著者
入井 俊昭 岩楯 公晴 青木 清
出版者
日本心身健康科学会
雑誌
心身健康科学 (ISSN:18826881)
巻号頁・発行日
vol.9, no.2, pp.96-102, 2013-09-01 (Released:2013-09-13)
参考文献数
12
被引用文献数
3

孤独死の問題が取り上げられる時,社会との繋がりが希薄になっていることが原因であるという見方がされる.また,心身健康の側面から見たとき,精神疾患者は,周囲の理解を得ることが難しく,同様に社会との繋がりが希薄になってくる.本研究では,独居死と精神疾患の関連を明らかにするために,過去3年間に実施された法医剖検例から性別,年齢,死因,既往歴等を抽出し,調査した.剖検例1702件のうち,独居死は472件であった.このうち,精神疾患者群は,123件見られ,その年齢構成は,高齢者よりも,若年層に多いことが示された.死因について,特徴的な傾向として,男女とも精神疾患者群では,中毒及び自殺の割合が高く,特に,65歳未満の女性の精神疾患者群では,この傾向が顕著であった.この中には,薬物の多量摂取が疑われる事例があり,精神疾患者特有の現象と考えられ,精神面でのサポートの必要性を示している.
著者
渡辺 努 青木 浩介 阿部 修人 中嶋 智之 阿部 修人 塩路 悦郎 中嶋 智之 廣瀬 康生 戸村 肇
出版者
東京大学
雑誌
基盤研究(S)
巻号頁・発行日
2012-05-31

わが国では過去20年にわたって物価下落が進行している。毎年の物価下落率は1%程度と小さく,ゆっくりとしたデフレだが,極めて長い期間続いているというのがその特徴である。この長期デフレの原因は,原価が変化しても価格を据え置くという企業行動にある。先進各国の企業は価格を毎年1-2%引き上げるのがデフォルトなのに対して,日本企業は90年代末以降,価格据え置きがデフォルトになっている。価格や賃金の引き上げに関する社会規範が変化したためと考えられる。一方,家計サイドでは,生まれてこの方デフレしか経験したことのない若年層を中心に,今後もデフレが継続するという予想が根強く,これがデフレ脱却を難しくしている。
著者
内藤 堅志 恩田 哲也 岡本 武志 山本 正彦 越野 忠則 青木 玲
出版者
日本スキー学会
雑誌
スキー研究 (ISSN:1349449X)
巻号頁・発行日
vol.19, no.1, pp.17-23, 2023 (Released:2023-04-18)
参考文献数
29

Standard advice for beginner and intermediate snowboarders is to place your weight on the front foot when following the fall line or traversing the slope. This stance is considered best for beginner or intermediate snowboarders who are learning how to shift their center of gravity to the front of the board to turn the nose toward the fall line[ called‘nosedrop’in Japanese] or to rotate the board when traversing the slope. The purpose of this study is to determine whether this is also the best stance for advanced snowboarders. Our research suggests that when snowboarders make a carving turn, excessive pressure on the forefoot may make it difficult to perform an ideal turn as the tip of the board may cut into the snow surface more than necessary and create more resistance than necessary. In this study, we measured the pressure distribution and center of pressure( COP) applied to the soles of both feet when the vertical movement was performed while standing straight or leaning forward with respect to the slope. The results showed that the pressure distribution of the forefoot decreased when all subjects moved vertically. In addition, when all subjects moved vertically, the COP moved nearer the center of the stance. The results suggest that it is possible to perform carving turns with less deceleration by standing up vertically, and as a result preventing the tip of the board from digging into the snow surface more than necessary and consequently receiving more resistance from the snow surface than necessary.
著者
禹 炫在 青木 秀樹 片岡 英樹 山下 潤一郎 吉武 孝敏 神津 玲
出版者
一般社団法人 日本呼吸ケア・リハビリテーション学会
雑誌
日本呼吸ケア・リハビリテーション学会誌 (ISSN:18817319)
巻号頁・発行日
vol.31, no.3, pp.345-351, 2023-08-31 (Released:2023-08-31)
参考文献数
31

