著者
西川 真太郎 関村 敦 楠 弘充 佐藤 圭樹 横山 敏之
出版者
一般社団法人 日本農村医学会
雑誌
日本農村医学会雑誌 (ISSN:04682513)
巻号頁・発行日
vol.71, no.2, pp.101-107, 2022 (Released:2022-08-26)
参考文献数
14

新型コロナウイルス感染症は,その変異株により病原性に変化があるとされている。当院に入院した患者208例を対象とし,その重症度や治療方法,転帰などから,変異株の病原性の変化について検討した。入院中の最大重症度は,第4波,第5波において中等症Ⅰ,Ⅱが増加し,重症は減少する傾向にあった。傾向スコアマッチングでの比較においても,やはり中等症Ⅰ,Ⅱは有意に増加していた。
著者
西山 哲 大西 有三 大津 宏康 西村 浩史 梁川 俊晃 亀村 勝美 関 文夫 池谷 清次
出版者
公益社団法人 地盤工学会
雑誌
地盤工学研究発表会 発表講演集 第38回地盤工学研究発表会
巻号頁・発行日
pp.1631-1632, 2003-03-05 (Released:2005-06-15)

石積み擁壁の安定性を不連続変形法(DDA)を用いて解析し,安定な構造となるためのメカニズムおよび盛土荷重に対する耐力や地震時での挙動を考察するためのデータを提供する.本研究は,特に空積み工法によって築かれた石積み擁壁を対象にし,従来の解析手法による安定性解析の困難さを示すと共に,当困難を克服するために開発された不連続変形法を紹介し,さらに当擁壁の各種地盤条件下ので安定性や地震時の挙動に関する解析結果を報告する.これにより,景観と環境に配慮し,人と地球の共生を図るための構造物としての石積み擁壁について考察する.
著者
小林 雅弘 関東火山灰グループ
出版者
地学団体研究会
雑誌
地球科学 (ISSN:03666611)
巻号頁・発行日
vol.57, no.3, pp.155-160, 2003-06-25 (Released:2017-07-14)
被引用文献数
1

The research result by the Geological Research Group of Central Kanto Plain is already reported about the core samples collected from boreholes at Kasukabe, Itakura, Ora, and Yoshimi. The cordierite bering tephras were newly found from those core samples. Moreover, the same tephra was found out also from outcrop of Isumi-cho, Chiba Prefecture. As for cordierite bering tephras, the Joetsu Ash etc. are known until now. And the Joetsu Ash is 1.3Ma or 1.1Ma in age. In this study, newly found codierite bering tephras are described with grain-size composition, mineral assemblage, refractive index of volcanic glass and chemical composition of cordierites. These features show that newly found codierite bering tephras probably can be identified with the Joetsu Ash. This fact agrees with the consideration of the Geological Research Group of Central Kanto Plain (1994) that there is the underground structure of the form of the stairs which has the deepest portion in the Kasukabe area. Moreover, since codierite bering tephra was found directly under O-18 volcanic ashes layer in Boso Peninsula, the upper part of D layer of drilling cores is identified with the part of the Otadai Formation.
著者
中村 守厳 松尾 勝久 喜久田 翔伍 篠﨑 勝美 轟 圭太 関 直子 楠川 仁悟
出版者
一般社団法人 日本口腔腫瘍学会
雑誌
日本口腔腫瘍学会誌 (ISSN:09155988)
巻号頁・発行日
vol.33, no.4, pp.187-193, 2021 (Released:2021-12-22)
参考文献数
26

