著者
金田 和文 友田 由之 中前 栄八郎 野口 高男 大橋 敏明
雑誌
全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.39, pp.902-903, 1989-10-16

大型建造物建設後の景観事前評価に、コンピューターグラフィックスを用いた景観シミュレーションが盛んに用いられるようになってきた。一般に物体入力法は大別すると、プリミティブによるものと、自由曲面によるものがある。しかし、等高線地図上に描かれた道路や擁壁に対しては、どちらの方法を用いても容易に入力することができない。例えば、図1の地図上の道路などを入力する場合、それらを多数の微小平面の集まりに分割し、各平面の頂点座標を求める必要があり、手間がかかり、また入力ミスも起こりやすい。これらの形状を誤りなく容易に入力するためには、上述の欠点を補った専用の入力システムをもつことが有利である。本稿では道路や、擁壁などをマイコンとタブレットを用いて入力し、それらに含まれる曲面を三角形パッチに自動分割するシステムを開発した。
著者
服部 英雄 井上 聡 細井 浩志 橋本 雄 柳 哲雄 櫻木 晋一 金谷 匡人 竹田 和夫 土居 聡朋 楠瀬 慶太
出版者
九州大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2006

時間法や航海技術を非文字知(民衆知・暗黙知)の視点で調査・分析した。時間には季節(日の出・日の入り)に無関係の絶対時間(定時法)と季節によって変わる相対時間(不定時法)とがある。不定時法が自然発生的で多用された。航海技術については、地形や潮流を知悉した航海術や漁撈法を調査・分析した。中世紀行文に記された港津発着の時間を手がかりに、当日の潮流、潮力、人力、風力を分析した。
著者
金 裕哲 李 在翼 猪瀬 幸太郎
出版者
社団法人溶接学会
雑誌
溶接学会論文集 : quarterly journal of the Japan Welding Society (ISSN:02884771)
巻号頁・発行日
vol.23, no.3, pp.431-435, 2005-08-05
被引用文献数
13 23

In order to predict the distortion generated by welding with high accuracy, distortion with fillet welding was measured by three-dimensional photographic measurement. Then, the experiment was simulated by three-dimensional thermal elastic-plastic analysis by FEM. The important matters that should be noted on predicting the distortion with high accuracy were shown by comparing with the results of the experiment and those of the analysis. The results of measuring temperature could be accurately simulated by non-steady state thermal conduction analysis based on FEM. In carrying out the elastic-plastic analysis, four conditions (equilibrium equation, constitutive equation, condition of compatibility and yield condition) should be satisfied. In welding, the temperature largely changed from a melting temperature to a room temperature. So, yield stress of materials largely changed, too. In particular, yield stress becomes about zero above 700℃. The analysis should be carried out under the yield condition that equivalent stress generated in temperature increment ΔT did not exceed yield stress of materials at high temperature above 700℃. It should be sufficiently recognized that the obtained results were not reliable if the yield condition was not satisfied. Angular distortion generated in fillet welding could be accurately predicted by regarding the weld metal as a deposited metal not assuming that a deposited metal zone was a simple triangle. Specifying an influence factor on longitudinal bending distortion was difficult because the absolute value was small. However, it was indicated that the reasonable result could be obtained by regarding the weld metal as a deposited metal because the absolute value of longitudinal bending distortion at pass (2) (the second pass) of which restraint was severer became smaller than that at pass (1) (the first pass).
著者
松田 裕子 中野 孝祐 金山 正範 佐藤 知春 松尾 美里 平良 由紀子 稲嶺 紀子 上村 晶子 梅田 博子 梅野 淳子 江口 みちる 大塚 涼子 梶原 ゆかり 金田 佳代 菅野 朋和 具志堅 三恵 古閑 夏樹 佐藤 有佳里 下村 真介 城間 唯子 平良 美穂 滝本 和子 田口 幸子 蔦谷 美奈子 渡嘉敷 典子 長野 愛 福田 寿子 帆足 羽衣子 松岡 陽子 満崎 裕子 宮里 桂子 安村 由美 若松 奈津美 渡辺 真理 安藤 かおり 井上 かおる 上田 友美 上野 由紀子 甲斐 直美 後藤 綾 後藤 里佳 後藤 さや加 西水 友絵 安部 雄司 益永 美紀 宇都宮 大地 河野 育恵 吉岡 幸子 井村 慎 下森 弘之 後藤 智美 秋吉 真由子 小川 智美 奥 望 蒲原 和也 栗本 俊希 黒木 稔子 合田 奈加 後藤 恵美 佐野 明香 財満 あき 竹内 あゆみ 田村 絵梨 津野 美和 富永 久美子 中島 義及 中村 智久 戸次 つゆ子 松本 一世 松本 千尋 村上 美帆 山田 輝明 山中 由香理 三ヶ尻 克也 高木 恵理 安藤 佳香 内山 智恵 岡 恵美 国広 千恵 栗井 幸恵 後藤 恵 清 真由美 村上 智美 西府 隆行 高橋 啓子 屋良 亮子 大槗 亜理紗 紙屋 喜子 本浦 由希子 森上 奈美 吉田 知子 吉留 紅蘭
出版者
別府大学・別府大学短期大学部司書課程
雑誌
司書課程年報 (ISSN:1343974X)
巻号頁・発行日
no.2, pp.20-74, 1999-03 (Released:2011-02-28)
著者
津金澤 洋平 小林 薫 弓削 康平
出版者
日本計算工学会
雑誌
日本計算工学会論文集 (ISSN:13478826)
巻号頁・発行日
vol.2007, pp.20070010-20070010, 2007 (Released:2007-03-26)
参考文献数
15

