著者
山口 拓人 渡邊 伸行 續木 大介 鈴木 竜太 天野 陽子 水沼 真弓 山田 寛
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. HCS, ヒューマンコミュニケーション基礎 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.102, no.734, pp.25-30, 2003-03-11
参考文献数
19
被引用文献数
6

現在,顔の感性情報処理の問題に対する関心か高まっている.我々はそのような問題の解明にかかわる実験またはシミュレーションに利用することができる,顔情報データベースの構築を目指したブロジェクトを立ち上げた.現段階において,このプロジェクトでは,統一-された撮影環境と撮影手続きを確立し,データベースに必要な顔および表情画像の取得を開始した.特に表情は,基本6表情(喜び,驚き,恐れ,悲しみ,怒り,嫌悪)をカバーするものである.また,単純な顔画像集ではなく,顔に付随する様々なデータを利便性高く扱えるデータベースの構築を目指した支援システムの開発も進めている.
著者
高橋 春菜 守屋 雅隆 徳山 貴斗 島田 宏 水柿 義直
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告 = IEICE technical report : 信学技報 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.113, no.401, pp.13-18, 2014-01-23

現在の直流電圧標準において,零バイアス電流軸を横切るシャピロ・ステップ(ゼロ・クロッシング・シャピロ・ステップ)は既に利用されており,電圧標準だけではなく高精度D/A変換器への応用も期待されている.我々は,ゼロ・クロッシング・シャピロ・ステップの生成方法として非対称2接合SQUIDを用いた方法を研究してきた.非対称2接合SQUIDによって得られる非対称な臨界電流-印加磁場特性を利用した方法である.そこで本報告では,非対称2接合SQUIDの代わりに,長いジョセフソン接合を用いて非対称な臨界電流-印加磁場特性を実現させ,それによってゼロ・クロッシング・シャピロ・ステップを生成する.産総研Nb STP2プロセスにより試作したNb接合と,バイクリスタルSrTiO_3基板上に作製したYBa_2Cu_3O_<7-δ>粒界ジョセフソン接合を用いて動作検証を行い,シミュレーション結果との比較を行った.
著者
森住 哲也
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. SITE, 技術と社会・倫理 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.114, no.244, pp.5-10, 2014-10-07

振舞いの群れは<仮面>である.<私>の振舞いとは<私>の<仮面>である.世阿弥の「離見の見」は自他を意識する「進化的多元言語ゲーム」を<私>が解釈する概念と見做せる.振舞いの群れはまた<仮面>の裏側であり,振舞いの中核は<仮面>である.<仮面>の差異が「花」となる.そして<仮面>の裏を形成するもの,そして<仮面>の差異を形成せしめるものこそが「群知能」である.「言語的規則」と「感覚の論理」を使用する<私>とシステムのインタフェースの枠組みは,「客観の論理」,「受動的な<私>の「感覚の論理」」,「能動的な<私>の「感覚の論理」」である.<仮面>の差異に基づく緊張作用によって振舞いの群れが調和する必要条件は,それぞれの<私>が振舞いの群れとの相互作用を了解することである.振舞いの<仮面>の調和装置は哲学的原理ではなく,<仮面>の振舞いを見えるようにするパターンランゲージである.
著者
梶山 征央 児玉 賢史
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告 = IEICE technical report : 信学技報 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.113, no.299, pp.57-60, 2013-11-19

一般的なARは画面上に2次元で投映されるため,距離感をつかむのが難しいことがある.そこで本提案手法では距離感を容易に得るために,一般的に利用されている3Dグラスを通して立体視を利用し,更にウェブカメラから手の位置を読み取ることでユーザインタフェースとして自分の手を使用する,というタンジブルの要素を取り込んだ.
著者
大槻 麻衣 大下 勉 木村 朝子 柴田 史久 田村 秀行
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. PRMU, パターン認識・メディア理解 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.110, no.381, pp.75-80, 2011-01-13
参考文献数
9