肺の癌性リンパ管症は,リンパ管に癌細胞が浸潤して多発性の塞栓をきたした状態で,臨床的に極めて予後不良である。肺の癌性リンパ管症の原発巣は乳癌・胃癌・肺癌が多い。口腔扁平上皮癌の遠隔転移や生命予後には,頸部リンパ節転移の転移個数,節外浸潤,Level Ⅳ・Ⅴへの転移が関与すると報告されている。今回われわれは,舌癌の多発性頸部リンパ節転移治療後に肺の癌性リンパ管症を発症した1例を経験したので,その概要を報告する。症例は72歳,男性。舌扁平上皮癌(T2N0M0)に対して舌部分切除術が施行された後,4か月で多発性の頸部リンパ節転移が発症した。舌扁平上皮癌(rT0N3bM0)の診断にて,全身麻酔下に根治的全頸部郭清術を施行した。病理組織検査では,郭清組織内に47個の転移リンパ節を認め,術後補助療法として同時化学放射線療法を施行した。治療終了後6日目,喀痰増加や呼吸苦の症状を訴えられ,胸部CTにて両側肺野に小葉間隔壁肥厚,胸水と縦隔リンパ節の腫大を認めた。胸水穿刺細胞診と胸部CTの結果より,肺の癌性リンパ管症と診断した。呼吸器症状が生じてから16日後に,呼吸不全の進行にて永眠された。肺の癌性リンパ管症は,リンパ管に癌細胞が浸潤して多発性の塞栓をきたした状態で,臨床的に極めて予後不良である。肺の癌性リンパ管症の原発巣は乳癌・胃癌・肺癌が多い。口腔扁平上皮癌の遠隔転移や生命予後には,頸部リンパ節転移の転移個数,節外浸潤,Level Ⅳ・Ⅴへの転移が関与すると報告されている。今回われわれは,舌癌の多発性頸部リンパ節転移治療後に肺の癌性リンパ管症を発症した1例を経験したので,その概要を報告する。症例は72歳,男性。舌扁平上皮癌(T2N0M0)に対して舌部分切除術が施行された後,4か月で多発性の頸部リンパ節転移が発症した。舌扁平上皮癌(rT0N3bM0)の診断にて,全身麻酔下に根治的全頸部郭清術を施行した。病理組織検査では,郭清組織内に47個の転移リンパ節を認め,術後補助療法として同時化学放射線療法を施行した。治療終了後6日目,喀痰増加や呼吸苦の症状を訴えられ,胸部CTにて両側肺野に小葉間隔壁肥厚,胸水と縦隔リンパ節の腫大を認めた。胸水穿刺細胞診と胸部CTの結果より,肺の癌性リンパ管症と診断した。呼吸器症状が生じてから16日後に,呼吸不全の進行にて永眠された。
著者
加藤 宏 益子 邦洋 関 裕 朽方 規喜 安藤 高夫
出版者
日本救急医学会関東地方会
雑誌
日本救急医学会関東地方会雑誌 (ISSN:0287301X)
巻号頁・発行日
vol.41, no.4, pp.380-382, 2020-12-28 (Released:2020-12-28)
参考文献数
4

超高齢化社会が到来し, 在宅医療と救急医療の連携推進が求められている。二次救急病院である当院は, 2014年12月から病院救急車を活用した患者搬送システムを運用している。出動件数は年々増え続けて, 2019年12月までに出動総件数1,874件 (在宅療養患者救急搬送523件) に達しており, 47%が慢性期病院への搬送であった。病院救急車は, 在宅医療従事者をサポートしながら高齢者を地域全体で支えるセーフティネットの役割を果たし, 急性期病院や消防救急車の負担軽減にも貢献する。加えて, 当院では, 院内多職種が協働して訪問診療にも取り組んでいる。2018年度の訪問診療件数は8,688件に達し, 525件の緊急往診に対応した。24時間救急対応可能な病院が在宅医療の一部を担うことは在宅療養支援の強化につながり, 在宅医療との相互理解や連携を深める点でも有意義である。
著者
千葉 慎一 関屋 曻 宮川 哲夫
出版者
昭和大学学士会
雑誌
昭和学士会雑誌 (ISSN:2187719X)
巻号頁・発行日
vol.79, no.1, pp.58-67, 2019 (Released:2019-08-10)
参考文献数
26

