著者
阿部 拓也 栗林 健一 露木 寿 小笠原 勝
出版者
日本雑草学会
雑誌
雑草研究 (ISSN:0372798X)
巻号頁・発行日
vol.57, no.4, pp.159-163, 2012 (Released:2014-01-08)
参考文献数
8
被引用文献数
2
著者
桟敷 孝浩 玉置 泰司 高橋 義文 阿部 信一郎 井口 恵一朗
出版者
日本陸水学会
雑誌
陸水学雑誌 (ISSN:00215104)
巻号頁・発行日
vol.73, no.2, pp.73-80, 2012 (Released:2013-08-21)
参考文献数
21
被引用文献数
3 2

内水面漁業協同組合によるアユ(Plecoglossus altivelis altivelis)の増殖は,内水面漁業や遊漁に果たす役割だけでなく,アユが付着藻類を摂餌することで景観を保全する機能を有している。本研究の課題は,アユ増殖への取り組みから発現する,川の景観保全効果に対する経済的価値を計測するとともに,景観保全効果の経済的価値に影響を与える要因を明らかにすることである。本研究では,アンケート調査で得られた北海道と沖縄県を除く全国838サンプルを用いて,二段階二肢選択形式の仮想市場評価法による分析をおこなった。分析の結果,アユ増殖による川の景観保全効果に対する経済的価値は,1世帯当たり平均WTP(支払意志額)で4,216円と評価された。景観保全効果の経済的価値に影響を与える要因は,“川のそばで散歩やジョギングなどをしたことのある回答者”,“川で水泳や水遊びをしたことのある回答者”,“沢登りをしたことのある回答者”,“居住地から1 km以内に川がある回答者”,“より高い年間世帯所得の回答者”,“アンケートでより低い提示額の方が支払いやすい回答者”であることが解明された。
著者
李 雨桐 中野 拓治 中村 真也 山岡 賢 阿部 真己
出版者
公益社団法人 農業農村工学会
雑誌
農業農村工学会論文集 (ISSN:18822789)
巻号頁・発行日
vol.87, no.1, pp.I_61-I_71, 2019

<p>連続流入間欠ばっ気活性汚泥方式の農業集落排水施設のBOD除去性能確保に関して, ばっ気槽1室のばっ気終了時のORP管理範囲100~125mVを明らかにするとともに, ばっ気装置散気方式, ばっ気強度, ばっ気時間等によるDO挙動特性とBOD除去性能確保に必要なばっ気終了時のDO濃度を把握した.総括酸素移動容量係数(<i>K<sub>L</sub>a</i>)にはばっ気槽の活性汚泥粘度が関与しており, ばっ気強度, 水温, MLSSを説明変数とする重回帰式から推定できることが確認された.BOD除去速度恒数はばっ気強度, ばっ気時間, 及び槽内水温を説明変数とする重回帰式から推定できることが示唆された.ばっ気強度(0.03 m<sup>3</sup>∙m<sup>-3</sup>∙mim<sup>-1</sup>)とばっ気時間(30min)を組合わせたばっ気槽の運転操作を通じて, 少ないばっ気空気量で高いBOD除去性能を得るなど農業集落排水施設の運転管理効率化が図られることが示された.</p>
著者
阿部 公博 藤田 秀徳 武村 浩志
出版者
公益社団法人 日本コンクリート工学会
雑誌
コンクリート工学 (ISSN:03871061)
巻号頁・発行日
vol.50, no.2, pp.194-199, 2012 (Released:2013-02-01)

熊川橋は,常磐自動車道の延伸工事のうち,福島県双葉郡大熊町に位置する熊川を横過する PC 3 径間連続波形鋼板ウェブ箱桁橋である。本橋梁の品質および耐久性をより向上させるため,設計段階から温度応力解析によるひび割れ対策や FEM 解析による上げ越し計算などの種々の検討を行うとともに,施工においてもひび割れ対策や PC 鋼材の防錆対策など,様々な点に対して配慮した。本稿はこれらの内容に対して報告するものである。
著者
堀部 秀二 有吉 護 阿部 隆伸 平岡 弘二 史野 根生
出版者
West-Japanese Society of Orthopedics & Traumatology
雑誌
整形外科と災害外科 (ISSN:00371033)
巻号頁・発行日
vol.40, no.1, pp.1-3, 1991-11-25 (Released:2010-02-25)
参考文献数
4

