著者
藤村 直美 戸川 忠嗣 笠原 義晃 伊東 栄典
雑誌
研究報告インターネットと運用技術(IOT)
巻号頁・発行日
vol.2011-IOT-14, no.10, pp.1-6, 2011-07-08

九州大学情報統括本部では学生に提供しているメールサービスとして、従来は学生番号をベースとしたアドレスで提供していた。しかしながら大学院に進学時にアドレスが変わるなどの問題があると考え、姓名をベースにしたアドレスも使えるようにメールシステムを再構築して 2011 年 4 月からサービスを開始した。ここではシステムの基本的な考え方、実装、運用に至るまでの問題点、運用の実際について報告する。
著者
藤村 達也
出版者
京都大学大学院教育学研究科
雑誌
京都大学大学院教育学研究科紀要
巻号頁・発行日
vol.67, pp.15-28, 2021-03-25

本稿は、「受験英語」における英文解釈法が歴史的にいかに展開してきたのかを、入試問題や受験生の変化といった英語教育に対する外的要因によって説明することを試みるものである。その際、「受験英語の神様」と呼ばれた英語講師、伊藤和夫による英文解釈法である「構文主義」を中心に分析した。「構文主義」以前に主流だった英文解釈法は、日本語に訳しにくい「熟語」・「公式」の暗記が中心であった。「構文主義」はこれを批判し、英文を体系的に分析する原理と、英文を「直読直解」する視点を提示し、後に「構文主義」は後者を重視するようになった。「構文主義」の登場以後は、これを批判的に継承する様々な方法が現れた。こうした展開全体を通じて、受験生の多様化および入試問題の長文化という外的変化の影響が見られることを指摘した。また、「受験英語」において様々な英文解釈法が生まれる原因として、予備校における講師間の卓越化競争の存在を指摘した。
著者
伊藤 晋 山本 茂一 林 司 加藤 誠司 日裏 久英 松本 雅則 藤村 吉博
出版者
一般社団法人 日本輸血・細胞治療学会
雑誌
日本輸血細胞治療学会誌 (ISSN:18813011)
巻号頁・発行日
vol.56, no.1, pp.27-35, 2010 (Released:2010-03-15)
参考文献数
14

ADAMTS13は,止血因子であるフォンビレブランド因子(VWF)のA2ドメイン内のTyr1605-Met1606間のペプチド結合を特異的に切断する酵素である.この切断により新たに生じるペプチドのC末端Tyr1605を特異的に認識するモノクローナル抗体を用いて,基質の切断生成物をELISA法で直接測定する原理に基づいたADAMTS13活性測定法のキット化を行い,そのキットの基本的な性能を評価した. 本キットの最小検出感度は,健常人のADAMTS13活性100%に対して,0.4%と高感度であった.また,調製したプレート内のウエル間の均一性(変動係数(CV)=3.3%)は良好で,濃度の違う検体での同時再現性(CV=1.1~4.7%)及び日差再現性(CV=2.6~7.5%)も良好であった.希釈試験では,原点に回帰する良好な直線性が得られた.またヘモグロビンやビリルビン等の共存物質の影響は,検討した濃度範囲では認められなかった.反応はEDTAで完全に阻害された. 臨床検体及び健常人検体を本キットで測定したときのADAMTS13活性は,健常人プール血漿100%に対し先天性のADAMTS13活性欠損症であるUpshaw-Schulman症候群(USS)で0.5%以下~2.7%,USS保因者群で7.7~85.3%,血栓性血小板減少性紫斑病(TTP)群で0.5%以下~58.1%,健常人で54.7~134.4%と測定され,TTPの診断に必要な判別能を有しており,SDS-agaroseゲル電気泳動法との相関は相関係数(r)=0.931と良好であった.本キットは優れた性能と操作性を有していることから,TTPの診断や血小板輸血時の適否判断などにおいて有用であると考えられた.
著者
藤村 達也
出版者
日本英語教育史学会
雑誌
日本英語教育史研究 (ISSN:0916006X)
巻号頁・発行日
no.34, pp.131-148, 2019

