1 0 0 0 OA 芸苑講談

著者
関根黙庵 著
出版者
いろは書房
巻号頁・発行日
1914
著者
鶴 宏史 中谷 奈津子 関川 芳孝 Hirofumi TSURU Natsuko NAKATANI Yoshitaka SEKIKAWA
雑誌
教育学研究論集 (ISSN:21877432)
巻号頁・発行日
vol.11, pp.1-8, 2016-03-20

本研究の目的は,保育ソーシャルワーク(以下、保育SW)に関する研究のレビューを通して,保育所における保護者支 援の課題を明確にすることである。保育SW に関する35 本の文献を,保育SW の機能,保育所内での組織的対応の有無,保育SW の対応課題に生活課題までを含むか,保育SW の基礎となる援助理論,の4 つの枠組みで分析した。その結果,保育SW の主な機能は相談援助機能と連携機能である点,組織的対応の重要性が指摘されていたが具体性には乏しい点,子育て以外の生活課題への言及はあったが具体的内容は不明であった点,基礎となる援助理論としてジェネラリスト・アプローチとエコロジカル・アプローチの重要性が指摘された点が明らかになった。今後の保護者支援の課題として,面接技術及びアセスメント技術の習得,連携の具体的方法の明確化,保育所内の組織的対応の具体化,継続的な現任者への研修体制の確立が挙げられた。
著者
相原 隆貴 小林 慧人 髙野(竹中) 宏平 平田 晶子 尾関 雅章 松井 哲哉
出版者
日本森林学会
雑誌
日本森林学会誌 (ISSN:13498509)
巻号頁・発行日
vol.104, no.5, pp.286-294, 2022-10-01 (Released:2022-11-29)
参考文献数
85

近年,周辺の土地への竹林の拡大が日本各地で問題となっている。竹林の適切な管理計画立案のためには,その成立を規定する地形条件の解明が必要である。先行研究において,比較的限定された地域における地形条件の解明がなされてきた一方で,広域で竹林の成立可能な気候条件(潜在生育域)下を対象とし,地形条件を解明した事例はない。本研究は長野県を対象とし,竹林の位置情報を航空写真および現地踏査によって把握し,潜在生育域と竹林の成立する土地の地形条件を県全域で比較した。その結果,竹林の潜在生育域は斜面傾斜度0°付近と30°付近に二つのピークを持ち,全方位に一様に分布するのに対し,竹林(10,523カ所,総面積1,449.0 ha)は斜面傾斜度5~20°の緩傾斜地に55.7%が,南東,南,南西向き斜面に53.5%が成立していた。この竹林の地形条件の傾向は,県内5地域(北信地域,中信地域,東信地域,南信地域,木曽地域)いずれにおいても共通であった。これらの結果から長野県内の竹林は,南向きの緩斜面の条件に多く生育しているという傾向が明らかとなり,土地利用や竹林経営の観点から現在の地形条件に植栽され残存してきたと推察された。
著者
古関 啓二郎 岩佐 博人 伊藤 寿彦 柴田 忠彦 佐藤 甫夫
出版者
一般社団法人 日本てんかん学会
雑誌
てんかん研究 (ISSN:09120890)
巻号頁・発行日
vol.12, no.2, pp.107-117, 1994-06-30 (Released:2011-01-25)
参考文献数
27
被引用文献数
1 1

てんかん性笑い発作の発現機序を検討する目的で, 笑い発作のみを発作症状とする1例に, 双極子追跡法 (Dipole Tracing: DT) および123I-IMP SPECTを施行した。この症例の発作間欠期脳波は, 発作の初発から間もない時期では, 右前側頭部優位の棘徐波結合であったが, 後期においては多棘徐波結合が頻発するようになった。これらの突発波のDT分析を行った結果, 早期の棘波では右側頭葉内側部に等価電流双極子 (equivalent current dipole: ECD) が推定され, 後期の多棘波の先行棘波成分は早期の棘波と同様に右側頭葉内側部に, 後発棘波成分は前頭葉内側部にそれぞれECDが推定された。また, 同時期の123I-IMP SPECTでは, 右前側頭葉および前頭葉内側部に血流増加が認められた。これらの結果は, 笑い発作の発現には側頭葉内側部のみならず隣接の大脳辺縁系が関与していることを示唆している。
著者
日吉 正明 関谷 透 奥園 達也 野口 高昭
出版者
耳鼻咽喉科臨床学会
雑誌
耳鼻咽喉科臨床 (ISSN:00326313)
巻号頁・発行日
vol.75, no.1special, pp.260-265, 1982 (Released:2011-11-04)
参考文献数
12
被引用文献数
4 5

