著者
楠川 仁悟 福田 健司 吉田 美苗子 亀山 忠光
出版者
Japanese Society of Oral and Maxillofacial Surgeons
雑誌
日本口腔外科学会雑誌 (ISSN:00215163)
巻号頁・発行日
vol.45, no.4, pp.233-240, 1999-04-20
被引用文献数
5 2

To assess the malignant potential of tongue cancer by intraoral ultrasonography, we examined 22 patients with squamous cell carcinoma of the tongue. Ultrasongraphic findings of the lesions were evaluated with respect to shape, border, internal echo, marginal echo, and depth of invasion (usD). Except for 3 tumors with a pathologic depth of invasion (pD) of less than 1 mm, 19 of 22 tumors (86.4%) were detected as hypoechoic lesions on intraoral ultrasonography. When the ultrasonographic and clinicopathologic findings were compared, tumors with diffuse invasion exhibited irregular shapes and diffuse borders on ultrasonography. Tumors with neck metastasis showed irregular shapes, diffuse borders, and hyperechoic marginal echoes. In addition, there was a significant correlation between usD and pD. Seven (58.3%) of 12 tumors with invasion of 8.0mm or more on ultrasonography were associated with neck metastasis.<BR>In conclusion, intraoral ultrasonographic examination of tongue cancer provides information useful in evaluating tumor extent and malignant potential.
著者
楠川 仁悟 福田 健司 吉田 美苗子 亀山 忠光
出版者
社団法人 日本口腔外科学会
雑誌
日本口腔外科学会雑誌 (ISSN:00215163)
巻号頁・発行日
vol.45, no.4, pp.233-240, 1999-04-20 (Released:2011-07-25)
参考文献数
11
被引用文献数
3 2

To assess the malignant potential of tongue cancer by intraoral ultrasonography, we examined 22 patients with squamous cell carcinoma of the tongue. Ultrasongraphic findings of the lesions were evaluated with respect to shape, border, internal echo, marginal echo, and depth of invasion (usD). Except for 3 tumors with a pathologic depth of invasion (pD) of less than 1 mm, 19 of 22 tumors (86.4%) were detected as hypoechoic lesions on intraoral ultrasonography. When the ultrasonographic and clinicopathologic findings were compared, tumors with diffuse invasion exhibited irregular shapes and diffuse borders on ultrasonography. Tumors with neck metastasis showed irregular shapes, diffuse borders, and hyperechoic marginal echoes. In addition, there was a significant correlation between usD and pD. Seven (58.3%) of 12 tumors with invasion of 8.0mm or more on ultrasonography were associated with neck metastasis.In conclusion, intraoral ultrasonographic examination of tongue cancer provides information useful in evaluating tumor extent and malignant potential.
著者
中川 英元 岡崎 慎司 関本 慎二郎 朝倉 祝治 福田 健三 重盛 徹志 高橋 祥夫
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. CPM, 電子部品・材料
巻号頁・発行日
vol.98, no.154, pp.65-70, 1998-06-26
参考文献数
8

エバネッセント波吸収を応用してライン型水素センサを試作した。酸化タングステン(WO_3)が水素存在下でタングステンブロンズとなって青く発色する現象を感応膜として利用した。センサはWO_3粉末をシリコン樹脂中に分散させてクラッドとしたものと、ゾルゲル法でコア表面にWO_3薄膜を形成させたものを作成した。シリコン樹脂中に分散させたセンサは水素存在下で青く変色するにもかかわらず、光損失が減少した。ゾルゲル法で薄膜を形成したセンサは水素存在下で光損失が予想通り増大し、応答時間も常温で10分程度と比較的速く、ライン型センサとして有望であった。
著者
佐藤進也 風間 一洋 福田 健介 村上 健一郎
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会論文誌データベース(TOD) (ISSN:18827799)
巻号頁・発行日
vol.46, no.8, pp.26-36, 2005-06-15
被引用文献数
4

