著者
北 健志 小沢 慎治
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. IE, 画像工学
巻号頁・発行日
vol.95, no.582, pp.47-52, 1996-03-15
参考文献数
4
被引用文献数
4

スポーツ中継における自動編集の支援, また自動審判への応用の為の基礎研究として, 本報告では画像処理によるバレーボール中継の解析システムを報告する. コマーシャルを含んだテレビ中継画像を試合の行なわれているシーンとそうでないシーンに分割し, 前者を抽出してそれぞれのサーブの方向から, 全体の得点経過を推定する. また, そのシーン毎に単眼視カメラで撮像されたラリーから, ボールの奥行き, 高さ, コートの白線などの試合進行に関係のある要素を抽出する. そして, ボールとコートの相対関係を3次元的に再構成してボールのコートに対する移動軌跡を求める. 実験の結果, シーン抽出, ボールの移動軌跡共に良好な結果が得られ, 本システムの有効性を確認した.
著者
本間 真一 松井 淳 佐藤 庄衛 小早川 健 尾上 和穂 今井 亨 安藤 彰男
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. SP, 音声 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.102, no.160, pp.49-54, 2002-06-21
被引用文献数
11

NHKは,音声認識技術を利用したニュース番組の生字幕放送をすでに実現しているが,スポーツなどの生放送番組については,背景雑音や発話スタイル等の問題があるため,直接その番組音声に対してリアルタイムで音声認識を行うことは困難である.そこで我々は,「リスピーカー(re-speaker)」と呼ばれる話者を起用し,この話者が番組音声を聞きながらその内容を言い直し,その声を音声認識することにより生放送番組の字幕放送を実現した.本稿では,ソルトレークシティーオリンピックの生中継において実際に使用された生字幕放送ための音声認識システムと,新たに構築した言語モデルおよび音響モデルの概要を説明する.また,音声認識率やテストセットパープレキシティーなどをもとに,リスピーカーによる言い直しの効果について報告する.
著者
栗栖 正和 古川 昭雄 田代 勉
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会ソサイエティ大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.1996, no.2, 1996-09-18
被引用文献数
1

バイポーラトランジスタを用いたECL回路は、超高速動作が可能である。一方、CMOS回路は、微細化によりスイッチング速度の向上が著しい。本報告では、それぞれの技術について、主に高速化の観点から課題と展望を述べる。
著者
全 炳河 大浦 圭一郎 能勢 隆 山岸 順一 酒向 慎司 戸田 智基 益子 貴史 ブラック アラン 徳田 恵一
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. NLC, 言語理解とコミュニケーション (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.107, no.405, pp.301-306, 2007-12-13

近年,隠れマルコフモデル(HMM)に基づく統計的パラメトリック音声合成方式が注目されている.本方式では,音声スペクトル・励振源・継続長がコンテキスト依存HMMにより同時にモデル化される.音声合成時は,合成したい文章に対応するHMMからの出力確率が最大となるよう,継続長・スペクトル・励振源系列を決定した後,音声合成フィルタを用いて波形が出力される.2002年より我々は,HMMに基づく音声合成のための研究・開発ツール「HMM音声合成システム(HTS)」を,オープンソースソフトウェアとして公開してきた.本報告では,その最新の開発状況と今後の予定について述べる.
著者
佃 俊徳 大西 淳
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. KBSE, 知能ソフトウェア工学 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.108, no.384, pp.37-42, 2009-01-12
被引用文献数
6

シナリオを用いたソフトウェア開発において,計算機にシナリオを解析するために開発したシナリオ記述言語SCELについて述べる.シナリオの要素であるタイトル,事前,事後条件の格構造を定義し,視点に優先度を明示させることで,イベント文とタイトルや条件を計算機で処理可能とした.これらの解析法と,解析結果を用いることにより,より強化されたシナリオの変換手法とシナリオの統合手法についても併せて紹介する.
著者
山本 公洋 内藤 昭三
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会論文誌. D-2, 情報・システム 2-情報処理 (ISSN:09151923)
巻号頁・発行日
vol.81, no.12, pp.2790-2801, 1998-12
参考文献数
11
被引用文献数
1

