著者
土井 賢治 田頭 茂明 藤田 聡
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. IN, 情報ネットワーク (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.106, no.420, pp.139-144, 2006-12-07

分散ハッシュテーブル(Distributed Hash Table: DHT)は,P2Pシステムにおいてネットワーク上に遍在する資源に対して効率的なアクセスを実現する手法のひとつとして高い注目を集めている.しかし,DHTにはP2Pオーバーレイネットワーク上のピア間の隣接関係が物理ネットワークにおけるノードの"近接性"には無関係に決められているという問題がある.本稿では,ピアがDHTに参加する際の手続きにおいて物理ネットワークにおけるノード間の近接性の全体的な関係を考慮できる手法を用いることで,ノードの近接性を考慮したP2P DHTの構築手法を提案する.提案手法の有効性はシミュレーションにより評価される.
著者
井上 智之 辻 義輝 藤田 聡美 吉村 直人 兵頭 正浩 高橋 博愛 初村 和樹
出版者
公益社団法人 日本理学療法士協会
雑誌
理学療法学Supplement Vol.39 Suppl. No.2 (第47回日本理学療法学術大会 抄録集)
巻号頁・発行日
pp.Cb0509, 2012 (Released:2012-08-10)

【目的】 肩関節周囲炎は肩関節周囲組織の退行性変化を基盤とし、主に肩甲上腕関節の可動域制限をきたす疾患である。退行性変化の一つとして肩甲骨の可動性低下があげられるが、肩関節周囲炎発症後の肩甲骨の動きは代償動作が強く、本来の退行性による可動性の変化は見出せないことが多い。そこで今回、肩関節に疾患のない20歳代と50歳代の肩甲骨の動きを比較し、可動性の退行性変化を検証することで今後の理学療法に役立てようと考えた。【方法】 対象は肩関節に既往のない20歳代男性10名(平均年齢24.5±1.69)、50歳代男性10名(平均年齢54.8±2.14)、利き肩20肩を対象とした。測定方法は、被検者に端坐位にて利き肩上肢のみの安静坐位、屈曲90°、最大挙上、外転の肢位をとらせた。肢位は日本整形外科学会の関節可動域測定法に基づいて実施。肩甲棘三角、肩峰後角、肩甲骨下角、上腕骨内側上顆、上腕骨外側上顆にランドマークをつけ、各々の肢位で前額面、矢状面、水平面からデジタルカメラにて撮影し、画像処理ソフトImageJを用いて肩甲骨傾斜角度、移動角度量(各動作肢位時肩甲骨傾斜角度-安静時肩甲骨傾斜角度)を算出した。20歳代と50歳代の各肢位における肩甲骨傾斜角度と移動角度量をJSTAT for Windowsを使用し統計処理を行い、危険率5%未満で有意として比較検討した。【説明と同意】 対象者に本研究の趣旨を説明し、同意を得た上で行った。【結果】 1.肩甲骨傾斜角度について安静坐位での前額面にて20歳代7.2±7.4°、50歳代16.2±6.5°であり有意な肩甲骨の上方回旋を認めた。最大挙上・外転での矢状面にて、最大挙上:20歳代41.5±11.3°、50歳代26.0±9.1°であり有意な肩甲骨の後傾角度低下を認めた。外転:20歳代7.9±11.5°、50歳代-4.9±6.7°であり有意な肩甲骨前傾が認められた。2.肩甲骨移動角度量について 屈曲90°での前額面にて20歳代16.8±5.7°、50歳代10.3±4.7°。最大挙上での前額面にて20歳代45.6±9.4°、50歳代33.5±7.7°、矢状面にて20歳代52.9±10.7°、50歳代39.1±9.3°。外転での前額面にて20歳代32.2±7.9°、50歳代20.3±4.7°、矢状面にて20歳代19.4±13.0°、50歳代8.2±5.7°。屈曲90°・最大挙上・外転の肢位において有意に50歳代の肩甲骨移動量の低下を認めた。【考察】 結果より、肩甲骨傾斜角度については、退行性変化として肩甲骨が上方回旋位となることが認められた。これは加齢に伴う胸郭の変化や肩甲骨上方回旋に関与する筋の緊張が優位となっていることが考えられる。また肩甲骨移動角度量については、屈曲90°、最大挙上、外転ともに上方回旋の可動性低下、最大挙上、外転においては後傾の可動性低下が認められており、これは肩甲上腕リズムにおいて、肩甲上腕関節による肩関節運動が優位になっていることが考えられる。特に外転においては、20歳代では肩甲骨が後傾しているのに対し、50歳代では前傾している対象者が多く、これは外転時の肩峰下でのストレスが強くなることが考えられる。今回の結果より、肩甲骨の上方回旋・後傾の可動性に着目することで、肩関節周囲炎の治療や予防につながると考えられた。【理学療法学研究としての意義】 肩関節周囲炎は肩甲骨の可動性や協調性が低下することが引き金となり、結果として肩甲上腕関節の疼痛や可動域制限をきたす可能性は以前より言われている。退行性変化を考慮して理学療法を行うことで、肩関節周囲炎に対する理学療法の新たな展開につながり、早期回復の達成、より効果的な予防治療の実現に寄与すると考えられる。
著者
杉本 あい 田頭 茂明 藤田 聡
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. IN, 情報ネットワーク (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.106, no.578, pp.167-172, 2007-03-01
被引用文献数
5

