著者
石関 隆幸 隈元 崇
出版者
一般社団法人 日本活断層学会
雑誌
活断層研究 (ISSN:09181024)
巻号頁・発行日
vol.2007, no.27, pp.63-73, 2007-06-30 (Released:2012-11-13)
参考文献数
14

bility to the BPT model. As a result, we conclude that case (c) is the most realistic model by the AIC procedure.Also, we simulated the value by randomly selecting the event occurrence between the range of the recurrence interval and verified the variable estimated from the mean recurrence interval. As a result, the value 0.24 estimated from the four active faults or the value 0.42 estimated in this study is mostly smaller than the average value that can be practically estimated from data. Also, we show some case that is possible to estimate the variable more accurately by considering the probability density distribution of the event occurrence.
著者
千田 栄幸 静谷 啓樹 西関 隆夫
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. ISEC, 情報セキュリティ
巻号頁・発行日
vol.94, no.137, pp.1-10, 1994-07-11

「f(x),f(y)が与えられたとき,f(x+y)とf(x・y)の両方を効率的に計算できるような暗号化関数fは,存在するか?」現在のところ,このような関数fの存在は知られておらず,暗号理論分野における未解決問題の一つとなっている.環準同型が暗号化関数となるならばこの解となりうるので,これまでは,基礎検討として半分配環上の一方向性関数について考察を行ってきた.本文では,一方向性群準同型と一方向性環準同型の関係について考察し,群準同型の性質を持つ暗号化関数について一方向性であることがいえれば,一方向性環準同型が存在することを示す.また,上記の未解決問題を一般の加法と乗法に拡張した場合に対する肯定的な解を与える.
著者
田中 きく代 飯田 収治 阿河 雄二郎 中谷 功治 藤井 和夫 関 隆志 横山 良 田中 きく代 赤阪 俊一 大黒 俊二
出版者
関西学院大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2003

本研究は、「文化的ポーダーランド」と「マージナリティ」という概念を設定し、集団における周辺部に焦点をあて、そこに存在する人・モノ・ことのあり様に、対抗・抗争する諸社会の間にあって融和し共生しようとする要因を見出そうとするものである。「文化的ボーダーランド」は、国家や民族という文化的背景を異にする集団問に存在する中間的空間で、それら複数の集団の周辺部をも含むものである。そこでは、対立的要因をはらみながらも、様々なレベルでお互いに共鳴し和解しあう要因のネットワークが張り巡らされている。一方の「マージナリティ」は、そうした空間で、越境をしたり、もとの集団に戻ったりするハイブリッドな存在のあり様を示している。本研究では、これら中間領域の中間的存在が、歴史の中の媒介項として、歴史の連続性を生み、またダイナミズムを与えてきたのではないか。中間の存在を注視することで、一元的ではない複層的で多様な人間世界の歴史的なメカニズムを理解できるのではないかという問題意識から、世界史を全体として見通すようなフレームワークを模索した。また、このフレームワークに基づいて、参加者を「西洋古代・中世班」、「ヨーロッパ近代・現代班」、「アメリカ史班」の3つの班に編成したが、それぞれの時代や地域の「文化的ボーダーランド」空間で、特に「マージナリティ」に留意しながら、結びあう諸関係、結び合わせる媒体や媒介項の存在を具体化しようとした。これらの研究を、研究者個人の研究に依存するのではなく、班ごとに随時連絡をとりあい、また全体の研究会に持ち寄ることで、研究構成員の共通認識を作り上げた。そして、これに基づき、総合的観点から、世界史における「文化的ボーダーランド」と「マージナリティ」概念の有用性を再確認した。これらの概念と本研究のフレームワークをさらに洗練することで、従来の一元的な世界史の描き方ではない、エリートから一般の人びとまで、諸段階の様々な集団を射程に入れた研究が可能で、複層的で多様な人間世界を解明しうるのではないか。また、集団における周辺の役割やアイデンティティと構造の関係といった世界史の課題にも応えうるのではないかという展望を持つに至った。
著者
辻 広生 福水 洋平 道関 隆国 山内 寛紀
出版者
Research Institute of Signal Processing, Japan
雑誌
Journal of Signal Processing (ISSN:13426230)
巻号頁・発行日
vol.22, no.3, pp.121-134, 2018-05-25 (Released:2018-05-25)
参考文献数
13