本研究では,立体視可能な複合現実空間において,多数のパーツから構成される仮想の3Dオブジェクトを分解し,その内部や個々のパーツ同士の接続関係,位置関係を至近距離で観察できるシステムを構築する.こうした分解・観察というタスクにおいて誤操作を回避し,操作の快適性,応答の心地よさを向上させるために,実世界で互いに接合・接着された物体の挙動や応答を模倣する3種類のメタファを導入する.本論文では,提案手法の基本概念,それを具現化するメタファとその物理計算モデル,ユーザ・インタフェースとしての実現に関して述ペ,実運用から得た知見や今後の発展させるペき方向性に関して論じる.
著者
藤本 正樹 石橋 豊
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. RCS, 無線通信システム (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.104, no.20, pp.77-80, 2004-04-16

本報告では,分散仮想環境において,利用者が触覚メディアを用いて仮想空間内のオブジェクトを操作する作業を扱う.そして,仮想空間を立体視する場合としない場合について,実験によって作業効率の比較を行う.また,立体視の効果と,ネットワーク遅延やその揺らぎなどによる作業効率の劣化との関係も明らかにする.更に,得られた実験結果から,立体視の利得を計算する.
著者
中村 匡秀 下條 彰 井垣 宏
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. ISEC, 情報セキュリティ (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.109, no.271, pp.35-40, 2009-11-05
被引用文献数
11

様々な種類のライフログを効率よく連携・集約(マッシュアップ)するためには,ある程度標準化されたデータモデルやサービスAPIが必要となってくる.本稿では,ライフログが備えるべきデータを5W1Hの観点から分析し,アプリケーション依存・非依存のデータ項目を抽出する.抽出したデータ項目に基づき,ライフログのための標準的なデータモデル,および,サービスAPIを考察する.
著者
大槻 麻衣 大下 勉 木村 朝子 柴田 史久 田村 秀行
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. MVE, マルチメディア・仮想環境基礎 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.110, no.382, pp.75-80, 2011-01-13
参考文献数
9

本研究では,立体視可能な複合現実空間において,多数のパーツから構成される仮想の3Dオブジェクトを分解し,その内部や個々のパーツ同士の接続関係,位置関係を至近距離で観察できるシステムを構築する.こうした分解・観察というタスクにおいて誤操作を回避し,操作の快適性,応答の心地よさを向上させるために,実世界で互いに接合・接着された物体の挙動や応答を模倣する3種類のメタファを導入する.本論文では,提案手法の基本概念,それを具現化するメタファとその物理計算モデル,ユーザ・インタフェースとしての実現に関して述ペ,実運用から得た知見や今後の発展させるペき方向性に関して論じる.
著者
福本 淳一 小松 英二 木下 哲男
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. AI, 人工知能と知識処理
巻号頁・発行日
vol.95, no.76, pp.23-28, 1995-05-26
被引用文献数
1

従来の自然言語処理では,文法,辞書,語用論などをはじめとする様々な知識が利用されてきた.自然言語処理の頑健性を向上させるためには,これらの知識を用いた種々の自然言語処理機能が協調的に動作する必要がある.このような協調的システムのモデルとしてマルチエージェントモデルがある.我々は,このマルチエージェントモデルに基づいて,従来の自然言語処理システムに埋め込まれていた自然言語処理モジュール群をエージェントとして形式化し,これらエージェントの協調的動作によって頑健で効率的な自然言語処理システムについて検討を進めている.本稿では,まず,従来のシーケンシャルな自然言語処理における問題点についていくつかの例をあげ,それらの問題点を解決するための基本的な処理の枠組みについて検討する.次に,種々の知識の協調的活用という視点から頑健な自然言語処理の基本的枠組について検討し,マルチエージェントモデルに基づく自然言語処理システムのアーキテクチャについて考察する.
著者
小島 清信 徳田 英幸
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会論文誌. D, 情報・システム (ISSN:18804535)
巻号頁・発行日
vol.96, no.3, pp.371-380, 2013-03-01
被引用文献数
1

