著者
アルトゥンタシュ オヌル 金 炳錫 青木 輝勝 相田 仁 齊藤 忠夫
雑誌
全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.51, pp.149-150, 1995-09-20
被引用文献数
1

近年の光通信、ATM交換技術の発展により、伝送速度150Mbps以上の高速ネットワークが比較的安価で容易に手に入れられるようになりつつある。しかし、このような高速ネットワークの上では、TCPのような従来のトランスポートプロトコルの処理がボトルネックとなり、高速ネットワークの性能を充分に生かしきれない可能性がある。本論文では、高速ATMネットワーク上で大容量データ通信を行う場合のTCPの性能について実験を行い、その結果をまとめる。
著者
佐川 輝高 岡田 ルリ子 青木 光子
出版者
日本看護図書館協会
雑誌
看護と情報 : 看護図書館協議会会誌 (ISSN:13403753)
巻号頁・発行日
vol.11, pp.36-41, 2004-03-20

Several approaches to extract keywords from a document submitted by students were done. Two types of documents were used. Summaries of research papers were analyzed as the fixed structure type. Another type was the non-fixed structure type. Non-significant words that had little meaning were discarded after morphological analysis. Remained words were used as extracted terms. Frequencies of terms in the document, associations of terms in the sentence, and weight-degrees of terms in the documents were examined. Chart-ization was tried using these values. Documents of the non-fixed structure type were chart-ized with weight-degrees of terms. All but a few of significant terms were extracted from documents of the fixed structure type, and we could not chart-ize these documents.
著者
野波 寛 坂本 剛 大友 章司 田代 豊 青木 俊明
出版者
日本グループ・ダイナミックス学会
雑誌
実験社会心理学研究 (ISSN:03877973)
巻号頁・発行日
pp.2103, (Released:2021-11-11)
参考文献数
35
被引用文献数
4

当事者の優位的正当化とは,NIMBY問題の構造を持つ公共施設の立地に関する決定権をめぐって,人々が当事者(地元住民など)に他のアクター(行政など)よりも優位的な決定権を承認する傾向と定義される。これは,当該施設に対する当事者の拒否の連鎖を生むことで,社会の共貧化をもたらす。優位的正当化の背景には,マキシミン原理と道徳判断の影響が考えられる。地層処分場を例として,集団(内集団ないし外集団)と当事者(統計的人数ないし特定個人)による2×2の実験を行った。内集団のみならずマキシミン原理が作動しない外集団でも,当事者の優位的正当化が示された。この傾向は,内集団において当事者が特定個人として呈示された場合に,より顕著であった。また,個人志向の道徳判断から当事者の正当性に対するパスは内集団で顕著であった。NIMBY問題に対する道徳研究からのアプローチには,今後の理論的な展開可能性が期待できる。
著者
青木 孝文 白井 康正 沢泉 卓哉 千葉 由雄 林 英俊 小野寺 剛
雑誌
骨折 (ISSN:02872285)
巻号頁・発行日
vol.20, no.1, pp.321-323, 1998-05-01
参考文献数
4
被引用文献数
1
著者
青木 和也 掛井 将平 瀧本 栄二 毛利 公一 齋藤 彰一
雑誌
コンピュータセキュリティシンポジウム2019論文集
巻号頁・発行日
vol.2019, pp.597-604, 2019-10-14

マルウェアの高度化によりあらゆる異常動作を検知することは難しくなっている.アンチウイルスソフトを回避するためにファイルを生成しない,ファイルレス型のマルウェアも存在する.実行中のプログラムの動作を正確に解析するにはメモリダンプでメモリ上に展開されたプログラムを取得し解析する必要がある.しかしメモリダンプを防ぐ技術も存在するので安全にメモリダンプを取得する方法は確立していない. 本論文ではARMのセキュリティ拡張機能であるTrustZoneを利用する.TrustZoneは計算機資源をNormal WorldとSecure Worldと呼ばれる2つの領域にハードウェア的に分割する.Secure WorldはNormal Worldより高い権限を持つのでNormal Worldで動作するプロセスはSecure Worldでの処理を妨げることは難しい.Secure WorldからNormal Worldのプロセスメモリを解析するするためのプロトタイプを実装し,機能の一例としてプロセスの正常動作を保証できることを確認した.
著者
青木 香保里 藤本 尊子
出版者
The Japan Society of Home Economics
雑誌
一般社団法人日本家政学会研究発表要旨集
巻号頁・発行日
pp.247, 2003 (Released:2004-05-25)

