著者
飯島 淳彦 岩田 裕 畠野 雄也 藤澤 信義 長谷川 功
出版者
日本霊長類学会
雑誌
霊長類研究 Supplement
巻号頁・発行日
vol.28, 2012

目的<br>ニホンザルにおいて2要素の組み合わせからなる複合図形と物体との関係を学習させ,それに基づいて複合図形の分解ができるかを調査した.また,物体のカテゴリー化を要素図形による複合図形の組み立てタスクによって回答できるかについても調査した.<br><br>方法<br>2頭のニホンザル(<i>Macaca fuscata</i>)に6組の複合図形と物体との関係を学習させた(Paired Association Training:PA).複合図形は物体とは無関係の6つの要素図形の中の2つで構成した.PAを十分に学習したのち,物体をcueとして呈示し,choiceで複合図形そのものではなく要素図形を4つ呈示し,正しい2つを選択させるテストを行った(Articulation Test:AT).更に,6組の複合図形-物体に対して,物体と同一カテゴリーの図形を順次加え,一組に7種類の図形を用いてカテゴリーを形成し,そのカテゴリーが汎化するかを,probe test としてtrial unique刺激を用いてATで検証した.<br>結果<br>PAを十分に学習した後のATのfirst trialは,2頭の平均正答率が62.3%で,16.7%のchance levelに比べて有意に正答を示した.また,trial unique刺激を用いてカテゴリーの汎化力を調べた結果,Probe trial(p =3.2*10^-15, binominal test),Prototype trial(p =1.6*10^-14)でともにchance levelの16.7%を有意に上回る成績だった.<br>考察・結論ニホンザルにおいて,基本セットの学習を行えば,それをもとに要素図形から複合図形を構成できることが分かった.これはcueとして与えられた物体画像を見ることが,対応する複合図形を見なくてもそれを想起させ,そのイメージを基に複合図形を構成したと考えられる.カテゴリーの汎化と合わせて,個々には意味を持たない図形要素の組み合わせから,意味のある図形を作り出す能力がニホンザルに存在すると考えられる.

1 0 0 0 OA 世紀の預言

著者
藤澤親雄 著
出版者
偕成社
巻号頁・発行日
1942
著者
藤澤 〓
出版者
The Japanese Psychological Association
雑誌
心理学研究 (ISSN:00215236)
巻号頁・発行日
vol.13, no.1, pp.55-72, 1938

I<BR>Boundary phenomena, according to the writer's terminology, are the events arising out of the boundary between neighbouring regions in the life space, and social boundary-phenomena are those occurring between regions differentiated by social non-homogeneity.<BR>Everyone in Formosa, belonging either to the ruling group or to the ruled groups racially different, has these two kinds of group psychologically as neigh-bouring regions in his life space; social boundary-phenomena often develop between these two regions, where the individual opinions about the function of another group come to exist. Thus, social boundary-phenomena in such areas play an important role in the social order, and their nature must be inquired into more closely by psychological and other means. The writer of this paper is of the opinion that it is profitable to develop the topological and dynamic mode of thought in dealing with these social boundary-phenomena. The present paper is a first attempt in this direction.<BR>II<BR>Among the aborigines of Formosa (Takasago race), there are two tribes: the Atayal and the Saisiat living as neighbours in the north, as the map in the Japanese text shows. Between them, there occurred frequent struggles for power since olden times, and on the whole, so far as their history is concerned, the Atayal are strong and large, the Saisiat weak and small. (In their prehistoric period, the Saisiat were very likely a big tribe, according to the survey, of the Institute of Ethnology of our University.) The Saisiat were not only attacked by the Atayal, but were also pressed by the Formosan-Chinese from the plains, and thus they were deprived of power on both sides.<BR>On the last day of 1936, the Atayal had a population of 12,690 while the Saisiat had only 1,483 in the Sintiku Province where the writer made the following experiment. (Adding up the figures for other provinces, the Atayal: had a total of 36,128 as against the Saisiat: 1,486.)<BR>III<BR>According to observations of the character of these two tribes made by Japanese writers many years ago, the most remarkable difference between them:-<BR>Atayal: "Intrepid by nature, ashamed of cowardice; cowardly conduct before the enemy being despised in this society."<BR>Saisiat: "In bravery inferior to the Atayal, possibly on account of their small population and of the pressure exercised on them by stronger enemies since olden times. The distinguishing quality of the able-bodied-man in this tribe is fleet-ness of foot. This is, of course, necessary for attack, but as far as this tribe is concerned, it is esteemed valuable to escape when a battle is lost......"<BR>Interpreted according to the present writer's terminology, the writers found their difference in character to consist in the way they developed the social boundary-phenomena between them and their enemies, i. e. the difference lies in their dynamic properties in account with the topology of their behavioural field, in short in their behaviour-direction.<BR>IV<BR>The writer has made the 'flower-experiment' after Dembo with male adult subjects of the two tribes: the subject is required to take from a table about one meter high, a flower with his hand, not putting his foot out of a square frame of bamboo laid on the floor about 1 and 1/5 ineter, away from the table. The number of the subjects were Atayal: 16, Saisiat: 19.<BR>The most noticeable result of this experiment is that the difference in the behaviour-direction between the two tribes was found in the experimental field of the problem as set by the experimenter, i. e. manner in which they deal with the boundary (with resistance) between them and their aim, and the nature of the boundary-phenomena is not the same in the two tribes.
著者
籠 洋 横川 昌史 藤澤 貴弘 野間 直彦
出版者
日本昆虫学会
雑誌
昆蟲. ニューシリーズ (ISSN:13438794)
巻号頁・発行日
vol.16, no.2, pp.87-96, 2013-04-05