目的:高齢市中肺炎患者における身体活動量と入院関連能力低下(hospitalization-associated disability: HAD)の発生との関係,および身体活動量のカットオフ値を検討することである.方法:市中肺炎の診断にて,入院後48時間以内に呼吸リハビリテーションが開始された高齢患者を対象に,入院後の7日間に身体活動量を計測,1日当たりの身体活動量とHAD発生との関連とカットオフ値を調査した.退院時のBarthel Index合計点数が入院前より5点以上低下した場合をHADと定義した.結果:対象者95例(82[71-91]歳)のうち,33例(35%)にHADが発生した.単変量分析の結果,HAD発生には低活動と連続臥床時間の延長が説明因子であった.受信者操作特性分析の結果,1日当たりのカットオフ値は歩行時間12分,歩数1,112歩であった.結論:高齢市中肺炎患者はHAD発生率が高く,その発生に影響する身体活動量のカットオフ値は臨床現場での目標設定の指標となる可能性が示唆された.
著者
青木 清
出版者
上智大学
雑誌
特定研究
巻号頁・発行日
1987

魚類の中枢神経系は, 他の脊椎動物と比較して単純で神経生理学的な面からの解析に適していると考えられるところから, 日本産ウグイとメダカを用いて視覚性眼振運動(Optokinetic nystagmus:OKN)を制御する中枢神経機構について, 電気生理学的, 行動生理学的に解析した.1.自発性眼球運動と, 白黒の縦縞模様のスクリーンの回転によって誘発される2種類のOKNにおける, ウグイの動眼神経核内での単一ニューロン活動を記録して, その活動様式を調べた. 白黒の縦縞のスクリーンを, 時計方向に回転させた時反応した41個のニューロンは, 水平面上の眼球運動をおこすとともに, 3つの活動様式を示した. その三つの様式は, (1)魚の鼻側方向の急速眼球運動時に高頻度発射するタイプ, (2)(1)とは反応タイブが似てはいるが, 急速眼球運動時に限って特異的に高頻度を示すバーストタイプ, (3)通常は眼球の位置に関係のないある一定の頻度で発射していて, 急速眼球運動の間だけ活動が休止するボーズタイプである. これら(1)(2)(3)のニューロンでは, サッケード(自発性眼球運動, における急速運動)と視運動性眼振の急速相との間には, ニューロン活動に違いが見られなかった.2.OKNに直接関与する運動系の神経系を明らかにする為に, ウグイの脳の視床-前視蓋領域に局所的電気刺激を与えて, 視覚からの入力のある時と同じOKNを発現させ, その機能的役割について調べた. 両側の視床-前視蓋領域のうち右側領域を電気刺激すると常に引き起される眼振は時計回転方向のものであり, 左側領域では反時計回転方向となった. 視床-前視蓋領域の部位では, 終脳核群と互いに連絡があり対象同定に関与している.3.野生型ヒメダカの孵化直後から成魚までの視運動反応の発達を調べ, 発達に変化のみられる日令に従って中枢神経系の発達を電気生理学的に解析して制御機能を明らかにした.
著者
峰 良成 青木 淳 末澤 孝徳 櫻井 淳
出版者
特定非営利活動法人 日本血管外科学会
雑誌
日本血管外科学会雑誌 (ISSN:09186778)
巻号頁・発行日
vol.20, no.5, pp.767-771, 2011-08-25 (Released:2011-08-27)
参考文献数
12