目的:高度化、複雑化する現代社会にあって、生活を構造的に把握する視点の有無は生活にたいする認識と実践のありようを左右する。こうした状況下にあって教育の役割は一層重要になる。本研究では、生活を構造的に把握するための枠組みの検討と整理を試みるとともに、教育における実習の現代的再構成の意義について述べる。方法:文献研究による。なお、本研究の適用対象としては学校教育における家庭科教育を主として考えるが、家政教育、生活科学教育などへの拡張も可能であると考えている。結果:私たちの生活は人間の生産的な活動を基盤に成立している。人間の生産的な活動は「労働の生活」「職業の生活」として具体化する。労働するうえで必要となるエネルギー、すなわち労働力は、主として職業の生活において必要とされ消費される。また、労働力を回復する場として主となるのが家庭生活である。生活の総体からみた家庭生活の役割は、「労働力の再生産」にあることになる。したがって、「労働力の消費」「労働力の再生産」から構成される人間の生活活動は、その両側面を職業と家庭によって構造的に枠組みされていることになる。ゆえに、よりよい生活の実現のためには、労働を「労働力の消費」と「労働力の再生産」から双方向的に分析・総合する認識と実践が不可欠である。労働の多様化に伴い「労働とは何か」が見えにくくなっている現在、生産・消費と密接不可分な関係にある労働にたいする認識形成と実践化に向けて、教育において単なるものづくりに終始しない実習を積極的に位置づける必要がある。
著者
石川 樹 當銘 保則 大城 裕理 青木 佑介 山城 正一郎 西田 康太郎
出版者
西日本整形・災害外科学会
雑誌
整形外科と災害外科 (ISSN:00371033)
巻号頁・発行日
vol.70, no.4, pp.765-768, 2021

<p>【はじめに】当院での骨原発Langerhans cell histiocytosis(LCH)の単一病変(Single system single site: SS-s)と多発病変(Single system multi-site: SS-m)の診断と予後に有用な因子に関して調査した.【対象と方法】2004年1月から2020年1月までに当院で診断された骨原発LCH 14例を対象とした.評価項目は年齢,性別,発生部位,CRP値,FDG-PETのSUVmax値,腫瘍体積とした.統計はStudent t検定とカイ二乗検定を使用した.【結果】SS-sは10例(男性8例),SS-mは4例(男性2例)で,平均観察期間は40ヵ月であった.発生部位は頭蓋骨と脊椎に多く,SS-sとSS-mの平均年齢は各々9.0歳と5.0歳,平均CRP値(mg/dL)は0.71と0.5,平均SUVmax値は8.7と9.8,平均腫瘍体積(mm3)は3353.4と4694.1であった.2群間で有意な因子を認めなかった.診断後5ヵ月でSS-sの1例に再発を認めたが,化学療法で寛解した.最終観察時,全例で寛解を維持していた.【考察】本研究では1例で再発を認め,慎重な経過観察を要すると考えられた.SS-sとSS-mの2群間の診断に有用な因子を認めず,両者の鑑別にはFDG-PETなどの全身検索が必要であると考えられた.</p>
著者
松森 邦昭 別府 俊男 中山 賢司 斉藤 元良 青木 伸夫 田中 柳水 平 孝臣
出版者
一般社団法人 国立医療学会
雑誌
医療 (ISSN:00211699)
巻号頁・発行日
vol.40, no.1, pp.33-37, 1986-01-20 (Released:2011-10-19)
参考文献数
10

脳神経外科治療過程で合併症としての糖尿病性昏睡を経験した. 2例は高浸透圧性非ケトン性糖尿病性昏睡, 1例は高浸透圧性非ケトン性昏睡と糖尿病性ケトアシドーシスの移行形, 1例は糖尿病性ケトアシドーシスであつた. この病態の相違は主に患者側が持つ耐糖能の異常の程度により生じたと考えられた. 脳神経外科治療上の糖尿病性昏睡促進因子として, 1) 原疾患, 及び手術侵襲によるストレス, 2) ステロイド剤, 減圧剤, 3) 経管栄養などがあげられる. これらの薬剤, 治療は脳神経外科治療上不可欠のものであり, 意識障害患者に重複して行われる. このため糖尿病性昏睡の発見が遅れ, 問題となる. この対策として, 脳神経外科の治療上, 糖尿病性昏睡の発生を念頭に置き, 少しでも疑いがあれば頻回に電解質, 血糖値, 血漿浸透圧, 酸塩基平衡を測定すべきである.
著者
中村 雅基 金沢 敏彦 佐藤 利典 塩原 肇 島村 英紀 仲西 理子 吉田 康宏 趙 大鵬 吉川 一光 高山 博之 青木 元 黒木 英州 山崎 貴之 笠原 順三
出版者
気象庁気象研究所
雑誌
気象研究所研究報告 (ISSN:0031126X)
巻号頁・発行日
vol.53, no.1, pp.1-28, 2002
被引用文献数
5

