著者
青木 伸一 水野 亮 岡本 光雄
出版者
公益社団法人 土木学会
雑誌
海岸工学論文集 (ISSN:09167897)
巻号頁・発行日
vol.49, pp.1036-1040, 2002-10-10 (Released:2010-03-17)
参考文献数
4
被引用文献数
3 5

夏期に底層で貧酸素化が著しく進行する猪鼻湖において, 長期間の継続的な観測に加えて, 自動昇降装置を用いて水温, 塩分, DOの鉛直分布の連続観測を行った. 期間中台風の来襲があり, 強風による密度成層の破壊と淡水流入による成層の再形成が交互に生じ, これに伴って底層の貧酸素水塊にも解消・再形成の過程が観測された. 本論文では, この変化過程を示し湖水の貧酸素水塊の消長と密度構造の変化の関係について論じている. 急激な鉛直混合と底層での速い酸素消費により貧酸素水塊がダイナミックに変動していることが示されている.
著者
大村 一之 須賀 達夫 長田 知美 今 瑞季 鈴木 結香理 吉野 宗明 中村 美樹 根松 香織 原 史郎 青木 康弘
出版者
一般社団法人 日本呼吸ケア・リハビリテーション学会
雑誌
日本呼吸ケア・リハビリテーション学会誌 (ISSN:18817319)
巻号頁・発行日
vol.28, no.3, pp.417-423, 2020-04-15 (Released:2020-04-15)
参考文献数
19
被引用文献数
1

【背景と目的】閉塞性睡眠時無呼吸症のCPAP治療において,当院の検査技師は導入1週間後に電話連絡を行うなどしてアドヒアランス向上に努めてきた.CPAP継続群と脱落群の電話介入時に得られた訴えと,脱落群の脱落理由を比較検討したので報告する.【方法】対象はCPAP加療中の232例.導入1週間後の訴えを調査し,1年継続群と脱落群の中止理由,性別,年齢,BMI,ESS,AHI,各種睡眠変数,SpO2,3%ODI,周期性四肢運動障害指数(PLMI),体位およびREM依存性の有無,CPAP圧等を比較した.【結果】治療早期に多い訴えはマスクと鼻口症状で,治療中止は半年までに多く,脱落群の中止理由は入眠障害や鼻症状,違和感が多かった.また脱落群では有意にBMIとAHI,3%ODIが低く,平均SpO2,PLMIが高かった.【考察】治療後半年間は,入眠障害や鼻症状,違和感などに注意し,導入早期の訴えが中止理由に繋がる可能性も考慮して,電話などで早期に問題を抱える患者に介入していく必要がある.
著者
菅原 和孝 松田 素二 水谷 雅彦 木村 大治 舟橋 美保 内堀 基光 青木 恵里子 河合 香吏 大村 敬一 藤田 隆則 定延 利之 高木 光太郎 鈴木 貴之
出版者
京都大学
雑誌
基盤研究(A)
巻号頁・発行日
2008

「身体化された心」を軸に、フィールドワークと理論的探究とを統合することによって、社会の構造と実践の様態を解明することを目的とした。フィールドワークでは「心/身体」「文化/自然」といった二元論を克服する記述と分析を徹底し、理論探究では表象主義を乗り超える新しいパラダイムを樹立した。「身体化」に着目することによって、認知と言語活動を新しい視角から照射し、民族誌的な文脈に埋めこまれた行為と実践の様態を明らかにした。
著者
横溝 将晴 宮元 克弥 青木 岳史
出版者
一般社団法人 日本機械学会
雑誌
ロボティクス・メカトロニクス講演会講演概要集 2019 (ISSN:24243124)
巻号頁・発行日
pp.1A1-S08, 2019 (Released:2019-12-25)

