著者
鈴木 公啓
出版者
学校法人 三幸学園 東京未来大学
雑誌
東京未来大学研究紀要 (ISSN:18825273)
巻号頁・発行日
vol.11, pp.119-129, 2017

<p> 本研究は、現在の日本における美容医療(美容整形・プチ整形)の経験や興味の実態を確認すると同時に、美容医療に関わる態度、イメージ、そして心理的特徴などについても明らかにすることを試みた。 美容医療の経験のある者は少ないが、興味を有する者は多いことが確認された。そして、美容医療の経験は、他の身体変工の経験と関連があること、興味/経験があるほど社会で美容医療が受容されていると考えていること、プチ整形は美容整形に比べてコンプレックス解消というイメージが無いこと、また、興味/経験があるほど、周囲の人が美容医療を経験したと考えていることなどが明らかとなった。さらに、興味/経験によって、心理的特徴が異なっていた。そこからは、容姿への不満や装った姿こそが本当の姿であるという考えが、美容医療を受けることを推し進め、そして、施術を経験することによって、自己に満足し、新しい姿が自己像として定着していくプロセスが想定された。</p>
著者
杉崎 正志 鈴木 公仁子 伊介 昭弘 田辺 晴康 加藤 征
出版者
特定非営利活動法人 日本口腔科学会
雑誌
日本口腔科学会雑誌 (ISSN:00290297)
巻号頁・発行日
vol.39, no.2, pp.287-301, 1990-04-10 (Released:2011-09-07)
参考文献数
24
被引用文献数
2

The greatest care must be paid in discussing a possible cause of temporomandibular joint disorders because there were sexal difference and changes with aging in the masticatory structure as described in Part 1. The purpose of this part is to clarify the sexal difference and changes with aging of the temporomandibular bone surface and to elucidate the effect of masitication on the temporomandibular bone changes.Results: Bone changes frequently occured at the lateral side of the condyle, lateral and central sides of the eminence and in a central part of the anterior slope of the eminence. Old females showed a higher score of changing than males with a significant difference between them. Molar or posterior tooth defect had an influence on the condyle and temporal component changes in the young. Progressed attrition with aging influenced on the changes of the temporal component bone surface in males. The temporomandibular joint in males showed a relative stability from the end of growth period to 30 years of age, but females showed no stability throughout the life including growth period. Edentulous changes were caused by aging and loss of teeth so long as this study concened.
著者
鈴木 公基 桜井 茂男 Suzuki Koki Sakurai Shigeo
出版者
筑波大学心理学系
雑誌
筑波大学心理学研究 (ISSN:09158952)
巻号頁・発行日
no.23, pp.153-160, 2001-03-01

In this study, the relation between the cognitive need for closure and quantity of information processing is investigated. Need for cognition (Cacioppo & Petty, 1982) and functional and dysfunctional impulsivity ...

1 0 0 0 銭の考古学

著者
鈴木公雄著
出版者
吉川弘文館
巻号頁・発行日
2002
著者
鈴木 公啓 菅原 健介 西池 紀子 小松原 圭司 西口 天志 藤本 真穂
出版者
一般社団法人 日本繊維製品消費科学会
雑誌
繊維製品消費科学 (ISSN:00372072)
巻号頁・発行日
vol.55, no.9, pp.677-686, 2014

<p>本論文では,男性における下着の着用や購入の関心の実態,および,下着へのこだわりの背景にある心理機序について明らかにすることを目的とした.その際,心理的機能がどのような場面,目的で期待されているのか,心理的機能は下着の何が作り出しているのか,心理的機能を期待する背景にどのような要因が関与しているのか,それらをまとめた下着のこだわりの心理モデルを構築し検討した.結果,男性において,下着にも心理的な機能があり,その機能への期待が,下着へのこだわりに結びついているということが明らかになった.中でも,気合いの効果が極めて重要であり,様々な場面でのベースとなっていることが確認された.幅広い年代の男性が,日常生活において直面する様々な場面において,課題を達成するための心理的資源を得るために,お気に入りの下着を着用していることが示された.ただし,そのプロセスについては,女性ほど分化していないことも併せて示された.</p>
著者
鈴木 公雄
出版者
慶應義塾大学
雑誌
史学 (ISSN:03869334)
巻号頁・発行日
vol.61, no.3, pp.225-280, 1992