中部日本におけるP波およびS波の3次元速度構造を地震波走時トモグラフィーを用いて求めた。その際、定常観測点で得られる自然地震を対象とした観測値だけでなく、人工地震や海域における臨時観測点等を用いた観測値を積極的に利用した。得られた成果は以下の通りである。沈み込むフィリピン海プレートと思われる高速度域が検出された。フィリピン海プレートは、少し高角度で沈み込み始め、その後なだらかになり、最後は高角に沈み込んでいる。35&deg;N、136.5&deg;E付近では、フィリピン海プレートが分かれている。将来発生が懸念されている東海地震の固着域の北西隣は、プレート間カップリングが弱い。35.6&deg;Nから35.8&deg;N、137.5&deg;E、深さ100kmから200km付近で、非地震性のフィリピン海プレートが検出された。
著者
青木 幸聖 穴田 一
雑誌
情報処理学会論文誌 (ISSN:18827764)
巻号頁・発行日
vol.61, no.4, pp.990-995, 2020-04-15

近年,完全情報ゲームであるチェス,オセロ,将棋といったゲームでは人間のトッププレイヤと同等の実力を持つ人工知能(AI)が実現されている.一方,不完全情報ゲームにおいては,ポーカーでは人間のトッププレイヤと同等の実力を持つAIが実現されているが,麻雀では実現されていない.なぜなら,本研究が対象とする「麻雀」は完全情報ゲームであるチェスや将棋と異なり,対戦相手の所持している手が見えないため,相手の状態や状況の予測が難しいうえ,同じ不完全情報ゲームであるポーカーより考えられる戦局が多岐にわたるゲームだからである.そのようななか,近年トッププレイヤに近い強さを持つといわれる水上ら(2013, 2014)による麻雀AIが発表されている.しかしこのAIは役を考慮した鳴きができないという問題点がある.一方,原田らは「Complete Hand Extraction(CHE)」で構築できる可能性の高い役を考慮した着手を実現した.そこで本研究では,役構築を考慮可能な原田らの手法「CHE」を用いて,役構築を考慮した鳴きが可能な麻雀AIを構築し,CHEと対戦させることによりその有効性を確認した.
著者
青木 幹太 榊 泰輔 聞間 理 三上 真輝
出版者
日本デザイン学会
雑誌
日本デザイン学会研究発表大会概要集
巻号頁・発行日
vol.60, 2013

本研究では、我々は東日本大震災によって被害を被った子供たちや高齢者に癒しを与える活動を行なったことについて報告する。 ねぶたはランタンを用いた青森の伝統行事である。九州産業大学の工学部と芸術学部は、協力して東北地方の民話「さるカニ合戦」をテーマとした5体のねぶたを作成し、陸前高田市で劇を披露した。劇は幼稚園や養護老人施設で演じられた。
著者
諏訪 大八郎 西野 暢彦 松浦 めぐみ 神谷 欣志 松本 圭五 馬場 恵 田中 達郎 今野 弘之 中村 達 馬塲 正三 青木 克憲
出版者
The Japan Broncho-esophagological Society
雑誌
日本気管食道科学会会報 (ISSN:00290645)
巻号頁・発行日
vol.49, no.4, pp.378-385, 1998-08-10 (Released:2010-10-20)
参考文献数
47
被引用文献数
3 2

