著者
三品 美夏 渡邊 俊文 藤井 康一 前田 浩人 若尾 義人 高橋 貢
出版者
社団法人日本獣医学会
雑誌
The journal of veterinary medical science (ISSN:09167250)
巻号頁・発行日
vol.59, no.11, pp.989-993, 1997-11-25
被引用文献数
8

麻布大学附属動物病院に来院した犬152頭 (正常群102頭, 腎疾患群13頭, 心疾患群37頭) に対し, オシロメトリック法を用い, 最高血圧, 平均血圧, 最低血圧, 心拍数の測定を行った. オシロメトリック法で測定した血圧および心拍数は, 正常群では測定回数を重ねるに従い低下し, 安定する傾向が認められた. 前腕部と尾根部において血圧および心拍数を測定したところ, 両者間での測定値に有意差は認められなかった. 性差に関して雄は, 雌に比較して有意 (p<0.05) に高値を示した. 年齢と血圧の関係は認められなかった. 正常群および疾患群の心拍数と血圧の検討では, 各群間で心拍数には差は認められなかったが, 最高血圧, 平均血圧, 最低血圧のすべてにおいて正常群, 心疾患群に比較して腎疾患群は有意 (p<0.05) に高値を示した. このことから, 犬における腎疾患の症例では高血圧が発症していると考えられた.
著者
福田 健太郎 若宮 直紀 村田 正幸 宮原 秀夫
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. SSE, 交換システム (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.97, no.241, pp.49-54, 1997-08-28
被引用文献数
6

本稿では, MPEG-2符号化された動画像における, ユーザの要求する動画像品質と必要帯域の関係を明らかにしている. TV会議システムの様な分散型マルチメディアアプリケーションにおいて, ユーザの要求する動画像品質を保証するためには, ATMやRSVPなどのような帯域保証可能なネットワークを用いることが有効である. しかしながら, これまで量子化の度合いや, 空間解像度, 時間解像度などの動画像品質を決定するQoSパラメータと, QoSを保証するために必要となる帯域の関係は明らかにされておらず, 特に動画像の実時間転送を行なう際に適切な帯域割当を行なうことは困難であった. そこで, 本稿では実際のMPEG-2動画像データに基づき, これらのQoSパラメータから容易に必要帯域を導出することができる関係を明らかにしている. また, 本稿ではQoSパラメータと実際にユーザの感じる動画像品質(主観評価)の関係についても明らかにしている. 本稿に示す相関関係を用いることにより, ユーザの要求する動画像品質を提供するQoSパラメータを決定し, さらにQoSを保証するために必要な帯域をあらかじめ予測することが可能となる. また, ネットワークが高負荷の場合など必要な帯域の確保が困難な場合に, 動画像品質を出来る限り高く保ちつつ必要帯域を減らすためのレート制御法についても検討を行なっている.
著者
中島 信之 般若 裕子
出版者
日本知能情報ファジィ学会
雑誌
日本ファジィ学会誌 (ISSN:0915647X)
巻号頁・発行日
vol.5, no.4, pp.761-771, 1993-08-15
被引用文献数
4

ファジィ理論の応用は工学の分野から始まったが, 最近では非工学分野への進出に目ざましいものがある.ことに, 評価, すなわち, 個々の項目に対する評価を統合して1つの総合評価値とするための方法としてファジィ理論の有用性が注目されるようになってきている. 本論文では評価へのファジィ推論法の応用について報告する.ことに制御と推論の質的相違について論じ, その相違がファジィ推論法およびルールの設計にどのような差をもたらすかについてくわしく調べる.また, 応用例「満足度を考慮したデータ検索システム」を紹介する.
著者
若田部 昌澄
出版者
PHP研究所
雑誌
ボイス (ISSN:03873552)
巻号頁・発行日
no.385, pp.25-27, 2010-01
著者
若林 慎一郎
出版者
青少年問題研究会
雑誌
青少年問題 (ISSN:09124632)
巻号頁・発行日
vol.39, no.9, pp.p4-13, 1992-09
著者
佐藤 亨 竹村 和久 若山 俊夫 木村 磐根
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. SANE, 宇宙・航行エレクトロニクス
巻号頁・発行日
vol.95, no.190, pp.73-79, 1995-07-27
被引用文献数
4

われわれは地下探査レーダーデータを解析し、標的の形状を推定する手法として離散モデルフィッティング法を用いたパラメトリックなアルゴリズムを開発し、これまで主に計算機シミュレーションを用いてその特性を評価してきた。このアルゴリズムを実験土槽において鉄筋探査用レーダを用いて取得したデータに適用し、実データ処理における問題点について検討を加えた。標的に用いたのはレーダー波長と同程度の大きさを持つアルミニウム円柱と平板である。実験の結果と数値シミュレーションとを比較し、実データに適用する場合の問題点の検討を行ない、アルゴリズムを安定化するために改良を加えた。これらの結果について報告する。
著者
太田 弘毅 若菜 弘充
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. CS, 通信方式 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.104, no.595, pp.123-127, 2005-01-20