全国各地で放棄竹林が問題になっており,地域の生物多様性の保全の観点から適切な竹林の管理方法が必要とされている.放棄竹林でのタケの伐採が地表性甲虫群集(コウチュウ目オサムシ科)に与える影響を評価するため,タケの密度を4段階に変えた実験区を設定し,無餌ピットフォールトラップを用いて地表性甲虫群集の調査を行った.落葉広葉樹とマダケが混交する滋賀県彦根市の犬上川河辺林において,タケ全稈伐採区(0本/m^2)・強間伐区(0.5本/m^2)・弱間伐区(0.7本/m^2)・放置区(1.8本/m^2)を設定し,2010年7月から12月の間で週に一度トラップの回収を行った.調査の結果,全稈伐採区で25種676個体,強間伐区で18種703個体,弱間伐区で15種829個体,放置区で12種531個体の地表性甲虫が捕獲された.統計解析の結果,地表性甲虫類の種数・多様度指数・下層植生の体積は全稈伐採区で最も高かった.2つの間伐区の地表性甲虫類の種数は放置区よりも高かった.除歪対応分析によって,地表性甲虫群集の序列化を行ったところ全稈伐採区の種組成は,他の3つの処理区と異なることが明らかになった.全稈伐採区を特徴づける種群はゴモクムシ亜科数種,コガシラアオゴミムシやアトボシアオゴミムシなどであった.ゴモクムシ亜科数種,コガシラアオゴミムシは草地性種であり,これらの草地性種が全稈伐採区に侵入した結果,全稈伐採区で種数や多様度指数が増加し,種組成が変化したと考えられた.間伐強度が異なる4つの処理区について1反復で調査を行ったため,処理の効果を明言することは難しいかもしれないが,本研究の結果は,落葉広葉樹林に侵入したタケの全稈伐採や間伐を行うことで,多様な地表性甲虫群集を維持できる可能性を示している.
著者
藤澤 信義
出版者
日経BP社
雑誌
日経ビジネス (ISSN:00290491)
巻号頁・発行日
no.1621, pp.60-62, 2011-12-19

法改正や判決で、消費者金融業界は壊滅的な打撃を受けている。そんな焦土と化した業界で、勢力を拡大する集団がある。藤澤信義氏が社長を務めるJトラストとネオラインホールディングスだ(この2社に直接の資本関係はない)。 イッコー(現Jトラスト)やクレディア、三和ファイナンス、ロプロなどを傘下に収め、今年8月には楽天KCのカード事業を買収した。
著者
藤澤 友祥
出版者
早稲田大学国文学会
雑誌
国文学研究 (ISSN:03898636)
巻号頁・発行日
vol.161, pp.1-10, 2010-06-15
著者
新 良一 伊藤 幸惠 片岡 元行 原 宏佳 大橋 雄二 三浦 詩織 三浦 竜介 水谷 武夫 藤澤 倫彦
出版者
JAPAN BIFIDUS FOUNDATION
雑誌
腸内細菌学雑誌 (ISSN:13430882)
巻号頁・発行日
vol.28, no.1, pp.15-24, 2014

