著者
藤原 和弘 高橋 智一 鈴木 昌人 青柳 誠司
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告. [音楽情報科学]
巻号頁・発行日
vol.2014, no.16, pp.1-6, 2014-08-18

楽曲から抽出した遷移確率を用いて旋律部分と伴奏部分を自動作曲する方法を提案する.遷移確率とは,音高,音長について,ある音高 (音長) のつぎに,どのような音高 (音長) が続くかの確率である.本稿では,実際の楽曲 (アーティスト:バンプオブチキン,ラルクアンシエル) から遷移確率を抽出した.アンケート調査の結果,音楽的に悪くなく,アーティストらしい曲が作曲できている事が確認できた.
著者
松嶋 慎太郎 森井 マスミ 吉岡 卓 紅野 謙介 谷 聖一
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告人文科学とコンピュータ(CH) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2008, no.8, pp.1-8, 2008-01-25

データベース化された作品や関連資料と地理情報とを関連付けることで,作品を取り巻く諸々の時間と空間を越えた重層的理解を補助できる可能性がある.Google Maps APIを利用して,喜多村緑郎日記データベースを活用するツールを試作した.このツールは,日記に記されたテキスト文章をGoogle Maps上に表示することで体感的にも視覚的にも効果的なインタフェイスを備えており,個人の過去の日記を現在の地図上に表示する事で,時空間を横断できる情報処理を期待できる.また,Google Maps上の一部分に着目させたり,アイコンを表示させたりするための技術を組み込むことで,デジタルアーカイブ作成の煩雑さを解消させる効果が期待される.Ajax is a new technology based on asynchronous communication between a client web browser and a back-end server, allowing web applications to request data without web application to request and receive data ever reloading the page. Google Maps is a popular application that uses Ajax. We designed and implemented the Ajax web application which supports to discover and analyze spatiotemporal structure of a sequence of sentences. As the target of this analysis, we consider Kitamura Rokuro Diary. His diary is a typical example that prescribes the spatiotemporal relations of affairs. Our system includes visually-enhanced interface control module; general user can visually check the data of the geophysical makeup of descriptions of Kitamura Rokuro Diary. And also, we show our system have many advantages to make a digital library.
著者
辰己 丈夫 中林 稔堯 岸田 大輔 天白 成一
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告コンピュータと教育(CE) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2007, no.12, pp.31-38, 2007-02-16
被引用文献数
1

筆者らは、知的障害者の中でも特に言語発達のある知的障害者と自閉症に限定し、主に児童を対象として、日常活動や学習活動などを支援するPDA用ソフトウェアを開発した。このソフトウェアは(1)手順支援、(2)タイマー、(3)音声絵カード、(4)ことばスロットゲーム、(5)パズルの5つのアプリケーションのスイートである。特に手順支援は対象者毎の個別カスタマイズをパソコン上で作成しPDAに転送することで汎用性を実現した。また、これらを実際に利用した評価についても述べる。Autism is a neurobiological disorder of development for one's lifetime. Children with autism have difficulty communicating and interacting with others. We developed and tested a suit of five PDA application softwares for autistic children, (l)aid for ordinal procedure, (2) timer, (3) picuture card with voice, (4)words slot machine game with picuture, and (5) puzzle. We designed our aid for ordinal procedure with many customizable pictures. Customization is done on a PC. After customization, user transmit new aplication software to PDA.
著者
吉原 輝 関 和広 上原 邦昭
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
研究報告数理モデル化と問題解決(MPS) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2015, no.4, pp.1-6, 2015-02-24

投資家が投資を行う際,株価等の数値情報の他に,新聞記事等の言語情報を基に株の売買を判断する.この判断を支援するため,これまで様々な研究が行われており,数値情報を対象にした研究では,株価の時系列データの特性が多く利用されている.これに対し,言語情報を対象にした研究では,その特性がほとんど利用されていない.これは,言語情報が株価に与える影響の時間的な変化を人手でルール化することが困難だからである.一方で,画像認識や音声認識などの分野において近年注目を集めている深層学習 (Deep Learning) は,大規模なデータから有益な特徴の抽出が可能である.そこで本研究では,深層学習のアプローチを応用し,時間的な変化を考慮した再帰的なネットワークを構築することで株価動向の推定を行う手法を提案する.入力に新聞記事のデータを用いることで,言語情報が与える影響の時間的な変化を捉えることができる.実際の新聞記事と株価のデータを用いて 10 銘柄の株価動向推定を行い,本手法の有効性を示す.
著者
冨樫 雅文
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会論文誌 (ISSN:18827764)
巻号頁・発行日
vol.27, no.2, pp.266-268, 1986-02-15