ソーシャルフィルタリングといわれる人的ネットワークを介した選択的な情報伝達作用に着目した.Twitterは相手の同意なくリンクをつなぎ換えできるため,ユーザの興味変化がソーシャルグラフとしてAPIを通じて動的に取得可能である.実ユーザの行動を週単位から年単位まで追跡調査することで,リンク数が32(10^<1.5>)以上のユーザにおいて積極的なつなぎ換えを観察した.アンケートを加えてつなぎ換えの分析を行い,中位次数へのリンクを活性化させる分散的選択と探索的選択の特性を導き出した.モバイル環境の普及により人を介する伝達の機会は更に増加すると考えられ,ソーシャルフィルタリングを活用するための知見が応用できる領域は大きい.
著者
内藤 航 上坂 元紀 石井 秀樹
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会誌 (ISSN:21882355)
巻号頁・発行日
vol.98, no.2, pp.144-150, 2015-02-01

福島第一原発の事故に伴い放出された放射性物質により汚染された地域において,外部被ばく線量に対する住民の不安軽減や行政による効果的な被ばく低減対策の検討には,外部被ばく線量がどのように評価されているかを正しく理解し,いつ・どこで・どれくらい被ばくしているかを知ることが重要である.1時間ごとに被ばく線量が記録できる小形個人線量計のデータと空間線量データ,更にGPSや個人の行動情報をGIS上で統合し解析した結果は,適切な放射性物質のリスク管理のあり方の検討において貴重なデータとなる.本稿では,福島県の中通り地区に在住する方々に協力を頂き実施している,効果的な管理・対策のための外部被ばく線量の評価研究の内容を紹介する.
著者
武 小萌 佐藤 真一
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. DE, データ工学 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.111, no.76, pp.119-124, 2011-05-30

近年,記憶装置の大容量化に伴い,大規模の放送映像を蓄積して利用できるようになりつつあり,なかでもCMは,地上波民間放送において全放送時間における20%の比率を保有している.放送映像解析や市場調査等の分野には,蓄積された膨大な放送映像アーカイブからCMを効率的且つ効果的に検出・同定する技術が求められる.本研究は,超高速の二段時間的共起ハッシュアルゴリズムを提案し,CMの大規模放送映像アーカイブからの検出・同定を目指す.1か月間のアーカイブに対する処理時間がわずか42分であった提案手法は,98.1%の検出精度と97.4%の位置特定精度を達成した.また,検出された大量のCMにおける経時分布を可視化することで,広告市場に関する潜在的知識の発見を可能にする新たなアプリケーションを紹介する.本アプリケーションは,4か月間5チャンネルという莫大の量の放送映像へ提案手法を適用した結果をもとにしたもので,提案手法の実用性とその知識発見への高い応用可能性を実証した.
著者
桝田 秀夫 増澤 利光 辻野 嘉宏 都倉 信樹
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. COMP, コンピュテーション
巻号頁・発行日
vol.94, no.389, pp.11-18, 1994-12-09
被引用文献数
2

ネットワークの取り得る全状況集合をSとし,そのうち望ましい状態とみなせる状態の集合を正当な状況といい,Lと表す(L⊆S).任意のSの状態から出発し有限時間内にLに含まれる状態に達する分散アルゴリズムを自己安定アルゴリズムという.従来,自己安定アルゴリズムは,プロセッサ同士が通信路として2点間通信(Point-to-Point)リンクを用いて情報を交換するネットワークモデル上で考えられてきた.本稿では,マルチアクセスチャネルを持つネットワーク上でリーダー選択問題を解く自己安定分散アルゴリズムを提案する.
著者
金谷 重彦 平井 晶 高橋 弘喜 Altaf-Ul-Amin Md. 中村 建介
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. SIS, スマートインフォメディアシステム (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.110, no.322, pp.71-76, 2010-11-25

