著者
水落 隆司
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会誌 (ISSN:09135693)
巻号頁・発行日
vol.94, no.2, pp.79-82, 2011-02-01

多値変復調による100Gbit/s伝送が実用化されつつある今, シャノン限界に迫る強力な訂正能力を有する誤り訂正(FEC)技術を求める声が高まっている.本稿は, 光通信用FECのこれまでの進展と, これからのディジタルコヒーレント時代に向けた最新の100Gbit/s級FECの研究状況をレビューする.
著者
仙田 修司 濱中 雅彦 山田 敬嗣
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. PRMU, パターン認識・メディア理解
巻号頁・発行日
vol.98, no.489, pp.17-24, 1998-12-17
被引用文献数
24

図形特徴から得られた切り出し確信度、個別文字認識から得られた文字認識確信度、2文字の連接から得られた文字bigram確率の3種類の情報を統合した枠なしオンライン文字列認識手法を提案する。切り出し率90.44%、個別文字認識率83.39%のデータに対して、3種類の確信度の統合により、切り出し率97.73%、枠なし認識率96.44%を達成した。また、複数の文字bigram辞書を自動的に選択する手法を提案し、住所、所属、氏名のデータに対して、標準辞書だけでは76.24%であった枠なし認識率が、住所辞書と氏名辞書を追加することで83.03%に向上した。
著者
得永 嘉昭 吉村 政俊 西脇 基晃 會澤 康治 小木 美恵子
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. US, 超音波 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.110, no.366, pp.25-30, 2011-01-13
被引用文献数
10

細胞膜への遺伝子導入のための創発的インパルス応力波に関する理論的な検討を試みた。光エネルギ源は最大ピークエネルギ:200[mJ/pulse],パルス幅:約10[ns],波長:532[nm]のラボ対応型Qスイッチ対応のNd:YAGパルスレーザを使用した場合を想定した。創発的インパルス応力波はレーザ光を透明シート下に接着させた吸熱性表面吸収材料に照射して形成させる場合を考えた。計測された創発的インパルス応力波の時間的プロファウルの構成部分について説明を試みた。
著者
吉田 和子 石井 信
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. NC, ニューロコンピューティング (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.101, no.154, pp.41-48, 2001-06-22
被引用文献数
2

強化学習とは、試行錯誤を通じて環境に適応する学習制御の枠組であり、エージェントは環境との相互作用によって学習を行なう。モデル同定強化学習法は、環境のモデルに基づいて価値関数を計算する手法であり、複雑な環境を扱うのに適している。本研究では、環境のモデル、すなわち状態遷移確率の近似にベイズ推定を用いる手法を提案する。強化学習における重要なトピックに、より良いポリシーを得るために行動を試すexploration(探索)と、より効率的に報酬を得るためのexploitation(搾取)のバランスの問題がある。本研究では、この2つの相反する制御を効果的に行なうために、エージェントの行動選択に逆温度メタパラメータの制御機構、すなわちメタ制御と、explorationボーナスを導入する。本手法を2次元迷路探索問題に適用し、逆温度の制御を行なわない手法と比較した。実験の結果、我々の手法は環境の変動にうまく適応できることが分かった。
著者
稲垣 忠 林 向達 中川 一史
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. ET, 教育工学 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.107, no.205, pp.29-32, 2007-08-25
被引用文献数
3

小学生高学年を対象にした携帯電話に関するWeb上の情報モラル教材を開発した。開発にあたってはGBS:ゴール・ベースド・シナリオ理論に基づき、学習者が自学自習できるものを意図した。本報告では、教材の基本構成及び開発プロセスと、小学校における形成的評価の結果を示す。
著者
長岡 千賀 小森 政嗣
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. HIP, ヒューマン情報処理 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.110, no.34, pp.65-68, 2010-05-06

著者らの先行研究では,高評価のカウンセリング事例の間で,カウンセラーの相槌的表現を最初に含む発話の時系列的生起パターンが共通すること,そのパターンは低評価カウンセリングや日常的悩み相談では観察されないことが示された.本研究では,これと同じ結果が,異なる理論的背景を持つカウンセラーによるカウンセリング対話においても観察されるかどうかを検討する.1人のクライエント役に対する,認知行動療法のカウンセラーによるカウンセリング対話,ユング学派のカウンセラーによるカウンセリング対話,および高校教師による悩み相談を分析した.結果は,両カウンセリング対話における,相槌的表現を含む発話の時系列的生起バターンが,共通性を持つことを示した.結果から,カウンセラーによるクライエント理解の心的プロセスについて考察した.
著者
齊藤 剛史 金子 豊久
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会論文誌. D-II, 情報・システム, II-パターン処理 (ISSN:09151923)
巻号頁・発行日
vol.84, no.7, pp.1419-1429, 2001-07-01
被引用文献数
20

