著者
三好 憲一 松元 淳志 上杉 充
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. RCS, 無線通信システム (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.101, no.437, pp.13-18, 2001-11-13
被引用文献数
107

本報告では, OFDMにCDMAを適用したOFCDMにおける時間軸方向拡散について検討し, 計算機シミュレーションによる評価結果を報告する.OFDMとCDMAを組み合わせた従来のMC-CDMA方式では周波数方向に拡散を行うことで周波数ダイバーシチ効果を得ることができるが, 16QAM等の多値変調を使用する場合には周波数選択性フェージングの影響により符号間干渉が増大して特性が劣化する.提案方式では、拡散コード間の符号間干渉を低減することを目的として, 時間軸方向に拡散を行う構成をとる.コンピュータシミュレーションの結果, 時間軸方向に拡散を行うことで, 受信性能を向上させることが可能であることを示した.
著者
杉浦 健二 小南 裕子 中西 洋一郎 畑中 義式
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. EID, 電子ディスプレイ (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.104, no.621, pp.41-44, 2005-01-21
被引用文献数
3

SrS : Euは近紫外線領域にも励起帯を有し610nm付近に発光ピークを持つことが知られている。しかし、赤色としては十分でなく、より長波長の赤色が求められている。そこで母体をBaSとの混晶にした(Ba_xSr_<1-x>)S : Euを合成し、xの値を変化させることにより組成比を変化させた。Xeを分光した380nmで励起した発光スペクトル測定の結果、発光ピークを組成比の変化に伴い607-688nmまで長波長シフトさせることが可能であると確認できている。また硫黄雰囲気中3時間1100℃で焼成し合成した試料の中でもx=0.25での試料で色純度、輝度ともに最適であることが確認された。そこで、硫黄雰囲気中での焼成時に一部生成する硫酸塩化合物の存在の発光強度への関与を検討した。
著者
田村 一人 酒井 通友 藤田 圭一 西松 豊典 石澤 広明 鳥羽 栄治
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. MBE, MEとバイオサイバネティックス (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.102, no.341, pp.45-48, 2002-09-20
被引用文献数
2

今日、食生活の西洋化などによる栄養過多、飽食、肥満、運動不足、アルコール摂取量の増加、あるいはストレスの増加により、糖尿病患者の数は増加の一途をたどっている。全世界では1億2千万人から1億4千万人、わが国では予備軍を入れて約2000万人が糖尿病の危険におかされており、重大な問題となっている。このような糖尿病患者は、血糖値(血中グルコース濃度)が高く、血統をコントロールするインシュリンの分泌が不全である。従って、糖尿病患者はインシュリン補充によるインシュリン療法が生存のために必要とされている。インシュリン療法を行うためには1日に何回も血糖値を測定し、血糖値が高くなったときにインシュリンを補充しなければならない。しかし、現状では、血糖値の測定は血液を採取するため、患者の負担が大きく、1日に何度もこの測定を行うことによる苦痛や、他の病気への感染症の危険性などを含んでおり、現実的な手法とはいえない。そこで、本研究ではこのような問題を解決するため、光応用計測による血中グルコース濃度の非侵襲測定の可能性を検討した。
著者
原田 諭 宮本 伸一 三瓶 政一
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. IN, 情報ネットワーク (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.106, no.420, pp.7-12, 2006-12-07
被引用文献数
11

近年,カバレッジやノード配置の柔軟性の観点から,生起ノードから宛先ノードまでデータを伝送する際に他のノードを中継ノードとして利用するマルチホップ無線ネットワークが注目を集めている.マルチホップ無線ネットワークでは,ネットワークのトポロジーにより,ネットワークの一部に双方向のトラヒックが発生する.そして,双方向のトラヒックが発生した場所においては,特定のノードにトラヒックが集中し,そのノードがボトルネックとなってネットワーク全体としてみるとデータパケットの伝送が円滑に行なわれていない状況に陥る.そこで本稿では,ネットワークコーディングを適用することにより双方向のトラヒックを一括して伝送する手法を提案し,提案方式を用いた場合の伝送特性について検討を行なう.また,各リンクの利用可能な伝送速度が異なる場合においてはネットワークコーディングを適用した双方向トラヒックの一括伝送が必ずしもボトルネックの解消に対して有効な手法であるとは限らない.そこで,各リンクの利用可能な伝送速度が異なる場合においても効率的に双方向のトラヒックを中継可能とするアナログ変調信号多重化を提案し,BER(Bit Error Rate)特性からアナログ変調信号多重化の実現性について検討する.
著者
高橋 周作 疋田 真一 笠井 健
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. MBE, MEとバイオサイバネティックス (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.100, no.684, pp.61-68, 2001-03-14

