著者
青木 貴則
出版者
一般社団法人 映像情報メディア学会
雑誌
映像情報メディア学会誌 (ISSN:13426907)
巻号頁・発行日
vol.75, no.1, pp.98-105, 2021

<p>ライブステージで使われるLEDスクリーンの映像には,曲の展開に合わせてプリレンダリングされた動画をメディアサーバから送出するのが一般的である.安定的に映像を送出できる反面,出演者であるパフォーマーの動きなどライブ感を生かした映像演出を行うことができない.そこで,センサを使って出演者の動きを検出し,動きに反応したグラフィックスを生成するシステムを構築して生放送で運用することを目指した.LiDARと呼ばれる距離測センサとTouchDesigner上で開発した位置解析法を使って動きを検出し,リアルタイムグラフィックスエンジンである,Unity, Notchを組み合わせたジェネラティブなグラフィックス表現をフロアLED上で表現した.イメージベースドなキャリブレーション方法を採用することで,センサのズレや転倒が発生した場合にも迅速に復旧できるロバスト性を備えたシステムを構築した.</p>
著者
竹下 輝和 青木 正夫
出版者
一般社団法人 日本建築学会
雑誌
日本建築学会計画系論文報告集 (ISSN:09108017)
巻号頁・発行日
vol.358, pp.44-53, 1985-12-30 (Released:2017-12-25)

In Japanese nursery school, there is no standard of group formation of one-year-old children's class which can be seen in many foreign countries. In the existing circumstances, many classes respectively have large group formation, that is, each class consists of children whose range of growth is wide. In this study, in relation to the group formation of classes which is most important when a nursery room is planned, they is divided into the three conditions, that is, the group formation of the minimum age of 1 year and 6 months - the maximum age of 2 years and 7 months, that of the min. 1 year and 2 months - the max. 2 years, and that of the min. 1 year and 1 month-the max. 2 years and 7 months, and in each condition the experimental care is taken. After this, the influence on the one-year-old children and the nurse staffs is investigated and the suitable group formation is considered. As the result, this point is confirmed. In group formation of one-year-old children, conversions of nursery activities and nurse staffs' fatigue are relatively lightened in the nursery room planned so that each class may consist of children whose range of growth is narrow.
著者
青木 洋介
出版者
一般社団法人 日本内科学会
雑誌
日本内科学会雑誌 (ISSN:00215384)
巻号頁・発行日
vol.108, no.9, pp.1842-1846, 2019-09-10 (Released:2020-09-10)
参考文献数
9
著者
古志 めぐみ 青木 紀久代
出版者
お茶の水女子大学心理臨床相談センター
雑誌
お茶の水女子大学心理臨床相談センター紀要
巻号頁・発行日
no.19, pp.13-23, 2018-03-01

1990 年代よりひきこもりが日本の若者の問題として取り上げられてきた。これまで,精神科医などの専門家の見解からひきこもり状態にある本人が捉えられてきたが,昨今,本人を対象とした調査研究がなされ始めている。本研究では,ひきこもり本人がどのように自分を捉えているかを明らかにすることを目的に,本人を対象とした調査研究を整理した。その結果,以下の二点が示された。第一に,自己否定感の高さはひきこもりの親和性が高い者の心理的特徴とも共通するが,他者とのコミュニケーション場面への困難感は本人の方がより抱いていることである。第二に,ひきこもり状態から抜け出すプロセスには,本人がひきこもり状態にあることを受け止め,意味を見出していく経過をたどるということである。一方で,ひきこもりへの社会や文化の影響が指摘されているにも関わらず,本人たちがどのように社会や他者を認知しているか,主観的体験にどう表れているか捉えられておらず,今後の課題として見出された。
著者
山田 岳史 菅 隼人 松本 智司 小泉 岐博 進士 誠一 松田 明久 山岸 杏彌 横山 康行 高橋 吾郎 岩井 琢磨 青木 悠人 町田 幹 内田 英二
出版者
日本腹部救急医学会
雑誌
日本腹部救急医学会雑誌 (ISSN:13402242)
巻号頁・発行日
vol.35, no.4, pp.403-407, 2015-05-31 (Released:2015-09-08)
参考文献数
11

【背景】絞扼性イレウスの本態は消化管の虚血であるため,診断には造影CTが重要であるが,どのような所見が有用であるか明らかではない。【方法】術前に造影CTが施行された壊死性絞扼性イレウス15例と非壊死性絞扼性イレウス25例を対象に造影CT所見を検討した。【結果】70%以上の頻度で認められたものは腸間膜血管の拡張(70.0%),腸管壁の肥厚(72.5%),腸間膜浮腫(80.0%)であった。腹水,腸管壁の造影欠損,Kerckringの不明瞭化,腸間膜混濁は壊死群で有意に高率に認めた。【考察】絞扼性イレウスを造影CTで早期に診断するには,壊死性絞扼性イレウスで多く認められる,腹水や造影欠損よりも腸間膜血管の拡張,腸管壁の肥厚,腸間膜浮腫等の変化を見逃さないことが重要である。
著者
青木 秀男 大倉 祐二 山口 恵子 結城 翼 渡辺 拓也
出版者
特定非営利活動法人社会理論・動態研究所
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2021-04-01

山谷・釜ヶ崎の日雇労働者・雑業就業者・福祉受給者・路上生活者の労働・居住・生活が、ネオリベ経済による労働市場の変容、ジェントリフィケーションによる空間構造の変容の中でどのように変容しているか、またそれらの変容がコロナ禍の中でどのように加速しているかについて見る。さらにそれらが山谷と釜ヶ崎でどのように異なるかについて比較を行う。これらにより、日本の都市底辺層の階層構造と変容の動向を探り、そのうえで都市底辺層研究の理論的更新めざす。この研究は、研究代表者・分担者が別のプロジェクトで行っているグローバル都市の底辺層の国際比較研究に連続するものである。
著者
正富 宏之 百瀬 邦和 松本 文雄 冨山 奈美 青木 則幸
出版者
専修大学北海道短期大学
雑誌
環境科学研究所報告 (ISSN:13464736)
巻号頁・発行日
no.11, pp.1-26, 2004
被引用文献数
1

タンチョウ Grus japonensis が生息する北海道東部と北部において、2004年4-5月に航空機を用いて繁殖状況を調査した。その結果、従来の分布域のほかに初めて道北のサロベツ原野に1繁殖番いを認めた。調査回数が前年より少ないにもかかわらず、繁殖番い数は282番いで8番い多く、前年比増加率2.9%を保ち、地方別では根室地方で減少したが十勝・釧路両地方で増加し、特に十勝では過去最多を記録した。繁殖番い密度は現存湿原面積1km2あたり平均0.54番いで、十勝と根室両地方で1.21-1.73番と高く釧路地方が0.45番いと低いのは従前と同様であった。営巣地点の環境は77.9%が、開けた湿原地や低・高木が散在する湿地などで、ハンノキを主とする湿地樹林内営巣は全体の5.2%(N=16)であった。また、営巣地点以外のツル目撃箇所のうち11.5%は、牧草地などの農地であった。5月の家族数は76組で、雛を98羽確認したが、根室地方では繁殖活動中番いのうち家族が37.3%に過ぎず、孵化の進行が他地方より遅れていた。今年の特色として、最初の営巣等に失敗して同一行動圏内で再営巣したと思われる例が33例あり、繁殖番いの11.8%と高い割合を示したが、原因等は不明であった。