本論文では, 解(標本)が複数のスキーマへと線形分割可能な組合せ最適化問題を対象として, 遺伝アルゴリズムの交叉によるスキーマ保存機構を, 任意の1種類のスキーマに着目して, サンプルビット列集合における着目するスキーマを含有する標本(着目標本)の個数の増減という観点から考察する.着目標本数の経時変化は, 淘汰の複写機能による増殖と交叉や突然変異の破壊機能による減衰が均衡する点の有無によって, 2種類の相(安定相と非安定相)に分かれることを示す.着目標本の適応度平均とサンプルビット列集合全体の適応度平均との大小関係に依存して, 安定相-非安定相間の相転移が発生することを示す.遺伝的アルゴリズムにおいて交叉率を高く設定することで, スキーマがサンプルビット列集合全体へ均等に埋め込まれ, 着目標本の適応度平均が高くなり, 均衡点が発生して, 着目標本数が一定に保たれることを示す.最後に, 計算機実験に基づき, 交叉によるスキーマ保存機構に関する考察が妥当であることを示す.
著者
沙 秀 今井 順一 金子 正秀
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. HCS, ヒューマンコミュニケーション基礎 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.105, no.681, pp.61-66, 2006-03-15

似顔絵においては個人の顔特徴が端的に表現されると同時に、感性情報を付加することによって、より豊かな個人表現を行うことが可能である。本論文では、異なる表情を持つ二つの顔画像(学習サンプル)の組について、表情の特徴だけを表す表情ベクトルをFisherの線形判別法で決定する。さらに、主成分分析により顔特徴を表す成分と表情の特徴を表す成分とが混合した主成分に対応する固有空間(「特徴固有空間」と呼ぶ)を求める。次に、表情ベクトルと特徴固有空間からGram-Schmidtの直交化法により、顔部品の形状や配置の特徴を表す成分と表情の特徴を表す成分を分離した正規直交基底(「表情独立固有空間」と呼ぶ)を構築する。この表情独立固有空間を用いて、入力顔画像に異なる表情を付与する。合成した表情顔形状が本人の実写表情写真とどの位近いかを確かめるために主観評価実験を行い、表情独立固有空間を用いた表情合成方法の有効性を明らかにした。
著者
川島 毅 石黒 章夫 大熊 繁
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. NC, ニューロコンピューティング (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.99, no.613, pp.23-28, 2000-02-04
被引用文献数
4

本稿では, 小規模回路で実現可能なニューラルネットワークのハードウェア化手法を提案する.回路規模を低減するため, 入出力にパルス信号を用いたパルスニューロンとして配線領域を削減するとともに, 結合係数の乗算およびシグモイド関数演算を確率的に演算することで, 乗算回路とシグモイド関数用メモリを不要とした.入力信号値は, 複数の基準パルス列と入力パルス列間の相対遅延時間が正規分布となるようにコーディングする.提案手法をFPGA上にマッピングして提案を見積もった結果, 回路規模を従来の約1/13に小型化できることが明らかになった.
著者
田中 愛久 黒柳 奨 岩田 彰
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. NC, ニューロコンピューティング (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.100, no.688, pp.175-182, 2001-03-16
被引用文献数
10

大規模ニューラルネットワークを家電製品のレベルでシステムとして組み込むことを考えた場合、組み込みプロセッサ上でのソフトウェアとしてでは実時間応答が困難であることが予想される。そこで、ニューラルネットワークをハードウェア化することで、低コストでの高速化を実現する。またFPGAを用いることで動的なネットワーク構造の変化を目指した。低コストでの実現を目指し、ネットワーク全体の回路規模を抑えるために1ニューロンあたりの回路規模を抑えるハードウェア化手法で回路設計を行い、非常に小型のニューロンを設計できた。また、独立したシステムとしての運用のため、ニューラルネットワーク最大の特徴である学習のハードウェア化も行った。
著者
平井 有三 落合 辰男 安永 守利
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会論文誌. D-II, 情報・システム, II-パターン処理 (ISSN:09151923)
巻号頁・発行日
vol.84, no.6, pp.1185-1193, 2001-06-01
被引用文献数
9

ディジタル回路を用いて, すべてのニューロンが非同期に動作するパルス密度型ディジタルニューラルネットワークシステムを開発した.システム規模は, 1008個のニューロンが7ビットの精度をもつ100万個以上のシナプスで相互結合されたハードウェアであり, 世界最大規模のものである.本システムの特徴は, ディジタル回路を用いながら個々のニューロンの動作が非線形1次微分方程式に従うことにある.したがって, 1000次元の非線形連立1次微分方程式を連続時間でしかも並列的に解くことができるシステムとなっている.1000個を超えるニューロンを物理的に相互結合するために, パルス密度を用いて信号線数を削減し, シナプス結合係数の精度を7ビットに抑え, シナプス出力の空間加算をパルスのOR回路で簡略化するなどの手法を用いた.これらの簡略化にもかかわらず, 手書き数字を用いた最近傍法による識別実験結果は, 浮動小数点演算を用いたワークステーションと比較して遜(そん)色がないことがわかった.本システムはインターネットに接続されており全世界からアクセス可能である.ホームページアドレスは, http://www.viplab.is.tsukuba.ac.jp/である.
著者
三好 高史 柴田 直
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. PRMU, パターン認識・メディア理解 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.109, no.344, pp.71-76, 2009-12-10

