著者
青木 系展 柳澤 政生
雑誌
第81回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2019, no.1, pp.227-228, 2019-02-28

本稿では,RGB-D SLAMにおいて従来の手法ではマッピングされない鏡やガラスを,超音波センサとLEDを用いることで検知及びマッピングを行う手法の実装について述べる.RGB-D SLAMはRGBカメラとDepthセンサを用いたVisual SLAM(Simultaneous Localization and Mapping) の一種であり,鏡や透明物体などのRGB画像内に特徴点を得られない物体に対してはマッピングすることが出来ない.また,赤外線を使用したDepthセンサにおいても物体表面での拡散反射が得られず測定が出来ない.そこで,カメラから既知の位置に存在するLEDの物体表面での鏡面反射を画像内に捉えることによって,鏡やガラスの鏡面の姿勢を推定する.また,本提案手法を実装することによって,実環境において本手法が有用であることを示す.
著者
青木 俊明 鈴木 温
出版者
日本グループ・ダイナミックス学会
雑誌
実験社会心理学研究 (ISSN:03877973)
巻号頁・発行日
vol.45, no.1, pp.42-54, 2005 (Released:2006-04-29)
参考文献数
32
被引用文献数
6 5

本研究では,自己関連性と情報提示に着目し,社会資本整備に対する市民の態度形成のメカニズムを検討した。その際,ヒューリスティック・システマティック・モデルおよび精緻化見込モデルに基づいてモデル構造を検討した。インターネットを用いてシナリオ実験を行った結果,情報開示が不十分な状況では,自己関連性の高さに関わらず,プロジェクトの社会的妥当性と信頼感などの周辺情報に基づいて賛否態度が形成されることが示された。その際,どちらの場合であっても周辺情報以上に事業情報の方が賛否態度に強い影響力を持つことが示唆された。一方,十分な情報が開示されている状況では,自己関連性の高低に関わらず,プロジェクトの社会的妥当性と手続き的公正によって賛否態度が形成されることが示唆された。さらに,態度変容モデルに基づいて考察した結果,自己関連性が高い場合には手続き的公正の中身が重要であり,自己関連性が低い場合には手続き的公正が認識させる行為自体が重要であることが示唆された。これらのことから,自己関連性の高さによって手続き的公正の役割や態度形成のメカニズムが異なることが示唆された。
著者
青木 勇祐 小松 由枝 桐谷 幸治 嶋田 裕希 青砥 哲朗 柴田 卓巳 中山 慎一郎 渡辺 洋子 大倉 典子
出版者
横断型基幹科学技術研究団体連合(横幹連合)
雑誌
横幹連合コンファレンス予稿集 第1回横幹連合コンファレンス
巻号頁・発行日
pp.148, 2005 (Released:2006-06-27)

都市環境や建造物に対して防災やバリアフリーの観点から「安全」を規定する法律はあるが、「安心」を実現するための法的な規制は未だない。本研究の目的はバーチャルリアリティを利用して、社会的弱者が安心して暮らせるために必要な「生活空間の条件」を明確にし、安心空間のガイドラインの策定に寄与することである。今回はまず、バーチャル環境から得られる印象と実環境から得られる印象との差異について検討した。
著者
大野 隆造 青木 宏文 山口 孝夫
出版者
日本建築学会
雑誌
日本建築学会計画系論文集 (ISSN:13404210)
巻号頁・発行日
vol.67, no.558, pp.71-77, 2002-08-30 (Released:2017-02-04)
参考文献数
27
被引用文献数
2 3

In a virtual weightless environment, pointing and modeling tasks were conducted to examine subjects'orientational skills. Subjects who wore a head-mounted display in a reclining chair moved from one end to the other end in several routes that were made by three or four modules that were connected by cubical modules, and pointed to the start point and made the experienced route by a scale model. Analyses of the results show the ability of spatial orientation varies with such variables as the number of bends, the number of embedding planes and the number of planes with respect to the body posture. Subjects who miss the tasks have a tendency not to take the change of the direction of their body axes into account.
著者
金城 政信 三浦 雅典 折本 裕一 青木 百合子
出版者
公益社団法人 高分子学会
雑誌
高分子学会予稿集 第56回高分子学会年次大会
巻号頁・発行日
pp.878, 2007 (Released:2009-05-28)