本稿では,P2PネットワークにおいてBitTorrentに基づいた並列ダウンロード手法を提案する.提案手法では,従来手法と同程度のダウンロード性能を維持しながらピース情報の交換コストを削減することを試みる.提案手法の基本的なアイデアは,従来手法におけるピース選択アルゴリズムをローカルなピース情報だけを用いて実現するように改良することである.また,改良によって起こりうるダウンロード時間の増加は,トラッカーで実行されるマッチメーキング手法を新たに導入することで抑制する.提案手法の性能をシミュレーションにより評価した.
著者
鷲塚 隆 池主 雅臣 広野 崇 杉浦 広隆 小村 悟 渡部 裕 保坂 幸男 太刀川 仁 田邊 靖貴 古嶋 博司 藤田 聡 岡村 和気 和泉 大輔 小玉 誠 相澤 義房
出版者
Japanese Heart Rhythm Society
雑誌
心電図 (ISSN:02851660)
巻号頁・発行日
vol.25, no.1, pp.87-93, 2005-01-25 (Released:2010-09-09)
参考文献数
10
被引用文献数
2 2

【背景】拡張相肥大型心筋症 (DHCM) に伴う持続性心室頻拍 (VT) 例の臨床象について検討を行い報告する.【対象】DHCMに伴う持続性心室性不整脈例5例 (平均年齢60±9歳, 男性5例) .DHCMの定義はHCMから進行性に左室駆出率50%未満に低下した症例とした.【結果】左室拡張終期径 (6.1±0.7cm) は拡大し, 左室駆出率は0.36±0.09と低下していた, 安静時心電図上の胸部誘導V50rV6での最大R波高は1.1±0.4mVと減高していた, いずれの症例もDHCMに移行後初めて持続性VTが記録された.臨床的には5例とも単形性持続性VTであり, 計7波形が認められたが, 心臓電気生理検査 (EPS) では3例で誘発されず, 誘発された2例では多形性VTが誘発された, 全例で植込み型除細動器 (ICD) 植込みを行い, うち3例では経過中, 単形性心室頻拍に対してICD作動を認めた.【結語】VTは, 拡張相に移行後初めて出現し, 全例単形性VT例であった.しかし, EPSでの評価が困難であることは通常のHCM例と類似し, 二次予防にはICD治療が第一選択と考えられた.
著者
杉浦 伸也 藤井 英太郎 藤田 聡 中村 真潮 伊藤 正明
出版者
公益財団法人 日本心臓財団
雑誌
心臓 (ISSN:05864488)
巻号頁・発行日
vol.45, no.SUPPL.3, pp.S3_86-S3_91, 2013 (Released:2015-01-09)
参考文献数
9

症例は36歳, 男性. 動悸を主訴に近医を受診した. 12誘導心電図にデルタ波はなく, ホルター心電図で心拍数150/分のlong RP'頻拍を認めた. 心臓電気生理学的検査で再現性をもって周期454msの頻拍が誘発された. 頻拍中の心房最早期興奮部位は左側壁で, 頻拍中にヒス束が不応期の時相に右室から加えた期外刺激にて早期心房補足現象が認められた. 頻拍中の室房伝導時間は220msと長く, 頻拍中の右室頻回刺激 (周期400ms) にて, 室房伝導にWenckebach blockを認めた. 以上の所見から本頻拍は左側壁に存在するslow Kent束を逆行性伝導とする房室回帰性頻拍と診断した. 同部位に対する通電にて副伝導路の離断に成功した. Slow Kentを介した房室回帰性頻拍の 1例を経験したため報告する.
著者
岡本 直輝 伊坂 忠夫 藤田 聡
出版者
一般社団法人 日本体育・スポーツ・健康学会
雑誌
体育学研究 (ISSN:04846710)
巻号頁・発行日
vol.57, no.1, pp.225-235, 2012 (Released:2012-06-02)
参考文献数
16
被引用文献数
3 1