A 17-year-old female high school student, suffered from attacks of vertigo after influenza vaccinations, which was diagnosed as vertigo consistent with vestibular neuronitis.She was completely healthy until she noted some dizziness on arising from a chair, which subsided spontaneously one hour after resting. This was on the 20th day after the first influenza vaccination.Two days after the first dizziness attack (22nd day after the first influenza vaccination), she began to have sudden, severe rotatory vertigo, 2 hours after the second vaccination. She had accompanying nausea and vomiting persisting for about half a day. Although the vertigo subsided she has developed unsteadiness of gait.There were no signs or findings of cochlear nervous impairment. Otoneurological findings including the caloric test and galvanic body-sway test (computed galvanogram, Yamaguchi University) were consistent with that of vestibular neuronitis. Sero-immunological study revealed a low level of viral antibody titre.The pathognomosis of vestibular neuronitis is briefly discussed.
著者
田中 大貴 森 恵莉 関根 瑠美 鄭 雅誠 鴻 信義 小島 博己
出版者
耳鼻咽喉科展望会
雑誌
耳鼻咽喉科展望 (ISSN:03869687)
巻号頁・発行日
vol.64, no.3, pp.157-162, 2021-06-15 (Released:2022-06-15)
参考文献数
11

本邦では家庭用洗剤として次亜塩素酸塩がよく用いられ, 複数の会社で製品化されている。 使用の際には酸性洗浄液との併用禁忌や換気, マスクや手袋・ゴーグル等の着用の推奨などの使用上の注意が記載されている。 しかし, 防護や換気をしたのにも関わらず健康被害を呈することもあり, その一つに嗅覚障害を呈したというソーシャル・ネットワーキング・サービス (SNS) 上の書き込みが散見されるが, それを詳細に報告した論文はない。 今回, 塩素系洗浄剤の使用後に嗅覚障害を呈した2例を経験した。 次亜塩素酸や代謝産物である有機塩素化合物が嗅裂炎を起こし, 気導性嗅覚障害を呈する可能性や, 繰り返す次亜塩素酸の曝露が嗅上皮の再生能・恒常性の障害や炎症細胞浸潤による神経障害を引き起こして神経性嗅覚障害を呈する可能性がある。 塩素系洗浄剤を使用する際には, 使用上の注意を遵守すること, また嗅覚障害出現時には同洗浄剤の使用を直ちに中止し, 専門の医療機関を受診することが重要と考えた。
著者
鈴木 佳代子 関 和則 半田 康延
出版者
公益社団法人 日本生体医工学会
雑誌
生体医工学 (ISSN:1347443X)
巻号頁・発行日
vol.47, no.2, pp.172-175, 2009-04-10 (Released:2009-09-09)
参考文献数
11
被引用文献数
2