ワークステーションにおける主要な入力装置であるキーボードとマウスには操作上幾つかの問題点が挙げられる.現在のキーボードは過去の機械式タイプライタの形状を継承しているが 人間の手指や個人差への適合が必ずしもうまくいっていない.またマウスは キーボードと併用する場合に持ち替えの手間がかかり さらに機械式マウスでは姿勢変化の検出ができない.そこで キーボードを左右分離型とした上で左右の半鍵盤に各マウスを装着した新しい入力装置を考案し 市販のパーソナルコンピュータをターゲットマシンとして試作を行った.また機械式マウスに対しては 移動量検出用のトラッキングボールを2個にして姿勢の変化を検出できるようにした複球型機械式マウスを提案する.この新しい入力装置によれば 左右の手は半鍵盤を保持したままで文字入力と二つの独立なポインティング操作ができる.
著者
加藤 利康 石川 孝
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
研究報告コンピュータと教育(CE)
巻号頁・発行日
vol.2013, no.2, pp.1-8, 2013-06-29

多数の学生が個々に PC を使うプログラミング演習の授業を支援するプログラミング演習支援システムでは,演習の課題に対する学生の作業進度や学生が抱える多様な問題などの学習状況を教員がリアルタイムに把握することが課題となっている.本論文は,ネットワーク環境のある教室での授業支援を目的としたプログラミング演習支援システムにおいて,課題の解答開始から提出までの作業ごとのクラス全体の学習状況と個別学生の学習状況に関する情報を教員にリアルタイムに提供する学習状況把握機能を提案する.この提案機能は,クラス全体の作業進度と作業履歴,コンパイルエラー分類,作業進度の遅れ情報を提供する.実際の授業においてプロトタイプシステムを用いて提案機能の有効性を評価した結果,授業中の教員の指導内容の約半数が学習状況把握機能の利用に起因しており,作業進度に合わせた指導を行なっていることから,提案機能はプログラミング演習におけるリアルタイム学習状況把握に有効である.That in programming practicum support system, teachers are real-time visibility into the status of student learning and work progress to the problem of exercises is an issue. In this paper, propose a learning condition ascertainment functions provided to teachers to real-time information about the work of individual students and work of the whole class. This proposal function provides a delay information work progress of the whole class, work history, compile error classification, the work progress. The results of the evaluation experiment of effectiveness, about half of the teaching content is due to the use of learning condition ascertainment function in an actual class. In addition, the proposed functions is effective in real-time condition ascertainment in learning programming exercises from the fact that teachers are teaching to fit the work progress.
著者
高田 尚樹 藤本 貴之
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
研究報告情報システムと社会環境(IS) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2009, no.32, pp.99-104, 2009-03-11
被引用文献数
1

近年のゲーム機は,コンピュータとほとんど差異のない性能を持ち,多様な表現が可能である.その反面,旧世代のゲーム機に愛着をもっている層も多く,旧世代ゲーム機の中古市場が存在するなど,最新型ゲームとは違った社会的意義を持っていると考えられる.本研究では,旧世代ゲーム機の代表的機種である 「初代ファミリーコンピュータ (任天堂)」 を利用した現世代コンピュータを実現し,またその意義とエンターテインメント・コンピューティング研究における今後の可能性についても言及する.The recent game machines have the same performance as computers and it is possible to express many things. But there are many fans that are attached to the old game machines and it is fact that secondhand markets for the old game machines exist. This research produces the existing entertainment computer, using 'NES (Nintendo Entertainment System)' which is a typical machine of an old game machine and this refers to the importance and future possibilities in entertainment computing study.
著者
畑村 洋太郎 中尾 政之 飯野 謙次
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理 (ISSN:04478053)
巻号頁・発行日
vol.44, no.7, pp.733-739, 2003-07-15
参考文献数
3
被引用文献数
4