This study attempts to identify the nature of Kyoyo-shugi (self-cultivationism) m the English teaching for university entrance examinations by Kazuo Ito, an English teacher at Sundai Preparatory School. This paper fi江 stdescribes his methodology for reading English, so-called Kobun-shugi. It emphasized the distinction between reading English and translating it into Japanese. Then, the characteristics of his Kyoyo-shugi are discussed in relation to Kobun-shugi. He attached great importance to Kyoyo-shugi, but didn't express it in teaching English for entrance examinations. This paper concludes that Ito utilized Kobun-shugi to enable students to read English so as to pass university entrance examinations, and that at the same time he aimed to embody cultural values of Kyoyo-shugz through Kobun-shugi. Thus, his Kyoyo-shugi was based on Kobun-shugi.
著者
下豊留 芳枝 辻村 久 石川 准子 藤村 努 北原 隆
出版者
日本香粧品学会
雑誌
日本香粧品学会誌 (ISSN:18802532)
巻号頁・発行日
vol.38, no.1, pp.3-8, 2014-03-31 (Released:2015-04-18)
参考文献数
17

The objective of this study was to clarify variations of the ceramide (CER) profile in human stratum corneum (SC) in different regions of the body and to estimate the contributions of CERs to the SC barrier and water holding functions. Based on the information that there are great variations of SC functions among body sites, we compared the CER profiles obtained from 11 different anatomical sites in healthy Japanese females. Not only the physiological parameters of SC but also the CER profile showed body region variations. Especially, strong (significant) regional variations of the CER profile were shown in the lip and the palm; the total CER level, the composition of CER [NP] contains non-hydroxy fatty acid and phytosphingosine and CER [NH] contains non-hydroxy fatty acid and 6-hydroxy sphingosine, the levels of longer species of CER [NS] contains non-hydroxy fatty acid and sphingosine were less, but the composition of CER [NS], CER [AS] contains alpha-hydroxy fatty acid and sphingosine and the levels of shorter species of CER [NS] were more than those of the upper arm. The total CER level on palm displayed strong correlations with the values of capacitance. Our results indicate that there are the regional variations of the CER profile in the healthy Japanese female and which may contribute to the SC functions.
著者
江木 盛時 黒田 泰弘 山田 亨 山田 博之 山元 良 吉田 健史 吉田 悠平 吉村 旬平 四本 竜一 米倉 寛 和田 剛志 渡邉 栄三 小谷 穣治 青木 誠 浅井 英樹 安部 隆国 五十嵐 豊 井口 直也 石川 雅巳 石丸 剛 磯川 修太郎 板倉 隆太 今長谷 尚史 志馬 伸朗 井村 春樹 入野田 崇 上原 健司 生塩 典敬 梅垣 岳志 江川 裕子 榎本 有希 太田 浩平 大地 嘉史 大野 孝則 谷口 巧 大邉 寛幸 岡 和幸 岡田 信長 岡田 遥平 岡野 弘 岡本 潤 奥田 拓史 小倉 崇以 小野寺 悠 小山 雄太 鶴田 良介 貝沼 関志 加古 英介 柏浦 正広 加藤 弘美 金谷 明浩 金子 唯 金畑 圭太 狩野 謙一 河野 浩幸 菊谷 知也 土井 研人 菊地 斉 城戸 崇裕 木村 翔 小網 博之 小橋 大輔 齊木 巌 堺 正仁 坂本 彩香 佐藤 哲哉 志賀 康浩 土井 松幸 下戸 学 下山 伸哉 庄古 知久 菅原 陽 杉田 篤紀 鈴木 聡 鈴木 祐二 壽原 朋宏 其田 健司 高氏 修平 中田 孝明 高島 光平 高橋 生 高橋 洋子 竹下 淳 田中 裕記 丹保 亜希仁 角山 泰一朗 鉄原 健一 徳永 健太郎 富岡 義裕 中根 正樹 冨田 健太朗 富永 直樹 豊﨑 光信 豊田 幸樹年 内藤 宏道 永田 功 長門 直 中村 嘉 中森 裕毅 名原 功 藤島 清太郎 奈良場 啓 成田 知大 西岡 典宏 西村 朋也 西山 慶 野村 智久 芳賀 大樹 萩原 祥弘 橋本 克彦 旗智 武志 小倉 裕司 細川 直登 浜崎 俊明 林 拓也 林 実 速水 宏樹 原口 剛 平野 洋平 藤井 遼 藤田 基 藤村 直幸 舩越 拓 升田 好樹 堀口 真仁 牧 盾 増永 直久 松村 洋輔 真弓 卓也 南 啓介 宮崎 裕也 宮本 和幸 村田 哲平 柳井 真知 松嶋 麻子 矢野 隆郎 山田 浩平 山田 直樹 山本 朋納 吉廣 尚大 田中 裕 西田 修 日本版敗血症診療ガイドライン2020特別委員会 松田 直之 山川 一馬 原 嘉孝 大下 慎一郎 青木 善孝 稲田 麻衣 梅村 穣 矢田部 智昭 河合 佑亮 近藤 豊 斎藤 浩輝 櫻谷 正明 對東 俊介 武田 親宗 寺山 毅郎 東平 日出夫 橋本 英樹 林田 敬 安宅 一晃 一二三 亨 廣瀬 智也 福田 龍将 藤井 智子 三浦 慎也 安田 英人 阿部 智一 安藤 幸吉 飯田 有輝 石原 唯史 井上 茂亮 井手 健太郎 伊藤 健太 伊藤 雄介 稲田 雄 宇都宮 明美 卯野木 健 遠藤 功二 大内 玲 尾崎 将之 小野 聡 射場 敏明 桂 守弘 川口 敦 川村 雄介 工藤 大介 久保 健児 倉橋 清泰 櫻本 秀明 下山 哲 鈴木 武志 関根 秀介 垣花 泰之 関野 元裕 高橋 希 高橋 世 高橋 弘 田上 隆 田島 吾郎 巽 博臣 谷 昌憲 土谷 飛鳥 堤 悠介 川崎 達也 内藤 貴基 長江 正晴 長澤 俊郎 中村 謙介 西村 哲郎 布宮 伸 則末 泰博 橋本 悟 長谷川 大祐 畠山 淳司 久志本 成樹 原 直己 東別府 直紀 古島 夏奈 古薗 弘隆 松石 雄二朗 松山 匡 峰松 佑輔 宮下 亮一 宮武 祐士 森安 恵実
出版者
一般社団法人 日本集中治療医学会
雑誌
日本集中治療医学会雑誌 (ISSN:13407988)
巻号頁・発行日
vol.28, 2020
被引用文献数
2