The purpose of the study was to evaluate sprint time during zigzag running among short-distance track and field runners (n=9), long-distance track and field runners (n=10), basketball players (n=13), and soccer players (n=8), and to determine the ability of the various competitive groups to change their running direction. Zigzag running involved weaving through cones arranged along a 15-m line with 4 different intervals between the cones (i.e. 1, 1.5, 2, or 3 m). Also in a separate study, nine subjects performed zigzag running with the above four inter-cone intervals every day for 11 days to determine the interval that was most effective for improving their ability to change direction.   The results indicated that the basketball players had the best ability to change direction during zigzag running using all of the inter-cone intervals, while the short-distance track and field runners were the slowest at 1-m-width and 1.5-m-width zigzag running. Training failed to improve 1-m-width and 1.5-m-width zigzag running, but improved sprint time for the 2-m and 3-m inter-cone intervals (P<0.05).   In conclusion, zigzag running with an inter-cone interval of either 2 m or 3 m can significantly improve the ability of athletes to change direction in order to sidestep opponents, possibly due to the fact that ball game athletes are able to combine both open and closed steps in their running techniques, whereas only open steps are possible for intervals below 2 m.
著者
伊木 惇 亀井 清華 藤田 聡
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会論文誌 (ISSN:18827764)
巻号頁・発行日
vol.55, no.11, pp.2461-2475, 2014-11-15

ecサイトにおける商品のレビューは,商品購入の意思決定に大きく関わり,価値ある情報として注目されている.一方で,ステルスマーケティングを目的とした,レビュースパムと呼ばれる信頼性の低いレビューの投稿が問題となっている.既存研究では,レビューの文章などから,それらスパムを検知する取り組みが行われてきた.しかしながら依然として,すべてのスパムの検知は難しい.さらに,レビューを読むユーザ自身が判断するにも,信頼性を判断するための情報は十分でない.また,ユーザは,ウェブ上の情報に対して,ある程度信じやすいという報告もされている.そのため,ユーザが信頼性を意識し,判断するための機構が必要である.よって,本稿ではecサイトにおけるレビューを対象とした信頼性を判断するための支援システムを提案する.具体的には,レビューの信頼性を表す指標として,類似性,協調性,集中性,情報性という4つの信頼性指標を定義し,各指標ごとのスコアを求める.そして,レビューごとにそのスコアを可視化して提示する.それにより,ユーザ自身に信頼性を意識してレビューを読むように促すとともに,信頼性判断がしやすくなるよう支援を行うことが可能となる.本研究では,これらの指標を用いた判断支援を行うシステムを構築し,評価を行った.その結果,提案システムにより,ユーザの信頼性に対する意識を促すとともに,有効な判断支援が行えることが確認できた.Reviews of products in e-commerce sites such as Rakuten have attracted as valuable information. On the other hand, in such the sites, unreliable reviews called review spam have become a big issue. In existing works, they proposed various methods to detect the spam. However, spam detections play a cat-and-mouse game with new type of spam, and any spam detections are not enough for the issue. Therefore, for users, mechanisms to support judgments of the credibility of each review are necessary. Thus, we proposed a support system to judge the credibility for reviews in e-commerce sites. Specifically, we define four credibility indicators to represent how much each review is spammy. Then, our support system calculates scores for each indicator and provides the scores for users. In this paper, we built a prototype system and evaluated the system by questionnaires. As a result, by using our system, it was confirmed that it is possible to enhance awareness of credibility for users.
著者
田熊 浩二 福原 楓 亀井 清華 藤田 聡
雑誌
第78回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2016, no.1, pp.517-518, 2016-03-10