陰茎癌は高率に鼠径部リンパ節転移をきたし,しばしば大腿動脈から出血をきたす.症例は73歳,男性.陰茎癌にて陰茎部分切除術,右鼠径部腫瘤切除術,両側鼠径部リンパ節郭清術後,二期的に骨盤リンパ節郭清術を施行されていた.今回右鼠径部リンパ節転移腫瘍が右大腿動脈外膜に浸潤し,腫瘍が自潰し,皮膚と瘻孔を形成し,大腿動脈破綻の危険が高いと判断された.本症例は複数回手術のため直達的な手術は困難と判断,血管内治療を施行した.対側大腿動脈アプローチで,右大腿深動脈をコイル塞栓後,同側大腿部の浅大腿動脈から,中枢側のみPalmazステントで固定したGore-tex graftを内挿し,中枢側は外腸骨動脈にステントで固定,末梢側は浅大腿動脈に縫合固定した.術後3カ月で癌死するまで,大腿動脈からの出血はなかった.
著者
中村 充 水上 優子 青木 法明 梅本 貴之 日渡 美世 池田 達哉 荒木 悦子 船生 岳人 加藤 満 城田 雅毅
出版者
日本作物学会
雑誌
日本作物学会紀事 (ISSN:00111848)
巻号頁・発行日
vol.83, no.2, pp.126-135, 2014 (Released:2014-04-21)
参考文献数
28
被引用文献数
1 1

米の澱粉組成タイプとその製粉特性および吸水特性との関係を解明するために,澱粉組成が異なる 「日本晴」 の準同質遺伝子系統を含む水稲27品種・系統の澱粉組成と製粉特性の米粉粒径,澱粉損傷度,米粉および精米の吸水性を調査し,さらに胚乳細胞組織の形態との関係を検討した.その結果,澱粉組成はDNAマーカー分析も併用して,アミロペクチン超長鎖比率による3タイプ(K,H,Y)と短鎖比率による2タイプ(S,L)の組合せから,KS,KL,HS,HL,YS,YL の6グループに大別された.米粉粒径中央値はアミロペクチン超長鎖比率の低いKタイプが,同比率の高いYタイプより有意に大きく,同比率が米粉粒径に関連していた.澱粉損傷度はYL<(HL,YS)<(KS,HS)のタイプ間で有意差が認められ,アミロペクチン短鎖比率が低くアミロペクチン超長鎖比率が高いと,澱粉損傷度が低くなることが明らかとなった.米粉の飽和吸水率は澱粉損傷度と正の相関があるだけではなく,アミロース含有率と負の相関のあることが精米の吸水性から確認された.澱粉組成の異なる「日本晴」の準同質遺伝子系統(KL,HS,HLタイプ)の玄米白色度を調査し,胚乳細胞組織の形態を走査型電子顕微鏡で観察したところ,KLおよびHLタイプの玄米白色度が高く,アミロプラストや澱粉粒の形態がタイプ間で異なっていた.このため,澱粉組成タイプによって澱粉の蓄積様式が異なり,それが製粉特性に影響している可能性が示唆された.
著者
青木 義郎 佐藤 誠晃 市川 靖洋 阪井 健 田中 博
出版者
公益社団法人 自動車技術会
雑誌
自動車技術会論文集 (ISSN:02878321)
巻号頁・発行日
vol.47, no.5, pp.1141-1146, 2016 (Released:2018-01-29)
参考文献数
4

ヘッドランプへの泥や雪などの汚れは,ドライバーの前方視認性を低下させるとともに,対向車にグレアを増加させる危険性がある.この研究では,ヘッドランプが汚れた場合,対向車へのグレアや歩行者視認性にどのように影響するかを調べるとともに,その改善方法であるヘッドランプクリーナーの効果について検証を行った.
著者
岩崎 暁生 青木 元彦 妹尾 吉晃
出版者
北日本病害虫研究会
雑誌
北日本病害虫研究会報 (ISSN:0368623X)
巻号頁・発行日
vol.2011, no.62, pp.194-198, 2011-12-27 (Released:2017-12-20)
参考文献数
10

