著者
臼井 翔平 鳥海 不二夫 石井 健一郎 間瀬 健二
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.26, 2012

2011年の東日本大震災はソーシャルメディアに大きな影響を与えた.その中でもTwitterは,その性質を大きく変貌させ,情報の拡散に大きく貢献した.これらのソーシャルメディアは災害時の情報源として期待されている.本研究では,Twitterのコミュニケーションによるネットワークの構造変化がTwitterでの情報伝播にどのように影響するのかを分析する.変化したネットワークは情報伝播しやすくなっていた.
著者
青枝 大貴 石井 健
出版者
日本DDS学会
雑誌
Drug Delivery System (ISSN:09135006)
巻号頁・発行日
vol.27, no.1, pp.19-27, 2012-01-30 (Released:2012-04-27)
参考文献数
50

近年、自然免疫の分子機構が明らかになるにつれて、これまで経験則によって用いられていたワクチンやワクチンアジュバントの作用機序を科学的に理解することが可能になりつつある。本稿では、これまでに明らかになっている自然免疫応答による樹状細胞活性化とそれに伴う獲得免疫応答の過程、様々な疾患/病態に関与するTh1, Th2, Th17などの異なるCD4T細胞サブセットへの分化制御に自然免疫シグナルが及ぼす影響などについて概説し、抗原及びアジュバントを適切な樹状細胞に標的することによる次世代ワクチン開発の可能性について述べる。
著者
鳥海 不二夫 神谷 達幸 石井 健一郎
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会論文誌. D, 情報・システム (ISSN:18804535)
巻号頁・発行日
vol.94, no.11, pp.1740-1750, 2011-11-01
被引用文献数
1

近年,SNS(Social Networking Service)やBlog,Twitterなどのインターネットを利用したコミュニケーションツールの利用が拡大している.SNSのユーザは友人登録機能によってSNS上での他のユーザとの関係を表現する.このようにSNS上に現れる友人関係は,実社会において観測することの困難な人間関係を限定的ではあるが具現化する可能性がある.本研究では性質の異なる多数の小規模SNSを表現可能なネットワーク生成モデルを提案した.提案モデルは,SNSの成長モデルとして知られているCNN+Fitnessモデルに,管理者優先モデル,トライアドフォーメーションモデル,優先的近傍接続モデルを組み合わせて作られた.そして,それぞれのモデル適用率をパラメータとし,モデル化したいSNSに特化して最適化することで,現実の友人ネットワークの構造を近似する.パラメータの最適化にはSimulated Annealingを利用した.また,提案モデルの近似性能を確認するために,ネットワーク指標間の距離に基づいた評価関数を提案した.提案モデルを279の小規模SNSに適用し,提案評価関数で評価した結果,従来のモデルよりも高い精度で小規模SNSの友人ネットワークを近似できることを確認した.また,提案した3種類のモデルについて有効性を確認したところ,管理者優先モデル,優先的近傍接続モデルは友人ネットワーク生成モデル構築上重要であったが,トライアドフォーメーションモデルはネットワークの生成にほとんど寄与しないことが明らかとなった.
著者
石井 健一
出版者
公益財団法人 情報通信学会
雑誌
情報通信学会誌 (ISSN:02894513)
巻号頁・発行日
vol.29, no.3, pp.3_25-3_36, 2011 (Released:2012-03-25)
参考文献数
28

5つのSNSサービス (Facebook、mixi、モバゲータウン、グリー、Twitter) について、個人情報の開示が利用にどのような影響を与えているのかという視点から分析をおこなった。その結果、既知の友だちが多く個人情報の開示度が高い「強いつながりのSNS」 (Facebook、mixi) と、既知の友だちが少なく個人情報の開示度が低い「弱いつながりのSNS」 (モバゲー、グリー、Twitter) に分かれることが確認された。「強いつながりのSNS」は既知の対人関係、「弱いつながりのSNS」はネット上の対人関係と結びついていた。個人情報のうち属性情報の開示はSNSの利用頻度や友だちの数と有意な相関があったが、識別情報の開示は、既知の友だちの数のみに有意な相関があった。コミュニケーション不安やプライバシー意識とSNS利用の間には有意な関連はみられなかった。
著者
黒田 悦史 石井 健
出版者
日本毒性学会
雑誌
日本毒性学会学術年会 第44回日本毒性学会学術年会
巻号頁・発行日
pp.EL2, 2017 (Released:2018-03-29)

