人科學會雜誌 (ISSN:03009165)
巻号頁・発行日
vol.30, no.12, pp.1657-1663, 1978-12-01
被引用文献数
1

(1) 宮城県の子宮頚癌住民検診は,昭和50年末までに,のべ受診者数が553,954人に達した.この間に発見された浸潤癌および上皮内癌患者数はそれぞれ707人,および701人であつた. (2) 昭和50年の年令階層別受診者は,40才台が最も高く対象婦人の27.4%であつた.高年令層は頚癌のhigh risk groupであるにもかゝわらず受診率はきわめて低い. (3) 頚癌の継続検診を行なうと,上皮内癌,浸潤癌の発見率は年度の推移にしたがつて減少するが,高度異型上皮の発見率はほゞ一定である. (4) 昭和40年,45年および50年のCytology Activity indexは,それぞれ60.0, 116.7および193.2であつた. (5) 検診車法による受診者の上皮内癌および浸潤癌のprevalence rateは,昭和45年および50年でそれぞれ192.8, 99.9,および102.3, 71.5であり,両者とも検診の継続により減少した. (6) 宮城日母登録方式による上皮内癌prevalence rateは,昭和45年,50年でそれぞれ213.3および205.1であり年度の推移による変化はほとんど認められなかつた.この方式による浸潤癌のprevalence rateはそれぞれ769.2および636.0であつた. (7) 昭和44年〜47年における宮城県の子宮頚浸潤癌incidence rate(年間)は32.9であつた. (8) 県下の子宮癌死亡率は5.0(10万人当り)から4.0程度であり,速度はおとろえたとはいえ,減少を続けているのが近年の傾向である.
著者
森田 圭介 中脇 博文 渡辺 敏正
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. COMP, コンピュテーション
巻号頁・発行日
vol.95, no.13, pp.11-20, 1995-04-21
被引用文献数
4

ペトリネットの発火系列問題とは与えられた初期マーキングから順次発火できるトランジションの系列で,各トランジションが予め指定された回数だけ出現するものを見つける問題である。まず,ステートマシン(トランジションの入出力枝がそれぞれ1本以下のペトリネット)の発火系列問題に対して,計算時間,記憶容量共にO(|X|)に短縮した解法を提案する。ここで|X|は各トランジションの出現回数の総和である。次に,その拡張である枝重み付ステートマシンの発火系列問題に関して,技重みが2種類であるいくつかの部分族に対する線形時間解法についても述べる。
著者
佐藤 太一郎 山田 吉英 渡辺 旦 亀田 武志
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. EMCJ, 環境電磁工学 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.106, no.182, pp.35-39, 2006-07-20

近年,モーメント法(MoM)に基づく電磁界シミュレーターは,高速多重極法(FMM)を使用することで計算能力が大幅に向上し,大形構造物の解析が可能となった.本報告では,ステルス戦闘機の1/48のスケールモデルを用いて,レーダー断面積(RCS)の検討を行った.周波数60GHzにおいて,電磁界シミュレーション値と簡易測定値を求めて比較した.スケールモデルの寸法は約80波長であり,計算時のメモリー容量は1.9GBで,計算時間は2時間程度であった.測定は電波暗室を用い,ほぼ遠方界領域で行った.測定器の性能から,ダイナミックレンジは不十分であり,RCSの大きくなる部分の比較しかできなかった.計算値と測定値は良い対応を示し,データの信頼性を確認できた.