Siの(111)表面上への種々の金属原子の吸着およびそれに伴う表面再構成に関して吸着機構、被覆率における構造変化に着目し、モデルに対して理論的解析を行い、量子化学的見地からその考察を行った。
著者
山下 直生 栃谷 健太郎 岩本 伸紀 青木 一晃 元林 寛文 山本 舜悟 清水 恒広
出版者
一般社団法人 日本内科学会
雑誌
日本内科学会雑誌 (ISSN:00215384)
巻号頁・発行日
vol.110, no.1, pp.85-91, 2021-01-10 (Released:2022-01-10)
参考文献数
6

24歳,男性.コンゴ民主共和国に半年間滞在し,ドキシサイクリンを帰国後2週まで内服した.帰国後43日から72時間毎に発熱を認め,50日にアーテメター/ルメファントリン錠の内服開始,51日に当院を受診した.血液塗抹検査,迅速診断キットは陰性であったが,PCR(polymerase chain reaction)で四日熱マラリアと診断した.四日熱マラリアは潜伏期間が長く,検査で偽陰性が多いため,注意が必要である.
著者
桜井 秀也 青木 雅昭 宮本 毅信
出版者
公益社団法人 日本磁気学会
雑誌
日本応用磁気学会誌 (ISSN:02850192)
巻号頁・発行日
vol.14, no.2, pp.465-468, 1990-04-30 (Released:2007-12-03)
参考文献数
3
被引用文献数
1 1

In the last few years, MRI (Magnetic Resonance Imaging) has become one of the most excellent and important radiological and diagnostic methods. For this application, a strong and uniform magnetic field is required in the area where the patient is examined. This requirement for a high order of homogeneity is increasing with the rapid progress of tomographic technology. On the other hand, the cost reduction for the magnet is also strongly required. As reported in the last paper, we developed and mass-produced a permanent type magnet using high energy Nd-Fe-B material. This paper presents a newly developed 15 plane measuring method instead of a 7 plane method to evaluate the homogeneous field precisely. By using this analytical method and linear programing method, a new-shaped pole piece has been developed. In consequence, homogeneity was improved twice as much and the magnet weight was reduced 10% as compared with the formerly developed pole piece.
著者
戸塚 真里奈 早川 潤 青木 謙治 稲山 正弘
出版者
日本建築学会
雑誌
日本建築学会構造系論文集 (ISSN:13404202)
巻号頁・発行日
vol.87, no.798, pp.770-779, 2022-08-01 (Released:2022-08-01)
参考文献数
12
被引用文献数
2

In this paper, assuming that the embedding deformations under steel plates and dowels were almost equal to the deformations of damage zone in these joints, the evaluation methods of stiffness of tensile-bolted joints and dowel-types joints based on Strongest link model were proposed. To inspect the proposed methods, we compared and verified experimental and calculated results. The experimental and calculated values by the proposed methods were in good agreement and the effectiveness of the proposed methods was shown.
著者
青木 久夫
出版者
一般社団法人 日本小児神経学会
雑誌
脳と発達 (ISSN:00290831)
巻号頁・発行日
vol.8, no.4, pp.298-306, 1976-07-01 (Released:2011-05-24)
参考文献数
22

知能障害児1, 325名, 知能正常児4, 852名につきシスチン尿症の頻度を調べた結果・本症が有意の差を以って知能障害児に高い傾向が見出された.さらにこれらシスチン尿症患者に経口的リジン負荷テストを行ないリジン吸収能を調べた結果, 知能障害を伴う本症患者では腸管におけるリジン吸収能の低下を示す例が多く認められた.これらの知見により, 本症患者ではリジンの輸送機構の障害, 特に腸管吸収不全という遺伝的障害があり, それに脳発達の旺盛な乳幼児期の栄養条件が加わって知能障害に陥る頻度が高くなるものと推測された.
著者
青木 孝史郎 福澤 将宣
出版者
公益社団法人 精密工学会
雑誌
精密工学会学術講演会講演論文集 2010年度精密工学会春季大会
巻号頁・発行日
pp.427-428, 2010 (Released:2010-09-01)

