著者
酒井 潔
出版者
学習院大学
雑誌
東洋文化研究 (ISSN:13449850)
巻号頁・発行日
vol.16, pp.326-356, 2014-03

Literature on Philosophy or the history of religion sometimes suggests that Leibniz's Monadology (1714) and Kegon-Gyô - also known as the Buddhist philosophical tradition introduced into Japan from China in the eighth century - present almost the same content in many respects. However, no text-orientated precise analysis of the theme was made until Toshie Murakami (1871-1957) wrote Raibunittsu-shi to Kegon-shû (Mr. Leibniz and Kegon\Buddhism) as his graduation thesis, originally presented to the Imperial University of Tokyo in 1896. The first and only contribution to the topic by Murakami, however, remained unknown until his paper was collected in Kegon Shiso (The Thought of Kegon), edited by Hajime Nakamura in 1960. At that point, for the first time, one realized the solid contribution Murakami had made not only to Leibniz Studies but also to Philosophy of East-West Dialog. Murakami concludes in his article that there is no difference between Leibniz's concept of "monad" and the Buddhistic idea of "Jijimuge"(事々無礙) or the doctrine of the Kegon school that every individual already comes out from itself and that, at the same time, it goes into each other without any barrier.
著者
酒井 佑輔 堤 之恭 楠橋 直 薗田 哲平 堀江 憲路 松岡 篤
出版者
一般社団法人 日本地質学会
雑誌
地質学雑誌 (ISSN:00167630)
巻号頁・発行日
vol.125, no.3, pp.255-260, 2019-03-15 (Released:2019-06-07)
参考文献数
28
被引用文献数
7

The Tetori Group in the Shiramine area (Ishikawa Prefecture, central Japan) is subdivided into the Gomijima, Kuwajima, Akaiwa, and Kitadani formations (from bottom to top). A variety of animal and plant fossils have been reported from the Kuwajima, Akaiwa, and Kitadani formations, but the depositional ages are still poorly constrained. We obtained the first reliable zircon U-Pb age from the Akaiwa Formation of the Tetori Group in the Shiramine area using laser ablation inductively coupled plasma mass spectrometry. The dated sample was taken from the lower part of the Akaiwa Formation along the Osugidani River (Shiramine area), and its U-Pb age is 121.2±1.1 Ma (95% confidence interval).
著者
久次米 真吾 野呂 眞人 中島 香織 板倉 英俊 森山 明義 沼田 綾香 熊谷 賢太 酒井 毅 手塚 尚紀 中江 武志 原 久男 坂田 隆夫 杉 薫
出版者
公益財団法人 日本心臓財団
雑誌
心臓 (ISSN:05864488)
巻号頁・発行日
vol.37, no.4, pp.97-107, 2005

<BR>【症例】33歳,女性.<BR>【主訴】動悸.<BR>【経過】生後より,全内蔵逆位・右胸心・右室性単心室・肺動脈弁狭窄症・共通房室弁閉鎖不全症と診断され,3歳時にBlalock-Taussig短絡術を,8歳時にWaterston手術を受けている.23歳時に心房内リエントリーを機序とする心房頻拍(AT)に対してカテーテルアブレーション(CA)を行い,以後,動悸は消失した.最近,週に1回程度の動悸を自覚するようになり来院,Holter心電図でQRS幅の狭い持続性頻拍を認めたため入院した.電気生理学的検査の結果,この頻拍は,前回と類似した房室接合部近傍を起源とするATであり,少量のATPで停止した,AT中の最早期興奮部位に通電したところ,通電中にATは停止し,その後は誘発されなくなった.<BR>【まとめ】成人期まで生存し得た右室性単心室症例に合併した,AT再発例に対するCA成功例を経験したので報告する.
著者
酒井将 著
出版者
三友社
巻号頁・発行日
1926
著者
石渡 奈緒美 堤 一磨 福岡 美香 渡部 賢一 田口 靖希 工藤 和幸 渡辺 至 酒井 昇
出版者
一般社団法人日本調理科学会
雑誌
日本調理科学会誌 (ISSN:13411535)
巻号頁・発行日
vol.45, no.4, pp.275-284, 2012-08-05
参考文献数
25

