著者
白土 秀樹
出版者
耳鼻と臨床会
雑誌
耳鼻と臨床 (ISSN:04477227)
巻号頁・発行日
vol.58, no.2, pp.96-100, 2012 (Released:2013-01-18)
参考文献数
6
被引用文献数
2

- 副耳下腺腫瘍について -
著者
小田川 寛子 白土 なほ子 長塚 正晃 千葉 博 木村 武彦 岡井 崇
出版者
The Showa University Society
雑誌
昭和医学会雑誌 (ISSN:00374342)
巻号頁・発行日
vol.68, no.3, pp.155-161, 2008
被引用文献数
2

近年, 若年者の月経随伴症状に対する医学的ケアーの重要性が指摘されている.今回われわれはMDQ (Menstrual Distress Questionnaire) に項目を追加した独自のスコア (修正MDQ) による定量的基準を作成し, それに基づき若年者の月経随伴症状について検討した.対象は文書による同意を得た15~20歳の若年女性345人である.アンケート内容は, (1) 背景として身長, 体重, 日常生活状況, 月経歴など, (2) MDQに含まれる月経随伴症状に関する質問事項47問に月経前症候群 (PMS) に多い症状として7問 (腹部膨満感, 食欲変化, いらいら, 会社 (学校) を休む, 自信がない, 死にたい, よく涙がでる) を加えた54質問項目である.それぞれ月経前, 中, 後の3時期について調査し, 各項目を0~3点に配分し54項目の合計点 (M点) で評価した.統計学的解析はBonferroni法を用いた.背景に各年齢間で有意差はなかった.M点は月経前, 中, 後で各々27.0, 36.2, 9.7であった.月経後のM点は年齢間で有意差はなく, 月経前のM点は加齢と共に増加する傾向を認めた.月経後のM点をベースの症状と考え, 平均値である10点を基準として, 以上を高値未満を低値とし, 月経前高値で月経後低値を月経前症状群 (P群) , 両者が低値を正常群 (N群) , 両者が高値を月経前後症状群 (Q群) としたところ, P群及びN群の月経中のM点はそれぞれ37.2, 14.3でありP群で有意に高かった.N群の割合は加齢とともに有意に減少 (15歳61.1%, 20歳19.3%) し, P群は加齢とともに有意に増加 (15歳22.2%, 20歳47.4%) した.一方Q群は15歳で11.1%であったが加齢とともに増加し20歳では33.3%であった.また各質問項目を, からだの症状・こころの症状・日常のトラブルと分類し, 各症状の平均点を求めたところ, 「下腹痛・腰痛」, 「胸の張り・むくみ」, 「疲れやすい」, 「肌荒れ」, 「いらいら」, 「憂うつ」, 「感情の不安定」, 「怒りっぽい」, 「食欲変化」, 「居眠り・不眠」, 「仕事などやる気の低下」などの症状の平均点が高かった.修正MDQを用いた定量的基準による検討で, 月経前症状が強い女性は月経中の症状も強く, 頻度も加齢とともに増加すること, 及び身体的, 精神的各症状と生活上の障害を有することが明らかとなった.また修正MDQに基づく点数化は客観性があると考えられるが, 本法によるPMS抽出に対する妥当性は今後の検討を要すると思われる.
著者
白土 保 井佐原 均
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告自然言語処理(NL)
巻号頁・発行日
vol.1996, no.114, pp.115-120, 1996-11-18

待遇表現の計算モデルが提案されている.このモデルでは,それぞれの待遇表現及び語尾に対し,各表現が持つ話し手と聞き手の待遇関係に応じた丁寧さを表す待遇値が一定の確率分布をとり,その確率分布は一次元の正規分布である,と仮定されている.そしてこの仮定に基づき,待遇表現に語尾を付加した際の待遇値の変化量が,付加の際得られる情報量に基づいて定義されている.いくつかの待遇表現,及びそれぞれの待遇表現に語尾を付加した表現の待遇値を心理実験によって求めたところ,語尾の付加による待遇値の変化は提案されたモデルによって予測された傾向に従い,モデルの妥当性が支持された.A computational model for polite expression is presented. In the proposed model, politeness magnitudes corresponding to expressions and ending words are assumed to be distributed in normal distribution. Modification of politeness magnitude on an ending word adding to a polite expression is defined by the amount of information. The result of the psychological experiment support the validity of the model.
著者
山田 達雄 稲葉 継雄 坂野 慎二 一見 真理子 本間 学 白土 悟 池田 充裕 山田 礼子 佐々木 毅 澤野 由紀子 馬将 光場
出版者
中村学園大学
雑誌
基盤研究(A)
巻号頁・発行日
1999