脊柱の運動は上肢挙上運動に直接的に影響し,また,肩甲上腕関節と肩甲胸郭関節の協調運動に間接的に影響すると考えられ,その運動機能の低下は肩関節障害を招く原因となりうる.したがって,脊柱の運動機能の改善を図ることが,肩関節疾患患者に対する治療手段の一つとなることが予想される.本研究の目的は,①上肢挙上運動時の胸椎,腰椎,骨盤運動の関与をキネマティクス的に明らかとすること,②各セグメント間の協調関係を明らかにすることである.対象は肩関節および体幹に外傷や疾患の既往のない健常者(男性9名,年齢:22歳〜37歳,平均 28.4±5.8歳)である.被験者に自然な椅座位で肩関節の両側同時屈曲および同時外転を最終可動域まで挙上させ,VICON社製三次元動作解析装置(VICON MXシステム)を用いて肩関節屈曲および外転運動時の胸椎伸展角度,腰椎伸展角度および骨盤前傾角度を計測した.統計学的処理は,肩関節屈曲角度と外転角度を要因として,胸椎伸展角度,腰椎伸展角度,骨盤前傾角度に関する一要因反復測定分散分析を行った.また,ピアソンの相関係数を用いて各セグメント間の相関分析を行った.分散分析の結果,胸椎は肩関節屈曲運動に伴い2次関数的に伸展し,最終的に約7°伸展し,胸椎伸展角度に上肢屈曲角度の主効果が認められた.腰椎は屈曲75°までに約3°伸展したが,屈曲80°から140°までの間には約2°屈曲し,上方凸の2次関数的変化を示し,腰椎角度に屈曲角度の主効果が認められた.骨盤は運動前半にはほとんど動かず,後半にわずかに前傾し,骨盤前傾角度に肩関節屈曲角度の主効果が認められた.肩関節外転運動では,胸椎は運動開始直後から直線的に約10°伸展し,胸椎伸展角度に肩関節外転角度の主効果が認められた.腰椎と骨盤には肩外転角度との関係は認められなかった.相関分析の結果,肩関節屈曲運動において,肩関節屈曲動作中に腰椎が屈曲するときに骨盤は前傾する傾向(r=−0.380)を,胸椎が伸展するときに腰椎は屈曲する傾向(r=−0.618)を,胸椎が伸展するときに骨盤は前傾する傾向(r=0.688)を示した.肩関節外転運動において,腰椎は屈曲するときに骨盤が前傾する傾向(r=−0.463),胸椎が伸展するときに腰椎は屈曲する傾向(r=−0.306),胸椎が伸展するときに骨盤が前傾する傾向(r=0.218)が認められた.上肢挙上動作には胸椎,腰椎,および骨盤の運動がそれぞれ関連しあいながら関与することが確認された.特に胸椎の伸展運動は上肢挙上運動に直接的に寄与するとともに,肩甲骨の運動に必要な運動面を形成することに寄与するが,腰椎および骨盤の運動は,上肢挙上に伴う上半身重心位置の変化に対応するための代償的運動であることが示唆された.
著者
石橋 陽子 松薗 絵美 合田 智宏 横山 文明 菅井 望 関 英幸 三浦 淳彦 藤田 淳 鈴木 潤一 鈴木 昭 深澤 雄一郎
出版者
一般財団法人 日本消化器病学会
雑誌
日本消化器病学会雑誌 (ISSN:04466586)
巻号頁・発行日
vol.108, no.5, pp.759-768, 2011 (Released:2011-05-11)
参考文献数
24
被引用文献数
2

急性壊死性食道炎の4例を経験した.4例とも初発症状は吐血で,上部消化管内視鏡検査では特徴的な黒色食道を呈した.発症時の基礎疾患は,3例がケトアシドーシス,2例が糖尿病であった.3例は保存的に軽快し,死亡例を1例認めたが死因は急性壊死性食道炎によるものではなく,基礎疾患である敗血症が予後を規定した.急性壊死性食道炎はまれな疾患ではあるが,緊急内視鏡における鑑別診断として念頭に置くべきであると考える.
著者
塚田 武志 末永 幸平 海野 広志 関山 太朗
出版者
千葉大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2022-04-01