IHクッキングヒーターとフライパンによりハンバーグを片面焼成し,一度反転させた際の伝熱と形状変化の解析ならびに,大腸菌O157:H7を対象とした殺菌価を算出した。初期中心点の温度が20, 30, 40および50℃到達時,反転させた伝熱解析値ならびに形状変化は実験値と一致した。なかでも形状変化は,反転直前は初期中心点が厚みの半分より上に,調理終了時は半分より下に位置する実験結果を再現した。殺菌価は,50℃反転試料以外は初期中心点が75℃ 1分を保持していても,調理終了時の試料上面の殺菌価は不十分であると判明した。そこで試料全体が十分な殺菌価を得るのに要する時間を算出した結果,40℃反転試料が最も焼成時間が短く,加熱負荷が最も少ないことが明らかとなった。また,厚みを変化させ,反転温度40℃を対象とした同様な解析を行ったところ,厚み2.0cm程度が本調理条件において最適な試料の厚みであると示唆された。
著者
酒井晃
出版者
明治大学
巻号頁・発行日
2016

終了ページ : 170
著者
河邊 淳 酒井 雄二 木村 盛茂 山崎 基弘 高野 嘉寿彦
出版者
信州大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2006

1.解析学で有用なε-論法の代わりとなる新たな滑らかさの概念(漸近的Egoroff性)をRiesz空間に導入し,可測関数列の概一様収束に関するEgoroffの定理がRiesz空間値ファジィ測度に対して成立することを示した.また,多くの重要な数列空間や関数空間が漸近的Egoroff性をもつことを示した.2.Riesz空間がEgoroff性を満たす場合は,Egoroffの定理が性質(S)を満たす強順序連続なRiesz空間値非加法的測度に対して成立することを示した.また,Egoroff性よりも弱い滑らかさの条件である弱σ-分配性を仮定した場合は,一様自己連続かつ強順序連続で下から連続な非加法的測度に対してEgoroffの定理が成立することを示した.3.漸近的Egoroff性を精密化した多重Egoroff性をRiesz空間に仮定することにより,距離空間上の弱零加法的なRiesz空間値ファジィ測度はつねに正則となることを示した.応用として,Borel可測関数の連続関数列による近似に関するLusinの定理が,同種のファジィ測度に対して成立することを示した.4.Riesz空間値非加法的測度に対するAlexandroffの定理が,Riesz空間が弱漸近的Egoroff性をもち,測度が自己連続の場合と,Riesz空間が弱σ-分配性をもち,測度が一様自己連続の場合に成立することを示した.応用として,Riesz空間が多重Egoroff性をもつ場合は,完備あるいは局所コンパクトな可分距離空間上の自己連続なRiesz空間値非加法的Borel測度に対して,そのRadon性と連続性は同値となることを示した.5.Duchon,RiecanらによるRiesz空間におけるリーマン・スティルチェス積分論を用いて,Riesz空間値非加法的測度に対するショケ積分の概念を定式化し,共単調関数に対する積分の加法性などの基本的性質を調べた.
著者
酒井 ノブ子 篠原 冬
出版者
和洋女子大学
雑誌
大學紀要. 第2分冊, 家政系編 (ISSN:02893193)
巻号頁・発行日
vol.24, pp.187-199, 1983-03-31

本報では, 中高年主婦の勤労観について, 緒言に記したような仮説を立て, 調査を試みた。その結果を要約すれば次の通りである。1) 中高年主婦の勤労観は, 本調査による限りでは, NHKの全年齢層を含む調査結果や, 著者らが行った女子青年層の調査結果と比較してみると, 女子青年層よりも意欲的で積極的な姿勢がみられたが, NHK調査の結果には及ばなかった。また, NHK調査の結果よりも自己実現志向型が多く, この点は女子青年層に近かった。さらに, 勤勉型も多かったが, NHK調査の結果にみられる程ではなく, かなり批判的な姿勢がみられた。2) 中高年主婦の中では, 中年主婦が高年主婦よりも意欲的で, また, 自己実現志向型が多かった。3) 同じく中高年主婦の中では, 有職者の方が無職者よりも意欲的で, 勤労を客観的に捉えているものが多かった。以上のように, この研究は, あくまで大都市圏にある二地区を選んでの事例研究に過ぎないが, この調査によって, ある程度, 中高年主婦の勤労観の特徴や傾向をつかむことができた。また, 仮説は一応検証できたと考えている。今後さらに, 中高年男女の勤労観の比較や, 老年男女の勤労観とその比較などについて研究を進め, 中高年主婦の勤労観についての特徴をさらに明白にしたいと考えている。
著者
竹田 策三 伊藤 信孝 蟹江 錠二 河口 徹 酒井 孝久
出版者
The Japanese Society of Agricultural Machinery and Food Engineers
雑誌
農業機械学会誌 (ISSN:02852543)
巻号頁・発行日
vol.37, no.1, pp.93-95, 1975 (Released:2010-04-30)
参考文献数
3