頭部並進運動時の補償性眼球運動は Linear VOR(LVOR)と呼ばれている。頭部を正弦波状に往復運動させ、空間固定の視標を注視している最中に、この視標を消去し、これを想起させると眼球速度は急速に減少するものの、その速度の緩徐相成分は視標消去後10[sec]以内ではゼロにはならないことが報告されている。本実験の目的は、なぜこのようななめらかな眼球速度が残るのか、またどれくらいの間持続するのかを調べることである。スムーズパシュートのみでターゲットを注視し、これを消去すると、正弦波状の速度波形が見られたが、その速度は20[sec]以内でゼロになった。それに対してLVORでは視線を消去してから45[sec]経過した後でも眼球速度の緩徐相成分が残留することがわかった。この結果からスムーズパシュート系には連続的な運動を記憶する機構が存在するのではないかと考えられる。
著者
河村 俊一 浮貝 雅裕 三井田 惇郎
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. ET, 教育工学 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.97, no.82, pp.49-56, 1997-05-30
被引用文献数
5

インターネット上における学習支援システムの実現を最終的な目的として,本研究では,多様な学習者への対応を考慮に入れたコースアウトラインの設計を支援するための一手法を提案している.本システムでは,コースウェアの学習に際しては,学習者インタフェースにWebブラウザの利用を前提としており,性格情報を含めてモデル化した学習者モデルに基づき,各々の学習者に最も適した教材を提示可能とする枠組みとなっている.この枠組みに基づいて容易にコースウェアが設計可能なオーサリングシステムの実現のため,本稿では,学習者モデルと対応づけたコンポーネントを利用したコースアウトラインの設計支援システムの枠組みについて述べている.
著者
濱口 航介 岡田 真人 山名 美智子 合原 一幸
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. NC, ニューロコンピューティング (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.103, no.153, pp.19-24, 2003-06-20

神経細胞集団のスパイク同期による情報表現仮説が注目を集めるなか,同期発火が連鎖して伝搬するSynfire Chainと呼ばれるモデルが提案されている.このモデルでは神経結合の一様性を仮定する事で,解析的な取扱いが容易になっている.しかし大脳皮質においては局所的な相互作用が存在し,近距離の興奮性,遠距離での抑制性の結合からなる.Mexican Hat型と呼ばれる結合が確認されている.そこで我々はMcCulloch-Pitts型ニューロンモデルで構成された神経層の間の結合をメキシカンハット型の関数で与え,各層を伝搬する同期発火の発展を調べた.この系は発火パターンのフーリエ0次モードと2次モードの強度の発展方程式を用いて統計的に記述される.この系には非発火状態以外に,層状回路を伝播する孤立局在興奮と一様興奮の2つのノントリビアルな安定状態が存在することがわかった.さらに,我々は孤立局在興奮と一様興奮の共存相を発見した.
著者
青西 亨 岡田 真人
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. NC, ニューロコンピューティング (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.99, no.131, pp.85-90, 1999-06-18

オンサーガ反作用場はフラストレーションがあるランダム系の平衡統計力学の重要な概念の一つである.大自由度ランダム非平衡系の統計力学はいまだ発展途上にあり,この系におけるオンサーガ反作用場の役割は不明であった.我々は,オンサーガ反作用場により系全体が加速(減速)することを,シナプスを切断した振動子連想記憶モデルを統計力学的に解析することにより明らかにする.対称切断と非対称切断の系では,巨視的状態は同じであるが,オンサーガ反作用場の違いにより,回転速度だけが異なるというノントリビアルな現象が起こる.よって,この系の解析により,オンサーガ反作用場の加速効果へ寄与を明確に示すことが出来る.
著者
野上 大輔 中西 英之 石黒 浩
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. OIS, オフィスインフォメーションシステム (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.107, no.79, pp.61-66, 2007-05-25
被引用文献数
1

ロボットを用いた既存の遠隔コミュニケーションシステムはロボットから得られる一人称視点の映像を基に現地の人間と遠隔コミュニケーションを行うものが多い.しかし,一人称視点の映像による遠隔操作よりも,現地に設置したネットワークカメラの映像のような三人称視点の映像を基にした方が現地の人間と遠隔操作しているロボットとの間の対人距離を調節し易く,さらに現地の環境を把握し易いので遠隔操作に適していると考えられる.そこで,我々は三人称視点の映像で現地の環境を把握しつつ,その映像を基に現地の人間のいる場所までロボットを移動させ,移動後はロボットの首に掛けたビデオ会議端末で目的の人物に話しかけるというシステムを提案する.そして,今後はこのシステムを異なる4箇所に設置し,各々の場所からシステムを利用して遠隔地にいながらにして現地の人間とインフォーマルコミュニケーションを行うという運用実験を長期間行う予定である.
著者
塩谷 浩之 伊達 惇
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. NC, ニューロコンピューティング (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.100, no.358, pp.1-7, 2000-10-12
被引用文献数
2

