著者
石澤 一志 酒井 茂幸 武井 和人 日高 愛子
出版者
研究と資料の会
雑誌
研究と資料 (ISSN:03898121)
巻号頁・発行日
vol.75, pp.37-63, 2016-07

『研究と資料』第75輯(2016・07)より転載。宮内庁書陵部図書寮文庫蔵『禁裏御会和歌』(五〇一・二九〇)に収載される以下の歌会資料の釈文(一部影印)と略解題。1永享十年二月二十八日内裏和歌御会2永享十年四月十日禁裏月次当座御会(初度)3永享十年四月十六日内裏月次当座御会(月次御哥第二度)4永享十年四月二十八日内裏月次当座御会(月次御哥第三度)5永享十年五月十日内裏月次当座御会6永享十年五月十九日内裏月次当座御会
著者
北森 詩織 酒井 浩之 坂地 泰紀
出版者
The Institute of Electronics, Information and Communication Engineers
雑誌
電子情報通信学会論文誌 D (ISSN:18804535)
巻号頁・発行日
vol.J100-D, no.2, pp.150-161, 2017-02-01

本論文では,企業の決算短信PDFから,今後の業績に関する記述がある文を抽出する手法を提案する.近年,証券市場における個人投資家の比重が増大しており,個人投資家に対して投資判断の支援をおこなう技術の必要性が高まっている.そのため,人工知能分野の手法や技術を,金融市場における様々な場面に応用することが期待されており,例えば,膨大な金融情報を分析して投資判断の支援を行う技術が注目されている.ここで,投資の際,投資家にとって重要なのは,企業の今後の業績予測を知ることである.なぜなら,現在の業績が赤字であったとしても,今後の業績が回復することが企業側から示されれば,株価は上昇する場合がある.そこで,本研究では,企業の決算短信PDFから,業績予測文(企業の今後の業績予測を示す文)を抽出する手法を提案する.本手法では,業績予測文の文頭と文末に特徴的に出現する表現を用いることで,業績予測文を抽出する.加えて,これらの特徴的な表現を,半自動的に収集することが可能な手法となっており,業績予測文を幅広く網羅できる.
著者
浅利 美鈴 矢野 順也 酒井 伸一
出版者
一般社団法人 廃棄物資源循環学会
雑誌
廃棄物資源循環学会研究発表会講演集 第26回廃棄物資源循環学会研究発表会
巻号頁・発行日
pp.1, 2015 (Released:2015-10-19)

ネットアンケートを実施し、消費者の食品類の消費・廃棄に関する意識や行動について検討した。 その結果、どの食品類も1割以上、野菜・果物類は36%の人が、ほとんど手をつけないまま廃棄した経験を持つことがわかった。その原因は「食べるつもりだったが、気づくと期限が切れていた」というものが主であったが、買い過ぎや嗜好性も影響していることがわかった。期限切れ等に至る理由としては、冷凍冷蔵庫や食品庫の在庫チェックをこまめに行っていないことが一因と考えられた。期限切れした食品への対応を尋ねた結果、2~3割の人が「開封せずにそのまま捨てる」としている。このように期限表示に頼る傾向が、食品ロス発生を助長していることも確認された。多様な食品ロス削減策に対する評価を尋ねた結果、様々な策の有効性が支持される結果となった。期限表示に応じた値引きの仕組みや、量り売り・適量販売等についても、検討の余地があると考えられた。
著者
松村 洋平 永田 均 絹巻 康史 山邑 陽一 酒井 甫
出版者
日本マネジメント学会
雑誌
日本経営教育学会全国研究大会研究報告集
巻号頁・発行日
no.55, pp.111-114, 2007-06-29

今日、ガバナンス問題、コンプライアンス問題、合併・買収問題など経営と法律がクロスオーバーする現象や事態が企業の周辺に頻繁に起こっている。従来、これらの問題について経営学の立場から、あるいは法学の立場からのみ、アプローチがなされてきた。実務界においても、経営法務や企業法務の出番は経営行動の事故処理・事後処理にあり、戦略的問題として、法学的見地からあらゆる事態を想定して先んじて手を打つ、といったように経営者の意思決定に法学的な要素を積極的に取り入れることは難しいかったように思える。また、研究や教育においても、経営学では法律の知識や経験を経営資源と考えることはせず、法学では意思決定の結果に対する事後処理となる紛争法務がクローズアップされる傾向にある。そして、なによりも経営学と法学には大きな溝がある。実務の世界で次から次へと発生する経営と法律がクロスオーバーする現象や事態について、経営学者と法学者が協力して、分析し、解釈し、理論構築にアプローチしていくことが求められるだろう。
著者
高橋 希 鈴木 忍 酒井 兼司 東 久弥
出版者
公益社団法人 日本薬理学会
雑誌
日本薬理学雑誌 (ISSN:00155691)
巻号頁・発行日
vol.145, no.2, pp.100-106, 2015 (Released:2015-02-10)
参考文献数
31