巨大なデータベースであるWeb から知識を抽出する一手法として実世界指向Web マイニングを提案する.従来のマイニングでは主に統計的な処理によりデータの特徴が抽出されていた.これに対し,実世界指向マイニングでは,実世界を意識したデータの解釈,具体的には,実世界のエンティティがデータの中にどのように現れ,相互にどういう関係を形成しているかを調べる.この考え方をWeb における人物の識別に適用し,同姓同名人物の分離を行った.これは,与えられた人名が出現するWeb ページを同一人物ごとにグループ分けするタスクで,本手法を用いた場合,平均9 割以上の高い率で正しく処理できることを確認した.This paper proposes a technique called "real-world oriented Web mining" for extracting knowledge from the Web regarded as a huge database. While conventional mining techniques search for characteristics of data mostly by statistical analysis, the proposed technique interprets data from real-world oriented point of view. In more concrete terms, it locates real-world entities in the data and analyzes relationships among them. This idea has been applied for performing a task to distinguish between people on the Web with the same first and last name. The task is to classify Web pages with a given person's name into groups each of which corresponds to a person in the real world. With the proposed technique, people have been identified with accuracy more than 90% on average.
著者
島内 円夏 上和田 秀美 福田 健 津田 勝男 坂巻 祥孝 櫛下町 鉦敏
出版者
鹿児島大学
雑誌
南太平洋研究 (ISSN:09160752)
巻号頁・発行日
vol.30, no.2, pp.13-21, 2010

The relationship between the number of male Spodoptera litura caught by a pheromone trap and the hourly mean wind velocity was studied for four months in the field using an automatic counting system. The maximum number of males trapped per hour was observed at wind velocities of 1-4 m/sec. Slightly fewer male moths were trapped when the wind blews strong, although more than 60 males/trap/h were still caught during the daily peak hours (0200-0400h) during very strong wind blews, when a typhoon was approaching. In order to monitor the field occurrence of the adult moth using pheromone traps, the mating activity of the moth and the numbers of males may be more important factors than wind velocity. Key words: automatic counting system, sex pheromone trap, Spodoptera litura, typhoon,
著者
鈴木 和夫 福田 健二 梶 幹男 紙谷 智彦
出版者
東京大学大学院農学生命科学研究科附属演習林
雑誌
東京大学農学部演習林報告 (ISSN:03716007)
巻号頁・発行日
no.80, pp.p1-23, 1988-12
被引用文献数
6

漏脂病はヒノキやヒノキアスナロ(アテ)の生立木樹幹から樹脂が異常に流出する現象であって,大正初期から林業上問題とされてきた。本病の病因については,いままでに雪圧説,害虫説,病原菌説などがあって,充分に納得できる説明が得られていなかった。ヒノキやヒノキアスナロの漏脂病の発生実態について詳細に調査した結果,漏脂病の病徴には,初期病徴として樹脂流出型,初期病徴の癒合・進展した型として漏脂型,さらにこれらの病患部に菌類が関与した溝腐型があり,この3つが漏脂病の典型的な病徴と考えられた。このような病徴を示す病患部は,地上1~2mの高さに最も多くみられた。このような病患部の樹幹上における発生状況は,積雪深と関係が深く,経時的に推移するものと考えられた。漏脂病の発生誘因について検討した結果,漏脂病は雪や寒さといった気象的因子を誘因として,内樹皮に傷害樹脂道を異常形成させて,樹脂流出型の初期病徴が形成されるものと考えられた。ヒノキやヒノキアスナロ生立木が,このような環境ストレスを引き続いて被るか,あるいは初期病徴が癒合・拡大して漏脂型へと進展し,また,凍裂などの物理的損傷部位や漏脂型病徴を呈する部位に菌類が関与すると,溝腐型病徴へ移行するものと考えられた。そして,このようなヒノキやヒノキアスナロ生立木からは,樹脂が異常に流下し続けるものと考えられた。The "Rooshi" pitch canker of Hinoki (Chamaecyparis obtusa) and Ate (Thujopsis dolabrata var. Hondai) is frequently observed in heavy snowfall regions as well as the northern part of Japan. Reforestation with Hinoki has become so widespread that the pitch canker is becoming one of the most serious disease. Empirically, the "Rooshi" pitch canker of Hinoki is supposed to be one of the restriction factors on natural distribution of Hinoki forest in Japan. However, there are few scientific papers on the disease. The cause of the disease has not been explained enough. From our survey, the "Rooshi" pitch canker is considered to be a disease complex rather than a discrete canker disease. The classic symptoms of the disease are classified into three types, that is, a bleeding type, a resinous sink type, and a grooved pitch canker type on the trunk of living tree. In this study, we discussed on the mechanisms of the development of "Rooshi" pitch canker. A bleeding type is supposed to be an incipient stage of "Rooshi" pitch canker and caused by abiotic stress factors such as cold and snowfall. This incipient stage of the disease develops to a resinous sink type on the trunk. And, finally, a grooved pitch canker is formed on the trunk accompanying fungi such as Sarea resinae and Pezicula livida (Cryptosporiopsis abietina).
著者
鈴木 和夫 福田 健二 井出 雄二 宝月 岱造 片桐 一正 佐々木 恵彦 斯波 義宏
出版者
東京大学
雑誌
一般研究(A)
巻号頁・発行日
1989