一 出土貨幣研究の目的 (一) 経済活動復元の資料としての出土貨幣 (二) 出土備蓄銭の考古学的資料整備 (三) 出土備蓄銭の考古学的分析と中世貨幣経済史への接近二 出土備蓄銭の研究史 (一) 出土備蓄銭発見史 (二) 戦前の備蓄銭研究と基本的分析方法の確立 (三) 戦後の備蓄銭研究の進展 (四) 備蓄銭研究と中世経済史 (五) 最近の備蓄銭研究の動向三 出土備蓄銭の集成と概要 (一) 出土備蓄銭の集成 (二) 出土備蓄銭の銭種構成 (三) 最新銭による上限年代の設定 (四) 備蓄銭の出土状況と埋納方法 (五) 備蓄銭出土記録の問題四 出土備蓄銭の時期区分 (一) 備蓄銭埋納風習の成立時期 (二) 出土備蓄銭の時期区分 (三) 時期区分と実年代との相関 (四) 各時期の備蓄銭の分布とその特徴五 出土備蓄銭の銭種組成 (一) 全備蓄銭の銭種組成とその数量比 (二) 上位二〇種銭種組成の分析 (三) 銭種組成の時期別変化 (四) 備蓄銭の分析結果の要約六 出土備蓄銭と中世後期の銭貨流通 (一) 備蓄銭と精銭・悪銭 (二) 永楽通宝の諸問題 (三) 銭貨からみた中世と近世
著者
鈴木 公
出版者
一般社団法人 人文地理学会
雑誌
人文地理 (ISSN:00187216)
巻号頁・発行日
vol.14, no.3, pp.236-255, 1962-06-28 (Released:2009-04-28)
参考文献数
33

The solution of the city problems in Japan is one of the most important things in land planning. The chief object of this paper is to deal with cities in Kagoshima Prefecture, a so-called “backward Prefec-ture, ” which have suffered vicissitudes over two different periods, one being (A) the “Fumoto” period (times of the castle town, 1602-1869) and the other (B) the contemporary times (1869-), and to analyze and classify them to understand the characteristics of both types, and the distribution of the cities, and thus to contribute some materials for the impending problem of the cities which are to be solved in the coming years.The elements analyzed of a city in the case of (A), are (1) the amount of Koku of rice produced in a Go (village), (2) the population of Shizoku (samurai) and Sotu (the footman soldier or servant to samurai) in a Go, (3) the standing army in the year 1870 when the militery government was established, (4) Kakushiki (the situation) and the power of defence of Fumoto (the little castle town) and (5) the facilities of the commercial transportation (e.g. stage, fair, harbour). Then, we define that each of these items gets a full mark, (100 maximum) and we can get valuations by percentage.In the case of (B) the five items ((1) the population (2) the industry (3) the commerce (4) the communication (5) the culture and the sightseeing) and the thirty subitems are given. we also define that each of these items gets full malk, (100 maximum) and we arrive at the valuations by percentage. The figures are totalized and divided by thirty to get the average. The materials used in this paper are from the national and the prefectural statistical books and from some opinionaires.The results of this research tell us that, in Kagoshima Prefecture which had been reformed from a han (a feudal domain) “Kagoshima han”, Kagoshima City where its prefectural office is so remarkably large as to be ranked in the top class of minor cities in all Japan, but other cities are small ones with no particular attraction of urban life. From the point of their distribution, in the “Fumoto” period the defencetowns on the prefectural border were large next to the castle towns, and after them came the defence-towns around Kagoshima City; nowadays they are annexed to that main city or have developed into little satellite towns.In the middle region about 50km away from Kagoshima City, whence it is unusual that people come on shopping trips or commute to the central city, there are a few larger cities belonging to the A class of little cityies in our division, such as Sendai, Kanoya, which show some alterations from years to years. Generally speaking, in this prefecture, there are no tourist towns nor newly-developed industrial ones, so the distribution of the cities has scarcely changed, but remains almost as it had been in the “Fumoto” period. And so, the less-changing of the distributon of the cities is characteristic of Kagoshima Prefecture.
著者
荻本 真美 植松 洋子 鈴木 公美 樺島 順一郎 中里 光男
出版者
公益社団法人 日本食品衛生学会
雑誌
食品衛生学雑誌 (ISSN:00156426)
巻号頁・発行日
vol.50, no.5, pp.256-260, 2009-10-25 (Released:2009-11-07)
参考文献数
22
被引用文献数
5

着色を目的とした既存添加物中の有害重金属である鉛,カドミウム,水銀およびヒ素の汚染実態を調査したところ,15品目40試料中8試料から何らかの有害元素が検出された.その内訳は,鉛が1試料(2.8 μg/g),水銀が8試料(0.1~3.4 μg/g),ヒ素が2試料(1.7,2.6 μg/g)であった.EUやJECFAの規格と比較したところ,ラック色素1試料からJECFAで食品添加物一般の提案値である2 μg/gを超える2.8 μg/gの鉛が,カカオ色素3試料からEUの規格値である1 μg/gを超える1.2~3.4 μg/gの水銀が検出された.
著者
菊川 徳之助 永田 靖 瀬戸 宏 鈴木 公子 山下 純照 熊谷 保宏
出版者
近畿大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2003