自乗誤差最小やその改良型は, 多くの工学的応用において用いられている学習方式である.しかしながら統計的枠組みにおいては, 擬距離のクラスを利用した推定方式があり, その場合, 一般的にはデータから生成されたヒストグラム密度などを構成し, それを用いて推定を行うなどの必要がある.本研究においては, 多層パーセプトロン上でエスコート分布の性質を用いることで, α-尤度に対応する学習則を導出し, その学習則が通常の誤差逆伝播法と同様な直接的な計算で可能になることを示し, 通常のBP学習では大きく影響されるような誤差データを含む場合の多層パーセプトロンの学習に応用する.
著者
坂元 光輝 土居原 健 小杉 幸夫
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. IE, 画像工学 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.100, no.501, pp.115-120, 2000-12-07

都市空間3次元モデルを構築する際の初期データ構築では, 上空からステレオ撮影された画像を使用して, 専門のオペレータによる図化と呼ばれる工程によって, 地物の形状と空間位置の取得が行われる.本研究は, 都市域を対象とした航空写真による人工地物の形状と位置の自動抽出を行う上での基礎となるステレオマッチング処理の高精度化を目的とする.前半では, カメラパラメータの高精度な自動推定手法について概説する.後半では, 投影変換後の画像のマッチングにおけるエポポーラ線間整合の問題について論じ, エッジ線による初期対応付けの有効性について述べる.また, 航空写真によるエッジ線の抽出およびマッチング手法について提案し, その処理結果を示す.
著者
福島 幸子
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. SANE, 宇宙・航行エレクトロニクス (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.103, no.100, pp.81-86, 2003-05-23

航空交通流管理は,航空交通量が空域の処理能力を超えると予測されるとき,航空機の出発時刻を指示する.空港の運用時間に到着が間に合わない便には遅延をかけないが,次の飛行の到着時刻までは考慮されていない.航空機は1日に数回飛行している.航空会社は次の便が運用時間に間に合わないときは機材交換によって欠航を回避しており,それらの便の遅延の回避が望まれている。羽田空港の航空交通流管理のアルゴリズムは出発機を考慮しないので,最も単純である.本稿では,羽田空港を例に,特定便の出発遅延を回避する方法や他の航空機に与える影響を検討した.
著者
金 基民 李 濬煥 中川 正雄
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. CS, 通信方式 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.104, no.721, pp.63-68, 2005-03-08

本稿では、直交周波数分割多重(OFDM)変調方式に複数のアンテナを利用するMIMO(Multi Input Multi Output)を適用した無線システムにおいて、時間/周波数同期とチャネル推定を検討し、新しいプリアンブルを提案する。MIMO-OFDMでの同期は複数の信号が混ざった状態において時間/周波数の同期が行われ、同期処理してからチャネル推定は送信アンテナから受信アンテナまでの各々チャネル分離し行う。そのため、プリアンブルは相関特性がよく、各送信アンテナからの信号が分離できるように設計する必要がある。計算機シミュレションで従来プリアンブルと提案プリアンブルの同期特性とチャネル推定特性を比較した。計算機シミュレションの結果により、提案方式は同期特性で同程度、残留周波数オフセットの条件でチャネル推定ではよい特性を得られることが確認された。
著者
金 基民 李 濬煥 中川 正雄
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. SIP, 信号処理 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.104, no.719, pp.63-68, 2005-03-08

本稿では、直交周波数分割多重(OFDM)変調方式に複数のアンテナを利用するMIMO(Multi Input Multi Output)を適用した無線システムにおいて、時間/周波数同期とチャネル推定を検討し、新しいプリアンブルを提案する。MIMO-OFDMでの同期は複数の信号が混ざった状態において時間/周波数の同期が行われ、同期処理してからチャネル推定は送信アンテナから受信アンテナまでの各々チャネル分離し行う。そのため、プリアンブルは相関特性がよく、各送信アンテナからの信号が分離できるように設計する必要がある。計算機シミュレションで従来プリアンブルと提案プリアンブルの同期特性とチャネル推定特性を比較した。計算機シミュレションの結果により、提案方式は同期特性で同程度、残留周波数オフセットの条件でチャネル推定ではよい特性を得られることが確認された。
著者
増田 直紀 合原 一幸
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. NC, ニューロコンピューティング (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.101, no.365, pp.19-24, 2001-10-12