We propose a multistructure convolutional neural network (CNN) for hiragana recognition of remarkably degraded license plate images captured by security cameras for the purpose of criminal investigation. The proposed multistructure CNN can use the optimal resolution image that cannot be used by conventional CNN by processing multiresolution images so that the recognition performance is improved. In many cases, plural candidates are allowed in remarkably degraded license plate character recognition for criminal investigation because it is not realistic to achieve practical level correct rate with a single candidate. The general criterion of practical level recognition accuracy for criminal investigation is whether the method achieves the correct rate of 90 percent by allowing up to the second candidate. Generally, the recognition accuracy of CNN decreases when the degradation estimation is inaccurate, and the CNN is not optimized. Under the condition that the CNN was not optimized, the proposed multistructure CNN could achieve practical level recognition performance while the conventional CNN could not achieve that performance.
著者
西川 久 山口 裕之 西橋 毅 田中 亜実 道関 隆国
出版者
一般社団法人 電気学会
雑誌
電気学会論文誌C(電子・情報・システム部門誌) (ISSN:03854221)
巻号頁・発行日
vol.137, no.11, pp.1435-1442, 2017-11-01 (Released:2017-11-01)
参考文献数
14

This paper presents a method of wireless-power transmission to devices which move from close distance to far area from transmitting antenna. UHF range, specifically 430 MHz, was selected in this study so that both of the near-field and the electro-magnetic energy would exist in the applicable distance and the rectenna would be small enough. The resulting hardware is compact and light enough to be installed on a moving target with only minor sacrifices in size and weight. As a demonstration of this concept, a rectenna and two driving motors were embedded in each of the four rotors of a quadcopter. The rotor assembly (rotor, antenna, rectifier, two motors) is powered by UHF waves and rotates around a mechanically fixed shaft. Successful test flights of the quadcopter demonstrate the feasibility of wireless power transmission to mobile targets.
著者
加藤 竜太 大関 隆夫 馬場 暁 新保 一成 加藤 景三 金子 双男 シェパード ギャレス ロックリン ジェイソン
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. OME, 有機エレクトロニクス (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.111, no.236, pp.9-13, 2011-10-07

近年、表面プラズモン共鳴法(SPR)は高感度なセンシングが可能であることから、バイオセンサーへの応用が注目されている。表面プラズモン(SP)を共鳴励起させるために、プリズムを用いたプリズムカップリングSPR法やグレーティング基板を用いたグレーティングカップリングSPR(G-SPR)法がある。また近年、G-SPRを用いたSP異常透過光が観測されおり、そのセンサーへの応用の可能性が検討されている。本研究では、簡便性と実用性という点からこのT-SPRに注目し、T-SPRとマイクロ流体デバイスと組み合わせることで今までになかった簡便でコンパクトなバイオセンサーを作製した。そこで、IgGとanti-IgGの抗原抗体反応を行うことでこのデバイスのバイオセンサーへの有用性を示した。
著者
関 隆志
出版者
公益社団法人 日本薬理学会
雑誌
日本薬理学雑誌 (ISSN:00155691)
巻号頁・発行日
vol.145, no.5, pp.234-236, 2015 (Released:2015-05-10)
参考文献数
25

塩酸ドネペジルをすでに内服しているアルツハイマー病(AD)患者にノビレチン高含有の陳皮(N陳皮)を投与して安全性を検証するとともに,ADの認知機能への効果を検討する.塩酸ドネペジル内服中の中程度から軽度の認知機能障害のあるAD患者を2群に分けて,介入群と対照群とした.MMSEおよびADAS-Jcogにて認知機能を評価した.観察期間は1年とし,介入群には塩酸ドネペジルおよびN陳皮の煎じ薬を毎日1年間投与した.対照群は塩酸ドネペジルのみ投与を続けた.介入群では,1年の間でMMSEおよびADAS-Jcogの有意な変化を認めなかった.一方で対照群ではMMSEおよびADAS-Jcogが有意に悪化した.ADAS-Jcogの1年間の変化量は二群間で有意な差が認められた(P=0.02).塩酸ドネペジルを内服中のADの認知機能の悪化をN陳皮の1年間の投与が食い止める可能性が示唆された.
著者
ラハマン モハマッド サイドゥル 中野 眞一 西関 隆夫
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. COMP, コンピュテーション
巻号頁・発行日
vol.98, no.380, pp.1-8, 1998-10-30