アジュバントはワクチンに添加されている免疫増強剤であり、ワクチンの種類によってはなくてはならないものです。現在日本で認可されている主なアジュバントはアルミニウム塩(アラム)であり、安全性が高いアジュバントとして多くのワクチンに添加されています。しかしながら、アラムがどのような作用機序で免疫系を活性化するのかについては不明な点が多く残されています。またアラムのみならず、多くの粒子状物質(尿酸塩結晶やシリカなど)もアジュバントとして働くことが知られていますが、その作用機序も詳細には明らかにされておりません。さらに最近話題になっているPM2.5などの大気中の微細粒子もアジュバント作用を介してアレルギー性炎症などを誘導していると考えられています。 近年の免疫学の発展により、T細胞やB細胞を主体とする獲得免疫の誘導には、マクロファージや樹状細胞を主体とする自然免疫の活性化が必須であることが明らかにされています。そのためアラムを含めた粒子状物質の多くが何らかの形で自然免疫を活性化すると考えられています。最近になり、アジュバント活性を有する粒子状物質の多くが免疫細胞の細胞死を誘導し、そこから遊離される死細胞由来因子(内因性デンジャーシグナル)が自然免疫の活性化に重要であることが報告されてきています。 このように、ある種のアジュバントはそれ自身がアジュバントとして機能するのではなく、細胞死を介して内因性のアジュバント(内因性デンジャーシグナル)を誘導する「アジュバント誘導物質」として働くと考えられます。このような観点から毒性研究は医薬品の副作用の研究だけでなく、新規アジュバントの探索/開発という点においても重要であると言えます。本教育講演では、アジュバントによる細胞死やデンジャーシグナルを介した免疫活性化のメカニズムについて私たちの研究成果を含めながら紹介したいと思います。
著者
藤田 幸久 鷲田 祐一 鳥海 不二夫 植田 一博 石井 健一郎
雑誌
情報処理学会論文誌数理モデル化と応用(TOM) (ISSN:18827780)
巻号頁・発行日
vol.3, no.1, pp.49-61, 2010-01-26

昨今,情報通信技術の発達により,一般生活者が日常的に入手しうる情報の量と種類が飛躍的に増加している.意思決定や価値判断において,情報の有無は重要であり,情報量の増加は個人の行動に影響をもたらしている.多くの既存研究では,保持している情報の量と種類が多ければ,影響力や意思決定力が強くなるものとしている.しかし,その真偽を再考する研究も現れており,情報量の飛躍的増加という未曾有の現象の本質を理解することが望まれる.本論文では,情報の多様化を考慮した情報伝播モデルを提案し,情報の多様化が情報伝播に及ぼす影響をシミュレーションにより分析する.特に,既存研究において強い影響力を持つとされるイノベータに着目した.シミュレーションの結果,情報の多様化によりイノベータの影響力が低下し,イノベータ以外の層がコミュニティ全体に対して影響力を持つことが確認された.また,イノベータの影響力低下は,情報の価値が均一になる「フラット化」によってもたらされることを明らかにした.
著者
石井 健一 ISHII Kenichi
出版者
University of Tsukuba. Graduate School of Systems and Information Engineering. Doctoral Program in Social Systems & Management
巻号頁・発行日
2011-08