この失敗知識データベースは従来なかったような新しい試みが随所に行われており,データベースのユーザが欲しいものが容易に検索できるやり方の1つの新しい提案になっているので,本稿でその基本的な考えを紹介する.
著者
赤澤堅造 真殿 隼 星野 佑一 加藤大貴 神谷善三 奥野 竜平
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告音楽情報科学(MUS)
巻号頁・発行日
vol.2008, no.50, pp.61-64, 2008-05-21

現在,中高年者で楽器の演奏を楽しみたいという希望を持つ人が増えている.本研究室では,開発コンセプトを,"難しい楽曲でも簡単に演奏できる","演奏を楽しめる","上達が出来る"の 3 つとした,バリアフリーの楽譜内蔵型電子楽器 Cymis (Cyber musical instrument with score) の基本システムを開発してきた.本発表では練習には時間を要するが,ボーイングを模擬した動作によりピチカートやアルコなどのバイオリン音による楽曲演奏が可能な弦型 Cymis について発表する.また 6 名の被験者による演奏実験と評価実験を行い,上記のコンセプトに合致した結果を得た.We have developed a barrier-free type of new musical instrument "Cyber musical instrument with score (Cymis)", that the middle and elderly people could play music easily, and joyfully. However, it was difficult for players to control volume of sound with finger pressure. The purpose of this study was to develop a string-type Cymis (Cymis窶都tring) enabling performance of arco and pizzicato with bowing-like motion. Six healthy volunteer subjects played various sorts of musical compositions for an experiment. It was showed that they could play music with Cymis窶都tring and enjoy it.
著者
中野倫靖 吉井和佳 後藤真孝
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
研究報告音楽情報科学(MUS)
巻号頁・発行日
vol.2014, no.2, pp.1-7, 2014-08-18

本稿では、歌声と伴奏を含む音楽音響信号を対象として、「ボーカルの歌声」、「楽曲中の音色」、「リズム」、「和音進行」 の確率的生成モデルを構築し、モデルからの生成確率を計算することで、「楽曲間の類似度」 や 「楽曲のありがち度」 を推定する手法を提案する。歌声、音色、リズムに関しては、LPMCC、MFCC、Fluctuation Pattern に基づく音響特徴量を抽出し、それぞれに関して潜在的ディリクレ配分法 (LDA) を用いたトピック分析を行う。個々の楽曲毎に学習したモデルと全曲から学習したモデルから、楽曲における各音響特徴量の生成確率を計算することで、それぞれ楽曲間の類似度とありがち度を推定した。和音進行に関しては、能動的音楽鑑賞サービス Songle のコード認識結果に対し、可変長 Pitman-Yor 言語モデル (VPYLM) でモデル化した。ここでは、個々の楽曲毎に学習したモデルと全曲で学習したモデルから、各曲のパープレキシティの逆数 (各和音の平均的な生成確率) を計算することで、それぞれ類似度とありがち度として推定した。本稿では、ポピュラー音楽 3278 曲を対象として分析した結果を報告する。
著者
田崎 勇一 長谷川 晶一
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告グラフィクスとCAD(CG) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2006, no.91, pp.55-60, 2006-08-18
被引用文献数
1

バネとダンパーさまざまな機構に用いられている.バーチャル世界では,生物の体の柔軟性の表現や,キャラクタの動作生成のためのPD制御など,多くの目的でバネ・ダンパモデルが用いられている.バネダンパモデルは,伸びと速度の差に比例した力を加えることで実現できるが,離散時間での前進積分による誤差のため,バネ・ダンパ係数とシミュレーションの時間刻みを上手く選ばないと系が発散してしまう.本研究では,抗力,摩擦力,関節の拘束条件に、後退積分によるバネ・ダンパの式加えてLCPに定式化し,繰り返し法によって解くことで,高速に安定なシミュレーションを行う.Springs and dampers are used in various mechanisms. In addition, spring and damper moedls are used for many purpose such as representation of flexibleness of bodies of creatures and plants, and PD-control for character motion generation.Spring and damper models can be implemented by adding forces which are proportional to the expansions and the differences of velocities. However, systems diverge without careful turning of spring and damper coefficient and time-steps, because of errors from time discretization and explicit integration. We propose a fast and stable simulation method, which formulates all constraints as LCP by adding equations of spring damper models in implicit integration as constraints besides constraints for normal forces, friction forces and joints and solves LCP with an iterative method.
著者
松本 一則 服部 元 小川 圭介 橋本 真幸
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
研究報告データベースシステム(DBS)
巻号頁・発行日
vol.2013, no.22, pp.1-3, 2013-07-15

