著者
金子 佳平
出版者
社団法人 全日本鍼灸学会
雑誌
全日本鍼灸学会雑誌 (ISSN:02859955)
巻号頁・発行日
vol.36, no.2, pp.135-136, 1986-06-01 (Released:2011-05-30)

帯状疱疹は, 始め激痛で, 次第に慢性化し, 発疹と痛みが残るし又長いというのが実情のようであります。そして神経ブロックが行われるようであります。私の経験から見ると, 急性を治し損なうから, 慢性になるものと考えます。急性症には多少の相違はあっても, 初期から治療したものに慢性になったものはありません。大腸経の鍼灸治療程優れたものはないと思います。慢性化したものは多少時日を要します。要するに, 発病初期に治すことが必要条件と考えます。
著者
池上匡 萩原浩明 田山芳史 金野義紀
出版者
日本磁気共鳴医学会
雑誌
第42回日本磁気共鳴医学会大会
巻号頁・発行日
2014-09-11

【目的】Kanda らの衝撃的な報告により、頻回にわたってガドリニウム(Gd)造影剤を使用された患者の淡蒼球と小脳歯状核にGdが沈着している可能性が示唆された。しかしリニア型とマクロ環型の造影剤では、キレートからのGd遊離量に大きな差があると考えられる。そこでリニア型またはマクロ環型の造影剤を複数回使用された患者で、小脳歯状核のT1高信号化に差があるかどうかを検討した。【対象と方法】2011年7月より2014年3月に頭部造影MR検査を受けた患者258人をスクリーニングして、それより以前を含めて初回の造影検査からリニア型造影剤のみ(Gd-DTPAまたはGd-DTPA-BMA)(リニア群)あるいはマクロ環型造影剤のみ(Gd-DOTA)(DOTA群)を5回以上投与された患者群、それぞれ21人と11人を後ろ向き解析の対象とした。Kanda らの方法に従い、各回のMR検査時の単純T1強調画像の歯状核/橋の信号強度比を測定した。統計解析には初回、5回目、最終回(各群平均8.1回と7.9回)の検査時の信号強度比を用いた。【結果】両群間の年齢、性別、検査期間の平均eGFR、総造影回数には有意差を認めなかった。リニア群ではKandaらの報告の通りに、造影回数が増えるにつれて歯状核信号の上昇を認めたが、DOTA群では信号上昇を認めず、両群間に有意な差を生じた。最終回検査の信号強度比を目的変数として重回帰分析を行うと、年齢、性別、eGFR、総造影回数、原疾患の良悪性、頭部放射線治療の有無、初回から5回目検査までの日数に関わらず、造影剤の種類のみが有意な予知因子であった。【結論】Kandaらの発見した頻回造影患者における小脳歯状核の信号上昇は、リニア型造影剤の使用により起こる現象であり、遊離Gdのはるかに少ないGd-DOTAでは起こりにくいと考えられる。【 開示すべき利益相反はありません】
著者
金森 修
出版者
日本宗教学会
雑誌
宗教研究 (ISSN:03873293)
巻号頁・発行日
vol.87, no.2, pp.329-354, 2013-09-30

科学はその偉業と覇権にも拘わらず、二〇世紀半ば過ぎ頃から、客観性、普遍性、公益性を本質とするはずの古典的科学観から部分的に逸脱し、変質し始めている。マンハッタン計画、一九七〇年代以降のバイオテクノロジー、今回の原発事故が露わにしたような原発関連科学の複合体などの諸事例が<変質した科学>を象徴するものだ。他方でエリュールの技術論は、人間主体を周辺化するような、希望のない決定論的枠組みの中に文化を押し込めるものだった。科学もその種の技術体系に倣うものなのかもしれない。この現状の中では、もはや科学の特権性はなんら自明のものではなくなった。現代社会の中でも、宗教的な成分は、人間の感情が住み着く位相や、実証を逃れる知の中にしっかりと作動している。現状の酷薄さの中で、むしろ宗教者は従来よりも一層毅然とした批判的態度を貫徹しつつ、生命の尊重や弱者への寄り添いのような独自の活動を継続すべきなのである。
著者
金田茂裕[著] 官設鉄道編
出版者
交友社
巻号頁・発行日
1972
著者
樋田 大二郎 岩木 秀夫 耳塚 寛明 大多和 直樹 金子 真理子 堀 健志 岡部 悟志
出版者
青山学院大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2009