位相最適設計ツールは,非常に多くの設計変数を扱うためこれまでは適用対象は専ら線形弾性問題に限られてきた.しかし,近年の計算機の性能向上は目覚ましく,今後は非線形問題への適用が期待される.著者らはCAEによるコスト削減効果が高いと言われる自動車衝突安全設計に着目し,これに役立つ位相最適設計ツールの開発を念頭に,グランドストラクチャ法による3次元骨組み構造の衝突最適設計のアルゴリズムを提案した.本研究ではこの方向の研究の一環として,自動車車体設計で重要な位置を占めている薄肉鋼構造の衝突変形時の位相最適設計アルゴリズムを提案する.この最適化アルゴリズムでは最適化を行なう際に繰り返し実施する衝突解析には,自動車の衝突解析で一般的に使われている陽的時間積分法を採用し,要素として陽的時間積分法と組み合わせると非常に計算速度が速いことで知られるBelytschkoとTsayの1点積分シェル要素を使用する.位相最適化には設計変数に局所的な密度を採用する密度法を用いる.密度法ではヤング率や降伏応力を密度のべき乗の関数と仮定し,弾塑性変形には,塑性流れ則を適用する.広く知られている均質化法を用いた位相最適化に比べ複合材のマルチスケール解析を必要としないために材料非線形を伴う最適化において計算コストの負担が軽いという長所があるが,一方でこの方法はチェッカーボード模様が設計領域内に現れやすいという実際の設計に適用する際の問題がある.この問題の対策として各種のフィルターによる除去のほか,節点に密度を配置して要素内の密度は形状関数による内挿によって決定する方法などが提案されている.本研究では後者の方法を採用し,1点積分シェル要素に対する有効性を数値例によって検討する.また本研究では構造物のエネルギー吸収量をパラメータとする目的関数を設定し,設計変数に対する感度は節点変位の履歴より差分近似によって計算する.数値例として,エネルギー吸収量最大化設計計算を示し,目的関数の収束状況,得られたトポロジーデザインの明確さなどからアルゴリズムの実用性に関する基礎的な検討を実施した.その結果,1)1点積分シェル要素に対して節点に密度を配置する法が特に面内変形によるチェッカーボードパターンの抑制に有効であること,2)一定密度以下の要素の削除アルゴリズムを節点密度法と組み合わせて使用するとより明確な位相形状が得られること,3)複数の荷重ケースに対する衝突最適化に対しても明確な位相形状が得られること,4)周期構造を有する耐衝突部材の位相最適設計にも有効なことなどを確認した.
著者
金 英宇
出版者
東京女子医科大学学会
雑誌
東京女子医科大学雑誌 (ISSN:00409022)
巻号頁・発行日
vol.60, no.4, pp.373-373, 1990-04-25