近年,上皮成長因子受容体(EGFR)遺伝子変異陽性の進行・再発非小細胞肺がん(NSCLC)に対する1次治療において,EGFR-チロシンキナーゼ阻害薬(TKI)の有効性が示されている.アファチニブは,EGFR(ErbB1)のほか,HER2(ErbB2)やErbB4のチロシンキナーゼ領域のアデノシン三リン酸(ATP)結合部位に共有結合することで,それらのリン酸化を阻害する不可逆的ErbB受容体ファミリー阻害薬である.非臨床研究においてアファチニブは,EGFRのほか,HER2およびErbB4のチロシンキナーゼ活性を選択的かつ持続的に阻害し,EGFR受容体を発現する種々の腫瘍細胞に対する細胞増殖抑制効果およびマウス担がんモデルに対する腫瘍増殖抑制効果を示した.国内外で実施されたEGFR-TKIを含む化学療法未治療のEGFR遺伝子変異を有する進行NSCLC患者を対象とした臨床試験では,アファチニブは標準化学療法に比べ,無増悪生存期間(PFS)の有意な延長を示したほか,健康関連の生活の質(QOL)の評価において,肺がん関連症状の改善効果を示した.アファチニブによる有害事象としては,主に下痢,発疹/ざ瘡,口内炎,爪の異常などが認められたが,その多くは支持療法,休薬/減量により管理可能であった.以上から,アファチニブの有効性,安全性が確認されたことにより,我が国では,2014年1月に「EGFR遺伝子変異陽性の手術不能又は再発非小細胞肺癌」に対する治療薬として承認された.
著者
金田 重郎 井田 明男 酒井 孝真
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. KBSE, 知能ソフトウェア工学 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.112, no.419, pp.13-18, 2013-01-21

著者らは,(1)クラス図か英語の言語構造に立脚していること,そのため,(2)ヒシネス仕様記述から概念クラス図を作成する際には,認知言語学のコアイメーシの利用か効果的てある,と考えている本稿ては,「を格」,「に格」,「て格」の格助詞から構成される単文パタンて仕様を記述し,これを概念クラス図に変換する手法を示す結果として,ヒシネス仕様記述と概念クラス図の間にトレーサヒリティか確保されるたけてはなく,作成者に依存しない概念クラス図か生成てきる可能性かある実際に,学生による初歩的な実験の結果,作成される概念クラス図のバラエティか減少することを確認した.
著者
酒井 治己 高橋 俊雄 古丸 明
出版者
日本貝類学会
雑誌
Venus (Journal of the Malacological Society of Japan) (ISSN:13482955)
巻号頁・発行日
vol.72, no.1-4, pp.109-121, 2014-03-31 (Released:2016-05-31)
参考文献数
54

Allozyme variability in the androgenetic freshwater clams Corbicula leana from Japan and the exotic C. fluminea were investigated. A total of 462 individuals of C. leana from 19 localities throughout the distribution range of the species were monomorphic at three allozyme loci as well as in purple inner shell color. Corbicula fluminea from three localities, on the other hand, was variable in shell color; with white, purple, white with purple flash, or deep purple examples. The present results suggest that they may include several clonal lines with different shell colors and allozyme genotypes. We discuss possible diversification of freshwater clams among bisexual species and hermaphroditic clones through clonal capture, genome capture, or ploidy elevation.
著者
Kuroda Noritaka Sakai Masamichi Nishina Yuichiro Tanaka Masatoshi Kurita Susumu クロダ ノリタカ サカイ マサミチ ニシナ ユウイチロウ タナカ マサトシ クリタ ススム 黒田 規敬 酒井 政道 仁科 雄一郎 田中 正俊 栗田 進
出版者
The American Physical Society
雑誌
Physical Review Letters (ISSN:00319007)
巻号頁・発行日
vol.58, no.20, pp.2122-2125, 1987-05-18
被引用文献数
3 104