web サイトの内容や分野を表すジャンルコードを計算機で推定するジャンル推定技術がマーケティング分野で重要になってきている.一般的に同技術の場合,ジャンル推定に適した単語をあらかじめ求めておき,推定対象ページに現れるそれらの語の出現頻度を基とした特徴ベクトルでジャンル判定を行う.しかし必要な単語数は膨大で識別器の学習は通常困難である.そこで,情報量基準で選択した最小限の単語数でジャンル別 SVM を構築し,同 SVM の各識別結果から総合判定を行う 2 段階 SVM を実現した.さらにエラー識別に役立つ語を学習させた SVM を第 1 段に追加する工夫で精度を向上させた。Automatic genre estimation for specified web sites or web pages is important for web marketing. In general, bag of words (BOWs) extracted from specified web pages are inputted to the genre discriminator. However, the number of necessary words is huge for the discriminator. Thus authors propose genre-specific words extraction based on Information Criteria, and a practical 2-stage SVMs which are ensemble with genre-specific SVMs. We also show SVMs discriminating errors of another SVM improve the accuracy of the estimation.
著者
楠本 博之
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理 (ISSN:04478053)
巻号頁・発行日
vol.40, no.2, pp.188-189, 1999-02-15
著者
浜田 穂積
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会論文誌 (ISSN:18827764)
巻号頁・発行日
vol.22, no.6, pp.521-526, 1981-11-15
被引用文献数
1

2進法を基礎とする計算機そのほかのデータ処理装置のための実数値表現方式を提案する.形式はデータの長さに依存せず 精度変換操作が単純で オーバフロー アンダフローが発生しない 十分大きい数も小さい数も表現できる方式であるこれらの条件を満たす一般的な表現法と その中で最も単純な規則を持つ形式とを示し 後者を標準案として推奨する.後者によると ±1の近くでの分解能が低下しないように極力努めたので 同じピット数で表現する固定小数点表現と比べ 1ビット分の分解能の悪化に止まり かつ浮動小数点表現の持つ 小さい数も 大きい数も表現できるという長所も併せ持っている.実数値表現法として前記の目的を達するため 内部表現のビット列に次の3つの性質を持たせる.(i)すべてのビット列が実数に対応する.(ii)あるビット列の右に1ビット連結する時 元のビット列に対応する区間が2分され 左の区間はピット0 右の区間はビット1を連結したものに対応する.(iii)正数の場合 1から無限大あるいは0に向かって 区間の両端の値の比が 二重指数的に増加する値となるよう分割されている.これによって実現される表現法を用いると 短いデータでもそれなりにバランスよく実数値を表現できる.また長いデータをう処理系と容易に結合できるため ミニコンピュータ マイクロコンピュータのための実数値表現法としても適している.
著者
黒澤 敏文 志築 文太郎 田中 二郎
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告. HCI, ヒューマンコンピュータインタラクション研究会報告 (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2015, no.7, pp.1-10, 2015-05-07

タッチスクリーンを持つ携帯情報端末の操作時における,スワイプ方向の頻度に基づいたタッチジェスチャ UI を示す.我々はまずユーザが携帯情報端末の既存 UI を操作している際におけるスワイプ方向を調査した.その結果,一部の UI を除き,ユーザが右手操作を行っている際には左上方向スワイプの使用頻度が少ない事が分かった.この結果を基に,我々は左上方向スワイプを,他の方向のスワイプとは異なるタッチジェスチャとして用いるタッチジェスチャ UI を設計した.評価実験の結果,提案 UI において,ユーザは左上方向スワイプを他方向へのスワイプと区別して実行できる事,更に左上方向スワイプの性能が既存 UI のボタン操作より有意に高く Bezel Swipe と同等である事も分かった.
著者
緒方 淳 後藤 真孝 江渡 浩一郎
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告音声言語情報処理(SLP)
巻号頁・発行日
vol.2007, no.11, pp.41-46, 2007-02-09
被引用文献数
7