第2回 第二外科例会プログラム 1989年12月16日(土)9:00~17:00 東京女子医科大学 臨床講堂
著者
片岡 正文 岡林 孝弘 中島 明 中谷 紳 上平 裕樹 武田 晃 折田 薫三 能見 貴人 金澤 浩
出版者
一般社団法人日本消化器外科学会
雑誌
日本消化器外科学会雑誌 (ISSN:03869768)
巻号頁・発行日
vol.27, no.1, pp.71-77, 1994-01-01
被引用文献数
9

大腸癌,胃癌,肺癌の手術切除例において,p53蛋白の発現異常を免疫組織学的に検討し,さらにその結果が遺伝し変異をどの程度反映しているかを検討するために,reverse transcription-polymerase chain reaction-single strand conformation polymorphism (RT-PCR-SSCP)法および直接シーケンスにて点突然異変の検出を行った.免疫組織染色は,マイクロウェーブ固定標本を使用し,抗p53蛋白モノクローナル抗体(PAb1801)を用いて行った.大腸癌13例中9例(69.2%),胃癌8例中5例(62.5%),肺癌5例中4例(80.0%)に陽性所見が認められたが,臨床病理所見との相関関係は認められなかった.RT-PCR-SSCP法では大腸癌13例中6例に異常を認め,両方法間の一致率は84.6%であり,点突然変異が免疫組織所見によく反映された.p53蛋白の発現異常は60%以上の陽性率を示し,幅広い腫瘍マーカーとしての可能性が示唆された.また,RT-PCR-SSCP法により点突然変異の検出が簡便に行えた.
著者
願 力栩 田中 直樹 金子 豊久 Haralick R. M.
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会論文誌. D-II, 情報・システム, II-情報処理 (ISSN:09151923)
巻号頁・発行日
vol.80, no.10, pp.2696-2704, 1997-10-25
被引用文献数
30

文字は主に細長い線分で構成されることから, 画像中に存在する文字領域は「細長い領域」を検出することにより抽出が可能と考えられる. 本論文では, まず数学モルフォロジーを用いて濃淡画像における領域の幅(文字線幅)を得る方式について述べ, 更にそれに基づく文字領域抽出方式について述べる. 本方式は, 多様な背景部をもつ画像に適用可能であり, 背景部と文字領域が複雑に入り組むような場合にも単純な画像の場合と全く同等に処理できる. 雑誌の表紙画像を実験対象として文字列抽出実験を行った結果, 白黒濃淡画像に対して81%, カラー画像では95%の抽出結果を得ることができた. また, 解像度の関係で, 今回用いた最小の構造化要素と同等の文字サイズしかもたない小さな文字を除くと, それぞれ92%, 100%の抽出結果を得ることができた.
著者
金子 美子
巻号頁・発行日
2013

筑波大学博士 (医学) 学位論文・平成25年3月25日授与 (甲第6613号)
著者
前岡 浩 福本 貴彦 坂口 顕 長谷川 正哉 金井 秀作 高取 克彦 冷水 誠 庄本 康治
出版者
理学療法科学学会
雑誌
理学療法科学 (ISSN:13411667)
巻号頁・発行日
vol.23, no.4, pp.529-533, 2008 (Released:2008-10-09)
参考文献数
16
被引用文献数
11 4

[目的]フリーウェアであるImageJは顕微鏡画像の処理,解析に利用されているが,角度測定機能は理学療法分野でも活用可能と考えた。そこで,立ち上がり動作を利用し,ImageJによる体幹前傾角度測定の信頼性を検証した。[対象]被験者は3名,ImageJを使用する検者を10名とした。[方法]被験者に左側の肩峰,大転子,膝関節外側関節裂隙に反射マーカーを貼付し,立ち上がり動作を矢状面から1回撮影した。体幹前傾角度はImageJおよび三次元動作解析装置で測定した。[結果]級内相関係数と標準誤差を用いて統計解析を行った結果,検者内・検者間信頼性を示すICCはともに高かった。[結語]ImageJを用いた二次元での動作分析は理学療法分野における評価や研究,教育に有益な手段である可能性が示唆された。
著者
金澤 英作
出版者
The Anthropological Society of Nippon
雑誌
Anthropological science. Japanese series : journal of the Anthropological Society of Nippon : 人類學雜誌 (ISSN:13443992)
巻号頁・発行日
vol.116, no.1, pp.54-56, 2008-06-01