Healing process of torn human anterior cruciate ligament (ACL) was studied histologically. Torn anterior cruciate ligaments were obtained from 21 patients at primary ACL reconstruction and stained with hematoxylin and eosin. Patients age was from 16 to 40 years. The interval between initial injury and operation ranged from 2 to 30 days. At 2 days after ACL injury, fibroblasts were not seen in the torn ligament and lymphocytes appeared in the injured ligament. Although vascular endothelial capillary buds and fibroblasts appeared around the torn ligament at 11 days, few fibroblasts were seen in it. At 30 days, torn ligament shrank macroscopically and resembled scar tissue with irregular alignment of fibroblast and collagen fiber. In conclusion, torn ligament is not healed probably due to few fibroblasts proliferation.
著者
Ohta Asuka Yamamoto Yuuki Kamihata Hidenobu Lee Young Hoon Ichikawa Fusao Ohta Kazuchika Abe Yuriko Hoshino Naomi Kojima Masaaki Hayami Shinya オオタ アスカ ヤマモト ユウキ カミハタ ヒデノブ イチカワ フサオ オオタ カズチカ アベ ユリコ ホシノ ナオミ コジマ マサアキ ハヤミ シンヤ 太田 明日香 山本 裕貴 上畠 秀允 市川 聡夫 太田 和親 阿部 百合子 星野 直美 小島 正明 速水 真也
出版者
Elsevier
雑誌
Inorganic Chemistry Communications (ISSN:13877003)
巻号頁・発行日
vol.16, pp.89-91, 2012-02
被引用文献数
12

The chiral and racemic oxovanadium(IV)salmmencomplexes, [VO(X)-(C16-salmmen)] (X =R(1),S(2), and rac(3); C16-salmmen = N,N'-monomethylenebis(5-hexadecyloxysalicylideneimine))containing 5-substituted alkoxy chains on aromaticrings were synthesized, and their mesomorphicbehaviorsand ferroelectric properties were alsoinvestigated. All complexes exhibited bothsmectic Aand chiral smectic C mesophasesabove 360 K, andtheyshowed ferroelectric properties in the chiral smectic Cmesophase.
著者
阿部 恒介 董 建 早川 吉彦
出版者
日本医用画像工学会
雑誌
Medical Imaging Technology (ISSN:0288450X)
巻号頁・発行日
vol.30, no.2, pp.65-72, 2012 (Released:2012-04-13)
参考文献数
12

テクノストレス眼症いわゆるVDT症候群を引き起こす要因として,作業中における瞬き回数の減少がある.そこで,VDT作業中において,30fpsのwebカメラで撮った画像から,顔検出・認識と追跡,眼の位置検出,瞬きの検出および瞬き波形の描画を行うシステムを開発した.顔検出・認識にはOpen CVライブラリを利用し,追跡には眉間パターンでテンプレートマッチングを行い,トラッキングした顔画像から眼の位置は2値化差分画像で得た.瞬きの検出には,フレーム間差分,眼の開閉度の検出,虹彩の検出の3通りで行った.これらの方法で,瞬きの瞬間,連続する瞬き,眼を瞑っている状態を画像の変化から測定した波形として得た.各方法でこれらの観測が一致するロバストな瞬き計測システムを作ることができた.
著者
阿部 岳 稲村 伸二 赤須 通範
出版者
公益社団法人 日本薬理学会
雑誌
日本薬理学雑誌 (ISSN:00155691)
巻号頁・発行日
vol.98, no.5, pp.327-336, 1991 (Released:2007-02-13)
参考文献数
36
被引用文献数
4 7