In agriculture work, weeding work in paddy field has been physical burden and taken a lot of working time. As a solution of this problem, stopping the growth of weed by stirring the soil is affective. An example is "Duck farming" that ducks stir the mad by swimming in paddy fields. In this paper, we propose new robot that imitate snakes to stir the soil. A body segment of this robot is composed of three bending modules and two wire driving mechanisms, we approximate the serpenoid curve by curves without using straight lines.
著者
青木 治夫
出版者
Japan Society of Civil Engineers
雑誌
土木史研究 (ISSN:09167293)
巻号頁・発行日
vol.11, pp.95-100, 1991-06-05 (Released:2010-06-15)
参考文献数
22

辰巳用水は、1632 (寛永9) 年、当時の先端技術であった隧道に横穴を用いて掘り、かつ末端で木管による逆サイフォン工法を用いた遺存状態のよい用水である。1981年、総合学術調査が行われた際、隧道区間の実測が行われ、区間別の建設年代が明らかにされ、鉱山との関係が論じられた。その実測図によると、相互横穴間にある隧道は、主として三線からなり、それを結んだ線形が特長のある折線形状を示していた。近世初期わが国では、方向は磁石で求めていたから、寛永期隧道で隧道方向設定の基凖とした横穴の中心線実測方向角によって、用いられた磁石の伝来系統と方位数を調べてみた。それには地磁気偏角値が必要であり、実測値ではないが、考古地磁気学による寛永期の金沢における偏角、東偏8.3°を用いて試算してみたところ、中国系の48方位刻み磁石を用いていたことが分かった。近世中期になって、鉱山技術が記述され始めたが、その史料によると、鉱山では中国系磁石を使用していたことが明らかで、両者の技術の類似性が確かめられた。隧道中心線の折線の集合は、48方位の7.5度刻みの磁石で方向設定したため生じたものであろうが、隧道設定に関する文献にも論究を加え、かつ試算法の応用について述べる。
著者
青木 祥宏 黒岩 良祐 藤井 英俊 村山 元 泰山 正則
出版者
一般社団法人 日本鉄鋼協会
雑誌
鉄と鋼 (ISSN:00211575)
巻号頁・発行日
vol.103, no.7, pp.422-428, 2017 (Released:2017-06-30)
参考文献数
32
被引用文献数
17 11

Linear Friction Welding (LFW) is a solid-state joining process, in which a joint is obtained through the relative motion of two components under a high contact load. The most important factor of this conventional method is to obtain a fresh surface at the interface by expelling the weld interface as flash. In this study, medium carbon steel was welded by LFW at a low frequency, low amplitude and high applied pressure. As a result of the temperature measurements and microstructure observations, the maximum temperature of the weld plane was confirmed to be below the A1 transformation temperature, and martensitic transformation was prohibited at the weld interface. The key concept of this method are applying a large strain deformation to the interfaces to recrystallize at a lower temperature which is different from the conventional LFW.
著者
青木 亮
出版者
日本乳酸菌学会
雑誌
日本乳酸菌学会誌 (ISSN:1343327X)
巻号頁・発行日
vol.29, no.1, pp.26-32, 2018-03-10 (Released:2019-04-20)
参考文献数
18

生活習慣・食習慣の変化による肥満・メタボリックシンドローム(MS)の増加が世界的な問題となっている。近年の研究により、腸内細菌叢が宿主のエネルギー代謝に密接に関わっていることが明らかとなってきた。このことから、プロバイオティクスやプレバイオティクス・糞便移植など、腸内細菌叢の修飾をターゲットした MS 抑制戦略が注目されている。本稿では、腸内細菌叢による宿主の代謝調節について概説するとともに、プロバイオティクスである Bifidobacterium animalis subsp. lactis GLC2505 の腸管内動態と抗 MS 作用メカニズムの関連性について紹介する。
著者
青木 伊知郎 貴島 勝郎 古川 芳孝 名切 恭昭
出版者
公益社団法人 日本船舶海洋工学会
雑誌
日本船舶海洋工学会論文集 (ISSN:18803717)
巻号頁・発行日
vol.3, pp.157-165, 2006 (Released:2006-12-26)
参考文献数
9
被引用文献数
5 4