In the summer and autumn of 2010, a mass outbreak of the beet webworm Spoladea recurvalis in sugar beet occurred throughout the entire sugar beet cultivation area of Hokkaido, the northern island of Japan. Serious damage was incurred in mid-August in the southern area, in mid to late August in the central area and the Tokachi district of the eastern area, and after mid-September in the Okhotsk district of the eastern area. Through field research in the central area, the migration period of adult moths was estimated to be mid-July. The early and/or mass migration of moths in addition to the higher summer temperature suitable for the development of the pest from their immature stages might accelerate the unusual mass occurrence of the pest throughout the year. Several insecticides mainly belonging to organophosphates and synthetic pyrethroids were found to be less effective on middle-to-late instar larvae in both insect dipping and diet dipping experiments. Insect growth regulators, on the other hand, were found to be effective for the control of larvae of the pest on sugar beet fields even under such mass occurrence.
著者
肖 鋒 青木 尊之
出版者
公益社団法人 応用物理学会
雑誌
応用物理 (ISSN:03698009)
巻号頁・発行日
vol.86, no.10, pp.904-909, 2017-10-10 (Released:2019-09-26)
参考文献数
9

流体シミュレーションとは,コンピュータにより流体現象を記述する数学モデル(流体方程式)の近似的な数値解を求めることです.本稿では代表的な数値解法である有限体積法を紹介し,いくつかの計算例とともに現状と今後の展開を解説します.
著者
青木博史編
出版者
くろしお出版
巻号頁・発行日
2011
著者
青木 仕
出版者
特定非営利活動法人 日本医学図書館協会
雑誌
医学図書館 (ISSN:04452429)
巻号頁・発行日
vol.49, no.1, pp.50-58, 2002-03-20 (Released:2011-09-21)
参考文献数
18

Background: Evidence-based medicine (EBM) is currently dominating the medical field as a keyword that reflects modern medicine, even in Japan. There are four steps to the practice of evidence-based medicine: 1. formulating a clinical question, 2. collecting evidence, 3. appraising the evidence, 4. applying it to the patient. Practice guidelines are the final products in this stepwise process of EBM.Purpose: Practice guidelines are useful for achieving standardization and efficiency in the quality of medicine, and they are important for implementation of EBM. In this paper, the author (s) retrieved practice guideline articles, quantitatively assessed the number of articles, and analyzed their content.Methods: The MEDLINE database was searched for articles indexed under “Practice Guideline” according to “Publication Type”, and the articles retrieved were counted and analyzed with Excel software.Results: A total of 4, 887 practice guidelines were retrieved, 108 of which were published in 1991, versus 436 in 1992, indicating a 4 fold increase in just this one year. The most frequent major descriptors used to index the practice guidelines were “HIV infections” (124 articles), “breast neoplasms” (99), “mass screening” (95), “asthma” (92), and “hypertension” (86).Conclusion: The word “EBM” was first used by GH Guyatt in 1991, and the Cochrane collaboration was started in 1992. The number of practice guidelines has steadily increased since the introduction of EBM. The development of practice guidelines for diseases was found to have surged even in Japan, with many practice guidelines being available for diseases.
著者
禹 炫在 青木 秀樹 片岡 英樹 山下 潤一郎 吉武 孝敏 神津 玲
出版者
一般社団法人 日本呼吸ケア・リハビリテーション学会
雑誌
日本呼吸ケア・リハビリテーション学会誌 (ISSN:18817319)
巻号頁・発行日
pp.21-53, (Released:2023-01-06)

目的:高齢市中肺炎患者における身体活動量と入院関連能力低下(Hospital-acquired disability:HAD)の発生との関係,および身体活動量のカットオフ値を検討することである.方法:市中肺炎の診断にて,入院後48時間以内に呼吸リハビリテーションが開始された高齢患者を対象に,入院後の7日間に身体活動量を計測,1日当たりの身体活動量とHAD発生との関連とカットオフ値を調査した.退院時のBarthel Index合計点数が入院前より5点以上低下した場合をHADと定義した.結果:対象者95例(82 [71 - 91]歳)のうち,33例(35%)にHADが発生した.単変量分析の結果,HAD発生には低活動と連続臥床時間の延長が説明因子であった.受信者操作特性分析の結果,1日当たりのカットオフ値は歩行時間12分,歩数1112歩であった.結論:高齢市中肺炎患者はHAD発生率が高く,その発生に影響する身体活動量のカットオフ値は臨床現場での目標設定の指標となる可能性が示唆された.
著者
青木 和人
出版者
一般社団法人 地理情報システム学会
雑誌
GIS-理論と応用 (ISSN:13405381)
巻号頁・発行日
vol.28, no.2, pp.121-126, 2020-12-31 (Released:2022-12-31)
参考文献数
16
被引用文献数
1 1