本研究では,近年著しい発展を遂げている機械学習技術を数理論理学的な問題に応用して,高効率な演繹的推論エンジンを構成することを目指す.機械学習技術は画像認識やゲームAIを含む様々な分野で著しい成功を遂げているが,証明などの演繹的推論が関わる分野には未だに古典的な演繹的推論技術が機械学習技術に優位である問題が多い.これまでの研究では解きたい問題を直接解く機械学習モデルを作る End-to-End の方法が主流であったが,本研究では解きたい問題ではなく機械学習に適した問題を学習させて,学習結果を演繹的推論エンジンで活用する.
著者
小林 直樹 佐藤 亮介 五十嵐 淳 塚田 武志 吉仲 亮 海野 広志 関山 太朗 佐藤 一誠
出版者
東京大学
雑誌
基盤研究(S)
巻号頁・発行日
2020-08-31

プログラム検証とは、プログラムが正しく振る舞うかどうかを実行前に網羅的に検証する技術であり、ソフトウェアの信頼性向上のために欠かせないものである。本研究課題では、近年の機械学習技術の台頭とそれに伴うコンピュータによって制御されたシステムの社会への普及を踏まえ、(1)代表者らがこれまで研究を進めてきた高階モデル検査などの自動プログラム検証技術や理論をさらに発展させるとともに、(2)プログラム検証技術のさらなる飛躍のために機械学習技術を活用し、さらに(3)機械学習技術の台頭に伴うソフトウェアの質と量の変化に対応するための、新たなプログラム検証技術の確立を目指す。
著者
地野 充時 関矢 信康 大野 賢二 平崎 能郎 林 克美 笠原 裕司 喜多 敏明 並木 隆雄 寺澤 捷年
出版者
一般社団法人 日本東洋医学会
雑誌
日本東洋医学雑誌 (ISSN:02874857)
巻号頁・発行日
vol.59, no.5, pp.727-731, 2008 (Released:2009-04-30)
参考文献数
10

慢性骨髄性白血病の治療においては,BCR/ABLチロシンキナーゼ阻害剤であるメシル酸イマチニブが第一選択薬として用いられている。同剤の副作用として,血液毒性,肝障害,浮腫・体液貯留,消化器症状,皮膚症状などが知られている。今回,副作用の一つである下痢に対し,半夏瀉心湯が有効であった症例を経験した。症例は61歳女性。2004年4月,慢性骨髄性白血病と診断。メシル酸イマチニブによる治療により同年10月には寛解し,その後,メシル酸イマチニブ400mgを服用していた。治療開始後,1日4-5回の下痢が続いているため,2005年6月当科初診。半夏瀉心湯服用により4週間後には,1日2回の軟便となり,8週間後には普通便となった。メシル酸イマチニブは,慢性骨髄性白血病寛解維持のために継続的に服用することが望ましいとされている薬剤である。漢方薬を併用することで治療が継続可能となったことは,東西医学の融合という観点からも意義深いと考えられる。
著者
関口 達也 林 直樹 杉野 弘明 寺田 悠希
出版者
農村計画学会
雑誌
農村計画学会誌 (ISSN:09129731)
巻号頁・発行日
vol.36, no.3, pp.465-474, 2017-12-30 (Released:2018-12-30)
参考文献数
15
被引用文献数
1

This study aims to analyze the conceptual and spatial recognition to “Jimoto” of people by using an online survey data. The result showed that both recognitions of “Jimoto” were classified into several groups and each group had own feature. The result also showed these “Jimoto” consciousness were formed through the life events and daily lives of people. We also analyzed the relationship of these recognitions and undesired change to their “Jimoto”. The results indicated that people didn’t desire specific change if the connections between them and their “Jimoto” were formed by concrete objects or intimate people. These “Jimoto” consciousness sometimes comes from outside of each region and spreads over administrative boundaries. This suggests the necessity of the systems that enable people to participate regional development projects from the outside or cooperation of several local governments.
著者
五関 俊太郎 後藤 勝洋 松浦 執
出版者
日本STEM教育学会
雑誌
STEM教育研究 : 論文誌 (ISSN:24346438)
巻号頁・発行日
vol.4, pp.21-30, 2022-05-16 (Released:2022-06-17)