<p>日本集中治療医学会と日本救急医学会は,合同の特別委員会を組織し,2016 年に発表した日本版敗血症診療ガイドライン(J-SSCG) 2016 の改訂を行った。本ガイドライン(J-SSCG 2020)の目的は,J-SSCG 2016 と同様に,敗血症・敗血症性ショックの診療において,医療従事者が患者の予後改善のために適切な判断を下す支援を行うことである。改訂に際し,一般臨床家だけでなく多職種医療者にも理解しやすく,かつ質の高いガイドラインとすることによって,広い普及を目指した。J-SSCG 2016 ではSSCG 2016 にない新しい領域[ICU-acquired weakness( ICU-AW)と post-intensive care syndrome(PICS),体温管理など]を取り上げたが,J-SSCG 2020 では新たに注目すべき4 領域(Patient-and Family-Centered Care,sepsis treatment system,神経集中治療,ストレス潰瘍)を追加し,計22 領域とした。重要な118 の臨床課題(clinical question:CQ)をエビデンスの有無にかかわらず抽出した。これらのCQ には,本邦で特に注目されているCQ も含まれる。多領域にわたる大規模ガイドラインであることから,委員25 名を中心に,多職種(看護師,理学療法士,臨床工学技士,薬剤師)および患者経験者も含めたワーキンググループメンバー,両学会の公募によるシステマティックレビューメンバーによる総勢226 名の参加・協力を得た。また,中立的な立場で横断的に活躍するアカデミックガイドライン推進班をJ-SSCG 2016 に引き続き組織した。将来への橋渡しとなることを企図して,多くの若手医師をシステマティックレビューチーム・ワーキンググループに登用し,学会や施設の垣根を越えたネットワーク構築も進めた。作成工程においては,質の担保と作業過程の透明化を図るために様々な工夫を行い,パブリックコメント募集は計2 回行った。推奨作成にはGRADE方式を取り入れ,修正Delphi 法を用いて全委員の投票により推奨を決定した。結果,118CQ に対する回答として,79 個のGRADE による推奨,5 個のGPS(good practice statement),18 個のエキスパートコンセンサス,27 個のBQ(background question)の解説,および敗血症の定義と診断を示した。新たな試みとして,CQ ごとに診療フローなど時間軸に沿った視覚的情報を取り入れた。J-SSCG 2020 は,多職種が関わる国内外の敗血症診療の現場において,ベッドサイドで役立つガイドラインとして広く活用されることが期待される。なお,本ガイドラインは,日本集中治療医学会と日本救急医学会の両機関誌のガイドライン増刊号として同時掲載するものである。</p>
著者
兼松 大和 徳久 謙太郎 宇都 いづみ 鈴木 敏裕 大成 愛 三好 卓宏 藤村 純矢 高取 克彦 庄本 康治
出版者
公益社団法人 日本理学療法士協会
雑誌
理学療法学Supplement
巻号頁・発行日
vol.2006, pp.A0680, 2007