Esophageal perforation is a serious acute disease. In this paper, a case of esophageal perforation by a fish-bone with severe mediastinitis and a cervical abscess is reported.For a 50-year-old male, the diagnosis was made 15 days after he had swallowed a fish-bone, because the symptoms were slight before severe chest pain began. Two esophageal perforations (19-21 cm and 24-31 cm from his initial tooth line) were confirmed by endoscopy. Moreover, mediastinitis and a huge cervical abscess were recognized perioperatively. Most of his esophagus was resected due to the two long perforations, and mediastinal drainage, cervical esophagostomy and gastrostomy were also performed. After the operation, the patient suffered from a severe pyothorax, but he fortunately recovered. 10 months later, an esophageal reconstraction by gastric tube was done. Since fish-bones sometimes cause esophageal perforations and severe complications are often seen, strict follow-up is needed for patients who accidentally swallow them.
著者
吉岡 邦彦 青木 啓介 坂本 英雄 久留 優子 小澤 祐 小池 慎 伊関 亮
出版者
日本泌尿器内視鏡学会
雑誌
Japanese Journal of Endourology (ISSN:21861889)
巻号頁・発行日
vol.33, no.2, pp.254-257, 2020

<p> 術式によらず, 熟練した手術チーム (術者, 助手, 麻酔科, および看護師等手術室スタッフ) を固定して手術を施行する事で安全性が高まることは周知の事実である. ロボット支援手術も同様で, 術者のみのSolo Surgeryではなく, 短時間で安全な手術を目指すには術者の技量はもとより優秀な手術チームが必要であり, その中でも助手は最も重要な役割を担う. ロボット支援手術において, 助手の技量・経験の多寡が手術成績に影響するか否かは議論が分かれるが, 術者が熟練者であれば助手の技量によらず周術期アウトカムが大きく損なわれることはない. しかし, 助手の技量が拙い場合, 手術時間は有意に長くなり周術期合併症の発生につながる可能性がある. また, 特に勃起神経温存術や拡大リンパ節郭清等の高度な技術を要する手術操作では術者が術式を微妙に変えることを余儀なくされることで, 長期的にはデメリットを受ける症例の存在が危惧される. 一方, 術者が導入期の場合, 助手の技量は周術期成績のみならず機能温存や癌制御全般に影響する可能性がある.</p><p> ロボット支援手術における助手は, 術者の快適な手術操作のサポートのみならず, 執刀医から離れている患者側の安全管理, および機械操作の責任者かつ手術室のムードメーカーとしての役割を持つ. 術前の準備として, 助手は術者と同等の手術解剖の知識と, 目指す術式の詳細を理解すべく, 術者と共通の文献やDVDを用いてイメージトレーニングに励むべきである. 術直前には, 術者と手術各ステップにおける詳細な打ち合わせを行うとともに, ダビンチ<sup>TM</sup>機械操作の基本的事項を再確認する必要がある. 自施設で実機を用いた訓練が不可能な場合はトレーニング施設を活用する. また看護師, ME等手術室スタッフとも患者入室から退室までの手術の流れを共有し, 術中に孤立しがちな術者と手術室スタッフとの橋渡しをするチームの要たる自覚を持つことが肝要である. 特に導入期には, 助手の操作は手術成績に影響するという意識を持って手術に臨むべく準備を怠らない事が重要である.</p>
著者
浜村 武広 久保内 昌敏 青木 才子 吉田 治 江島 光彦 酒井 哲也
出版者
公益社団法人 腐食防食学会
雑誌
Zairyo-to-Kankyo (ISSN:09170480)
巻号頁・発行日
vol.61, no.4, pp.182-187, 2012-04-15 (Released:2012-12-01)
参考文献数
23

アセタールコポリマー (Co−POM)の硝酸(HNO3)水溶液下における腐食機構とそのモデル化について検討を行った.劣化度合は,質量および分子量変化によって評価した.硝酸水溶液における質量変化は,潜伏期間後に直線的に減少した.SEC測定結果から,HNO3水溶液によるCo-POMに対する腐食は表面近傍を主体に進展し,内部は初期状態を維持していたことから,その腐食形態は腐食層形成型と一致した.加水分解反応によるCo-POMの腐食速度式は,試料表面の分子量低下から得た反応速度定数を用いて算出した.次に,質量変化(湿潤−乾湿試料)を用いて,HNO3水溶液のCo−POM内への拡散係数を求め,これによって得られる試料内の経時的な濃度分布変化と先の腐食速度式を組み合わせることにより,Co−POMの腐食速度を数値解析により求めた.解析結果と実験結果はおおむね良好な一致を示し,この手法で速度論的なモデル化を行うことが可能であることを示した.