マイクロブログとして世界で最も使われているTwitter のAPI を利用して発言を19,409件収集し、発言頻度やフォロー関係などを日本語利用者と英語利用者の間で比較した。その結果、次のような知見が得られた。(1) 日本語利用者は、フォロワー、フレンドの数は英語利用者よりも少ない。(2) 日本語利用者は発言頻度が多く、「お気に入り(like)」を使う頻度も多い。(3) 日本語利用者は、フォロー関係の相互性が高く、さらにフォロー数の多い人ほど相互性が高い傾向がある。こうした特徴は、日本人利用者の文化的特性を何らかの形で反映していると考えられ、利用者の動機など心理学的な視点からの比較研究が今後の研究課題となる。
著者
鳥海 不二夫 石田 健 石井 健一郎
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. AI, 人工知能と知識処理 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.108, no.208, pp.33-38, 2008-09-09
被引用文献数
3

現在,地域活性化の手段として地域密着型の地域SNSが注目されている.我々は社会ネットワークの視点から地域SNSを分析し,どのような構造が形成され,成長しているかをあきらかにし,mixiなど大規模なSNSとの構造を比較することで,地域SNSの特色が明らかにした.分析結果に基づいてSNSのネットワーク成長モデルの提案を行った.その結果,既存のモデルを用いて構築したネットワークと比較した場合に比べ,ネットワーク指標の観点から実際のSNSと類似したネットワークを構築可能であることが確認された.
著者
牧 謙一郎 高野 忠 相馬 央令子 石井 健太郎 吉田 真吾 中谷 正生
出版者
公益社団法人 日本地震学会
雑誌
地震 第2輯 (ISSN:00371114)
巻号頁・発行日
vol.58, no.4, pp.375-384, 2006-03-31 (Released:2010-03-11)
参考文献数
24
被引用文献数
2 6

Electromagnetic emissions observed in a series of rock fracture tests are described. Four kinds of rocks, basalt, gabbro, granite and quartzite were pressed by uniaxial compression to fracture, for all of which many signals were detected at two microwave bands (2GHz and 300MHz). These detected signals consist of intermittent pulses of a short duration. Comparing the microwave records and the observation with a high-speed digital video camera, we found that the pulse signals were generated after the decrease of the axial load, and even after the macroscopic fracture (deformation) was completed. This differs from the occurrence of lower frequency emissions (0.3-300kHz) monitored as well, which became active and was strongest during the load decrease. The occurrence of signals at the two microwave bands did not always coincide, but a signal at 300MHz often followed a signal at 2GHz with a short interval of 50-100ns. An additional detector at 22GHz picked up emissions only for quartzite, which occurred exclusively during the decrease of axial load.
著者
石井 健一
出版者
公益財団法人 情報通信学会
雑誌
情報通信学会誌 (ISSN:02894513)
巻号頁・発行日
vol.29, no.3, pp.25-36, 2011-12-25
被引用文献数
1

5つのSNSサービス (Facebook、mixi、モバゲータウン、グリー、Twitter) について、個人情報の開示が利用にどのような影響を与えているのかという視点から分析をおこなった。その結果、既知の友だちが多く個人情報の開示度が高い「強いつながりのSNS」 (Facebook、mixi) と、既知の友だちが少なく個人情報の開示度が低い「弱いつながりのSNS」 (モバゲー、グリー、Twitter) に分かれることが確認された。「強いつながりのSNS」は既知の対人関係、「弱いつながりのSNS」はネット上の対人関係と結びついていた。個人情報のうち属性情報の開示はSNSの利用頻度や友だちの数と有意な相関があったが、識別情報の開示は、既知の友だちの数のみに有意な相関があった。コミュニケーション不安やプライバシー意識とSNS利用の間には有意な関連はみられなかった。
著者
高橋 佑輔 松江 右武 三輪 佳雅 平山 泰丈 奴田原 大輔 石井 健太郎 中村 洋典 高垣 信一 植田 健治 片上 利生 宮岡 正明
出版者
一般社団法人 日本消化器内視鏡学会 関東支部
雑誌
Progress of Digestive Endoscopy (ISSN:13489844)
巻号頁・発行日
vol.77, no.2, pp.118-119, 2010-12-10 (Released:2013-07-25)
参考文献数
2