豆乳の発酵産物が宿主に及ぼす影響を検討した報告は少ない.今回,我々は豆乳の乳酸菌発酵産物(SFP: Soybean milk-Fermented Product)がヒト腸内細菌叢に及ぼす影響を検討し,さらに大腸の発がん予防とその作用機序についても合わせて検討した.SFPは豆乳を複数の乳酸菌と酵母で混合培養後殺菌し,凍結乾燥して調製した.一般的な日本食を食べているボランティアにSFPを摂取させ(450 mg/day/head for 14 days),腸内細菌叢の変化を比較したところ,SFP群はプラセボ群より<i>Bifidobacterium</i>の占有率が25%以上増加した人数が多かった(<i>P</i><0.05).さらに,昼食のみを一般的な日本食から肉食中心の欧米食(肉摂取量約300 g,900 kcal)に3日間変えると,<i>Clostridium</i>の占有率は増加したが(<i>P</i><0.05),SFPを摂取(900 mg/day/head)すると減少した(<i>P</i><0.05).また,SFPの摂取で<i>Bifidobacterium</i>の占有率が増加した(<i>P</i><0.05).このボランティアの糞便中<i>β</i>-glucuronidase活性は,昼食を肉食中心の欧米食にすると一般的な日本食摂取時より5倍以上増加したが(<i>P</i><0.01),SFP摂取で一般的な日本食時のレベルにまで減少した(<i>P</i><0.05).以上の結果は,SFPが多くのプロバイオティクスなどで示されている大腸がんの発がんリスクを軽減する可能性を示唆していると考え,以下の検討を試みた.即ち,SFPが大腸がんの発がんに及ぼす影響は大腸がん誘起剤1,2-dimethylhydrazine (DMH)をCF#1マウスに投与する化学発がんモデルを用いて検討した.SFPはDMH投与開始時から飼料中に3%(W/W)混和して与え,大腸に発がんした腫瘤数を検討した結果,有意な抑制が認められた(<i>P</i><0.05).一方,SFPの抗腫瘍作用機序は,Meth-A腫瘍移植モデルで検討した.SFP(10 mg/0.2 ml/day/head)は化学発がんモデルと同様にMeth-A腫瘍移植前から実験期間中投与し,抗腫瘍効果が得られた脾細胞を用いた Winn assayでその作用機序を検討した.その結果,SFP群のみは移植6日目以降でMeth-A単独移植群に比べ有意な腫瘍増殖抑制が認められ(<i>P</i><0.05),担癌マウスの脾細胞中に抗腫瘍作用を示す免疫細胞群が誘導された可能性が考えられた.<i>Bifidobacterium</i>を定着させたノトバイオートマウスは無菌マウスより脾細胞数が増加したが,無菌マウスにSFPや豆乳(10 mg/0.2 ml/day/head)を4週間連日経口投与しても,脾細胞数は生理食塩液を投与した無菌マウスと差が認められなかった.これらのことからSFPの抗腫瘍効果には腸内細菌が宿主免疫に関与した可能性が示唆されたが,その詳しい機序については今後の検討が必要である.<br>
著者
藤澤 秀幸 フジサワ ヒデユキ Hideyuki FUJISAWA
雑誌
清泉女子大学人文科学研究所紀要
巻号頁・発行日
vol.36, pp.67-79, 2015-03-31

幸田露伴における死と救済は仏教的である。彼の場合、現世で死んだ人を救済する方法は転生である。この発想は伝統的で、新しくない。人間の世界から人間の世界への転生は水平方向への転生である。 他方、泉鏡花における死と救済には二つのパターンがある。一つは、死にそうな状況からの救済である。これは露伴には見られない特徴である。これは、年上の美しい女性によって救済されたいという鏡花の夢から生まれた鏡花文学の基本構造である。二つ目は、人間の世界での死が異界への転生によって救済されるというパターンである。この発想は新しい。これは垂直方向への転生である。 露伴と鏡花は対照的であるが、鏡花は露伴を超えていた。
著者
平川 泰彦 藤澤 義武 中田 了五
出版者
森林総合研究所
雑誌
森林総合研究所研究報告 (ISSN:09164405)
巻号頁・発行日
vol.2, no.1, pp.31-41, 2003-03
被引用文献数
16