1.材線虫病感染後の光合成・蒸散などのマツの生理的変化と萎凋・枯死機構との関連について検討を加えた結果、これらの生理的変化はキャビテーションが或る程度以上進行した後に、水ストレスの発現と同時に、あるいは、それ以降に生ずる現象であることが明らかにされた。2.材線虫の病原性と電解質の漏出現象との関連について細胞レベルで検討した結果、病原力の強弱に応じてマツ組織への影響が異なり、その強さに応じて電解質の異常な漏出が生じることが明らかにされた。3.材線虫病感染組織で産生されるセルラーゼについて検討した結果、このセルラーゼは真核生物起源であり、生きた細胞からの電解質の漏出を高めることが明らかにされた一方、抵抗性マツでは、この電解質の漏出は殆ど見られない。4.強・弱病原線虫を用いて、マツ組織細胞の応答について組織化学的に検討を加えた結果、DAPI染色によって組織細胞の生死の判定が容易となり、この方法を用いて病原性の差異を判別することが可能となった。5.誘導抵抗性の発現について検討した結果、誘導抵抗性はマツ樹体にストレスがかからない条件下、すなわち気象環境によるストレスと弱病原線虫によるストレスが、あるバランスを保った時にのみ誘導される現象であると考えられた。
著者
福田 健文 北島 武志
出版者
日本保険医学会
雑誌
日本保険医学会誌 (ISSN:0301262X)
巻号頁・発行日
vol.92, pp.178-185, 1994-12-15

最近の死亡保険金の支払状況をみると,災害死については高額の保険金が多く,かつ,早期の支払が多いという印象がある。最近の当社のデータをもとに,その傾向を調査検討した。その結果,災害死は若年層において発生件数はもとより死亡指数自体も高かった。それに反して,災害死亡早期支払例においては,若年者の比は低い。又,災害死は第1保険年度で死亡指数が高くその後やや右下がり傾向にあり,逆選択の可能性を示した。個々の事例をみると,災害死か自殺か判定の難しい例もかなりみられた。災害死には特徴的な傾向があり,その死差益に与える影響にこれからも注目しなければならないと考えている。
著者
福田 健太郎 若宮 直紀 村田 正幸 宮原 秀夫
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. SSE, 交換システム (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.97, no.241, pp.49-54, 1997-08-28
被引用文献数
6