A 29-years old woman, who had a history of mental retardation and abnormal habit of eating tissue papers, was admitted to our hospital because of abdominal pain and vomiting. Abdominal X-ray and CT scan demonstrated much intestinal gas, and a colonoscopy revealed obstruction caused with tissue papers and large ulcers in the sigmoid colon. Therefore, we removed the tissue papers endoscopically using a grasper. After endoscopic treatment, her symptoms were immediately improved and a few longitudinal ulcer scars were seen, three month later. The endoscopic extraction was safe and effective in the colonic obstruction with tissue papers.
著者
石井 健
出版者
日本毒性学会
雑誌
日本毒性学会学術年会 第41回日本毒性学会学術年会
巻号頁・発行日
pp.S5-5, 2014 (Released:2014-08-26)

「よく効く」ワクチンには、必ずアジュバント、もしくは内因性のアジュバント成分が含まれており、宿主細胞に存在する自然免疫受容体によって認識され、その後の獲得免疫が誘導されることが明らかになってきており、アジュバント(因子)の分子メカニズムの免疫学的、細胞生物学的な理解が飛躍的に進歩しつつある。2011年度のノーベル医学生理学賞が、アジュバントの作用機序に関する自然免疫や樹状細胞研究に授与されたこともあり、基礎研究の裾野も広がってきている。2014年のKeystone Symposiaでは「The Modes of Action of Vaccine Adjuvants」という題目の会が開かれる予定である。また、アジュバントが必要とされるワクチンの臨床応用の対象は感染症の枠を超え、がん、アレルギー、アルツハイマー病など非感染性疾患に広がっており、その開発は世界的に競争が増している。 一方で、アジュバントを含むワクチンの副作用が問題になっている。このような状況において、ワクチンやアジュバントの有効性や副作用の評価方法、指標(バイオマーカー)の構築が切望されている。 我々は、各種アジュバントによる動物実験やヒトのサンプルを網羅的に解析した「アジュバントデータベース」を構築する準備を進めている。本研究では日本が「安全な」アジュバント開発研究で世界のトップに立つために、アジュバントの評価方法の指標 (バイオマーカー)の同定を目的としたアジュバントデータベースの構築、および新規アジュバント開発を行っている。これらのトランスレーショナルリサーチ、とくにマイクロRNAによるワクチンの副作用バイオマーカーの可能性を示唆する知見を発表したい。<最近の著書>“Biological DNA Sensor” Edited by Ken Ishii and Choon Kit Tang Elsevier“Nucleic Acids in Innate Immunity”Edited by Ishii KJ and Akira S CRC press「アジュバント開発研究の新展開」石井健、山西弘一編、CMC出版 2011<最近の代表論文> 1) Kobiyama K et al Nonagonistic Dectin-1 ligand transforms CpG into a multitask nanoparticulate TLR9 agonist PNAS 2014 in press 2) Desmet C and Ishii KJ Nucleic acid sensing at the interface between innate and adaptive immunity in vaccination Nat Rev Immunol 2012 12(7):479-91 3) Marichal T, et al DNA released from dying host cells mediates aluminum adjuvant activity. Nat Med. 2011 17(8):996-1002. 4) Koyama S et al Plasmacytoid dendritic cells delineate immunogenicity of influenza vaccine subtypes. Sci Transl Med. 2(25):25ra24. (2010) 5) Ishii,K.J. et al. TANK-binding kinase-1 delineates innate and adaptive immune responses to DNA vaccines. Nature 451, 725-729 (2008).
著者
張 永祺 石井 健一
出版者
公益財団法人 情報通信学会
雑誌
情報通信学会誌 (ISSN:02894513)
巻号頁・発行日
vol.29, no.4, pp.4_47-4_59, 2012 (Released:2012-06-22)
参考文献数
23