ホテル予約サイトにある主な情報はホテルのホームページ、口コミ、口コミ投稿者による評価である。ユーザはこれらの情報を参考にしてホテルを決めるが、増加し続ける投稿の中からユーザ自身の価値観に似た口コミや投稿者の評価を見つけるのは大変である。そこで、投稿者によるホテル評価の平均が高い順にホテルを推薦するのではなく、口コミから投稿者の嗜好を自動で抽出し、ユーザの嗜好と一致する投稿者の評価を重視した評価にすることで、推薦精度の向上を図った。そして、ユーザに条件のみ、嗜好のみ、嗜好と条件を元にした手法の3つで推薦されたホテルの中でそれぞれ泊まりたいホテルを選択してもらい、その結果を比較し、評価を行った。
著者
岡村 茂樹 藤田 聡 荒水 照夫 池永 雅良 早川 邦夫 舟木 秀尊
出版者
一般社団法人 日本機械学会
雑誌
日本機械学会論文集 C編 (ISSN:03875024)
巻号頁・発行日
vol.68, no.675, pp.3137-3142, 2002-11-25 (Released:2008-02-26)
参考文献数
2

Most of non-rubber type isolation systems apply frictional force. One of the famous non-rubber type isolation systems is Friction Pendulum Bearing (: FPB) system. When using friction pendulum system in the open air circumstances, some have pointed out that long term durability of the systems must have been taken into account and it might have been very difficult to maintain the coefficient of friction. In this study, dynamic motion of the isolated structure model with 4 of FPB systems are investigated, especially in in-plane mode, considering a variance of friction coefficient of one system, a distribution of the mass of superstructures. The result and the analysis of the shake table test using 3-storey steal-frame model is presented in this report.
著者
河﨑 寛孝 本村 千春 山田 理恵子 藤田 聡美 飯田 英子 坪川 操 山口 昌夫
出版者
一般社団法人 日本摂食嚥下リハビリテーション学会
雑誌
日本摂食嚥下リハビリテーション学会雑誌 (ISSN:13438441)
巻号頁・発行日
vol.12, no.3, pp.223-232, 2008-12-31 (Released:2021-01-23)
参考文献数
15

【目的】摂食・嚥下障害患者の咽頭残留に対しては,窒息・肺炎等のリスクを軽減する為,さまざまな除去法を用いるがその効果を確認した報告は少ない.今回,市販の嚥下困難者用ゼリー(エンゲリード®アップルゼリー)を用いた交互嚥下を嚥下造影検査時に実施し,咽頭残留の除去効果について検討した.【対象と方法】対象は,粘度の異なる3種類の模擬食品(ハチミツ状,ヨーグルト状.液状)のうち,1種類以上で咽頭残留を認め,本ゼリーを摂取し交互嚥下を行った摂食・嚥下障害患者とした.咽頭残留除去効果は,模擬食品毎に,本ゼリー摂取前後の喉頭蓋谷,梨状窩残留の程度を,4段階スコア(多量残留,少量残留,付着残留,なし)にて,評価した.【結果】試験を実施した症例は28例であった(平均年齢:73.2歳,原因疾患:脳梗塞15例,脳出血7例,誤嚥性肺炎4例,その他2例). 模擬食品が大量残留し,梨状窩からの誤嚥が続いたため,試験を中止した症例が1例あった.本ゼリー摂取後,全ての模擬食品にて,喉頭蓋谷残留に対しては,60%~72%,梨状窩残留に対しては,75%~100%の症例で残留スコアの改善が得られ,統計学的有意差が認められた(Wilcoxon signed-rank test). 本ゼリーが原因と考えられる,むせ・湿性嗄声・酸素飽和度低下・発熱などの有害事象は発現せず,臨床上問題となる事例はなかった.【考察】本ゼリーを用いた交互嚥下は,粘度の異なる3種の模擬食品すべてにおいて,喉頭蓋谷および梨状窩残留の除去に高い効果を示した.このことから,本ゼリーを用いた交互嚥下は,多様な粘度をもつ嚥下調整食品の経口摂取によって生じる,咽頭残留の危険性を軽減する方法として有用であることが示唆された.
著者
香川 芳彦 藤井 英太郎 藤田 聡 伊藤 正明
出版者
公益財団法人 日本心臓財団
雑誌
心臓 (ISSN:05864488)
巻号頁・発行日
vol.47, no.SUPPL.2, pp.S2_11-S2_20, 2015 (Released:2016-12-16)
参考文献数
4