A midgap absorption band is observed in the quasi one-dimensional semiconductor [Pt(en)2]-[Pt(en)2Cl2](ClO4)4 under hydrostatic pressures at room temperature, where en is ethylenediamine. The transition is allowed only for the polarization parallel to the -Cl-PtII-Cl-PtIV- chain. The peak position remains near the middle of the Peierls gap at any pressure up to 2.2 GPa. The intensity increases exponentially with the peak shift. The gap states responsible for this band are attributed to soliton excitations corresponding to kinks of the charge-density wave.顕著な一次元物性を示すことで注目を集めている擬一次元白金錯体[Pt(en)2][Pt(en)2Cl2](ClO4)4の結晶について光吸収スペクトルを静水圧下で測定した結果、パイエルスギャップのほぼ中間に対応する近赤外波長位置に、加圧と共に成長する一つの吸収帯が発見された。パイエルスギャップ自体は移動積分の増大のために圧力によって減少するが、新しい吸収帯も低エネルギー側にシフトし、かつシフト量はパイエルスギャップの減少分のほぼ二分の一に等しい。この結果に基づいて、新しい吸収帯は擬一次元結合上に生成した電子ソリトンによるものとの解釈を提案し、静水圧という手段で物理的に制御できた初めてのソリトンであることを論述した。
著者
片山 訓博 大倉 三洋 山﨑 裕司 重島 晃史 酒井 寿美 栗山 裕司 稲岡 忠勝 宮﨑 登美子 柏 智之 藤本 哲也 藤原 孝之
出版者
理学療法科学学会
雑誌
理学療法科学 (ISSN:13411667)
巻号頁・発行日
vol.27, no.4, pp.357-361, 2012 (Released:2012-09-07)
参考文献数
10
被引用文献数
1

〔目的〕常圧低酸素環境における低強度運動時の呼吸循環代謝応答を測定し,エネルギー代謝に与える影響について検討した.〔対象〕健常成人男性13名.〔方法〕通常酸素濃度条件(1.0 atm,酸素濃度20.9%)と常圧低酸素条件(1.0 atm,酸素濃度14.5%)を設定した.両条件下でATポイントの70%負荷による自転車エルゴメータ運動を行った.実験中,酸素飽和度,心拍数,呼気ガスデータを測定した.〔結果〕低酸素条件では,通常酸素条件に比べ,運動時心拍数,分時換気量が有意に高値を示した.低酸素条件は,通常酸素条件に比べ,脂肪酸化率は有意に低かった.逆に,ブドウ糖酸化率は有意に高く,エネルギー代謝は亢進していた.〔結語〕常圧低酸素環境下の運動によって,糖質利用が促進される可能性が示唆された.
著者
五十嵐 良典 片桐 耕吾 岸 秀幸 長谷川 毅 小川 聡 星 一 大橋 茂樹 吉岡 秀樹 高田 洋孝 福本 学 前谷 容 酒井 義浩
出版者
一般社団法人 日本消化器内視鏡学会
雑誌
日本消化器内視鏡学会雑誌 (ISSN:03871207)
巻号頁・発行日
vol.34, no.2, pp.380-384_1, 1992

1990年1月より1991年4月までに経十二指腸的に截石した総胆管結石18例に親子式経口胆道鏡を行った.15例に胆嚢管内に挿入しえた.そのうちの3例は胆嚢頸部まで挿入しえた.螺旋部へは13例,平滑部へは全例挿入しえた.良好な内視鏡像のえられた12例で胆嚢管粘膜像を検討したところ,粘膜血管透見像は螺旋部まで挿入しえた10例全例に,平滑部に挿入しえた12例全例に認められたが,粘膜血管拡張像の合併を螺旋部で4例に,粘膜の凹凸像を螺旋部で2例に認めた.メチレンブルーによる色素法を4例に行い,粘膜模様について観察した.通常観察で平滑とした3例のうち2例は粘膜模様は均一であったが,1例は不均一であった.凹凸を認めた1例も粘膜模様は不均一であった.不均一部からの生検組織像は軽度の慢性炎症性変化であった.
著者
酒井 渉 松井 祥子 高倉 一恵 立瀬 剛志 吉永 崇史 水野 薫 原津 さゆみ 瀬尾 友徳 日下部 貴史 島木 貴久子 佐野 隆子 四間丁 千枝 島田 尚佳 宮村 健壮 舟田 久 康川 慎一郎 宮脇 利男 北島 勲
出版者
富山大学保健管理センター
雑誌
学園の臨床研究 (ISSN:13464213)
巻号頁・発行日
vol.12, pp.77-82, 2013-03