本稿では, MPEG-2符号化された動画像における, ユーザの要求する動画像品質と必要帯域の関係を明らかにしている. TV会議システムの様な分散型マルチメディアアプリケーションにおいて, ユーザの要求する動画像品質を保証するためには, ATMやRSVPなどのような帯域保証可能なネットワークを用いることが有効である. しかしながら, これまで量子化の度合いや, 空間解像度, 時間解像度などの動画像品質を決定するQoSパラメータと, QoSを保証するために必要となる帯域の関係は明らかにされておらず, 特に動画像の実時間転送を行なう際に適切な帯域割当を行なうことは困難であった. そこで, 本稿では実際のMPEG-2動画像データに基づき, これらのQoSパラメータから容易に必要帯域を導出することができる関係を明らかにしている. また, 本稿ではQoSパラメータと実際にユーザの感じる動画像品質(主観評価)の関係についても明らかにしている. 本稿に示す相関関係を用いることにより, ユーザの要求する動画像品質を提供するQoSパラメータを決定し, さらにQoSを保証するために必要な帯域をあらかじめ予測することが可能となる. また, ネットワークが高負荷の場合など必要な帯域の確保が困難な場合に, 動画像品質を出来る限り高く保ちつつ必要帯域を減らすためのレート制御法についても検討を行なっている.
著者
羽田 隆二 福田 健 谷川 一哉 児島 彰 弘中 哲夫
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. RECONF, リコンフィギャラブルシステム (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.105, no.287, pp.1-6, 2005-09-08
被引用文献数
1

再構成型アーキテクチャの中でも, 特に並列処理を前提とした動的再構成型アーキテクチャのコンパイラには, プログラムから最大限並列度を抽出することが求められる.さらに配置配線においては, ハードウェア資源を有効的に使う効率的な配置配線手法が求められる.現在本研究室で提案・開発しているPARSアーキテクチャ用の下流系コンパイラ(P-BEC)にも上記の様な性能が求められる.しかしながら現状のP-BECの配置配線処理において, プログラムの規模によってはレジスタ不足による配置が不可能な状況や, 配線資源不足による配線不可能な状況が存在する.それを回避するため, 現状の配置配線処理では, 配置や配線が不可能な状況を感知すると, 回避のための処理をプログラム内に追加する.結果, 配置配線処理において追加された処理により, 配置配線の前段階で抽出した並列度を損なってしまっており, アーキテクチャの本来の性能を引き出せているとは言えない.そこで, 本縞ではレジスタ資源の時分割利用によって, 配置不可能時の追加処理を軽減し, 配置と配線を同時に行うことで, 再配置時の自由度向上を実現する配置配線手法を提案する.提案した配置配線手法では従来と比較して最大で152%の速度向上が得られた.
著者
小倉 孝夫 大西 健之 福田 健一
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. TM, テレコミュニケーションマネジメント (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.106, no.600, pp.59-64, 2007-03-08

現在、電話網とデータ網をIPベースに統合して様々なサービスを提供する次世代ネットワーク(NGN)への移行が進められている。NGNでは、サーバへのDoS/DDoS攻撃は最も高い脅威の一つであり、特にSIPサーバ攻撃は大きな被害を与えることが予想される。DoS/DDoS攻撃では大半は、IPソースアドレスを詐称したIPパケットでおこなわれている。従来のアドレス詐称防止方式にはuRPF(unicast Reverse Path Forwarding)等があるが、確実にIPソースアドレスの詐称を防止する方式ではない。そこで、確実に詐称チェックをおこなうことを目的に、ユーザ側ではIPソースアドレスから作成した認証情報をIPパケットに付加してIP通信をおこない、キャリアのネットワークまたはISP内でその認証情報を使って詐称チェックする方式を提案する。また、スケーラビリティの観点から詐称チェック機能の性能評価をおこなったので報告する。
著者
福田 健介
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告知能と複雑系(ICS) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2004, no.85, pp.17-22, 2004-08-04

本研究では,ウェブ構造の空間的・時間的モデル構築のために,ドメインレベルでの,ウェブ構造の統計的解析を行った.その結果,従来より指摘されているスケールフリーネットワークの他に,機械的リンク生成によって生成された,少なくとも2つの統計性の大きく異なるタイプのネットワークが存在することがわかった.また,時間的発展モデルに関しては,スケールフリー性を満たすac.jpドメインでは,ログスケールでネットワークの直径が大きくなるが,局所的な性質であるクラスタ率は大きく変化しないことが明らかになった.We analyze statistical properties of the structure of World Wide Web (WWW) in order to construct a spatial and temporal model for domain-level WWW. We find that there are at least two types of network structure largely different from the scale-free network due to an effect of the semi-automatically generated web pages. Also, we demonstrate that the WWW structure in ac.jp domain, which is well modeled by the preferential attachment, still satisfies the small world property robust against the growth of the domain.