中国で最も使われているマイクロブログの新浪微博の発言を分析対象とし、Twitterの日本語利用者の発言と比較しながら、中国のマイクロブログの情報伝播過程の特徴を明らかにした。分析には、「昆布の噂」に関する発言と無作為に抽出した発言の二種類のデータを用いた。結果によると、マイクロブログにおいて日本人の方がフォローの相互性が高く、個人間のやりとりに使う傾向がみられるのに対して、中国ではリツイートの利用率が高く、リツイート回数も日本より多い。また、中国ではマイクロブログにおいて情報が影響力の高い人から低い人へと伝わる。このため、中国では人気のある発言がリツイートによって短時間で多くの人に伝達される。一方、日本では、情報は水平的に伝わる傾向がある。ロジスティック回帰分析の結果では、中国のマイクロブログにおいて画像があることと個人体験的な内容ではないことがリツイートを有意に促進していた。
著者
鳥海 不二夫 神谷 達幸 石井 健一郎
出版者
The Institute of Electronics, Information and Communication Engineers
雑誌
電子情報通信学会論文誌 D (ISSN:18804535)
巻号頁・発行日
vol.J94-D, no.11, pp.1740-1750, 2011-11-01

近年,SNS (Social Networking Service)やBlog,Twitterなどのインターネットを利用したコミュニケーションツールの利用が拡大している.SNSのユーザは友人登録機能によってSNS上での他のユーザとの関係を表現する.このようにSNS上に現れる友人関係は,実社会において観測することの困難な人間関係を限定的ではあるが具現化する可能性がある.本研究では性質の異なる多数の小規模SNSを表現可能なネットワーク生成モデルを提案した.提案モデルは,SNSの成長モデルとして知られているCNN+Fitnessモデルに,管理者優先モデル,トライアドフォーメーションモデル,優先的近傍接続モデルを組み合わせて作られた.そして,それぞれのモデル適用率をパラメータとし,モデル化したいSNSに特化して最適化することで,現実の友人ネットワークの構造を近似する.パラメータの最適化にはSimulated Annealingを利用した.また,提案モデルの近似性能を確認するために,ネットワーク指標間の距離に基づいた評価関数を提案した.提案モデルを279の小規模SNSに適用し,提案評価関数で評価した結果,従来のモデルよりも高い精度で小規模SNSの友人ネットワークを近似できることを確認した.また,提案した3種類のモデルについて有効性を確認したところ,管理者優先モデル,優先的近傍接続モデルは友人ネットワーク生成モデル構築上重要であったが,トライアドフォーメーションモデルはネットワークの生成にほとんど寄与しないことが明らかとなった.
著者
仲村 康秀 松岡 數充 今井 一郎 石井 健一郎 桑田 晃 河地 正伸 木元 克典 鈴木 紀毅 佐野 雅美 José M. Landeira 宮本 洋臣 西川 淳 西田 周平
出版者
日本プランクトン学会
雑誌
日本プランクトン学会報 (ISSN:03878961)
巻号頁・発行日
vol.66, no.1, pp.22-40, 2019-02-25 (Released:2019-02-28)
参考文献数
137