イデオロギー対立の終焉の後の失われた10年と言われる間に、経済開発モデルとしての日本の地位は地に落ちた。代わってグローバリゼーションが風靡し、各国の経済開発を牽引するモデルとしてアメリカの地位が強大になった。国際的な経済競争に勝つか否かは教育システムがボーダーレスになった世界経済に適合しているかどうかが一つの重要な鍵になっているのではないかと考え、平成11年度から平成13年度までの3年間、英、米、独、仏、オランダ、ノールウエー、ヨーロッパ連合、中国、韓国、台湾、タイ、マレーシア、シンガポール、オーストラリアの12カ国2地域を訪問し、これらの国で学校と企業の間のパートナーシップの状況を調査した。調査には団体あるいは個人で25回延べ36人が出かけた。またこの間に、国内学会で3回、国際学会で2回、国際セミナーとワークショップでそれぞれ1回発表し評価を受けた。報告書は第2年度に中間報告書(125頁)と最終年度に最終報告書(232頁)を刊行した。調査の結果、共通に見られる傾向としては、脱イデオロギーと経済競争への対応が教育の最も強力な動因となったことにより、官僚支配が弱まり市場化・民営化がどこの国も起こっており、グローバリゼーションの影響を強く受けていることが分かった。その結果、教育システムと経済システムの調和的あり方がどこの国においても重要な課題とされており、教育改革が模索されている。その対応のあり方に、経済そのものの建て直しがうまくいっていないロシア連邦などと、急成長を遂げつつある中国などとは大きな差が見られた。他方、新経済開発国(NIES)と言われる韓国、台湾及びシンガポールではグローバルな経済に対応した人材育成に成功している。注目すべきことは、これらの国が脱日本の政策をとっているらしいことである。かつて日本を先頭とする国際分業の雁行モデルが語られたことがあったが、今は影を潜めてしまった。逆に、日本は改革のスピードが遅く、日本のまねをしていてはならないという考えが強くなっている。韓国、台湾、シンガポールの国々は、米国を先頭とするグローバリゼーションに柔軟についていく姿勢を見せており、イギリスに倣って学校教育と就職後の職能開発を統合する傾向がある。
著者
白土貞夫著
出版者
崙書房出版
巻号頁・発行日
1996
著者
白土 博通 八木 知己
出版者
京都大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2009

瞬発気流を再現する風洞実験装置の検討,試作を行い,正方形断面柱の揚力を測定した.揚力ピーク発生とカルマン渦による揚力変動周期の間の密接な関係が一部明らかとなったが,両空気力成分の分離に課題を残した.一方,既存の突風風洞を用いて矩形断面や5本円柱の過渡空気力を測定し,前者は上下面の剥離バブルの非対称な成長,後者は円柱間の複雑な流れの生成の重要性を明らかにした.さらに,過渡空気力のLES数値シミュレーションを実施し,カルマン渦との関係を得たほか,竜巻移動時の風速時刻歴シミュレーションにより,風速急変時の鉄道車両の安全性評価を試みた.
著者
白土 康代
出版者
別府史談会
雑誌
別府史談
巻号頁・発行日
no.24, pp.75-87, 2011-03 (Released:2011-07-27)
著者
白土 寛和 野々村 美宗 前野 隆司
出版者
一般社団法人 日本機械学会
雑誌
日本機械学会論文集 C編 (ISSN:03875024)
巻号頁・発行日
vol.73, no.726, pp.541-546, 2007-02-25 (Released:2011-03-04)
参考文献数
15
被引用文献数
6 11 2

Artificial skin having human skin-like texture is necessary for the development of tactile evaluation systems and for robots that have physical contact with humans. This paper describes a novel type of artificial skin having human skin-like texture and a model of human texture perception. The artificial skin is designed by emulating the surface shape pattern and elastic structure of the human skin. Appropriate wettability and friction property of the artificial skin is achieved by designing the surface shape. Through sensory evaluation, we confirm the artificial skin has human skin-like texture due to its surface shape pattern and elastic structure. In addition, we build a model of skin-like texture perception through multivariate analysis between physical parameters and tactile factor scores. This model can indicate what factor is important for human skin-like texture. From the results, artificial skin having optional skin-like texture can be developed
著者
白土 博樹 本間 さと 玉木 長良 久下 裕司 伊達 広行 鬼柳 善明 畠山 昌則 金子 純一 水田 正弘 犬伏 正幸 但野 茂 田村 守 早川 和重 松永 尚文 石川 正純 青山 英史 作原 祐介 鬼丸 力也 阿保 大介 笈田 将皇 神島 保 寺江 聡 工藤 與亮 小野寺 祐也 尾松 徳彦 清水 伸一 西村 孝司 鈴木 隆介 ジェラード ベングア
出版者
北海道大学
雑誌
基盤研究(A)
巻号頁・発行日
2006