演劇教育の実態調査を、目本演劇学会の会員を対象に、3度にわたって行ない、その分析を試みた。さらにはインターネットのホームページその他で、演劇教育関連科目の情報を集め、これを整理、分析し、演劇教育の実態を探る試みを行なった。また、演劇教育の方法を構築するための内容探求のため、科研費研究メンバーでの研修会を持ち、さらには、規模を大きくした演劇教育コロキウムを2年にわたって開催した。(1)2003年度には、8月に演劇教育の事例報告を中心にした研修会。大学演劇教育を考える基礎がためのため、10月と翌年1月に、宝塚北高校、神奈川総合高校の現場で2校の演劇教育の実際を材料に研修した。そして2月に演劇教育のコロキウムを開催した。大学演劇教育においては、演劇専攻を設置する大学と設置しない大学、あるいは、実技科目を設置する大学と設置しない大学、などの多様な軸を見据えて討論した。(2)2004年度は、8月に演劇教育の研究を深めて行く更なる方法の討議を行なう研修会を持ち。12月に、演劇教育を専門とする大学の授業と普通授業に演劇的手法を用いた演劇授業の2つの大学における演劇教育の現場を材料に研修会を行なった。そして、昨年度に続いて演劇教育コロキウムを3月に開催した。第1部は、「外国における演劇教育研究」で、<英米およびポーランドの高等教育機関における演劇教育とその研究をめぐって>を、第二部では、12月に研究対象とした2つの大学の演劇教育の姿を討論材料に討議を進め、第三部では、<これからの演劇教育>のタイトルのもとで、イ)学部に演劇教育の専門コースを設置し、尚且つ実技を伴う授業を設置。ロ)学部に演劇教育の専門コースを設置するが、理論(座学)中心の演劇教育を設置、などの5つのタイプをもった大学の演劇教育の姿の基に討議するコロキウムを行なった。これらの成果は、来年の「日本演劇学会紀要」にまとめる計画である。
著者
野村 竜也 山田 幸恵 鈴木 公啓 神田 崇行
出版者
龍谷大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2013-04-01

対人不安・評価懸念の高い人間がどのような状況で人よりもロボットを好むかについて、心理実験による検証を試みた。本研究の最終目標である人間カウンセラーへの誘導を考慮し、個人の悩み等の自己開示を要求する実験を設定、人相手・ロボット相手による条件間での様々な指標による比較を行った。結果として、対人不安の高い人ほど人前よりもロボットの前で話すほうが緊張が低下する傾向にあることが確認された。これと並行して、ロボットが人よりも好まれる業務場面についての大規模サンプルによる社会調査を行い、対人不安の高い人は多くの場面で人よりもロボットとの対話を望む傾向が確認された。
著者
鈴木 公啓
出版者
公益社団法人 日本心理学会
雑誌
心理学研究 (ISSN:00215236)
巻号頁・発行日
vol.83, no.5, pp.389-397, 2012
被引用文献数
1

Thinness is considered as one type of adornment; as such, it has a psychological function for others. Thus the drive for thinness and dieting were investigated from the viewpoint of impression management. Study 1 investigated a model that the need for approval affects dieting through the outcome expectancies of others' evaluations and the drive for thinness. The results of structural equation modeling indicated high validity for this model. Study 2 investigated the moderating role of self-esteem in the relationship between positive/negative outcome expectancies of others' evaluations and the drive for thinness. The results showed that self-esteem did not act as a moderator between the two components and the drive for thinness.
著者
鈴木公啓
雑誌
精神科診断学
巻号頁・発行日
vol.15, pp.15-24, 2004
被引用文献数
1
著者
長田 佳久 西川 泰夫 鈴木 光太郎 高砂 美樹 佐藤 達哉 鷲見 成正 石井 澄 行場 次朗 金沢 創 三浦 佳世 山口 真美 苧阪 直行 藤 健一 佐藤 達哉 箱田 裕司 鈴木 光太郎 櫻井 研三 西川 泰夫 鈴木 清重 増田 知尋 佐藤 隆夫 吉村 浩一 鈴木 公洋 椎名 健 本間 元康 高砂 美樹 仁平 義明 和田 有史 大山 正 鷲見 成正 増田 直衛 松田 隆夫 辻 敬一郎 古崎 敬
出版者
立教大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2007

本研究では, 国内で行われてきた実験心理学研究に関連した機器や資料の現状の把握, 保管方法の検討及び活用方法に関して検討した。本研究活動の成果として,1) 国内の研究機関で保管されている機器の状態の把握,2) 廃棄予定の機器の移設,3) 機器・資料のデジタルアーカイブ化,4) 機器・資料の閲覧方法の検討の4つが挙げられる。これらの成果を通じて, 日本の実験心理学の歴史的資料を残し, 伝えるための手法に関する基盤を築いた。
著者
鈴木 公基 本多 潤子 櫻井 良子
出版者
筑波大学発達臨床心理相談室
雑誌
筑波大学発達臨床心理学研究
巻号頁・発行日
vol.14, pp.13-21, 2002
被引用文献数
1

本事例は,落ち着きのなさとことばの遅れを主訴として再来談した事例についての報告である。落ち着きのない子どもについては注意欠陥多動性障害という観点からのアプローチが近年では多くなされている。注意欠陥多動性障害(Attention-Defict/Hyperactivity Disorder以下 ADHD)は,不注意,多動,衝動性を主たる症状とする診断カテゴリーであり,これに該当する子どもは数パーセントから20パーセント ...