平面グラフGを整数格子上に次の(1)-(3)を満たすように描画したものをGの箱-矩形描画という.(1)各点は矩形として描画する.(この矩形を箱と呼ぶ.)(2)各辺は水平もしくは垂直線分として描画する.(3)各面の輪郭は矩形として描画する.平面グラフGの描画で, 各点を格子点として描画し, 各面の輪郭を矩形として描画したものを, Gの矩形描画という.箱-矩形描画は, 通常の矩形描画の自然な一般化である.本論文では, 平面グラフGが箱-矩形描画を持つための必要十分条件を与える.また, Gが箱-矩形描画を持つならば, その描画を求める線形時間アルゴリズムも与える.求められた描画の高さと幅の和は, m+2以下である.ここで, mはGの辺数である.
著者
ラハマン モハマド サイドゥル 西関 隆夫 ゴーシュ シュバシシュ
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. COMP, コンピュテーション
巻号頁・発行日
vol.102, no.258, pp.21-28, 2002-07-29

平面的グラフは平面上への埋め込みが固定されておらず,いろいろな埋め込みがありえる.一方,埋め込みが固定された平面的グラフは平面グラフと呼ばれる.平面グラフの矩形描画では,各点は平面上の点として描かれ,各辺は水平あるいは垂直線分として描かれ,各面は矩形として描かれる.平面的グラフの少なくとも1つの平面埋め込みが矩形描画を持つならば,その平面的グラフは矩形描画を持つという.本論文では最大次数が3の平面的グラフGが矩形描画を持つかどうかを判定し,もし持つならばGの矩形描画を求める線形時間アルゴリズムを与える.
著者
金丸 直義 西関 隆夫 浅野 哲夫
雑誌
情報処理学会研究報告アルゴリズム(AL)
巻号頁・発行日
vol.1992, no.27(1991-AL-026), pp.25-32, 1992-03-23

本報告では,与えられた凸m角形内部のすべての整数格子点を列挙するO(+m+log )時間のアルゴリズムを与える.ここでKは列挙された格子点の個数であり,nは凸m角形の大きさ,すなわちm角形を包含する軸平行な長方形の垂直,水平な辺のうち短い方の長さである.さらに,m個の制約式を持つ2変数整数計画問題を解くO( log m+log )時間のアルゴリズムを与える.ここでnは計画問題の許容解空間である凸多角形の大きさを表す.このアルゴリズムは従来知られているアルゴリズムより単純であり,時間計算量も改善している.
著者
榎本 忠儀 道関 隆国 吉見 信 井田 次郎 一法師 隆志 三木 和彦 山岡 雅直 有本 和民
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. ICD, 集積回路 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.105, no.234, pp.85-88, 2005-08-11

SOI製品が、サーバー、ゲーム機、電波時計等の分野で広がりつつある。一方、ITRSのロードマップによれば、SOIデバイスは、サブ50nm世代以降の微細化デバイスの候補であり、emerging technologyとして"nonclassical CMOS"に分類されている。本パネルでは、まず、ビジネス的観点から、「死の谷越え」のできるSOIデバイスの特徴、アプリケーション、条件を明らかにする。次に、技術的観点から、超高速指向のアプリケーションにターゲットを絞って、サブ50nm世代のLSI設計における問題点を明らかにするとともに、SOIによる対策例を示す。各種SOI技術を「バルクデバイスの置き換え」、「SOIしかできない技術」というような色分けをしながら、今後SOI技術が本当に切り札になりうるのかを議論する。
著者
関 隆 有澤 正義 二河田 雅信 寺西 貴英 古谷 正敬 持丸 文雄
出版者
社団法人日本産科婦人科学会
雑誌
日本産科婦人科學會雜誌 (ISSN:03009165)
巻号頁・発行日
vol.51, no.1, pp.23-28, 1999-01-01
参考文献数
15

羊水細胞より抽出したDNAを用いて胎児RhD血液型の診断を試みた. RhD陰性(RhD(-))妊婦12例およびRhD陽性(RhD(+))妊婦30例より超音波ガイド下に羊水5mlを採取した. また妊婦血液5mlを採取し, それぞれ核酸抽出剤SepaGeneを用いてDNA抽出を行った. PCRを行うにあたり次の四つのプライマーを作成した. RhCE遺伝子とRhD遺伝子に共通した136 base pair(bp)のPCR産物を得るためA1(5'-TGTGTTGTAACCGAGT-3'), A2(5'-ACATGCCATTGCCG-3')を合成し, またRhD遺伝子に特異的な186bpのPCR産物を得るためA3(5'-TAAGCAAAAGCATCCAA-3'), A4(5'-ATGGTGAGATTCTCCT-3')を合成した. PCRは25μlの反応系で35回のサイクルを行った. PCR産物は3%アガロースゲルで電気泳動を行い解析した. RhD(+)血液試料では136bpと186bpの複バンドが検出され, RhD(-)血液試料では136bpのみの単バンドが検出された. 羊水細胞による分析では136bpと186bpの両者が検出された症例をRhD(+)胎児, 一方136bpのみが検出された症例をRhD(-)胎児と判定した. その結果40例がRhD(+)胎児, 2例がRhD(-)胎児で判定不能な症例はなかった. またすべての症例において, 羊水細胞によるDNA判定は臍帯血による血清学的判定と完全に一致した. 以上より羊水細胞による胎児RhD血液型のDNA診断は信頼性が高く臨床応用への道が開かれた.
著者
岡野 裕之 横関 隆 並木 美太郎 高橋 延匡
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会論文誌 (ISSN:18827764)
巻号頁・発行日
vol.32, no.5, pp.673-683, 1991-05-15
被引用文献数
4