ニューロンの同期は生物の情報処理において重要な役割を果たす。そこで、様々な神経回路網モデルにおいて同期条件が理論的・数値的に研究されてきた。ところで、ほとんどの解析では、全結合か局所的結合といった単純なトポロジーが仮定されてきたが、実際の神経回路網ではsmall-worldネットワークなどの高次構造の存在も示されている。本研究ではパルスで結合されたleaky integrate-and-fireニューロンの同期現象を様々なトポロジーのもとで考察し、small-worldネットワークがランダムネットワークやローカルネットワークに比べて同期を導きやすいことを示す。
著者
的場 直人 近藤 靖 田中 利憲
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. SSE, 交換システム (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.97, no.132, pp.1-6, 1997-06-24

無線通信路に適用する低遅延, 高誤り耐性を実現する誤り制御の提案を行なう. ARQを用いると通信路誤りによる大規模な画質劣化をなくすことが可能となるが, 再送による遅延が問題となる. 本検討では画像ブロックのビット数を画像情報に付加して送信し, 画像ブロックの同期はずれによるフレーム内誤り伝搬をこの付加情報により防止し, またフレーム間誤り伝搬をARQの再送制御により参照画像を更新することにより防止する方式を提案した. これによりフレーム内, フレーム間誤り伝搬による画質劣化を抑えつつ, ARQを用いても通信路誤りのない場合と同等の遅延特性が得られることを明らかにした.
著者
大森 睦弘
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. ICD, 集積回路 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.100, no.238, pp.15-22, 2000-07-28

今までのゲーム機は本体のみでグラフィックス処理のほとんどすべてを行っていた。非常に安くて高速なネットワークが手に入ったならば、ゲーム機のみならず、家庭での映像の窓口となるTVなども含め、特にサーバに対するクライアントとしての端末機およびサーバが、今後どうあるべきかを真剣に考えなければならない時代に突入した。
著者
竹本 卓 竹中 康晴 皆川 勉 小泉 友弘 牛島 康之 柳田 直昭 小原 靖生 田中 幸一 藤田 康彦
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. ICD, 集積回路 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.104, no.366, pp.1-6, 2004-10-15

3.5Mpolygon/secの3DCGエンジン、15fps@QVGAのMPEG4 codecエンジン、最大2MpixelのJPEGエンジン、カメラI/F、SDカードI/F、LCD I/F、および20MbitのDRAMをIchipに集積した携帯機器向けメディアプロセッサT4Gの開発について述べる。3DCGエンジンは東芝のコンフィギュアラブルプロセッサMePを応用することにより実現されている。DRAMを内蔵したことにより、3Dエンジンとメモリ間のバンド幅は2Gbyte/secに達する。このチップでは、0.13um CMOS DRAM混載プロセスを使用し、20Mtransistorのロジックと20MbitのDRAMを集積した。3DCG処理時の最大消費電力は170mWである。
著者
山田 寛 内田 英子 四倉 達夫 森島 繁生 鉄谷 信二 赤松 茂
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. HCS, ヒューマンコミュニケーション基礎 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.100, no.712, pp.27-34, 2001-03-14
被引用文献数
5

本研究では、人間が自然な表情を自発した時と普遍的で典型的と言われている表情を演じる時の顔の動きを高速度カメラで撮影し、顔の特徴点の変位の測定に基づいて顔の動きの定量的な特性を分析した。自然な表情は、Gross & Levens (1995)が標準化した情動喚起刺激を被験者に提示することによって自発させた。典型的な表情の演技は、FACSの定義に基づいた。自発表出条件、演技表出条件ともに顔の各部位の動き出しの差は微細であり高速度カメラを用いたことの有効性が示された。また情動ごとおよび表出条件ごとに顔の各部の動きの量や速さに特徴的な違いが認められたが、動きの変化そのものの様相には興味深い共通性が認められた。
著者
和田 修 行川 敏正 宮野 信治 福田 良 芳賀 亮 沼田 健二
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. ICD, 集積回路 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.100, no.5, pp.1-6, 2000-04-13

ロジック混載DRAMマクロに適した不良セル救済効率の高いデータ線シフトリダンダンシ方式について報告する。データ線シフトリダンダンシ方式は、DRAM内部のグローバルデータ線と入出力バッファの接続をシフトすることにより, 欠陥ビット線を救済する方式でロジック混載DRAM等、高速動作が要求されるDRAMには適した方式である。本方式を採用した混載DRAMマクロは周波数200MHzで動作し、データ転送レート51.2Gbit/sを実現した。