In this paper, the results of the analysis of oil used for the 50 hours runing test of water cooled diesel engine for farm use were mainly reported. The variable loading unit under programmed control was used for the experiments, which was already reported in the former paper.Discussion of oil analysis were held on the following items shown in Table 2 such as specific gravity, color, flash point and so on.The effect of STP additives was not found so cearly, therefore the further investigation including more experiments should be needed.
著者
伊藤 信孝 竹田 策三 河口 徹 酒井 孝久 蟹江 錠二
出版者
The Japanese Society of Agricultural Machinery and Food Engineers
雑誌
農業機械学会誌 (ISSN:02852543)
巻号頁・発行日
vol.36, no.4, pp.469-482, 1975 (Released:2010-04-30)
参考文献数
9

The programmed control variable loading unit was constructed. This unit consists of hydraulic power unit, optical reader by photo-transistor, amplifier and prony brake for loading.The process of signal flow is as follows: The input signal is supplied by the punched tape and amplified. Then the relay acted and drives the directional valve. The change of the oil flow drives the hydraulic cylinder back and forth. The displacement of the hydraulic cylnder is related to the action of loading or unloading to the Prony brake.This unit was used for the hundred hours engine test. The effects of the STP additives will be discussed in the following report. Through the development of this unit, the followings are summarized:1. The programmed control variable loading unit worked satisfactorily as the loading unit for engine test.2. The outputs such as torque of axle and the displacement of the hydraulic cylinder were predicted through the punched tape signal input. The graphical integration method and the cycle diagram were applied to predict the output signals and the predicted output signals were compared with the ones obtained from the experiments.3. The maximum frequency response of this unit is due to the ones of the directional valve and the relay, therefore it should be less than two or theree hertz.4. For the simulation of the variable loading with high frequency, the electrical clutching device will be more effective instead of the hydraulic prony brake.5. Further inspection how the real load variation in the field operation should be transfered onto the punched tape should be done.
著者
岸 國平 古川 聡子 小林 享夫 白石 俊昌 酒井 宏 田中 一嘉
出版者
The Phytopathological Society of Japan
雑誌
日本植物病理学会報 (ISSN:00319473)
巻号頁・発行日
vol.64, no.1, pp.43-49, 1998

堀による命名以後,アナモルフの記載等に疑問を残したまま放置されてきたネギ黒渋病について研究し,以下のような事実を明らかにした。<br>(1)群馬県下仁田町で,多年にわたり自家採種と連作が繰り返されてきた同町特産の下仁田ネギに,本病が毎年激しく発生することが認められた。(2)本病の発生は下仁田町を含む関東北部,東北,北海道地域で多く認められ,関東南部および関東以西の地域ではまれにしか認められなかった。(3)培養菌叢片およびほ場病斑の成熟子のう胞子を用いて行った接種実験において,いずれも自然発病と同様に病徴を再現した。(4)観察されたすべての自然発病および人工接種病斑においてテレオモルフは形成されたが,アナモルフは全く認められなかった。(5)本病菌の培地上の生育適温は約20°C,子のうの成熟適温は20∼25°C,子のう胞子の発芽管伸長の適温は20∼25°Cであり,生育とpHの関係はpH 4∼9で生育し,6∼9で最も良かった。
著者
島崎 千江子 蘆田 秀昭 福井 就 酒井 健 SHIMAZAKI Chieko ASHIDA Hideaki FUKUI Shu SAKAI Takeshi
出版者
大手前短期大学
雑誌
大手前短期大学研究集録 = Otemae Junior College Research Bulletin (ISSN:1882644X)
巻号頁・発行日
vol.37, pp.001-025, 2018-07-31