いままでの先端放射線医療に欠けていた医療機器と患者のinteractionを取り入れた放射線治療を可能にする。臓器の動き・腫瘍の照射による縮小・免疫反応などは、線量と時間に関して非線形であり、システムとしての癌・臓器の反応という概念を加えることが必要であることが示唆された。生体の相互作用を追求していく過程で、動体追跡技術は先端医療のみならず、基礎生命科学でも重要な役割を果たすことがわかった。
著者
横田 雅弘 坪井 健 白土 悟 太田 浩
出版者
一橋大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2003

平成16年度は、アジア太平洋諸国7ヶ国で留学生政策に関する調査を行い、75人にインタビューした。その記録は、中間報告書「アジア太平洋諸国の留学交流戦略の実態分析と中国の動向」として平成17年3月にまとめた。この成果については、独自に立ち上げたホームページにおいても全文を掲載している。アドレスは以下の通りである。http://www.george24.com/~yoko39/publications.htm研究成果の発表としては、平成17年5月の異文化間教育学会年次大会でポスターセッションを行ったほか、平成17年7月のJAFSA(国際教育交流協議会)サマーセミナー基調講演、平成17年12月の早稲田大学21世紀COEプログラム第4回国際公開シンポジウム、平成18年3月のCIES比較国際教育学会50周年記念大会(ホノルル)、平成18年6月の中央教育審議会での参考意見提供、平成18年8月JAFSAサマーセミナーの分科会等で発表した。平成17年から18年にかけて、全国四年制大学に対して国際化と留学生政策に関する質問紙調査を行なった。50.5%という高い回収率を得て、その結果を最終報告書「岐路に立つ日本の大学〜全国四年制大学の国際化と留学交流に関する調査報告〜」としてまとめた。データからは、国際化のビジョンやミッションを持っている大学が極めて少ないこと、国際部門の専門職育成に熱心ではないこと、国立大学が国際化に熱心であり公立大学はあまり関心をもっていないこと、オフショア・プログラムがアジア諸国に比べて全く低調であること、留学生を日本社会の高度人材として捉えていないこと、受入れと送出し国の関係が大きく変化していることなどが判明した。激動するアジアの留学交流の渦の中で、日本はどのような視座でこれを見極め、どのような政策をとっていくべきなのかに関して、何がしかの参考資料を提供できたと考える。
著者
金田 清志 白土 修 但野 茂 伊福部 達
出版者
北海道大学
雑誌
一般研究(A)
巻号頁・発行日
1992

1)平成5年度にひきつづき、寒冷暴露下での脊髄損傷者の自律神経系に及ぼす影響を調査するため、人工気象室を利用し、常温(気温24℃、湿度50%)の前室から低温(気温5℃、湿度50%)の環境下に被験者を移動させ寒冷に暴露し、血圧、麻痺のある下肢の血流・皮膚温の変化を測定し解析した。健常者では寒冷暴露と同時に下肢血流量は急激に減少、下肢の体表温度も低下した。血圧の上昇も認められた。再度常温に暴露すると徐々に血流・体表温度とも回復する経過を示した。しかし、脊損者においては寒冷暴露によっても下肢血流量は減少せず、外部環境の影響を受け体表温度は低下した。血圧の変化もなかった。麻痺のレベルが下位胸髄以下では、健常人と類似した変化が認められたが、その変化はわずかであった。従って、脊損者では放射・伝導・対流により体表面からの熱放散が容易に生じることが判明した。冬期間用車椅子試作者と,従来型電動車椅子の走行試験とデータ解析を行った。過酷なアイスバーン状態を想定し、室内に仮設した斜度1/10のスロープに氷板を張って走行試験を実施した。登坂性能および発進性能は、試作車に明らかな優位性が確認された。走行時の加速度を測定し駆動輪スリップ度を評価した。ここでスリップ度Kは、進行方向の加速度を積分して得られる実走速度(La)とモータパルスカウントから得られる理論速度(Lp)の比率(La/Lp)で表わした。K=0で駆動輪がスリップしていない状態、K>0で駆動輪の空転度合、K<0で慣性力によるすべり度合がわかる。雪路の低速モード(3.0Km/h)走行では、市販タイプは、発進時からスリップしているが、試作車はスリップなく安定した走行をしている。高速モード(6.0Km/h)走行では、各車一定のスリップ度を示しながら走行している。しかし、制動時には,試作者はほとんどスリップなく停止した.
著者
茂呂 信高 長塚 正晃 藤原 紹生 白土 なほ子 小塚 和人 奥山 大輔 千葉 博 齋藤 裕 矢内原 巧
出版者
社団法人日本産科婦人科学会
雑誌
日本産科婦人科學會雜誌 (ISSN:03009165)
巻号頁・発行日
vol.50, no.6, pp.333-339, 1998-06-01
被引用文献数
1