症例1 : 心臓電気生理学的検査 (EPS) にて周期340msのATP感受性His束近傍リエントリー性心房頻拍が誘発された. 高位後壁右房からペーシングを行ったところ, 高位後壁右房はantidromicにcaptureされ, His束と冠静脈洞入口部はorthodromicにcaptureされた. 最早期興奮部位 (EAAS) では, His束電位が記録されたため, EAASからペーシングサイトに向かって7.1mm離れた部位で通電し成功した. 症例2 : EPSにて周期380msのATP感受性His束近傍リエントリー性心房頻拍が誘発された. EAASをHis束より9.5mm上方の前中隔に認めた. 右心耳からの頻回刺激にて, 右心耳はantidromicに捕捉され, EAAS, His束, 冠静脈洞入口部はorthodromicに捕捉された. EAASからペーシング部位に向かって7.7mm離れた部位で通電し成功した. 症例3 : EPSにて周期370msのATP感受性His束近傍リエントリー性心房頻拍が誘発された. 右房各所からペーシングを加えるも, orthodromic capture得られず. 無冠尖で得られたEAASに対する通電にて頻拍の根治に成功した. 頻拍中にentrainmentとorthodromic captureが認められた場合は頻拍のentrance siteで, entrainmentが得られない場合は無冠尖のEAASでの通電が有効であった.
著者
高田 孝 山口 彰 藤田 聡 皆川 佳祐 栗坂 健一
出版者
一般社団法人 日本原子力学会
雑誌
日本原子力学会 年会・大会予稿集
巻号頁・発行日
vol.2011, pp.367, 2011

本研究では、免震システムを備えたナトリウム冷却高速炉における機器の損傷確率について、免震システムの非線形特性を考慮した評価手法の開発を行っている。本報では、免震システムにおける損傷確率における代表値(フラジリティにおける横軸)および機器応答の不確実さの影響について検討した結果を報告する。
著者
皆川 佳祐 藤田 聡 遠藤 六郎 雨宮 満彦
出版者
一般社団法人 日本機械学会
雑誌
日本機械学会論文集 C編 (ISSN:03875024)
巻号頁・発行日
vol.75, no.752, pp.837-844, 2009
参考文献数
8
被引用文献数
1 2

In this study, vibration characteristics of mechanical structure having high natural frequency are investigated from the viewpoint of energy balance. Mechanical structures having high natural frequency in a nuclear power plant are generally designed statically and elastically. However it has been reported that fracture of ordinry piping is produced not by momentary large load but by cumulative fatigue damage. Therefore it is very imortant to grasp seismic performance dynamically by considering cyclic load. This paper deals with an investigation regarding seismic performance evaluation of high natural frequency mechanical structure. The energy balance equation that is one of valid methods for structural calculation is applied through the investigation. The main feature of the energy balance equation is that it explains accumulated information of motion. Therefore the energy balance equation is adequate for the investigation of the influence of cumulative load such as seismic response. In this paper, vibration experiment and simulation using sinusoidal waves and artificial seismic waves were examined in order to investigate relationship between natural frequency of structure and energy. As a result, we found that input energy decreases with an increase in the natural frequency.
著者
保 聖子 藤田 聡 緒方 由美 木村 郁夫
出版者
公益社団法人 日本水産学会
雑誌
日本水産学会誌 (ISSN:00215392)
巻号頁・発行日
vol.84, no.1, pp.103-110, 2018 (Released:2018-01-19)
参考文献数
14
被引用文献数
1

シラス(イワシ類稚仔魚)の冷蔵保存中に発生する自己消化について,魚体プロテアーゼ活性の経時変化やプロテアーゼの種類および漁獲時の魚体にかかる圧の影響を測定した。モデル試験で魚体に圧力を加えると冷蔵保存中の自己消化が促進した。また,冷蔵保存中には保存温度に依存してプロテアーゼ活性の上昇がみられ,その原因としてセリンプロテアーゼ(主にキモトリプシン)の酵素活性値が高くなることをプロテアーゼ阻害スペクトルから明らかにした。卵白はシラス魚体溶解の原因プロテアーゼに対して強い阻害効果を示した。
著者
藤田 聡 浅谷 哲也 熊倉 重人
雑誌
あたらしい眼科 = Journal of the eye (ISSN:09101810)
巻号頁・発行日
vol.21, no.12, pp.1647-1648, 2004-12-30
参考文献数
4