方向性エッジ情報という画像特徴量を用いた物体検出ハードウェアアルゴリズムの開発をし,そのハードウェア設計ついての検討を行った。方向性エッジ情報は人間の視覚システムでも認識の前処理として用いられていることが知られており,ロバストな物体検出が可能になることが期待される。本システムでは,AdaBoostを用いることで,エッジ画像内の重要な領域に於いてのみ,特徴ベクトルを生成することが可能となる。また,特徴ベクトル生成について三種類の方法を提案し,比較検討を行った。実際,本アルゴリズムを用いて,歩行者検出の実験を行ったところ,方向性エッジを用いた従来の手法に比べ高精度な検出結果を得ることができた。さらに,本システムが方向性エッジの単純性を用いることで,単純なハードウェアにより実現できることを証明した。
著者
時田 洋輔 横井 博一
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. NC, ニューロコンピューティング (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.103, no.466, pp.71-75, 2003-11-15
被引用文献数
1

本研究では,超大規模コラムネットワークをニューラルネットワーク用基本素子であるFolthretによって実現する方法を提案する.人間の持つ莫大な量の知識や知識構造を,一つの階層型ニューラルネットワークに担わせることは困難である.実際,人間の脳は単純な階層型ニューラルネットワークではなく,多くの階層型ニューラルネットワークが相互に結合した超大規模コラムネットワークを形成している.このようなネットワークをそのままハードウェア化しようとすると,配線の複雑化や計算回路の大規模化という問題がすぐに発生する.そこで,それらの問題を解決できるFolthretを用いると超大規模コラムネットワークがどのようにハードウェア化できるかについて検討する.
著者
横井 博一 吉野 慶一
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会論文誌. D-II, 情報・システム, II-情報処理 (ISSN:09151923)
巻号頁・発行日
vol.76, no.3, pp.698-708, 1993-03-25

ニューラルコンピュータのハードウェア化における問題点の一つは,配線が複雑になるこである.筆者の1人が提案したFolthretは,神経細胞の離散時間学習しきい素子モデルをフーリエ級数信号により実現したニューラルコンピュータ用基本素子で,配線の複雑化の問題をかなり解決できる.本論文は,このFolthretの学習能力を調べることを目的としている.そのためまず,Folthretをアナログ回路とディジタル回路両方が混在した形で電子回路化した.その結果,基板サイズが15cm×15cm,ICの数が26個の回路規模となった.基板面積の半分は結合荷重用メモリ部が占めた.次に,電子回路化したFolthretを用いて,10個の数字および26個の英文字のパターン認識に関する学習実験を行った.これと同時に,離散時間-離散情報学習しきい素子による計算機シミュレーションも行った.その結果,電子回路化したFolthretは,離散時間-離散情報学習しきい素子と同様,実験で用いたどのパターンの認識も学習できることが示された.また,学習完了までの学習サイクル数と出力を調べたところ,離散時間-離散情報学習しきい素子に大体近い動作をしていることが確認できた.
著者
柴田 直
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. NC, ニューロコンピューティング (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.106, no.342, pp.25-33, 2006-11-04

ものを見て瞬時に理解し、即座に適切な行動をとる。これは生体の最も得意とする情報処理である。しかし、これは現在最も進んだコンピュータ技術をもってしても、その実現は非常に困難である。我々は、ヒトの心の情報処理をヒントに、心理学的脳モデルVLSIシステムを開発してきた。VLSIチップ上に過去の記憶を大量に蓄え、入力事象にもっともよく似た過去の事例を瞬時に連想想起することによって、柔軟な情報処理実現を目指す研究である。このシステムを用いてロバストな画像認識が行えるよう、64×64ピクセルのグレースケール画像を64次元の特徴ベクトルとして表現する、新たなべクトル化アルゴリズムを開発した。これは、入力画像より方向性エッジを抽出し、その空間ヒストグラムによって画像をベクトル表現するアルゴリズムである。人間の目によく似通って見えるものは、ベクトル空間においても近い位置にマッピングされるという優れた特性を持つ。手書きパターンの認識、医用X線写真解析、顔検出等、顔の個人認証への応用例で、大変ロバストな特性が実証された。本論文では、顔検出への応用を例題として取り上げ、視覚情報処理のハードウェアモデル化における課題について議論する。実時間処理実現に際しボトルネックとなるのは、入力画像から特徴を抽出する初期視覚処理であるが、専用チップの開発により、100MHzの動作で、2.2GHzプロセッサ搭載のPC上のソフトウェア処理と比較して、一万倍以上の高速化を達成した。
著者
岡 宏一
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. EID, 電子ディスプレイ
巻号頁・発行日
vol.105, no.421, pp.1-2, 2005-11-11