富山大学杉谷(医薬系)キャンパスは、医療系2学部4学科のみからなる。従来、暗黙理に、医師・医療職を目指すに十分な能力とモチベーションをもった学生のみが在籍し、学生支援は必要ないものと理解されてきた。そのため、学生支援を担う部署や教員組織は存在していなかった。かつて学生支援は、医薬系学生課(現医薬系学務グループ)職員、保健医学教員など、その必要性をいちはやく認識した一部の教職員によって個人的に行われていた。杉谷キャンパスの学生支援体制には不備があり、大学としての安全配慮義務の履行や、学生の修学環境保全に、支障をきたしている。支援職種は単一部署に配置すべきである。
著者
吉村 哲彦 酒井 徹朗
出版者
森林利用学会
雑誌
森林利用学会誌 (ISSN:13423134)
巻号頁・発行日
vol.13, no.3, pp.193-200, 1998-12-15
被引用文献数
5

林道は公道の整備が十分でない山間部において木材輸送だけでなく交通網の一部としての役割を担っている。本研究では,効率のよいネットワーク形成を目的として,紀伊半島中央部の熊野川流域6村を対象に,ネットワーク分析を用いて林道を含めた道路網の評価を行った。アルファ指数を用いて評価を行った結果,道路の規格が下がるにつれて,この地域の道路網は循環型ではなく突っ込み型の線形が増加することが示された。ベータ指数の値は,わずかに1以上であり,いくつかの地点で代替経路が存在していたが,土砂崩れなどにより道路が遮断された場合に適当な代替経路を探すのは困難である。イータ指数の値も,道路の規格が下がるにつれて減少傾向を示し,市町村道のレベルでネットワークの細分化が進んでいることがわかった。Croftonの公式によりネットワークの連結性を評価した結果,下北山村と野迫川村,下北山村と大塔村の連結性が最も低く,次いで十津川村と天川村,大塔村と天川村の連結性が低いことが示された。逆に道路の連結性が最も高いのは天川村と野迫川村の間であった。このような連結性の低い区間には,既存道路の改良も含めた峰越し連絡道路の整備が必要である。
著者
本田 達朗 金原 正幸 酒井 梨名 張 文平 西村 甲 浦田 繁
出版者
The Japan Society of Acupuncture and Moxibustion
雑誌
全日本鍼灸学会雑誌 (ISSN:02859955)
巻号頁・発行日
vol.64, no.2, pp.104-112, 2014

【目的】労働で繰り返しの使用により発生したと思われる左肘と左膝の疼痛に対して、M-Testで身体動作をチェックし、動きの制限を改善させる1回の鍼治療で5ヵ月間継続した症状が奏効したので報告する。<BR>【症例】50歳、女性。主訴:左肘内側痛、左膝内側痛。現病歴:2013年7月下旬頃から職場で食用油の一斗缶(18リットルの油)の上げ下げを頻繁に行っていた。同年12月に左肘、左膝の痛みが強くなったため本大学附属鍼灸センターを受診した。仕事で重い物を持ち上げることを繰り返したことが原因の軟部組織疼痛と思われる症例である。<BR> この患者に対して、M-Testを用いて身体上の制限動作をチェックした。制限動作から治療すべき経絡、経穴が導き出され治療を行った。患者の労働での具体的な動作は、左手は一斗缶の金具に指を引っかけ、手関節と肘関節は軽く屈曲させ持ち上げるものであった。また、食用油を鍋に注ぐ際に左手関節は背屈させ、缶を支えていた。M-Testの結果から、(1)左肘関節屈曲・伸展、(2)左肩関節伸展、(3)左股関節内旋・外旋動作の制限動作は労働における動作と関連性があると思われたため、これらをターゲットモーションに設定しM-Test理論に基づく鍼治療を行った。<BR>【経過】初診治療前と再診治療前のVisual Analog Scale (VAS)を比較すると、左肘が90mm→18mm、左膝は80mm→15mm (初診時前→再診時前) でいずれも症状は劇的に改善した。<BR>【考察】M-Testで判明した制限動作は身体上の異常箇所や治療経穴を特定でき、鍼刺激により身体の動きが改善したとともに動作時痛が改善した可能性がある。
著者
酒井 宏樹 山村 佳成 田邊 尚紀 山之口 学
出版者
一般社団法人日本機械学会
雑誌
鉄道技術連合シンポジウム(J-Rail)講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2012, no.19, pp.109-112, 2012-12-04

Though it is useful for future design or maintenance to know the actual stress on railway axle, not many cases has been reported. The dynamic stress was measured and clarified for some vehicle and root. The effect of track and running condition was also analyzed. Some difference by track variation was observed. The stress and also the speed dependency on stress were found to be higher on tighter curve. The stress increasing rate on each curve was same even if the vehicle is tare or loaded.