Since International Maritime Organization (IMO) has adopted "The Standards of Ship Maneuverability" as IMO Resolution MSC.137(76), the ship maneuverability is evaluated under this standard. Therefore, we have to know the accurate ship maneuvering characteristics at the design stage, especially the initial design stage. On the prediction method of ship maneuverability, there are many papers for estimating method of the maneuverability of a ship based on the model test, but there are few papers for predicting the maneuverability of a full-scale ship practically. The authors have already proposed the simple, accurate and practical prediction method for the ship maneuverability of model ship. So, we need to develop the practical prediction method for ship maneuverability of a full-scale ship in the deep water. In this paper, we propose the approximate formula of the interaction coefficient, γ and ωR0, obtained by comparing the predicted maneuvering motion with the measured results of the sea trial for twelve full-scale ships. We confirm the effectiveness of the practical prediction method using the approximate formula of the interaction coefficient for ship maneuverability of a full-scale ship. Though this approach must be validated in many kinds of ship as the next step, it will be expected that this method is very useful for predicting ship maneuvering characteristics at design stage on conventional ship.
著者
長崎 好輝 林 昌希 金子 直史 青木 義満
出版者
公益社団法人 精密工学会
雑誌
精密工学会誌 (ISSN:09120289)
巻号頁・発行日
vol.88, no.3, pp.263-268, 2022-03-05 (Released:2022-03-05)
参考文献数
10

In this paper, we propose a new method for audio-visual event localization 1) to find the corresponding segment between audio and visual event. While previous methods use Long Short-Term Memory (LSTM) networks to extract temporal features, recurrent neural networks like LSTM are not able to precisely learn long-term features. Thus, we propose a Temporal Cross-Modal Attention (TCMA) module, which extract temporal features more precisely from the two modalities. Inspired by the success of attention modules in capturing long-term features, we introduce TCMA, which incorporates self-attention. Finally, we were able to localize audio-visual event precisely and achieved a higher accuracy than the previous works.
著者
鴨田 博伸 大畠 好博 青木 一男 仁科 哲夫
出版者
Japan Oil Chemists' Society
雑誌
油化学 (ISSN:18842003)
巻号頁・発行日
vol.18, no.11, pp.804-808, 1969-11-20 (Released:2010-05-07)
参考文献数
25
被引用文献数
1 1

The structure of commercial transparent and translucent soaps have been investigated by means of X-ray diffraction, with the following results. 1) The structure of commercial transparent soap is not completely amorphous, but is believed to consist essentially of rather finer crystalline structure than ordinary opaque soaps.
著者
植田 康次 青木 明 岡本 誉士典 神野 透人
出版者
日本毒性学会
雑誌
日本毒性学会学術年会 第44回日本毒性学会学術年会
巻号頁・発行日
pp.P-145, 2017 (Released:2018-03-29)