共有メモリ型マルチプロセッサを対象にしたオペレーティングシステム OS/omiaon第3版(以下OMICRONV3)を開発した.OMIRONV3は タスクフォースをマルチプロセッサ環境で有効に機能させるために タスクフォースを1つのプロセッサに束縛せず タスクから見てプロセッサをアノニマスにする設計とした.このとき 対象ハードウェアがプロセッサに関して不均質であったため ハードウェアに直接OMICRONV3を実装すると OSの構成が複雑になることが予想された.そこで ハードウェアとOSの間にハイパOS眉を導入し ハードウェアを均質化した.これによって OMICRNV3の内部でプロセッサをアノニマスに扱うことが可能となった.OMICRONV3は プロセッサをアノニマスとして実装した結果 シングルプロセッサ用のOSと比べて数か所の変更でマルチプロセッサに対応できた.したがって ハイパOSを使った実装が OSの記述性 保守性を高める上で非常に有効であることが判明した.0MICRONV3の設計は OS内の統一した責源環境 マルチタスクのデバッガ OSの変更の容易性などを考慮して行った.本論文は OMICRONV3カーネルの設計と実現 マルチプロセッサヘの実装方式趣どについて述べる.
著者
関 隆晴 釜谷 聡 森口 秀樹 生田 享介 石川 聡子 岡崎 純子
出版者
大阪教育大学
雑誌
大阪教育大学紀要. V, 教科教育 (ISSN:03893480)
巻号頁・発行日
vol.54, no.1, pp.195-202, 2005-09-30

教育大学としての社会貢献活動の一つとして,本学では2002年度より柏原市の小学校に布ける森林体験学習を支援してきた。この取組は1993年以来,柏原市と大阪府中部農と緑の総合事務所が柏原市内の小学校を対象に行なってきた森林体験学習を,小学校への総合的な学習の時間導入を契機に,大阪教育大学への協力要請に基づいて開始したものである。大阪府においては大阪府新農林水産業振興ビジョンにおける「大阪の彩を創ろう」の一環として,中部農と緑の総合事務所が柏原市で取り組む「教育連携タイプ」の地域の森づくり活動である。本学においては,新たな時代に求められる実践的な教員の資質能力を持った学生の育成を目指す活動事例ともなっている。いくつかの機関が連携して協働事業を展開する場合,各機関の目指す目標が一致するとは限らない。それぞれが異なる目標を持って関わる協働事業の実践事例として,柏原市高尾山創造の森をフィールドとした森林体験学習のこれまでの活動を整理・分析することにより,各機関がそれぞれの明確な目標を持って協働事業に取り組むことの重要性を指摘する。
著者
道関 隆国
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. ICD, 集積回路 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.111, no.188, pp.41-46, 2011-08-18

多数のセンサー群を人、物、環境中に配置し、各種の情報をセンシングするセンサーネットワークでは、各センサー群をネットワークに接続するための近距離無線端末が必要になる。これらの端末は電池交換のいらないメンテナンスフリーシステムにすることが有用となる。本論文では、微小ではあるが我々の身の回りに常に存在するアンビエント・エネエルギーを用いた自力発電型のバッテリレス・センサー端末を紹介する。先ず、バッテリレスシステムでは、発電技術に加えてシステムのパワーマネージメント技術が非常に重要となることを示す。次に、我々が最近試作した3つのバッテリレスシステムとして、照明光通信による音声受信機、LED発電を用いた自動スイッチ、および、尿発電電池を用いた尿漏れセンサーの特徴を述べる。最後に、今後のバッテリレスシステム開発においては、エネルギーの生成(発電技術)、変換(電源変換技術)、消費(極低電力LSI)を考慮したアプリケーション指向の総合的なシステム設計が重要となることを示す。