本論文では野草の自動認識法について提案する. 一つの野草について真上かそれに近い斜め上の角度から撮影した花画像と葉画像の2枚を1セットとして用いる. クラスタリング法を用いて各画像から対象物(花, 葉)を抽出し, 花画像から10個, 葉画像から11個の特徴量を求め区分的線形識別関数により認識を行う. 我々は春から初夏にかけて大学キャンパス付近に生育する34種各20セットの野草を収集し実験を行った. 実験結果ではすべての特徴量(21)を用いた場合96.0%の認識率を得た. 次に認識において特に有効な特徴量を選び出す実験を行い, その結果花画像から6個, 葉画像から2個の特徴量が有効であることを示し, 96.8%の認識率を得ることができた.
著者
VIXIE Paul
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
IEICE transactions on communications (ISSN:09168516)
巻号頁・発行日
vol.89, no.4, pp.1144-1149, 2006-04-01

Authority zones in the Domain Name System must be declared to have one or more authoritative name servers, usually consisting of one primary name server and several secondary name servers. These name servers are expected to synchronize zone data using DNS's zone transfer protocols, but the configuration of these synchronization relationships depends upon out of band information and manual processes. This paper describes a way to create name service federations such that a varying set of zones offered by a primary name server can be automatically configured for synchronization by secondary name servers. A sample implementation based on ISC BIND and Perl is described.
著者
勝木 孝行 鳥居 英 井上 真郷
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. NC, ニューロコンピューティング (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.110, no.83, pp.63-68, 2010-06-11

超解像は複数枚の解像度の低い観測画像から,より解像度の高い画像を推定する技術である.中でも本報告では,複層Markov確率場を用いたBayes超解像について扱う.先行研究では劣化変換パラメータ,または高解像度画像のいずれかについては周辺尤度の最大化による点推定を行っていた.しかし,それらの推定に加えてハイパーパラメータをも同時推定する場合,自由度が増加することによってオーバーフィッティングが生じやすいという問題があった.そこで,本報告では変分Bayes法にTaylor近似やLaplace近似を組み合わせた近似手法を用いて全変数をBayes推定することで,オーバーフィッティングを避けたより高精度な推定を試みる.
著者
盛合 志帆 下山 武司 金子 敏信
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. ISEC, 情報セキュリティ
巻号頁・発行日
vol.97, no.461, pp.111-122, 1997-12-19
被引用文献数
6

共通鍵ブロック暗号に対する代数的攻撃法の一つとして高階差分攻撃法が知られているが, 本稿では従来よりも解読計算量を減少させた新しい高階差分攻撃法を提案する. JakobsenとKnudsenによって示された高階差分攻撃法では, 最終段の鍵を求めるのに, 全ての最終段の鍵の候補に対して全数探索を行なっていた. しかし本攻撃法では最終段の鍵に関する代数方程式を立て, これを一次方程式に変換して解くことで鍵を求める. このため大幅に解読計算量が削減できる。この攻撃法をEntrust Technologies社(カナダ)が提案したCAST暗号に適用した. CAST暗号とは, CAST Design Procedureに基づいて設計されたブロック暗号の総称である。本稿では, このCAST暗号の一つが2^<17>組の選択平文と暗号文を用いて, 2^<25>回以下のラウンド関数の計算に要する計算量で解読できることを示す. 解読時間はUltraSPARC stationを用いて15秒以下であった.
著者
加藤 健一 小川 哲司 小林 哲則
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. NLC, 言語理解とコミュニケーション (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.106, no.442, pp.25-30, 2006-12-15