2005年7月20日にソウルで開かれたIMID05の画質評価関連と3Dセッションの発表内容の報告.
著者
藤川 真樹
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. ISEC, 情報セキュリティ (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.100, no.213, pp.227-234, 2000-07-18
参考文献数
18

PKI(Public Key Infrastructure)の整備、電子政府・電子役所の設立に伴い、公的機関へ提出する申請書類が電子化され、インターネットを用いた申請手続き(住民票の発行等)が一般化することが予想される。しかしある程度専門知識が要求される申請手続き(自動車の新規登録や特許の申請等)は、専門知識を有する代理人に申請手続きを代行させることが望ましく、そのためのシステム整備が必要である。そこで本稿では電子委任状を用いることにより公的機関等への申請手続き(自動車登録、特許等)を本人に代って代理人が代行できるシステムを提案すると同時に、実用化への一考察を述べる。
著者
赤司 保 竹内 真一 山本 毅 森 和行 上田 知史 河合 正昭
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. R, 信頼性 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.103, no.33, pp.17-22, 2003-04-18
被引用文献数
1

小型かつ組立容易な3次元MEMS光スイッチを開発した。光スイッチ光学系を屋根型のミラーを用いて折返し構造とすることで、従来から提案されている平板型折返しミラーを用いた構造よりも光スイッチを小型化した。また、折返しミラーの実装トレランスの解析を行い、f-θレンズのビーム偏向の原理を応用した簡易アライメント手法によって、トレランスがパッシブ実装可能なまでに拡大でき、光スイッチの簡易組立が可能となることを示した。本手法により試作した光スイッチファブリックと、高速動作可能なMEMSミラーおよび制御回路により、小型、低損失、高速切替え80チャンネルMEMS光スイッチを実現した。
著者
阿川 雄資 岡田 英史 関塚 永一 大塩 力 南谷 晴之
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会論文誌. D-II, 情報・システム, II-情報処理 (ISSN:09151923)
巻号頁・発行日
vol.76, no.2, pp.397-405, 1993-02-25
被引用文献数
8

微小循環系は生体組織における物質交換という重要な役割を担っており,その血管内における赤血球動態を解析することは,極めて重要である.従来,点計測が主流であった微小循環計測において,顕微鏡と超高速VTRシステムを用いて記録されたラット腸間膜の血流画像を動画像処理することにより,2次元の速度情報を得ることが可能となる.しかし,従来用いられていた濃度こう配法に基づく動画像処理法は,その性質方速度の速い対象に適用できず,またノイズに弱いという欠点をもっていた.そこで本研究では,動画像処理法として局所相関法を採用し,更に速度ベクトルの推定に階層画像を用いることによって,流速の速い細動脈などにも適用できるだけでなく,高速でかつ安定した測定の行える処理アルゴリズムを開発した.このシステムを用いて,ラット腸間膜上の細動脈・細静脈などの微小血管(管径約20〜50μm)の血流速度計測を行い,本システムの有効性を示すと共に,血流分布に関するいくつかの新しい知見が得られた.
著者
都築 伸二
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. IN, 情報ネットワーク (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.103, no.572, pp.51-56, 2004-01-15
被引用文献数
7

本稿では、電力線通信(PLCと呼ぶ)を3つのアプリケーションに分類している。つまり、インターネットアクセス、ホームネットワーク、および家屋間通信である。それらのなかでも特に、電力会社によるインターネットアクセスサービスの実験結果、およびホームネットワーク応用を目的としたHomePlug Powerline Alliance の状況が述べられている。なお、後者は短波帯(2M〜30MHz)を用いた高速PLCであり、米国で使用できる。日本では、電波法の規制を緩和する必要があり、そのためには既存無線局に対する電磁干渉を軽減しなければならない。