地上デジタルTV放送が開始されて一年を迎えた.固定受信向けにスタートしたものであるが, 携帯端末・移動体受信向けのサービス開始は2005年末を目標に準備が進められている.当機構では, デジタル放送を利用した携帯端末・移動体向けのサービス検証に活用すべく, 地上波デジタル放送テストベッドを整備している.放送規格の信号を生成する機能を有しており, 携帯端末・移動体サービス向けの限定受信モード(1セグメント)の機能を構築している.現在のシステムの概要と現状について述べる.
著者
細谷 好志 若林 真一 小出 哲士 吉田 典可
雑誌
全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.47, pp.89-90, 1993-09-27

ネットワーク管理における重要な問題の1つに最短経路木更新問題がある.特に各通信リンクの負荷晴報をコストと考えた場合に最短経路木更新問題を解くことは,メッセージを送る経路を決定する際に混雑した経路を避けるという意味で有用である.オンラインシステムではネットワークのトポロジが頻繁に変化するため,その都度最短経跨を更新する必要がある.動的ネットワークにおける最短経路木更新問題はこれまでにも多くの研究がなされてきた.特に,アルゴリズムの実行中でもトポロジの変化を許す場合,いつかはネットワークのトポロジ変化が安定するという仮定のもとでいくつかのアルゴリズムが提案されている.一般にメッセージ複雑度と空間計算量はトレードオフの関係にあり,さらにメッセージに持たせる情報を少なくすれば,一時的に経路木中にサイクルが生じるなどして各プロセスが正しい情報を保持するまでに時間がかかったり,ネットワークが非連結になった場合に正しい更新が保証されない.文献では,静的ネットワークのアルゴリズムを動的ネットワークに適用する手法として,トポロジの変化ごとにアルゴリズムをリセットして再起動させているが,その手法だとそれまでに集められた情報が無駄になってしまう.本稿では,少ない局所情報及びメッセージ情報によって,分散最短経路木更新問題を効率良く解くイベントドリプンアルゴリズムを提案する.
著者
藤野 庄三 本吉 彦 若山 永哉
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. NS, ネットワークシステム (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.107, no.36, pp.63-66, 2007-05-10
被引用文献数
1

筆者らは、複数の端末をPersonal Area Network(PAN)として接続し、これをモバイル網が収容するサービスを提案しており、これまでにPAN中のUSIMを持たない端末に対し認証を行う方式や、端末間でセッションハンドオーバを行う方式を開発してきた。本報告では、ユーザが利用中のコンテンツに対し最適の再生端末を選択するため、周辺端末の表示、音声再生、アプリ実行等の能力情報を携帯端末が収集し、実現可否を判定するシステムの設計、評価結果についてまとめる。
著者
吉開 範章 萱野 忠 若原 俊彦 西野 正和
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告マルチメディア通信と分散処理(DPS) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.1997, no.104, pp.219-224, 1997-11-06
被引用文献数
1

インターネットの爆発的な普及やマルチメディア技術の進展を背景に、大学や先進的組織を中心に図書館の電子化研究が進んでいる。本論文は、各地に分散して設立される電子図書館を相互に接続し、既存の図書館や電子図書館により提供される各種サービス(閲覧サービスや検索サービスなど)にくわえて電子化図書館のネットワーキングにより新たに創出されるサービスを提供するネットワーキングライブラリについて提案し、そのアーキテクチャおよびシステム構成について報告するものである。将来の分散化された電子図書館が相互に接続され、図書館利用者に新着案内やレファレンスサービスなどを提供するため、TINAに代表される分散処理環境においてオブジェクト指向技術を適用し、課金、アドレス、認証機能を有するネットワーキングレイヤ、情報のフィルタリングやラベル設定、分類・関連付けをおこなう情報共有レイヤ、抽出した情報を編集・要約したり著作権管理を行う情報処理レイヤの3層からなる情報流通ミドルウェアを構成し、ネットワーキングライブラリ間相互の運用性をはがっている。Digital Libraries have recently been studied and introduced into public libraries, universities and enterprises. This paper presents the Networking Library over distributed object-oriented environments, which will connect Digital Libraries of the future and in turn provide services such as the announcement of newly arrived books, reference services and rental book services for library users. This new system consists of three information circulation layer functions, that is to say, the networking layer, information sharing layer and information processing layer. The first layer has addressing, authentication and billing functions. The second layer has information filtering, labeling and linking functions and the third layer has editing, summarizing and copyright management functions. This paper also shows the networking library concept, system configuration as operation.