【はじめに】<BR>ファンクショナルリーチ(FR)テストは臨床や研究場面、介護予防事業などで広く用いられている動的バランスの臨床評価指標である。先行研究によると健常成人や高齢者におけるFRテストの再現性は良好であると報告されている。しかし、脳卒中片麻痺患者においてその再現性を検討した報告は少ない。また、一症例の継時的な動的バランス変化の有無を評価する際には、測定値にどの程度の測定誤差が生じるかを知ることは有用である。本研究の目的は、脳卒中片麻痺患者におけるFRテストの検者内再現性と測定誤差を明らかにし、実際の臨床での評価場面において有用な情報を提供することである。<BR>【対象及び方法】<BR>対象は2施設に入院中の脳卒中片麻痺患者のうち、立位保持が20秒以上可能で、指示理解良好な者31名(男20名・女11名、平均年齢69.2±10.8歳)である。FRはハンガーラックにメジャーを貼り付けて作成した自作の測定器にて測定した。靴を履いた状態で測定すること、肩峰の位置から前方リーチによる最大到達点までの距離を測定し、上肢長を引いてFR算出すること以外はDuncan等による原著の方法に従った。測定は同一検者により行われ、2回の練習後、3回の測定を1セッションとし、2セッション実施した。セッション間隔は1~2日とした。<BR>【分析】<BR>検者内再現性の検討には、異なるセッションの測定値間の級内相関係数(ICC)を求めた。測定誤差の分析は一般化可能性理論により行った。セッションと反復を要因とする2要因完全クロス計画の下、主効果と交互作用の分散成分推定量を求めた。この情報を基にセッション回数や反復回数を変更した測定条件下での測定の標準誤差standard error of measurement(SEM)および最小検知変化minimal detectable change(MDC)を求めた。<BR>【結果】<BR>異なるセッションの測定値間のICC(1,1)は0.975であった。SEMとMDCは1回の測定では1.7cmと4.8cmであり、測定反復回数を変更すると2回の平均値では1.4cmと4.0cm、3回の平均値では1.3cmと3.7cmに減少した。測定セッション回数を変更すると、2回の平均値では1.4cmと3.8cmに減少した。<BR>【考察・まとめ】<BR>異なるセッションの測定値間において優秀な級内相関が得られたことから、脳卒中片麻痺患者のFRテストの検者内再現性は良好であるといえる。原著の方法と同じく2回の練習後、3回測定の平均値を使用した場合、1.3cmのSEMが生じることが明らかになった。MDCは一症例のFRを継時的に測定し、その変化が統計学的に有意と認められる最小の値であり、原著の方法では3.7cm以上の変化がないと真の変化(改善・悪化)とは言えず、測定誤差範囲内であることが示唆された。<BR>
著者
藤村 大時郎
出版者
経営史学会
雑誌
経営史学 (ISSN:03869113)
巻号頁・発行日
vol.23, no.4, pp.24-54,ii, 1989-01-30 (Released:2010-11-18)

After reviewing administrative structures of multi-unit enterprises in the mid-nineteenth century France, I examined that of Schneider et Cie which had been defined by its 1913 organizational rules. Like most advanced structures of contemporary american firms, it had a central office comprised of heads of functional departments-operating, financial, industrial accounting, personnel and legal departments. Into the first operating department, however, were integrated manufacturing, sales and engineering offices, and the line of authority between the major manufacturing and the other two units, and also between the operating and the other departments was defined on a line-and-staff basis. This contrast to the american integrated industrial enterprises can be explained by the similarity in the object of organization building, that is coordination of production and marketing activities, as well as the difference, lack of its own sales network in the french enterprise.Another and more important difference is found out in behavior at organization building. In contrast to american organization builders, Schneider's executives used data only for controling activities, so not for evaluating the performance of managers, and their range of authority and responsibility remained obscure in consequence. This discovery of another way of organization buildng suggests that creation of the general officers which constitute a major innovation in developing the decentralized, divisional structure was a result of the american way of organization building, because strictness in the delegation of authority to the division managers is assured by clearness of individual responsibility confined by objective figures. The schema of strategy and structure of A.D. Chandler, Jr., therefore, should be reconsidered.
著者
藤村 大時郎
出版者
経営史学会
雑誌
経営史学 (ISSN:03869113)
巻号頁・発行日
vol.19, no.2, pp.1-37,i, 1984-07-30 (Released:2009-11-06)