本稿では、ポッドキャストを検索できる Web サービス「PodCastle」を実現するための音声認識手法について述べる。ポッドキャストでは多様な内容が異なる環境で録音されており、多数の未知語を含む新たな話題も多いため、従来の音声認識システムで適切に認識するのは困難だった。この問題を解決するために、本研究では、Web 2.0 によって得られる様々なデータを用いることによって、継続的に、音声認識システムを改善していく。具体的には、各ポッドキャストの内容に応じた言語モデルの話題適応、Web 2.0 のサービスを通じた単語発音の自動獲得、PodCastle 上でのユーザが音声認識誤りを訂正した結果を用いた未知語の学習等を試みた。実際にポッドキャストを対象とした認識実験を行い、性能向上に有効であることを確認した。This paper describes speech recognition techniques that enable a web service "PodCastle" for searching podcasts. Most previous speech recognizers had difficulties dealing with podcasts because they include various contents recorded in different conditions and new topics with many out-of-vocabulary words. To overcome such difficulties, we continuously improve speech recognizers by using information aggregated on the basis of Web 2.0. For example, the language model is adapted to a topic of the target podcast on the fly, the pronounciation of unknown words is obtained from a Web 2.0 service, and out-of-vocabulary words are automatically acquired by analyzing user corrections of speech recognition errors on PodCastle. The experiments we report in this paper show that our techniques produce promising results for podcasts.
著者
菅野 憲明 佐々木 雄大 高山 毅 池田 哲夫
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告データベースシステム(DBS) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2004, no.72, pp.545-552, 2004-07-14

コンビニエンス・ストア(通称「コンビニ」)における新商品の売れ行き予測に関する学術的な検討が遅れている. 著者らはこれまでに 市販のPOSデータを用いて「おにぎり」と「カップラーメン」の新商品の売れ行き予測に関する予備的な検討として 特定店舗で成立する相関ルールの抽出を行なった. 本稿では 店舗を問わず成立する一般的知見の導出を目指す. 具体的には コンビニ会社A社へのヒアリングを通じて 新商品投入後二週目の売れ行き予測に対するニーズがあることを述べる. そして これを目的変数とした場合の説明変数として有効な変数を A社の協力の下 データマイニングにより導出する. これらの説明変数と目的変数を用いて 店舗ごとにルール抽出を行なうと有効なルールが得られることが確認された.Academic analysis of sales forecast for new items on sale in convenience store is insufficient. As a preliminary analysis, the authors have derived some association rules for every shop concerning demand of new ``onigiri" and ``cup ramen" by utilizing POS data on sale. In this paper, we try to find some general knowledge independent of a shop. Concretely, based on a hearing from a convenience store company A, we describe there exists a need for sales forecast in the second week for a new item. We adopt it as a target variable, and derive its effective explanatory variables by the use of data mining technique, based on the cooperation of the company A. We have confirmed that we can obtain some effective association rules, if we adopt these target variable and explanatory variables and perform distinct data mining for each shop.
著者
平原正樹
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告マルチメディア通信と分散処理(DPS) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2006, no.121, 2006-11-16
被引用文献数
1