Plankton are aquatic organisms unable to swim against the current, and they include diverse taxa of different phylogenetic origins. The taxonomy, phylogeny and ecology of nine plankton groups are reviewed in this paper, in order to comprehensively understand the latest information and current situation of plankton studies. The order-level classification of dinoflagellates was re-arranged, but the classification system is still not well organized at the family-level. The taxonomy of raphidophytes and dictyochophytes was partly confused, however, molecular studies provided clear categorization between these groups. The diatoms could be identified by observing some important morphological characteristics. Yet, these characteristics are sometimes not observable because of inappropriate specimen treatments, and furthermore, the morphological terms are not enough unified, resulting that the species-level identification is complicated and difficult. Recent studies revealed the cryptic diversity and high abundance of some microalgae, such as haptophytes and prasinophytes. The diversity and ecology of planktonic foraminifers have been clarified, but those of radiolarians and phaeodarians are still wrapped in mystery. The classification needs to be re-arranged especially for collodarians, phaeodarians and acantharians. The phylogeny of copepods has been elucidated, and this group was re-classified into 10 orders. Future studies should clarify their evolutionary process and create useful databases for easier identification. The methods to reveal the larva-adult correspondence are established for decapods, and further clarification of the correspondence is expected. The classification system of chaetognaths has been updated, and the intra-species diversity is also being studied. The species diversity of scyphozoans has not been well clarified especially for deep-sea species, and their classification still involves problems such as cryptic species. The dataset including DNA sequences and different types of images (taken in the field and under the microscope, etc.) should be accumulated for comparing the data from different methods (e.g., direct microscopy, optics-based survey and environmental DNA analysis).
著者
山口 竜一 鳥海 不二夫 石井 健一郎
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
研究報告知能と複雑系(ICS) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2009, no.16, pp.69-74, 2009-02-23
被引用文献数
2

近年,SNS などのネットワークコミュニケーションツールが急速に普及してきている.SNS の社会的広がりもあり,学内 SNS や社内 SNS や地域SNSなどのユーザを限定した SNS も多数開設されている.しかし,開設された SNS が効果的に利用されていることは少ない.本研究では,SNS を活性化することを目的とし,その足がかりとしてアクティブネットワークの時系列変化に着目した分析手法を提案した.そして,提案手法を用いて二つの SNS のアクティブネットワークの違いを明らかにした.Recently, Social Networking Services (SNS) have become a social phenomenon on the Internet. There are many small SNSs, including campus SNSs, company SNSs, and local area SNSs. However, there are few SNS utilized effectively. Our goal is to encourage SNS users. Therefore we propose a method for analyzing active network of SNSs. By using the method we analyze two actual SNSs from the viewpoint of change in active network. As a result, we clarified difference between two SNSs.
著者
山口 竜一 鳥海 不二夫 石井 健一郎
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. AI, 人工知能と知識処理 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.108, no.456, pp.69-74, 2009-02-23
参考文献数
6

近年,SNSなどのネットワークコミュニケーションツールが急速に普及してきている.SNSの社会的広がりもあり,学内SNSや社内SNSや地域SNSなどのユーザを限定したSNSも多数開設されている.しかし,開設されたSNSが効果的に利用されていることは少ない.本研究では,SNSを活性化することを目的とし,その足がかりとしてアクティブネットワークの時系列変化に着目した分析手法を提案した.そして,提案手法を用いて二つのSNSのアクティブネットワークの違いを明らかにした.
著者
石井 健太 大塚 理恵子
出版者
公益社団法人 日本都市計画学会
雑誌
都市計画論文集 (ISSN:09160647)
巻号頁・発行日
vol.58, no.3, pp.1662-1669, 2023-10-25 (Released:2023-10-25)
参考文献数
21

近年,人々の活動場所が多様化しており,時間や場所に捉われず柔軟に実施可能な施策が注目されている.本研究の目的はこのような施策の評価に向け,経路選択モデルにおいて歩行者の移動選好の時間変化を考慮することである.時間帯ごとに異なるパラメータを設定することで従来モデルである動的経路選択モデルを時系列方向に拡張し,これにより増加するモデル推定の計算負荷を低減するため,変分ベイズ推論を活用した推定手法を提案する.川崎市麻生区片平地区を対象としたケーススタディから,提案モデルが従来モデルより高性能であること,提案推定手法が従来推定手法と比較して推定時間を1/31に短縮できることを確認した.加えて,提案手法を用いた施策の実施時間や場所の検討を通じて,提案手法の適用例を示した.