2 0 0 0 史籍解説

著者
大森金五郎 編
出版者
三省堂
巻号頁・発行日
1937
著者
今津 節生 岩佐 光晴 丸山 士郎 浅見 龍介 楠井 隆志 神庭 伸幸 和田 浩 鳥越 俊行 金子 啓明 山崎 隆之 矢野 健一郎 成瀬 正和
出版者
独立行政法人国立文化財機構九州国立博物館
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2012-04-01

本研究は興福寺の許可を得てX線CT調査で得た国宝 阿修羅像をはじめとする十大弟子像4躯、八部衆像5躯の高精細三次元デーを美術史・工芸史・修復技術・文化財科学・博物館学の専門知識を集めて解析した。私達はX線CTによって得られた三次元画像を観察して議論を進めた。その結果、1270年あまり前に製作された脱活乾漆像の構造や技法、過去の修復履歴などを明らかにした。本研究の結果、阿修羅像の心木は虫食が無い良好な状態であることを確認した。また、鎌倉時代と明治時代の修理の痕跡も把握した。さらに三次元データから阿修羅像の塑土原型像を復元することに成功した。また、最終年度に本研究の成果をまとめた報告書を製作した。
著者
神保 智子 石川 勝彦 伊藤 雅樹 津金 賢 田辺 義和 斎藤 由雄 富岡 秀起
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. ED, 電子デバイス
巻号頁・発行日
vol.96, no.18, pp.75-82, 1996-04-25
参考文献数
9
被引用文献数
1

ゲート酸化膜の絶縁耐圧に影饗を及ぼす有機物汚染の評価を行った。ゲート酸化-polySi成膿を窒素券囲気下で連続処理した場合、酸化膜の欠陥密度が低減することを確認した。非連続処理の場合に搬送・保管中のウェハ表面に吸着する成分を、大気圧質量分析計を用いた昇温脱離法で解析した。その結果、プラスチック製ウェハカセットケースからの脱ガスである有機物がpolySi成膜時に脱離せず、酸化膜とpolySi界面に残留し、これが欠陥密度増加を引き起こすと考えられる。
著者
樽本 憲人 金城 雄樹 北野 尚樹 渋谷 和俊 前﨑 繁文 宮﨑 義継
出版者
日本医真菌学会
雑誌
Medical Mycology Journal (ISSN:21856486)
巻号頁・発行日
vol.55, no.3, pp.J115-J122, 2014 (Released:2014-09-18)
参考文献数
68

カンジダ属は,院内の血流感染症の原因菌の中でも頻度が高く,全身性カンジダ症が致死的な転帰をたどることもまれではない.カンジダ感染症に対する宿主の生体防御反応においては,感染早期の自然免疫においては好中球などの食細胞が,獲得免疫においてはCD4T細胞が重要な役割を示す.近年,自然免疫応答にも関与するリンパ球であるNKT細胞が,さまざまな微生物の感染症における免疫応答に関与することが示唆されているが,カンジダ感染におけるNKT細胞の関与については明らかではない.私たちは,全身性カンジダ症のマウスモデルにおけるNKT細胞の役割について確認した.まず,NKT細胞欠損マウスであるJα 18KOマウスを用いて解析を行ったが,その役割は限定的であった.一方で,糖脂質を投与してNKT細胞を活性化させたところ,生存期間が著明に短縮し,腎臓内菌数が有意に増加していた.加えて,末梢血および骨髄中の好中球数が減少していた.さらに,IFNγ KOマウスでは,NKT細胞活性化によるカンジダ感染の増悪がほぼ消失した.また,腸管内常在性の細菌とカンジダ属を共感染させたところ,カンジダ単独感染群と比較して,真菌排除が低下し,この感染増悪には細菌感染により誘導されたIFNγ が重要であることが明らかになった.以上の結果より,細菌との共感染などによって過剰にIFNγ が産生される状況では,全身性カンジダ症が増悪する可能性が示唆された.
著者
稲田 克二 吉永 省三 千里金蘭大学 入学センター 千里金蘭大学 児童学科
巻号頁・発行日
vol.8, pp.78-86,

大阪府の高等学校制度では、学力による学校序列が固定化し、底辺に位置づけられた学校では、中途退学・懲戒指導など様々な教育課題が集中して、日々の教育活動を円滑に実施することが困難な状況となっている場合がある。しかし全国的にみると、そのような学校においても、教職員の実践力や意識改革で困難な状況を克服し、学校改革に成果をあげている高等学校がある。そこでその事例を検討し、それらの学校改革の中から課題集中高等学校の改革への鍵を求め、次に大阪府での実践例を検証し、課題集中高等学校における学校改革の方途を検討した。

2 0 0 0 OA 稿本金沢市史

著者
金沢市 編
出版者
石川県金沢市
巻号頁・発行日
vol.風俗編 第2, 1933
著者
小野 金次郎[作詞]
出版者
ビクター
巻号頁・発行日
1957-12
著者
藤井 忠重 金井 久容 草間 昌三 滝沢 正臣
出版者
Japan Radioisotope Association
雑誌
RADIOISOTOPES (ISSN:00338303)
巻号頁・発行日
vol.24, no.2, pp.115-120, 1975