ニホンマムシ毒のマウスに対する致死作用およびラットの循環器系への障害を抑制するCepharanthinの作用が検討された.マウス腹腔内投与によるニホンマムシ毒の致死量(LD50値)は1.22±0.40mg/kgであった.Cepharanthinはマムシ毒投与後に毒の作用を僅かに活性化したが,毒量に応じた適正な投与時間を選べば致死量の4~5倍以上の毒に対しても有効に作用した.マムシ毒とCepharanthinの間に用量致死相関がみられた.一方,マムシ毒はラットの腹腔内投与によって末梢血管の出血を伴う不可逆的な血圧降下を示し,さらに心拍数も抑制した.また心電図上に心室収縮の延長,相対不応期の延長そして拡張期の短縮を惹起し,変力性的にも変時性的にも心機能の抑制を示した.また,Cepharanthinは不応期の短縮と拡張期の延長作用を示し,心機能を元進した.そして,マムシ毒の障害作用に対して末梢血管の出血回復による血圧の上昇,心拍数の抑制の解除,PおよびR波振幅の部分的回復および延長した相対不応期の短縮など心機能を改善した.これらの循環器系に対する作用は致死作用を抑制していると考えられた.
著者
進藤 順治 阿部 隆士 山口 隆幸 小林 寛
出版者
Japanese Society of Zoo and Wildlife Medicine
雑誌
日本野生動物医学会誌 (ISSN:13426133)
巻号頁・発行日
vol.5, no.1, pp.105-109, 2000 (Released:2018-11-03)
参考文献数
19

フンボトルペンギンの精子形態と大きさに関する報告はない。今回, フンボルトペンギンの精子形態を走査電子顕微鏡(SEM)で観察し, また各部位の長さを測定した。精子は, 紐状で頭部は細長くやや湾曲していた。全長ならびに各部位の長さを測定した結果, 全長は73.8±3.6μmであった。頭部は11.4±0.9μmで, 先体は1.1±0.2μm, 核は10.3±0.8μmであった。尾部は62.6±3.8μmで, 中片部は2.8±0.2μmであった。フンボルトペンギンの精子形態は典型的なnon-passerine birdsのグループに属し, また全長は他種よりもやや小型であった。
著者
阿部 芳平
出版者
The Iron and Steel Institute of Japan
雑誌
鉄と鋼 (ISSN:00211575)
巻号頁・発行日
vol.76, no.12, pp.2059-2064, 1990-12-01 (Released:2009-06-30)

The report discusses the recent development of spring steel in Japan during last 40 years. There has been a great increase in this steel production with the increase of production of automobiles. The technical trends of spring steel and springs are discussed in connection with hardenability, fatigue, high-stressed design and productivity. Especially, ways of improvement of performance of springs for suspention of automobiles were studied in respect to chemical composition, heat-treatment and manufacturing process.
著者
阿部 浩和
出版者
日本図学会
雑誌
図学研究 (ISSN:03875512)
巻号頁・発行日
vol.41, no.Supplement1, pp.179-184, 2007 (Released:2010-08-25)
参考文献数
7

近年, 建築系の設計教育において学生の提出図面に見られる図的表現法の混乱や設計製図技量の不足などが指摘されており, 自分でイメージした建築形態が模型では表現できても, それを設計図面に表現することができない学生も見受けられ, このことは建築の外部形態と内部空間との関係や, 3次元形態と2次元表現との対応関係が十分涵養されていない可能性があることも考えられる.このような現象は以前からも同様であるのか, それとも初学年の図学・製図教育のCAD/CG化に起因するものか, はたまた初等, 中等教育における図形関連教科の削減が原因なのかは不明である.ただ少なくとも近年のCAD/CGを含む情報化技術の普及とともに, 正確に図を作図し表現することの意味が希薄になってきている可能性があり, 学生の素養に変化がでてきている可能性がある.このような観点から本稿では, 建築系学生の大学1年次から3年次までの図的表現を含む演習科目を比較分析するとともに, CAD/CG教育の影響と学生の製図技量の現状について考察する.
著者
阿部 英彦
出版者
環境技術学会
雑誌
環境技術 (ISSN:03889459)
巻号頁・発行日
vol.10, no.8, pp.665-671, 1981-08-30 (Released:2010-03-18)
参考文献数
2