必須微量元素であるとともに毒性元素でもあるセレン(Se)の細胞毒性の一旦は活性酸素種(ROS)によるもので、こうした酸化ストレスに対し細胞は生体防御因子グルタチオン(GSH)の増産で応じる。一方、GSHによるSeの代謝過程で生成するセレンジグルタチオン(GSSeSG)には細胞障害性が知られており、GSHの代謝動態がSe毒性に及ぼす影響は単純ではない。われわれは、過剰なSeに対する生体防御反応として誘導されるGSH代謝動態の亢進がSeの細胞障害性を増強してしまう可能性を検証した。 亜セレン酸(H2SeO3)がMCF-7細胞の生育を阻害しない濃度(5 µM)において、GSSeSGはROSに起因する8-オキソデオキシグアノシンを増加させ、アポトーシスを誘導した。同濃度域ではH2SeO3はほとんど細胞内に取り込まれないにもかかわらず、GSSeSGはSeを蓄積させることがICP-MSを用いた元素分析により明らかになった。GSSeSGの取り込み経路としてシスチン輸送体であるxCTの関与を想定しxCT阻害剤スルファサラジンを前処理したところ、GSSeSGによる細胞内Se増加量が50%程度減少した。xCTに対するsiRNAを用いた発現抑制によってもGSSeSGによるSe取り込みは40%程度にまで低下した。GSHからシスチンへの分解反応を開始するγ-グルタミン酸転移酵素(γGT)の特異的阻害剤によりSe取り込みが減少した。 Seの毒性から生体を防御するために発動されたGSHの代謝動態亢進が、GSH合成の律速段階であるシステインの取り込み増加にともない、よりいっそうのSeを細胞内に蓄積させるという望ましくないフィードバックループを形成してしまう可能性が示された。GSHはSe以外にも様々な金属と相互作用することが知られており、今回明らかになった機序が各種金属の毒性増強にも加担していることが示唆される。
著者
佐々木 諭実彦 青木 佐知子 青木 孝太 阿知波 宏一 山 剛基 久保田 稔 石川 大介 水谷 哲也 國井 伸 渡辺 一正 奥村 明彦
出版者
一般財団法人 日本消化器病学会
雑誌
日本消化器病学会雑誌 (ISSN:04466586)
巻号頁・発行日
vol.106, no.4, pp.569-575, 2009 (Released:2009-04-06)
参考文献数
12
被引用文献数
1

症例は35歳の女性.大腸憩室炎に対してセフェム系抗菌薬であるセフトリアキソンを投与した後に胆砂が出現し急性膵炎を発症した.約1週間の絶食期間があったこと,セフトリアキソンが長期に投与されたことなどの要因が重なって胆砂が形成されたと考えられた.セフトリアキソン投与が胆泥や胆石の形成を促進する因子であることを十分認識し,腹部症状が出現した際には速やかに精査を行い適切な治療を開始する必要があると考えられる.
著者
佐々木 祐二 青木 光広
出版者
理学療法科学学会
雑誌
理学療法科学 (ISSN:13411667)
巻号頁・発行日
vol.37, no.2, pp.215-221, 2022 (Released:2022-04-20)
参考文献数
43

〔目的〕腰痛予防を目的とした腹横筋や腰部多裂筋などのローカル筋群に対するトレーニングを効果的に実施するための基礎研究として,どのような運動課題が筋の活動性に有効なのかを筋電図学的に検証すること.〔対象と方法〕健常成人男性20名を対象とした. Abdominal hollowing(AH)やAbdominal bracing(AB),加えて,それらと他の運動課題を併用した場合の8運動条件を設定し,右側の腹横筋,腰部多裂筋の筋活動量をワイヤ筋電図にて記録し,比較・検討した.〔結果〕腹横筋はAB+呼気時,腰部多裂筋はAB時に最も大きな活動がみられた.〔結語〕腰痛予防を目的としたトレーニングには画一的な方法はなく,機能不全の生じている筋に対する適切なトレーニングが必要であることが示唆された.
著者
青木 一治 平野 孝行 太田 智子
出版者
一般社団法人日本理学療法学会連合
雑誌
理学療法学 (ISSN:02893770)
巻号頁・発行日
vol.16, no.1, pp.33-37, 1989-01-10 (Released:2018-10-25)

健常者132名(男子72名,女子60名)により,等速性筋力計(Cybex II)を用いて,体幹筋筋力(腹筋,背筋筋力)の男女の年代別正常値の決定を試みた。各年代は男女とも20代,30代,40代に分けて行った。また,身長,体重,lever armの長さが筋力に与える影響についても検討した。その結果,男女とも腹筋筋力は背筋筋力よりも弱かった。また,腹筋,背筋筋力ともに女子は男子よりも弱かった。これらはいずれの年代でも同様であった。背筋筋力に対する腹筋筋力の割合は,男子では平均43.6%で,20代が大きく,30代,40代はほぼ同値であった。女子では平均31.6%で,各年代ともほぼ同じであった。身長と筋力は有意な相関はなく,体重は背筋筋力において,男女ともに,体重が増すに従い筋力も増加した。lever armの長さと筋力においては,男女とも,腹筋,背筋筋力でarmの長さが長くなると筋力も強くなるという相関があった。
著者
青木 卓也 妹尾 武治 中村 信次 藤井 芳孝 石井 達郎 脇山 真治
出版者
特定非営利活動法人 日本バーチャルリアリティ学会
雑誌
日本バーチャルリアリティ学会論文誌 (ISSN:1344011X)
巻号頁・発行日
vol.25, no.3, pp.255-265, 2020-09-30 (Released:2020-09-30)
参考文献数
46