現代社会ではイノベーターの視点が求められており,学校教育においてもその人材の育成が注目される。イノベーションを創出する人材の育成にはデザイン思考とイノベイティブ・マインドセットの涵養が重要とされる。本研究では,第6学年理科「電気の活用」の展開として,センサーを用いたプログラミングを含む回路づくりを行い,デザイン思考の「Double Diamond」モデルをベースとしたものづくり活動を実践した。児童の討論記録と作品の分析から,Double Diamondモデルをベースとした指導計画の下で,多様なアイデアの創出が見られた。また,イノベイティブ・マインドセットに関する質問紙調査から,「理科の学習への意欲」「課題解決への粘り強さ」「コミュニケーションへの姿勢」「変革志向」「社会への参画」の5因子が抽出された。さらにこれらの因子が,本ものづくり実践の実施前後で顕著に向上することが見られた。
著者
村澤 智啓 小林 吉之 小関 道彦
出版者
バイオメカニズム学会
雑誌
バイオメカニズム学会誌 (ISSN:02850885)
巻号頁・発行日
vol.46, no.3, pp.176-184, 2022 (Released:2023-03-03)
参考文献数
29

ランニング中の大きな leg stiffnessは優れた長距離走パフォーマンスに関連づけられるが,大きな leg stiffnessに関連づけられる運動学的特徴は十分明らかにされていない.そこで本研究では, 14名の優れた長距離ランナーを含む 28名の実験参加者の,ランニングにおける運動学的変数に対し主成分分析を行い,優れた長距離ランナーの運動学的特徴を記述する主成分と leg stiffnessの間の関係を調べた.その結果,第 1主成分のみが優れた長距離ランナー群で有意に大きく( p ‹ 0.01),かつ leg stiffnessと有意に相関する( r = 0.77, p ‹ 0.01)ことが明らかになった.この主成分は,立脚期における,小さな骨盤下降変位や小さい膝関節の屈曲運動範囲など,大きな leg stiffnessに関係する HRの運動学的特徴を記述していた.
著者
井関 大介
出版者
東京大学文学部宗教学研究室
雑誌
東京大学宗教学年報 (ISSN:02896400)
巻号頁・発行日
no.28, pp.89-107, 2010

論文/ArticlesMasuho Zanko was a "vulgar" Shintoist active mainly in the first half of the eighteenth century. As he argued that the Japanese must respect Shinto first and foremost of all religions, many contemporary writers naturally criticized him. Through analyzing his works carefully, it is clear that he propagated Shinto not because he thought it is the only true religion but because he thought it the most useful for administration of the nation and for the relief of the people - especially "the foolish people," in his words. Contrary to his apparent absolutism, his ideas of religions (which his critics rejected as being exclusively Shinto)—based on a sort of relativism or pragmatism—indirectly seems to share common ground with his critics. In this paper, through analyzing the rhetoric found in the criticisms of Zanko, I try to examine the extent of his discourse objecting to other religions and consider them something controllable and useful in this period.
著者
関 守信
出版者
日本神経治療学会
雑誌
神経治療学 (ISSN:09168443)
巻号頁・発行日
vol.39, no.4, pp.582-585, 2022 (Released:2022-12-27)
参考文献数
14

To date, no anti–Parkinsonian drug has been proven to have disease–modifying effects, but Japanese guideline suggests that treatment should be initiated as early as possible after diagnosis unless there is a specific reason not to. Treatment should be initiated with L–dopa, dopamine agonists, or MAO–B inhibitors. The choice of initial treatment should be based on efficacy, short–term side effects, and avoidance of future motor complications. Currently, many types of dopamine agonists and MAO–B inhibitors are available, and it is possible that the choice of treatment may take into account their effects on non–motor symptoms. The author believes that the algorithm for early–stage Parkinson disease in the guideline is only an indication of what should be the mainstay of early treatment, and that combination treatment that utilizes the characteristics of each drug is important rather than relying on one drug.