水戸市の旧林木育種センター育種素材保存園に植栽されていた約30年生のスギの精英樹クローン、563クローン1060個体を対象に基礎材質を調べた。供試木のクローンは、関東育種基本区(関東、甲信、東海地方及び福島県と岐阜県)に成育していた精英樹から接ぎ木または挿し木により育成されたものである。供試木の地上高約1.8m部分から約50cm長さの短尺丸太を採取し、年輪幅、晩材率、密度、生材含水率、心材率、心材色、無欠点小試験体の曲げヤング係数と曲げ強度、仮道管長および仮道管の二次壁中層のミクロフィブリル傾角を調べた。また、地際から1.8m長の丸太の動的ヤング係数を調べた。個体間の変動係数は、心材の生材含水率、外側10年輪の年輪幅、晩材率およびミクロフィブリル傾角で30%以上と特に大きく、丸太の動的ヤング係数と小試験体の曲げヤング係数では17.5%と25.6%でやや大きく、密度、心材率、心材色及び仮道管長では15%以下と小さかった。本研究で示したスギ精英樹クローンの材質変動は、日本全国におけるスギの若齢造林木のそれをほぼ表しており、スギの間伐材の利用で問題になっている心材の高含水率や丸太の低ヤング係数に関しては、育種による改良効果が期待できるものと考えられる。
著者
鈴木 誠 高橋 一揮 梁川 和也 佐藤 洋一郎 吉田 忠義 小野部 純 村上 賢一 武田 涼子 藤澤 宏幸
出版者
JAPANESE PHYSICAL THERAPY ASSOCIATION
雑誌
日本理学療法学術大会
巻号頁・発行日
vol.2008, pp.C3P2406-C3P2406, 2009

【目的】<BR>垂直跳び(Vertical Jump:以下、VJ)は瞬発力の測定としてスポーツ現場では簡便に実施できる測定であり、跳躍高はプロサッカー選手の脚伸展筋力と相関が高いことがWisl&oslash;ffら(2006)の報告でもなされている.しかし、これは足関節の機能的・構造的安定性が補償されてはじめて行える動作であり、同部位に障害を負うと十分なパフォーマンスを発揮することが出来ないと予想される.そこで本研究はプロサッカー選手の足関節周囲筋の力時間曲線から得られた時間的指標とVJの跳躍高との関係性を足関節障害の有無によって比較検討することである.これは、足関節に障害を負ったスポーツ選手の競技復帰に向けた理学療法介入の具体的戦略として活用できると考えられる.<BR>【方法】<BR>対象は某プロサッカーチームに所属する選手で、重症度に関わらず足関節に障害を抱えている選手(以下、障害群)4名(22.5±3.3歳)、及び特に障害を抱えていない選手(以下、非障害群)13名(23.23±2.83歳)の計17名について調査を行った.測定の前に十分な説明を行った上で実験参加の同意を得た.測定肢は非障害群の場合、右下肢とした.測定項目は足関節背屈筋の反応時間(RT)・最大トルク到達時間(Max_tq_time)・最大変化率到達時間(MaxVtime)とした.また、VJは上肢を胸部前方で組み、反動を使わず股・膝関節屈曲90°を開始肢位として測定を行った.統計学的検定として、平均値の差の検定には2標本の差の検定を行った.また、VJの跳躍高と足関節筋力指標との関係を調べるためピアソンの積率相関係数(r)を求めた.有意水準は5%未満とした. <BR>【結果】<BR>VJの跳躍高は非障害群:47.1±3.5cm,障害群:46.5±2.9cmであり、有意差は認められなかった.足関節周囲筋の時間的指標は、RT(非障害群:0.14±0.03秒, 障害群:0.14±0.02秒)、Max_tq_time(非障害群:0.70±0.20秒, 障害群:0.49±0.08秒)、MaxVtime(非障害群:0.28±0.05秒, 障害群:0.25±0.03秒)であり、Max_tq_timeにのみ有意差を認めた(p<0.05).また、VJの跳躍高と足関節周囲筋の時間的指標との相関係数は0.5~0.8であり、有意ではないが関係性が示唆された.<BR>【考察】<BR>サッカー選手にとってジャンプ動作は相手選手との競り合いの中でもしばしば見受けられる動作であり、より高い跳躍高が求められる.今回の結果より、足関節周囲筋の最大張力だけではなく、それを短時間で発揮できる能力が足部の安定性を補償し、効率の良い脚伸展筋力の伝達に利用できると思われる.よって、早期より足関節周囲筋の筋力向上に加え、反応性を意識したような理学療法のアプローチを考慮し、下肢全体の協調性を高めていくような戦略をとる必要があると考えられる.
著者
藤澤 誠 三浦憲二郎
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会論文誌 = IPSJ journal (ISSN:18827764)
巻号頁・発行日
vol.49, no.3, pp.1480-1488, 2008-03-15