人類学の国際組織として最も歴史の古いInternational Union of Anthropological and Ethnological Sciences(IUAES,通称ユニオン)は1948年に組織されたものであるが,5年に1回の本会議とその間に配置される中間会議などの開催準備や調整,またこの組織に登録された専門研究領域(Commission)による国際的研究活動を行っている。日本が1968年に本会議を,また2002年には中間会議を開催したことは記憶に新しい。一方,ラテンアメリカの人類学会を中心としたWorld Council of Anthropological Associations(WCAA)が2004年にブラジルにおいて組織された。この組織は世界の人類学関連学会の連携と協力のため組織で,インターネットを活用して研究情報の交換,研究協力などを行うことを目的としている。今のところ国際会議の開催などは予定されていないとのことである。本稿ではこれらの国際組織の動きと現在生じている問題点などについて情報を提供したい。<br>
著者
田窪 行則 有田 節子 今仁 生美 郡司 隆男 松井 理直 坂原 茂 三藤 博 山 祐嗣 金水 敏 宝島 格
出版者
京都大学
雑誌
基盤研究(A)
巻号頁・発行日
2007

日本語共通語、韓国語、英語、琉球語宮古方言のデータにもとづいて、日常言語の推論にかかわるモデルを構築し、証拠推論の性質、アブダクションによる推論と証拠推論との関係を明らかにした。時制、空間表現、擬似用法と推論の関係を明らかにした。関連性理論を用いた推論モデルの構築に関して推論の確率的な性質について研究を行い、一般的な条件文と反事実条件文の信念強度を共通の計算によって扱える計算装置を提案した。
著者
伊勢田 徳宏 横山 雅好 金山 博臣 大本 安一 香川 征
出版者
社団法人日本泌尿器科学会
雑誌
日本泌尿器科學會雜誌 (ISSN:00215287)
巻号頁・発行日
vol.91, no.5, pp.514-519, 2000-05-20
参考文献数
19

(目的)腎細胞癌におけるinterferon receptorの発現の有無,発現量,発現部位ならびにその意義は検討されておらず,同様に細胞核内からの伝達により産生されている酵素や蛋白等なども検討されていない。今回,抗体を用いたELISA法による細胞膜外部分の可溶性interferon-α/β receptor(s-IFN-receptor)の測定系が確立されたので腎細胞癌患者血清を用い臨床的意義を検討した。(対象・方法)1990年から1995年までに愛媛大学医学部泌尿器科を受診した腎細胞癌患者27例の血清中s-IFN-receptor値の測定を行った。採決は治療前空腹時とし,血清分離した後測定するまで-80度で凍結保存した。また徳島大学医学部で測定した健常者22例の血清中s-IFN-receptor値と比較した。(結果)腎細胞癌患者では健常者に比し,血清s-IFN-receptor値は有意に高値であった。(p<0.003)。High risk群のs-IFN-receptor値は高かった。生存率について,今回の腎細胞癌患者のs-IFN-receptor平均値の2.7±1.7ng/ml以上と未満で検討したところ,高値群では4年の累積生存率は53.3%,低値群では78.7%であった(Logrank検定,p=0.4289)。High risk群とlow risk群の4年生存率では有意さはあったが(Logrank検定,p=0.0342),high risk群およびlow lisk群においてs-INF-receptor値と生存率に相関がなかった。s-IFN receptor値は,一般的に腎細胞癌の予後因子と言われているCRP,赤沈とは相関していなかった(Spearman Rho値,0.33,0.31)。(結論)今回,s-IFN-receptor値と予後との関連を明らかにすることはできなかったが,腎細胞癌治療前において,一般的に予後因子とされるCRP,赤沈とは相関しておらず,今後,これらとは独立した因子である可能性を含め,さらに症例数を増やして検討する必要があると考えられる。