20年以上前に生まれたインターネットプロトコル(IP)につぎあてしていくのには限界がある。そのアーキテクチャの根本的見直しやプロトコルの再設計が必要ではないか?キャリアはITU-Tなどで次世代ネットワーク(NGN)としてIP技術の導入を進めているがその将来への道筋はどうなのであろうか?「次世代」は、携帯電話の第3世代のように、あるいはIPv6のように、ある確立された技術の改良版であるのに対して、「新世代」とは、携帯電話やIPそのものが初めて生まれた時、それは既存技術の延長上になかったことを指す言葉である。米国NSFが計画中のGENIや、EUでのEuro-FGIなどでも、白紙の状態からの研究開発の重要性が指摘されている。情報通信研究機構(NICT)も、新世代ネットワーク研究開発を2006年度からスタートさせている。これらはすべて、次世代ではなく、新世代ネットワーク研究と言える。次世代が5年程度の短期的な研究開発であるのに対し、新世代は10年後以降の技術を前提にした長期的な、基礎的な研究開発である。本講演では、新世代ネットワーク研究の必要性、世界的な状況に触れた後、NICTをコアとする新世代ネットワークアーキテクチャの研究開発について紹介する。個々の領域のサブアーキテクチャに留まらず、全体のグランドデザインを目指し、10年後の光ネットワーク技術やワイヤレスデバイス技術に基づいたネットワークアーキテクチャの確立を目指している。アーキテクチャとは、設計原理に基づいた要素技術の組み合わせ方であり、そのために技術の取捨選択と統合の作業が必要となる。10年後のネットワークに対する要求や使い方、10年後のネットワークを支える要素技術を予測することは難しいけれども、多様性を増す人類の可能性を妨げずに伸ばすものでなければならない。現在の技術との連続性を忘れて行う設計が本当に陽の目を見るか判らなくても、少なくとも我々は、理想の将来ネットワーク像を持たなければならない。それが、現在進行中のネットワーク研究開発に対し、将来への方向性を差し示し、ネットワーク基礎研究から応用研究への掛け橋となる。
著者
榎本 友理枝 石川 千里 高田 雅美 城和貴
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告バイオ情報学(BIO) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2008, no.126, pp.17-20, 2008-12-10

本稿では,芝生の色の保持と緑色塗料の関係を予測するためのモデルを構築する.モデル構築にあたって,実際に試験塗料を散布させた芝生の劣化変化の解析結果を利用する.このモデルを用いてシミュレーションを行うことにより,芝生の色の持続性と塗料の濃度の関係が分かり,芝の品質に影響を与えない緑色塗料を適切な時期に散布し,常に葉色の良い状態で芝生を維持することが可能になると期待される.By this study, we build a model to predict color maintenance for lawns and relations of the green paint. On the model construction, We use the analysis results of the deterioration change of lawns which get really scatter examination paint. We understand the durability of the color of lawns and relations of the density of paint by simulating with this model. We can scatter the green paint which does not affect the quality of the turf in an appropriate time. And it is always expected with good leaf color and can maintain lawns.
著者
橋本 祐輔 橋田 光代 片寄 晴弘
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
研究報告エンタテインメントコンピューティング(EC) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2009, no.26, pp.43-50, 2009-02-28
参考文献数
13
被引用文献数
1

ビデオゲームのジャンルの1つとして音楽ゲームがある。1996年以降「リズムアクションゲーム」が音楽ゲームの代表的存在であったが,ここ1,2年の間で,作曲機能を持ったものや演奏時のアドリブを許容するものの発売が相次いでいる。その中で,簡単な操作で,テンポや音量の制御によって演奏表現を楽しむことを目指した拍打型演奏インタフェースが注目を集めている。拍打型演奏インタフェースにおいて制御の対象となる音楽信号は,MIDIベースのものと音響信号に大別される。音響信号を用いるものには,好きな任意の音源を用いて演奏表現を楽しむことができるというメリットがある一方で,テヌート時の音質の確保とアラインメントの実施という特有の課題がある。本稿では,音楽ゲームのサーベイランスを実施した上で,テヌート時の音質の確保とスケジューラに工夫を施した指揮演奏システムAiiMについて述べる。Music is one of the most significant targets of video games, and a genre called ``Rhythm action" has been a mainstream for this last decade. But in this couple of years, music games that enable users to compose or play music have been successfully released, and beat-oriented music performance interfaces have been drawing consumers' attention. Present beat-oriented music performance interfaces are divided into controllers of MIDI and acoustic signal. The latter has an advantage as it allows a user to play tunes that s/he often listens to. In this paper, we discuss ``entertainability'' of music video games and introduce our music conducting system for acoustic signal, called AiiM, to which we implemented an improvement regarding sound quality at the user's tenuto directions and a scheduler for ensuring naturalness to the user's tempo controls.