本研究はオーステナイト系ステンレス鋼の塑性加工に伴う加工硬化度を非破壊で測定する事を目的としている.これまでの調査結果から,交流磁場により試験片全体を測定する方法では誤差が大きい事が判明している.そこで高精度化を目的に測定点を縮小した上で歪,硬度,磁気特性の相関を調査することを試みた.
著者
佐野 義和 重田 陽子 市川 美千代 青木 裕光 梅田 卓也 上坂 渡 塚本 朗 千田 浩之 新添 真人
出版者
一般社団法人 映像情報メディア学会
雑誌
テレビジョン学会誌 (ISSN:03866831)
巻号頁・発行日
vol.50, no.2, pp.226-233, 1996-02-20 (Released:2011-03-14)
参考文献数
17
被引用文献数
1 2

An on-chip inner-layer lens has been developed to improve the photo-sensitivity and smear of CCD image sensors. The inner-layer lens structure consists of a boron-phospho-silicate-glass (BPSG) layer and a heat melting transparent resin. The refractive indices for the inner-layer lens was higher than the BPSG layer and the planarization layer. Taking the incident angle into account, we have applied a new three dimentional simulation to the inner-layer lens to investigate the optical pass. We fabricate a 1/4-type IT-CCD image sensor with an inner-layer lens. This fabricated results of an image sensor has been explained well by the new three dimentional optical simulation. The increase of photo-sensitivity using the inner-layer lens technology is 16% without deterioration in the CCD characteristics. Furthermore using the inner-layer lens reduces the smear value by 70%.
著者
玉澤 基良 稲山 正弘 青木 謙治 落合 陽 河原 大 稲田 勲保
出版者
一般社団法人 日本建築学会
雑誌
日本建築学会技術報告集 (ISSN:13419463)
巻号頁・発行日
vol.26, no.63, pp.525-530, 2020-06-20 (Released:2020-06-20)
参考文献数
10

Wood bracing shear walls are usually installed in not only residential houses but also medium or large-scale wooden buildings. It is no problem to provide bracings in residentials. But, in case of providing bracings in medium or large-scale wooden buildings, it will be difficult that the bracings exert its strength of shear walls which is prescribed in Japanese Building Code. The purpose of this study is to clarify the specification for exerting its strength in medium or large-scale wooden buildings throughout the racking test of full-size shear wall. And the purpose was achieved by this experiment.
著者
青木 徹 山川 俊貴 森井 久史 小池 昭史
出版者
産業開発機構
雑誌
映像情報Medical
巻号頁・発行日
vol.44, no.8増刊, pp.168-174, 2012-08
著者
青木 然 川村 純平 後藤 航大 島 奈穂 吉田 拓功 林 美都子
出版者
日本認知心理学会
雑誌
日本認知心理学会発表論文集 日本認知心理学会第19回大会
巻号頁・発行日
pp.41, 2022 (Released:2022-04-20)

本研究では公園でのごみのポイ捨て行動について、Dark Triad(マキャベリアニズム、自己愛傾向、サイコパシー傾向の3特性を総称した概念)と呼ばれるパーソナリティ特性からの説明を試みた。大学生130名程度を対象に、実験参加者には9枚の公園の写真を提示し、その写真に対して、“どれだけポイ捨てを行いやすいか”を5件法で回答を求めた。また、Dark Triad尺度であるSD3-J(下司・小塩, 2017)を用いて、上位群と下位群に分け、Dark Triad得点の上位群と下位群における‘‘どれだけポイ捨てを行いやすいか”得点にt検定を行ったところ、サイコパシー傾向とDark Triad全体では、各上位群が各下位群よりも比較的ポイ捨てを行いやすいことが明らかとなった(t(45)=2.37 , p<.05 ; t(40)=1.92 , p<.10 )。Dark Triadの高い者は自分本位であるが故に周囲を気にせずポイ捨て行動をしやすいことが考察された。今後は紙媒体での質問だけではなく、実際のポイ捨て行動からも検討していく必要性があるだろう。