Schneider and Company, a leading industrial enterprise in France, instituted the Rules to establish principles of its internal organization in 1913. Based on these Rules, I attempt to suggest an explanation for its administrative structure on the eve of the World War I, focusing on its operating units.Schneider, like other French industrial enterprises in those days, made little use of mass-production techniques, providing nonstand-ardized goods for producers and governments. However, Schneider had a high reputation as a maker of large, precision products which required a highest level of technology at that time to be fabricated, such as locomotives, marine engines, artillery, armorplates, bridges. As most of its products were made by order and small-batch, Schneider had grown, since its establishment in 1836, by continuously diversifying its products, and by diversifying in a number of industries. According to the Rules, Schneider made industry the basis of the organization of its production units : iron mines, coal mines, pig iron and steel producing, rolling mill, machine construction, electric machine construction, field artillery, naval artillery, forging and armorplate finishing, shipbuilding, mine making, bridge and building. Each of these units had its manager as well as its accountant's and engineer's offices, and formed a separate unit of accounts. Therefore each formed the “operating unit”, to use the term of professor Chandler, Jr., though many of them were in the same site, Le Creusot. Organizational imperatives at Schneider, however, showed clear differences to those at the American “modern business enterprise”.As most of its products required several months or more to be accomplished, and were made by order and small batch, Schneider organized its operating units to administer individual orders from the acceptance to the deliery. Thus the unit's accounts were organized to perform estimating and recording costs of separate orders. The controller's office was also formed to apparaise the unit's performance by order. Since each of these orders formed an autonomous administrative unit, the operating units which administered them remained autonomous. Though large enterprise with more than 10, 000 employees, Schneider was composed of numerous administrative units of orders, and of autonomous operating units.Schneider did form, in Paris, headquarters and a central office headed by salaried managers, but by different ways from those at United States firms which integrated mass production with mass distribution. As Schneider's growth behavior was different from that of the American big business, its organizational growth pattern also different.
著者
藤村 大時郎
出版者
経営史学会
雑誌
経営史学 (ISSN:03869113)
巻号頁・発行日
vol.17, no.4, pp.1-30,i, 1983-01-30 (Released:2010-11-18)

One of the results acquired through investigation of the Rules of the Schneider and Co., which were instituted in 1913 to establish principles of its management organization, is a discovery of the fact that, in France before the First World War, there was another type of business organization different from what Professor Alfred D. Chandler, Jr. explained eloquently in his book, “The Visible Hand”. The difference is found in the function performed by the middle management of the Schneider and Co., which are divided into five Divisions according to its products, such as coal and steel, various engines and electric motors, artillery and armour plates, ships, and bridges. As well as almost all of its products are order-made, each Division is organized to perform efficiently functions necessary for order production. According to the Rules of 1913, each Division is composed of Sales, Technical, Production, Test and Accounting Departments, and main functions are fulfilled by the first three Departments; respectively negociation with clients, design for contract and production management (of job shop type). The most remarkable thing is that, in there Rules, heavy emphasis is placed on co-ordination among these functions, not only between negotiation and design but also negotiation and production management, so as to acquire orders profitably and quickly. It would appear that this co-ordination is not the “Administrative Co-ordination” which replace the “Invisible Hand”, though very suitable for the big business of order production type. These Rules also prescribe centralization of the functions of these Departments in Paris headquators in order to realize its better relationship, although this principle is not fully applied to all Divisions owing to its industrial characters.In this article, I have examined such middle management organization and the business strategy of the Schneider and Co., which form clear contrast to what Professor Chandler, Jr. elucidated; those of mass production, so that we can find out another aspect of the French entrepreneurship and big business.
著者
中村 富予 家辺 愛子 今井 晶子 藤村 佳美 溝上 欣子 中山 紀子 長谷部 汐莉 小湊 英範
出版者
公益社団法人 日本栄養士会
雑誌
日本栄養士会雑誌 (ISSN:00136492)
巻号頁・発行日
vol.64, no.2, pp.97-104, 2021 (Released:2021-02-01)
参考文献数
24

通所介護事業所では、定期的に利用者の体重測定を実施している事業所が少なく、栄養指標として最も重要な項目の1つである体重減少率を算出できない場合が多い。そこで本研究では、通所介護事業所における栄養スクリーニング項目としての体重減少率の有無が低栄養状態のリスク判定に与える影響を調べることを目的とした。通所介護事業所利用者92人を対象とし、体重減少率を含めて低栄養状態のリスク判定を行った場合と、体重減少率を除外した場合との差を比較検討した。本研究対象者の約4割が低栄養状態の中・高リスクに判定された。体重減少率を除外した場合、低リスクと判定された利用者のうち25.6%は体重減少率を含めると中・高リスクに該当した。栄養スクリーニング時に体重減少率が算出できない場合の低栄養状態のリスクは本来より軽く見積もられ、低リスクに判定された利用者の中に低栄養状態の利用者が含まれる可能性が示唆された。