Damage of central nervous system caused by a stroke or spinal cord injury usually brings about motor paralysis and increase of muscle tone, spasticity. Excessive spasticity disturbs smooth and coordinated voluntary movement. In this study, we investigated the change of motion parameters during walking in the spastic paraplegic patients and hemiparetic stroke patients before and after application of therapeutic electrical stimulation (ES) . Five spastic paraplegics and seven spastic hemiparetics participated in this study. Eight were male and mean age was 46.3 ± 13.8 (16∼61) years. With regard to the stroke patients, all had left hemiparesis. Stimulation parameters were pulse width of 0.3 msec and frequency of 20 Hz. For the spastic paraplegic patients, stimulation was given to right and left leg alternately during 15 min with 10 s on and 5 s off interval. For the spastic hemiparetic patients, stimulation was only given to the side of paralysis with same duration and interval as the paraplegics. The data of more-spastic side of paraplegics and paralyzed side of hemiparetics were treated as one group (severe side). As for severe side, mean motion range of knee joint was significantly increased after ES (p < 0.05) . Mean motion range of hip joint showed a tendency to increase after stimulation (p < 0.1). Physiological and kinesiological mechanism on the effect of ES providing the change of some motion parameters is complicated. Usually, therapeutic ES for a muscle brings about spasticity inhibition of the antagonist muscle and facilitation of the target muscle. In the present study, ES for rectus muscle possibly suppressed the tone of hamstrings and elicited voluntary action of rectus. Hamstrings have actions as a knee flexor and a hip extensor. Consequently, the motion range of knee and hip joint may have been easily expanded during walking. The results in the present study suggest ES during 15 min can improve gait performance.
著者
橋﨑 孝賢 木下 利喜生 左近 奈々 児嶋 大介 森木 貴司 上西 啓裕 関口 岳人 西村 行秀
出版者
日本理学療法士協会(現 一般社団法人日本理学療法学会連合)
雑誌
理学療法学Supplement Vol.42 Suppl. No.2 (第50回日本理学療法学術大会 抄録集)
巻号頁・発行日
pp.1275, 2015 (Released:2015-04-30)

【目的】Ehlers-Danlos症候群(EDS)は,皮膚,関節,血管など結合組織の脆弱性を引き起こす遺伝性疾患である。今回,複数下肢関節不安定性を有するEDS症例に装具作製を行い,有効な効果を得たので,装具処方の工夫や経過をふまえて報告する。【症例提示】46歳女性。平成9年,スノーボードで転倒,右膝外傷,関節鏡検査し保存的加療を実施。43歳頃より両膝関節に強い荷重時痛が頻発した。平成24年12月,後頚部痛出現し,頚椎すべり症指摘され平成25年7月初旬に手術考慮され当院整形外科受診,EDSを疑われた。8月中旬に手術目的で当院入院。術前よりリハビリテーション紹介となり,翌日頚椎除圧固定術施行。術後歩行時に両側反張膝,右膝外反位が著明となり右膝痛強く,歩行困難となった。歩行獲得のため両側長下肢装具作製開始した。【経過と考察】活動性や美容面を考慮し装具を作製した。当初は膝装具での対応を試みたが荷重時の足関節不安定性が著明となるため長下肢装具(LLB)を選択した。軽量化と強度を考慮し剛性の高いカーボン素材とポリエチレンを使用しチタン素材の支柱と膝継手で連結した。この装具により両膝・足関節の不安定性は除去できたが,右膝外反矯正は不十分であった。さらに膝継手の内側にパッドや足部に内側ウェッジを追加することで外反は矯正され良肢位となり歩行の安定と疼痛や不安定性が除去できた。これにより自覚症状や歩容の改善が得られ独歩で自宅退院した。本症例のように膝関節の不安定性だけではなく足関節や多関節の不安定性が強い場合は,膝装具での矯正が困難な場合が多い。活動性が高い症例においてLLBは外見や重量から敬遠されがちであるが,患者の状態や要望を十分把握するのみではなく,医学的にも適切な装具を医師,義肢装具士らと協力し作製していく必要があると考えた。
著者
松下 功 元村 拓 関 英子 木村 友厚
出版者
一般社団法人 日本臨床リウマチ学会
雑誌
臨床リウマチ (ISSN:09148760)
巻号頁・発行日
vol.26, no.2, pp.88-93, 2014-06-30 (Released:2015-03-30)
参考文献数
10
被引用文献数
2

関節リウマチ(RA)患者の大関節を詳細に評価可能なARASHIスコアリングシステムを用い,TNF阻害療法を行った患者の股関節と膝関節のX線画像の変化を経時的に評価した.RA51症例の182関節を検討すると,ARASHI statusスコアが3点以上の股関節・膝関節は,TNF阻害療法を行っていたにもかかわらず,ARASHI changeスコアが2年までに2点以上進行していた.股関節・膝関節のARASHI statusスコアはその後の関節破壊の進行を予測し得るスコアであり,関節破壊進行を阻止するためにはstatusスコアが低い段階でTNF阻害療法を開始する必要があると考えられた.
著者
関東局 編
出版者
関東局
巻号頁・発行日
vol.昭和13年, 1940