腫瘍の陽性描画として, <SUP>197</SUP>HgCl<SUB>2</SUB>と<SUP>197</SUP>I-RISAを用いてホールボディスキャナまたはシンチカメラーミニコンピュータによりサブトラクション・シンチグラフィを施行した。画像の質の向上の点でサブトラクション・シンチグラムは従来の<SUP>197</SUP>HgCl<SUB>2</SUB>のシンチグラムに比し有用であった。本法により, 非特異的な<SUP>197</SUP>Hgの集積が除去され, 縦隔の転移巣における集積がより明瞭となった。両装置によるサブトラクション・シンチグラフィはおのおのの特徴を有し, 前者では位置分解能が良好で, 後者ではデータ収録時間が短く, 減算がより正確かつ容易でコントラスが良好なサブトラクション・シンチグラムが得られた。
著者
佐々木 久美子 辰濃 隆 中村 宗知 金子 正堅 後藤 修宏 近藤 安昭 高畑 薫 三浦 嘉巳 豊田 正武
出版者
[日本食品衛生学会]
雑誌
食品衛生学雑誌 (ISSN:00156426)
巻号頁・発行日
vol.42, no.3, pp.210-214, 2001-06-25
参考文献数
7
被引用文献数
1 2

殺ダニ剤酸化フェンブタスズ(FBTO)及びシヘキサチン(CHT)の告示試験法評価のために6分析機関で共同実験を行った.玄米など6作物からのFBTO回収率の平均値は85.2~96.5%,CHTのそれは大豆を除いて83.5~89.2%であった.FBTO回収率の併行再現性及び室間再現性の相対標準偏差はそれぞれ2.3~9.4%,3.9~12.6%,CHTのそれらは3.2~6.3%,8.3~12.9%であった.検出限界は0.015~0.05&mu;g/g(FBTO),0.005~0.02&mu;g/g(CHT)であった.
著者
須藤 浩 内田 仙二 金田 清
出版者
岡山大学農学部
雑誌
岡山大学農学部学術報告 (ISSN:04740254)
巻号頁・発行日
no.41, pp.61-68, 1973-03

7月2日植えつけのサツマイモについて,飼料的利用の角度から,ツルとイモの収量を9月28日から11月25日の間6回収穫してその成分と収量を調査するとともに,ツルのサイレージをそれぞれの収穫の時期につくり,その品質ならびに飼料養分を調査した. 1)イモヅルによる養分の最大収穫期は,10月29日で,イモの最大収穫量の期日は11月10日であった. 飼料としてツルとイモの両者を利用する場合は,10月末~11月初旬に収穫するのがよいことになる. 2)収穫調査6期の材料で,イモヅルサイレージを調製したが,でき上がりサイレージの品質は,時期による差はほとんどなく,いずれも良質のものが得られた. 3)イモヅルサイレージのヤギによる消化率は,材料が10月中旬までのものが,下旬以降の材料からつくったサイレージに比較して少しく高かった. 10月19日以前の3期のサイレージの有機物の消化率は70%程度で,10月30日以降の3期のサイレージの有機物の消化率は65老程度であった. 4)ヤギとウサギによるサイレージの消化率は,本実験の前半のサイレージでは,ヤギがウサギにまさる消化率を示したが,後半では,余り差がなかった. 粗繊維の消化率は,いずれもウサギがヤギより低かった. 5)10アールあたりの圃場から生産されるイモヅルそサイレージを調製する場合TDNの収量からみて,10月下旬に収穫するのがよく,イモの収量もあわせて考える場合は10月末~11月初めに収穫するのが適当と推察された. 6)イモヅルのプロビタミンA含量は,生育が進むにつれて,その含量は低下する. 埋蔵中に失われるプロビタミンA盤は,極端に遅い期の材料のものを除いては,11~25%程度であった. 埋蔵期別による明確な差異は認められなかった。
著者
鈴木 みずえ 金森 雅夫
出版者
日本転倒予防学会
雑誌
日本転倒予防学会誌 (ISSN:21885702)
巻号頁・発行日
vol.1, no.3, pp.3-9, 2015-03-10 (Released:2015-07-07)
参考文献数
19

認知症高齢者の転倒は,認知症の進行に伴って脳神経障害に関連した歩行障害・バランス障害から引き起こされるだけではなく,認知症による失行,失認などの中核症状,認知症の行動・心理症状など多様な要因が複雑に絡まっている。最新の認知症高齢者の転倒予防のシステマティックレビューやランダム化比較試験(RCT)の検討をした結果,介入方法の基準や標準化が明確ではなく,結果の再現性が乏しいということが考えられた。それらを踏まえてケアスタッフの多職種連携や転倒予防に関する教育プログラムを明確化したRCTも報告され,ケアスタッフが最大限に機能を果たしてエビデンスに基づいた効果的なアセスメントや介入が展開できれば転倒予防につながる可能性が高い。以上から認知症高齢者を対象とする転倒予防の効果的な介入のポイントとして多職種連携や転倒予防教育を重視した介入プログラムの必要性が示唆された。