近年, 退行性骨粗鬆症を予防するには性成熟期における骨量をより高めることが重要と考えられている.今回, 超音波骨密度測定装置を用いて思春期女子の踵骨骨密度を測定し, さらに骨代謝パラメーターとして血中Intact Osteocalcin(OC)値, 尿中, Deoxypyridinoline(DPYR)値および初経発来との関係について検討した.[方法]対象は健康な6歳から15歳の女子295名である.骨密度測定は, 超音波伝播速度(S0S), 超音波減衰係数(BUA), Stiffness(ST)を測定した.血中OC値はオステオカルシンキット(ヤマサ), 尿中DPYR値はPYRILINKS-D Assay(METRA Biosystems Inc.)を用いて測定した.[成績]1)SOS値は6歳よりその変動は軽微であるが初経発来後は有意な上昇がみられた.BUA値は9歳より漸増, 初経発来後13歳までその上昇は顕著であり, 初経発来群は未発来群に比し有意に上昇した.ST値はほぼBUA値と同様の傾向を示した.また初経発来後のSOS, BUA, ST値の変化についてはその後3年後に変化が顕著であった.2)血中OC値は6歳から11歳にかけてやや上昇するもその後下降する一方, 尿中DPYR値は11歳より13歳にかけて著減しBUA値と有意な負の相関を示した.OC/DPYR比の推移をみると初経発来により明らかな高値を示した.[結論]BUA値は主に骨の緻密度を, SOS値は骨の硬度を表わすとされている.今回初経発来前後の思春期女子の骨密度の推移を超音波により検討したところ, SOS, BUA値は異なった推移を示したことから, 思春期には骨質の変化が生じており, これらは初経発来によりさらに大きく変化することが示された.またOC/DPYR比は初経発来以後明らかな高値を示しており, 思春期の骨密度の増加と初経発来が関連することが示唆された.
著者
白土 男女幸 久米 雅 大西 明宏 仲井 朝美 佐藤 ひろゆき 牧 道太郎 芳田 哲也
出版者
一般社団法人日本機械学会
雑誌
ジョイント・シンポジウム講演論文集 : スポーツ工学シンポジウム : シンポジウム:ヒューマン・ダイナミックス : symposium on sports engineering : symposium on human dynamics
巻号頁・発行日
vol.2007, pp.254-257, 2007-11-13

The purpose of this study is to examine the optimum fermentation period of clay by analyzing the technical properties of daubing motion among several kinds of clay. An expert wall craftsman (right-handed male, 56 years old, 28 years of work experience) and a non-expert (right-handed male, 37 years old, 6 years of work experience) daubed on the wall using 4 kinds of clay with different fermentation period (1-day, 1-, 2-, 3-week). The shape-maintenance property of clay was evaluated by slump test. The motion of daubing was measured using a three-dimensional motion analysis system. The slump value under 1- and 2-week clay condition was higher than 1-day and 3-week. Under 1-day clay condition, speed and acceleration of the right hand (vertical direction) were lower than other conditions. Moreover, daubing motion of the expert was hardly influenced on clay condition compared with the non-expert. These results suggest that the optimum fermentation period of clay is 1 or 2 weeks.
著者
秀熊 佑哉 芳田 哲也 大西 明宏 白土 男女幸 久米 雅 仲井 朝美 柴田 勘十郎
出版者
一般社団法人日本機械学会
雑誌
ジョイント・シンポジウム講演論文集 : スポーツ工学シンポジウム : シンポジウム:ヒューマン・ダイナミックス : symposium on sports engineering : symposium on human dynamics
巻号頁・発行日
vol.2007, pp.403-406, 2007-11-13

Kyoto bow is the Japanese traditional bow which made form 100% natural materials such as bamboo, woods and so on. Kyoto bow consists of three different parts and they were glued together, so that Kyoto bow can be regarded as hybrid adhesive composite structure. The characteristics of Kyoto bow very much depend on the materials and adhesive. The purpose of this study is to investigate the effect of the structural materials of bow on muscle activity during drawing the bow. Three kinds of bow were used in this study; 1) typical carbon bow, 2) Kyoto bows which were produced with normal bamboo, or 3) heated bamboo. The deformations of bow and muscle activities were measured during drawing the bows by using the motion capture and the electromyogram. As a result, advantage of a Kyoto bow and muscle activity during the drawing the bow were clarified.
著者
白土 義男
出版者
鉄道図書刊行会
雑誌
鉄道ピクトリアル (ISSN:00404047)
巻号頁・発行日
vol.48, no.7, pp.19-27, 1998-07
被引用文献数
1