ゲノムプロジェクトの進展に伴って、現在までに、数百種のバクテリアゲノム、数十種の植物および動物のゲノムが解読された。植物における二次代謝産物は約20万種以上と推定され、5万種については構造決定されていると報告されている中で、ゲノムサイエンスの一環として、代謝産物と生物種の関係を体系化することを目的に、文献情報をもとに生物種とその生物において発見された代謝物の関係をデータベース化することを2004年より開始した。本論文では、このようにして開発された代謝物データベースKNApSAcK DBの現状を紹介する。さらに、生物資源の多面的な利用の目的からの代謝物検索を容易にするためのウェブサービスとしてKNApSAcKファミリーの研究開発を進めている(http://kanaya.naist.jp/KNApSAcK_Family/)。現在までにLunch Box(目的:食履歴)、KAMPO(漢方生薬)、KNApSAcK from around the world(世界の薬用植物)などのデータベース構築が完了した。これらのデータベースの現状についても紹介する。
著者
草地 良規 伊藤 直己 鈴木 章 荒川 賢一
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. PRMU, パターン認識・メディア理解 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.104, no.369, pp.37-42, 2004-10-14
被引用文献数
7

我々は,画像検索のための景観画像へのインデクス付与を目的として,視点/背景テクスチャ/コントラストの制約を設けずに撮影された景観画像中の文字認識法を提案している.提案法では,文字領域を切り出す必要がなく,シェーディングを伴う文字,立体文字,複雑背景上の文字,切り出しに失敗した傾斜文字,を識別する能力があるが,識別に多大な時間がかかるという課題があった.本稿では,カテゴリを特徴の類似性に基づいて階層的に分類し,各分類パターン(クラス)に対して階層的な辞書を構成することで,提案法の処理量削減を実現する.識別率の測定実験を行い,84%の識別率で処理量を1/20程度に削減できることを確認した.また,日本語キーワード(ひらがな,カタカナを含む)による画像検索精度の測定実験を行い,平均適合率76.8‰平均再現率70.4%を確認した.
著者
鈴木 由衣
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. TL, 思考と言語 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.113, no.354, pp.13-18, 2013-12-07

教育におけるパラダイム・シフトが起こり,日本語教育においても「学習者オートノミー」に関する研究がなされるようになってきた.しかし,まだ十分な研究がなされているとは言い難い.そこで,本研究ではオートノミー支援の在り方を問い直すことを目的として,日本語学習者を対象に言語学習史インタビュー調査を実施した.調査では学習プロセスの動機づけの変容に注目した.学習過程を可視化するためモチベーション変容のグラフを作成し,協力者の語りをSCArの手法を参考に分析を行った.これらの流れで行った,オートノミー支援のモデル化の試みについて報告する.
著者
中村 哲也 瀧 敬士 野宮 浩揮 上原 邦昭
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会論文誌. D, 情報・システム (ISSN:18804535)
巻号頁・発行日
vol.91, no.11, pp.2579-2588, 2008-11-01
被引用文献数
3 13

近年,時系列データの分類に関する研究が盛んに行われている.しかし,既存の類似度測定手法は,データ整合,ノイズ,計算コストなどの問題がある.また,座標値のみの計算ではあらゆる時系列データを安定して分類できないという問題もある.これは,時系列データがもつ波形の振幅,振動数,概形などの特徴も考慮する必要があるからである.本論文では,前者の解決のために類似度測定手法Angular Metrics for Shape Similarity (AMSS)を提案する.AMSSは時系列データをベクトル列として扱い,ベクトルの角度を比較して類似度を計測している.角度の比較にはコサイン類似度を用い,ノイズのような類似しない部分を無視している.また,動的計画法で系列間の類似度を計算して,データ整合の問題を解決している.一方,後者の解決のために,それぞれの特徴に合わせた分類アルゴリズムを複数用意し,アンサンブル学習の枠組みを導入したメタアルゴリズムにより,それらを組み合わせて分類を行う.その結果,個々の識別器を単独で利用するよりも分類精度が向上することを示す.
著者
西島 恵介 神山 文子 藤田 米春
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. TL, 思考と言語
巻号頁・発行日
vol.98, no.441, pp.49-54, 1998-12-04

本報告では, 推理小説の記述の感情を含めた論理的関係を表すネットワークを作成し, 論理的構造や常識について考察する。推理小説に現れる情報を, 共通語彙, 設定・定義, 明示的常識, 非明示的常識の4つに分類した。また, 常識の抽出について検討を行なった。さらに, これらの情報を時間的順序関係, 因果関係, 含意関係を用いてネットワーク化し, 論理マップを作成した。