この論文では,熱力学・流体力学に基づいて氷解現象のアニメーションを生成する手法を提案する.提案手法は,熱伝導・対流熱伝達・熱輻射を考慮し,融解後の液体の挙動も計算する.対流熱伝達を考慮する場合,融解する氷(固体)と融解後の水(液体)だけでなく,周囲の空気(気体)の振舞いも考慮しなくてはならず,この気液固三相を流体力学で計算することは非常に難しい問題である.我々は,VOF(Volume-of-Fluid)と呼ばれる単純なカラー関数を液体自由曲面追跡に用い,RCIP(Rational-Constrained Interpolation Profile)法と改良した界面数値拡散の制御手法(STAA 法)を用いることで,レンダリング時に現れる液体表面のエイリアスの問題を解決する.また,気液固の三相を同じ計算空間内でシミュレーションし,各相間の質量の変化量を明示的に扱える簡潔で分かりやすい相変化シミュレーション法を提案する.さらに,熱輻射現象は,フォトンマッピング法を用いて効率的に計算し,レーザによる融解現象などもアニメーション化する.This paper proposes a fast and efficient method for producing physically-based animations of the ice melting phenomenon, including thermal radiation as well as thermal diffusion and convective thermal transfer. Our method adopts a simple color function called VOF (Volumeof-Fluid) with advection to track the free surface, which enables straightforward simulation of the phase changes, such as ice melting. Although advection of functions that vary abruptly, such as the step function, causes numerical problems, we have solved these by the RCIP (Rational-Constrained Interpolation Profile) method. We present an improvement to control numerical diffusion and to render anti-aliased surfaces. The method also employs a technique analogous to photon mapping for calculating thermal radiation. By the photon mapping method tuned for heat calculation, the thermal radiation phenomenon in a scene is solved efficiently by storing thermal energy in each photon. Here, we report the results of several ice melting simulations produced by our method.
著者
石河 利之 内藤 正俊 浅山 勲 山口 哲 秋吉 祐一郎 藤澤 基之 神戸 太一 安部 龍暢 白水 圭 舌間 崇士
出版者
West-Japanese Society of Orthopedics & Traumatology
雑誌
整形外科と災害外科 (ISSN:00371033)
巻号頁・発行日
vol.52, no.1, pp.5-9, 2003-03-25

The purpose of the present study is to report the mid-term results of modified Sugioka transtrochanteric valgus ostetomy (TVO) for the treatment of secondary osteoarthritis. The lateral displacement of the greater trochanter was simultaneously performed. Fourteen TVOs were performed in 14 patients with unilateral osteoarthritis of the hip from 1993. We assessed 8 hips in 8 patients in this study. The mean age of the patients at the time of surgery was 46.4 years (41 to 55 years). The average follow-up was 3.9 years (2.4-7.2years). The patients were evaluated for radiographic changes of the joint space, roof osteophyte, weight bearing surface of acetabulum, AHI, abductor lever arm, capital drop, bone cyst in the acetabulum or femoral head as well as clinical results using JOA score. The mean JOA score improved from 57.4 to 76.3. The widening of joint space, lengthening of weight bearing surface of acetabulum were seen in seven hips. The length of the abductor lever arm after surgery was not proportional to the JOA score at the latest follow-up. In one patient, total hip arthroplasty was required after 2.2 years. This procedure is considered useful for the treatment of osteoarthritis in dysplastic hips.
著者
角舘 直樹 須貝 誠 藤澤 雅子 森田 学
出版者
有限責任中間法人日本口腔衛生学会
雑誌
口腔衛生学会雑誌 (ISSN:00232831)
巻号頁・発行日
vol.57, no.5, pp.640-649, 2007-10-30
被引用文献数
6

歯冠修復および定期歯科健診についての歯科医業収支を比較した.インレー修復,コンポジットレジン充填,抜髄後に鋳造歯冠修復,成人の定期歯科健診の4つの処置を対象とした.方法は,社会保険歯科診療報酬点数早見表を用いて医業収入を算出し,そこから医業費用を引いて収支差額を算出した.医業費用は材料費と歯科技工外注費および人件費に分けて算出した.収支差額とチェアタイムから,単位時間あたりの収支差額を算出して,各処置を比較した.その結果,単位時間あたりの収支差額は,コンポジットレジン充填,成人の定期歯科健診,抜髄後に鋳造歯冠修復,インレー修復の順に大きかった.以上の結果から,定期歯科健診を行う歯科衛生士とそのユニットを確保できる場合は,定期歯科健診を目的として来院する成人の患者数が増加することで経営的に収支差額が向上する可能性が示唆された.