実証研究の結果、日本の高校では確かにゆとりから学力回帰の流れが起きており、学力向上のためには、かつてのメリトクラシーとトラッキングの組み合わせによる構造に起因する動機付けでは無く、また内発的動機付けに期待する多様化の制度改革も一段落して、今日では学校生活の楽しさと個別的面倒見主義による動機付けが強調され、あるいはそれを支える新自由主義的競争原理の導入などが進行していた。しかし、そうした動向は主体性や創造性などの従来からの教育的価値を損なう危険を秘めていた。研究グループは、シンガポールとの国際比較研究から、代案として複線型教育体系もしくはその要素の一部を日本に導入することを検討した。
著者
金澤 裕之
出版者
日本語学会
雑誌
日本語の研究 (ISSN:13495119)
巻号頁・発行日
vol.11, no.2, pp.133-140, 2015-04

近代語研究の進展に貢献し得る比較的新しい資料に、いわゆるSP(平円盤)レコードを音源とする各種の録音資料がある。しかしこの資料に関しては、言語(特に、話しことば)の研究にとって重要な要素である「音声」を有しているという事実があるにも拘わらず、その活用という点では、必ずしも十分な成果がもたらされていないというのが、客観的に見た現在の状況である。そこで本稿では、録音資料に関するこれまでの経過、並びに、最新のニュースや試みの実態を詳しく伝えるとともに、録音資料のこれからの可能性について言及する。
著者
竹島 慎一 吉本 武史 志賀 裕二 金谷 雄平 音成 秀一郎 姫野 隆洋 河野 龍平 高松 和弘 下江 豊 栗山 勝
出版者
日本神経学会
雑誌
臨床神経学 (ISSN:0009918X)
巻号頁・発行日
vol.55, no.9, pp.630-636, 2015 (Released:2015-09-11)
参考文献数
28
被引用文献数
3

2004年~2014年で,成人無菌性髄膜炎365例中,ムンプス髄膜炎は13例(3.6%,29.8 ± 7.0歳)であった.季節性はないが,地区のムンプス流行に一致した発症率であった.耳下腺腫脹は8例(61.5%),精巣炎は男性7例中2例(28.6%)に認めた.重症度,転機を含めエコーウイルス髄膜炎に類似するが,髄液の単核球比率が高かった.発症前にムンプス患者との接触は8例(61.5%),ワクチン接種は1例,非接種9例,3例は確認できなかった.抗ムンプス抗体価から判断して,6例は初感染,2例は再感染が疑われ,初感染の高齢化が認められた.ワクチン接種歴のある症例は二次性ワクチン不全と思われた.
著者
澤井 里枝 有安 香子 藤沢 寛 金次 保明
雑誌
研究報告データベースシステム(DBS)
巻号頁・発行日
vol.2010-DBS-151, no.43, pp.1-8, 2010-11-05

近年,放送予定番組の中からユーザの好みに合った番組を推薦する手法が多数提案されている.従来の手法では,番組の視聴履歴やWebの閲覧履歴などを収集することでユーザの好みを学習し,推薦する番組を判定するものが多かった.しかし,そのような履歴データは,テレビをあまり見ていないユーザや,個人情報を公開しないユーザなどからは収集できない.さらに,本人の履歴を利用する手法では,新しい種類の番組や嗜好の変化への対応が困難という問題があった.そこで本研究では,ソーシャルネットワークサービス(SNS)からユーザどうしの関係や他ユーザの書込みを取得し,協調フィルタリングにより番組推薦する手法を提案する.SNSを利用することで,履歴データやWebへの書込みが取得できないユーザも対象とすることが可能となる.また本手法では,単に本人の好みに合った番組を推薦するだけでなく,流行の番組や友人が視聴している番組などユーザが知らなかった番組も推薦する.
著者
大城 諒士 我那覇 和奎 原田 繁実 金子 英治
出版者
一般社団法人 電気学会
雑誌
電気学会論文誌. B (ISSN:03854213)
巻号頁・発行日
vol.136, no.2, pp.184-191, 2016
被引用文献数
3

In EMTP, it is very hard to simulate a vertically arranged cable, since its surge impedance gradually changes with the distance from the ground to a top point. In the past, some researches about surge impedances and responses of vertical conductor (for example transmission tower, concrete pole and so on.) have been carried out, these researches are being continued now. However, there is no model of vertical co-axial cable in EMTP. In order to analyze surge voltage arisen on the electrical system, approach of method for treating this model in EMTP is required. In this paper, experiments of surge impedance and response on vertical cable, method of treating for vertical co-axial cable in EMTP and accuracy confirmed as compared result of this model with analysis result of VSTL Rev. (Virtual Surge Test Lab. rev. ) which is constructed under FDTD (Finite Difference Time Domain) method, are reported.
著者
吉澤 誠 馮 金山 竹田 宏 三浦 誠 山家 智之 片平 美明 仁田 新一
出版者
一般社団法人 日本生体医工学会
雑誌
医用電子と生体工学 (ISSN:00213292)
巻号頁・発行日
vol.26, no.2, pp.83-91, 1988-06-30 (Released:2011-10-14)
参考文献数
10
被引用文献数
8