Visually induced illusory self-motion perception is named “Vection”. In this article, we investigated the history of vection. There have been a lot of contents and technology using and relating to vection, e.g. analogue contents, movies, animations, 3D computer graphics (3D CGs), Games, and VR contents. We introduced these things in chronological order. The readers will be able to understand the history of vection very briefly.
著者
青木(岡部) まき
出版者
独立行政法人 日本貿易振興機構アジア経済研究所
雑誌
アジア経済 (ISSN:00022942)
巻号頁・発行日
vol.64, no.2, pp.23-43, 2023-06-15 (Released:2023-06-29)
参考文献数
89

本稿は,安全保障をめぐり柔軟に協力相手を組み替える「竹の外交」として描かれてきた戦後タイ外交像に対する疑問から,主な先行研究の検討を通じて戦後タイ外交研究の論点を整理し,課題を提示する。タイの対外関係研究,経済史,現代政治研究といった研究群における外交分析の検討を通じ,先行研究が多元的な対外関係に関心をおくなかで,外交については外務省や国軍を中心とする安全保障外交に偏重して研究が蓄積してきたこと,対外経済政策については経済政策の延長として扱われ,経済を通じた国家間の関係調整という側面については十分議論されてこなかったことを指摘した。そして今後の研究上の課題として,イシューの多様性(安保と経済),主体の多様性(外務省・国軍外交の再検討)をふまえ,「竹の外交」に代わる新たな仮説として,多様な外交主体による「多元的外交」の可能性を示して論を結ぶ。
著者
真部 真里子 高山 悠 竹内 実子 小川 有紀 笹原 由雅 青木 仁史
出版者
一般社団法人 日本家政学会
雑誌
一般社団法人日本家政学会研究発表要旨集 70回大会
巻号頁・発行日
pp.157, 2018 (Released:2018-07-28)

目的 和食以外にも広く減塩食のおいしさを向上させることを目指し、チキン・ブイヨン(CB)の減塩効果について検討した結果、CBに塩味増強効果を認めたが、その効果が、どの食材中の成分に由来するかは未だ明らかではない。そこで、本研究室では、CBの基本食材から鶏・鶏がらとスパイス以外の特定の食材を除いたブイヨン(ニンジン抜き、セロリ抜き、ユリ科の食材抜き)を調整し、その塩味増強効果を検討した。その結果、いずれのブイヨンにも塩味増強効果が認められたが、ユリ科の食材に塩味増強効果が、セロリに塩味緩和効果があることが示唆された。そこで、本研究では、鶏・鶏がらに1種類の野菜(セロリ、タマネギ、リーキまたはニンニク)を加えたブイヨンを4種類調製し、鶏・鶏がらのみのブイヨンとCBを加えた6種類のブイヨンについて、その塩味増強効果を検討した。方法 各ブイヨンのうま味強度を0.15%、塩分濃度を0.62%~1.00%の5段階に調製した試料を、0.80%NaCl溶液とそれぞれ組にして60℃で提供し、被験者に、各組より塩味が強いものを回答してもらった。結果 プロビット解析の結果、鶏・鶏がらのみのブイヨンに塩味増強効果があることが示され、セロリに塩味緩和効果があることが確認された。また、鶏・鶏がらにニンニクを加えたブイヨンに対する評価は、被験者によるばらつきが大きく、ニンニクの効果については、今後の検討課題である。