In this paper, through my experience of supporting the use of GLAM data in digital archives, I discussed the necessity and the methods of preserving and utilizing GLAM data by integrating geospatial information and GLAM data from the standpoint of geospatial information. In the future, GLAM data, including Japan Search, will require the development and refinement of location information metadata by GLAM institutions, the field of geographic information science, and citizen participation, such as the transfer of geocoding methods from addresses and the development of a WebGIS mechanism that allows location information metadata assignment. On the side of geographic information science, it is necessary to organize and provide bone digital geospatial information in terms of digital archiving.
著者
大久保 智司 青木 裕一
出版者
日本土壌微生物学会
雑誌
土と微生物 (ISSN:09122184)
巻号頁・発行日
vol.77, no.1, pp.34-39, 2023-04-30 (Released:2023-04-30)

本論文では2021 年11 月より開始した市民参加型の研究プロジェクト「地球冷却微生物を探せ」(https://dsoil.jp/soil-ina-bottle/)を紹介する。近年,研究者と市民が協調して科学研究に取り組む「市民科学」が,立場や背景知識の垣根を超えて社会を共創するための取り組みとして着目され,国内でも急速に普及し始めている。主要な温室効果ガスの1 つである一酸化二窒素(N2O)は農地土壌から多く発生するが,本プロジェクトではそれを削減するため高いN2O 消去能力をもった微生物(= 地球冷却微生物)を見つけ出すことを目的とした。具体的には参加者の身近にある土壌と空気を使って実験をしてもらい,試料を研究機関に集約してN2O 濃度や土壌微生物叢を分析する。得られたデータを手がかりに土壌の中から地球冷却微生物を見つけ出し,N2O 削減のための微生物資材開発を目指す。これまでに日本全国から多数の試料が集まり,それらの土のN2O の放出・吸収速度を測定・比較した。また,土の中に存在する微生物の種類や多様性につ いても明らかになってきたのでデータの解析を進めている。
著者
青木 巌
出版者
日本西洋古典学会
雑誌
西洋古典学研究 (ISSN:04479114)
巻号頁・発行日
vol.10, pp.31-38, 1962

It lias been said that Aristotle, being intent on establishing his own system, was often inaccurate or negligent in his description of the presocratic philosophers He is said to have written about them only for the purpose of either illustrating how they are wrong as compared with his own views, or showing their ideas as confirmations of his own, which are always true He is, after all, not motivated by any historical sense, and turns out to be incorrect and at times unjust in his historical treatment As against him, it is said, Theophrastus, thought not prompted by any different motive, is more impartial and correct concerning the early Greek philosophy There is a third opinion that Theophrastus is in all essentials only repeating interpretations he found in Aristotle and they have, therefore, the same deficiencies, in fine, he too is a biased witness and even less trustworthy than Aristotle In view of these three interpretations, the present writer scrutinizes the problem deliberately confining himself to a single item το απειρον of Anaximander He knows that such a limited method of treatment is inadequate, and may even be dangerous, but he is also convinced that even though he restricts hisv problem to such a small aspect, he can come to a conclusion which has some value In sum there can be no choice between Aristotle and Theophrastus in regard to the presocratic causes in general Sometimes incorrect and inattentive as he is, the former is quite reliable as a historian, and the latter surely follows his master's interpretations faithfully without being blind to the blunders and omissions on his part Any issue has to be solved through consulting both of them together with other sources, and, carefully adopting or rejecting them