A new hemodynamic measurement system was developed by using the left ventricular assist device (LVAD) to estimate the cardiac function of the natural heart. The LVAD was placed between the left atrium and the aorta for the patient with deeply failed left ventricular pump function and driven by the pneumatic drive unit.In the personal computer system, an on-line identification method was implemented to estimate the coefficients of the autoregressive moving average (ARMA) model whose input and output were corresponding to the drive pressure of the drive unit and the pump flow from LVAD, respectively.Two driving modes of LVAD were compared with each other. One is the co-pulsation mode in which the systolic period of LVAD coincides with that of the natural heart, and the other is the counter-pulsation mode in which the systolic period of LVAD is followed by that of the natural heart.This comparison clarified that the capability of cardiac function of the natural heart could be quantitatively evaluated on the basis of the difference between two frequency responses derived from the coefficients of the ARMA model. This implies that the proposed method is useful for making a decision on weaning from LVAD in the clinical case.
著者
浅川 直之 大塚 純 角 将一 水谷 立美 吉澤 和彦 古田 富雄 松本 常男 栗田 晃伸 鈴木 勝也 鈴木 倫 小林 稔秀 金子 公幸 船橋 英行 兼田 憲昌 加藤 幾雄 内田 和美
出版者
日本毒性学会
雑誌
日本トキシコロジー学会学術年会 第37回日本トキシコロジー学会学術年会
巻号頁・発行日
pp.260, 2010 (Released:2010-08-18)

【目的】ペントバルビタール(PB)ナトリウム製剤は実験動物の全身麻酔薬として広く使用されている。我々はヒト・動物用医薬品であ るネンブタール注射液(NT)を繁用していたが,近年,販売中止となったことから,動物用医薬品であるソムノペンチル(SP)を使用す ることとした。しかし,NTとSPでは成分含量や添加物が異なること,これまでNTを用いたマウスの麻酔において,成書で謳われて いる至適投与用量(saline希釈,50 mg/kg,腹腔内投与)を投与しても十分な麻酔効果が得られない個体が出現することから,SPの使 用に先立ち,マウスにおけるSPの最適な麻酔法を確立するため,まず麻酔用量の検討を行った。さらに,マウスでは製剤を希釈して 投与する必要があることから,希釈溶媒をsalineからNTおよびSPの添加物であるEtOH(10%)に変更して比較検討を行った。また, 上記検討において得られた最適な麻酔用量を用いて,希釈溶媒による麻酔効果の差を体内動態の面から解析した。 【方法】10%EtOHまたはsalineで希釈した各用量(50.5,64.8および84.3 mg/kg)のSPを8週齢のCrlj:CD1(ICR)マウスに腹腔内投与 し,麻酔深度の判定基準に従って麻酔効果を比較した。また,最適な麻酔用量(salineまたは10%EtOH希釈)での血漿中および脳中PB 濃度をHPLCを用いて測定し,薬物動態学的解析を行った。 【結果および考察】10%EtOHで希釈したSP 64.8 mg/kgを腹腔内投与する麻酔条件がその効果の確実性,持続性の面から最適であっ た。また,64.8 mg/kgでは,脳のT1/2(消失半減期),AUC(濃度-時間曲線下面積)およびMRT(平均滞留時間)はsaline希釈と比べて 10%EtOH希釈で高値傾向を示したが,血漿中濃度推移は顕著な差が認められなかった。このことから,マウスでのSP投与では,希 釈溶媒がPBの脳移行性に影響を与え,10%EtOHはsalineよりもSPの麻酔効果を増強させることが明らかとなった。

1 0 0 0 OA 家計の数学

著者
小倉金之助 著
出版者
岩波書店
巻号頁・発行日
1940
著者
金井 一賴
出版者
経営史学会
雑誌
経営史学 (ISSN:03869113)
巻号頁・発行日
vol.50, no.3, pp.60-63, 2015-12
著者
金子 弘
出版者
創価大学
雑誌
日本語日本文学 (ISSN:09171762)
巻号頁・発行日
vol.13, pp.A51-A60, 2003-03