大手前短期大学生の生活状況に関するアンケート調査を行い、充実した学生生活を過ごすための課題を探った。その結果、大多数の学生は学生生活には充実・満足していた。その理由は、「自由に過ごせる」、「興味のある授業」を挙げていた。一方、授業以外に「友人との交流」に時間をかける反面、予習・復習、読書に充てる時間は少ないことが明らかとなった。また、自宅から通っている学生と、睡眠時間は就寝時間に関わらず6時間未満の学生が各々で約8割を占め、生活費は約6割で保護者が負担し、4割がアルバイトで賄っており、現在アルバイトをしている学生は約7割であった。生活面では、1日3食を摂り、昼食は弁当持参で夕食は自炊を含めて自宅で摂る学生が多いものの、3割の学生が孤食であることも判明した。悩みや不安に関する項目では「進路や就職のこと」「対人・恋愛関係」と「心身の健康」を挙げた。就職に関しては転職しても自分に合った仕事がしたいと考えている学生が約5割いることがわかった。他の項目についても、「私立大学学生生活白書2015」(以下、白書という)、「学生生活に関する調査報告書」(以下、報告書という)、「2014年大学生の意識調査概要報告」(以下、概要報告という)での学生の動向と同じような結果となった。しかし少数ではあるが学生指導上気になる特徴を持っている学生もみられた。そのことが充実した学生生活を過ごす上でどのような影響があるかについては、今後、継続した調査が必要である。
著者
酒井 健
出版者
法政哲学会
雑誌
法政哲学 (ISSN:13498088)
巻号頁・発行日
no.13, pp.13-24, 2017

Dans cet article, nous nous proposons d'expliquer la thématique de l'《enfant》 chez Georges Bataille, et cela, à partir de l'《enfance retrouvée》 que ce dernier a inscrite dans l'《Avant-propos》 de La Littérature et le mal(1957). Cette expression, issue peut-être d'un texte de Baudelaire (《Le peintre de la vi emoderne》(1863)), débouche sur une ontologie propre de Bataille qui se déroule autour de sa notion 《ce qui est》. L'être dont il s'agit là est l'intériorité des choses, mais qui ne se sépare jamais de leur apparence particulière. Lap lupart des adultes modernes, soucieux de les rendre utiles à leur vie quotidienne, n'envisagent les objets qu'au point de vue extérieur. Tandis que l'enfant met en question leur extériorité et désire pénétrer dans 《ce qui est》. C'est parce que l'enfant lui-même vit toujours cette ambiguïté de l'être. Vie enfantine qui nous permet de saisir l'infantia dont parle Jean-François Lyotard dans Lectures d'enfance(1991). Notre ambition est enfin d'ouvrir l'《enfance》 de Bataille à la perspective postmoderne de la pensée française contemporaine.
著者
田中 幸子 香取 洋子 酒井 一博 追木 さやか
出版者
山形大学
雑誌
挑戦的萌芽研究
巻号頁・発行日
2011

看護系大学教員が健康な状態で就労を継続し, キャリア形成を可能にする働き方を検討する目的で, 看護系大学教員の就労状況を職業性ストレスに注目して分析した。質問紙調査票配布の協力が得られた看護系大学99 校の教員1653 名に自記式質問紙調査を実施した。664 名から回収, 女性543 名を分析対象とした。職業性ストレスを従属変数にKruskal Wallis 検定を行った結果, 助手と助教は教授より, 博士課程在学中の者は大学院に在学していない者より, 職場の対人関係でのストレス得点が有意に高かった。助手や助教のストレスに配慮して職場における良好な職場の人間関係を構築していくこと, 進学している教員に対して支援策を検討することの重要性が示唆された。
著者
太田 貴久 南 拓也 山崎 祐介 奥野 好成 田辺 千夏 酒井 浩之 坂地 泰紀
出版者
人工知能学会
雑誌
2018年度人工知能学会全国大会(第32回)
巻号頁・発行日
2018-04-12

本研究では,発明の新たな用途先を探す手法を提案した.提案手法では,はじめに,技術的特徴とそれに対応する効果を抽出する.その後,ユーザが指定した発明と,技術的特徴が類似し,かつ効果が類似しない他の特許を検索する.このような手法によって,発明の新たな用途先を探索する.提案手法に対して実験を行った結果,実際に別用途へ展開された特許の例を再現することでできた.