本稿では,特徴変換にブースティングの枠組を適用した識別器統合手法を提案する.一般的に,複数の識別器を統合するとき,識別性能は向上することが期待できる.しかし,識別器の統合にあたって,二つの重要な課題がある.一点目は,統合する識別器各々の誤り傾向が異なっていなければ(相補性がなければ),わずかな性能の改善しか得られない点,二点目は,相補的な識別器が生成されたとしても,各々の識別器が与える情報の統合手段が適切でない場合,やはりわずかな性能の向上しか得られないという点である.そこで本稿では,上述した二点を考慮した上で,相補的な識別器の生成手法と,その統合手法について検討を行う.相補的な識別器を生成するにあたっては,Heteroscedastic linear discriminant analysis (HLDA)に基づく特徴変換の過程でブースティングの枠組を適用した.また,統合においては,各々の識別器から出力される尤度の情報を特徴ベクトルとし,このベクトルが張る空間上でSupport vector machine (SVM)に基づくパターン認識を行った.提案手法により識別器を統合することで,孤立単語音声認識実験において,統合前と比較し74%の誤りが削減されることがわかった.
著者
風間 武 小池 透 島田 享久 川上 明
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. EA, 応用音響
巻号頁・発行日
vol.97, no.334, pp.1-6, 1997-10-23

スポーツのなかで衝突により、プレーを行う競技が数多くある。卓球もボールをラケットに衝突させ、プレーを行う競技である。選手は、相手の打ち返したボールの軌道を予測し、ラケットを振り、目的の球種及び軌道で打ち返す。使用するラケットの評価は、打ち返したときの打撃感やボールとラケットの発生音により行っている。さらに、これにより自分にあったラケットの選定や試合中の動作の確認を行っている。そこで、ラケットの衝突時の現象を把握し、これがラケットの振動及び音響特性を解析し、さらに、ラケットの設計手法を提案する。
著者
今本 健二 櫻井 幸一
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. SST, スペクトル拡散 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.102, no.745, pp.91-96, 2003-03-19

インターネットを介して重要な情報を交換する場合、認証を伴った鍵交換が必要となる。本研究では既知共有鍵を用いた鍵交換における問題として、ID情報盗聴・DoS攻撃・リプレイ攻撃・成りすましなどの攻撃を考える。これらを防いだ上で、少ない通信回数・通信量で安全な鍵交換を実現したい。本論文では、これらの性質を実現するために、一度限り有効な個人識別情報を導入した上で、Diffie-Hellman鍵交換をベースとした認証付き鍵交換方式を提案する。
著者
金澤 俊之 奥谷 武則 仁佐瀬 剛美
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. SSE, 交換システム (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.99, no.61, pp.31-36, 1999-05-20

低速度音声を複数チャネル多重して通信するAAL2(AALタイプ2)を用いた大規模網を構成するときにはAAL2SW(AALタイプ2スイッチ)を適用することが望ましい. 一方, AAL2SWの適用に依って生じる遅延, 特に遅延揺らぎが音声品質に悪影響を与える可能性が有る. 本稿では, 音声トラヒックを想定して, AAL2CLADとAAL2SWで生じる遅延揺らぎと, AAL2CLAD・AAL2SWを多段経由したときの遅延揺らぎを, シミュレーションに依り評価した. 想定した遅延揺らぎは, 各装置におけるセル化遅延と送出待ち遅延から成る. その結果, セル化遅延が遅延揺らぎの支配項となる領域での網設計をすれば, 安定した品質を得られるという結果を得た. その網設計のための, 許容廃棄率10^<-3>程度以上の領域に適用できる簡易な帯域設計法や, AAL2SW段数の上限評価法を提案する.
著者
奥谷 武則 藤谷 宏 水野 俊郎
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. SSE, 交換システム (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.93, no.72, pp.13-18, 1993-05-28
被引用文献数
1

既存STM網とATM網とのインタワークを実現する場合、STM多重回線にATMアダプテーション(AAL)処理を適用する必要がある。このような多重された回線にAAL処理をチャネル単位に行う場合、セル組立に要する固定遅延の他に、セルの完成タイミングが重なることによりATM多重回線への送出待ち遅延が生じる。本稿ではこの遅延の発生メカニズムを明確化し、64kb,sのみ場合、送出待ち遅延を完全に0に抑える方法について述べる。次に64kb/s×nのような多元速度が多重された場合について、遅延を縮小化する方法について論じ、最後にシミュレーションにより評価、考察を行 う。
著者
柴山 純 関口 稔 山内 潤治 中野 久松
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会論文誌. C-I, エレクトロニクス, I-光・波動 (ISSN:09151893)
巻号頁・発行日
vol.81, no.1, pp.9-16, 1998-01-25
被引用文献数
19

一般化したダグラス法に基づく改良形差分ビーム伝搬法(IFD-BPM)に虚軸法を適用し, 光導波路の固有モード解析を行っている。まず, IFD-BPMの定式化を偏波の依存性を含めて行う。そして, 固有モードを含む任意の入射界から固有モードのみを生成する虚軸法について概説する。次に, 本手法の有効性を明らかにするため, ステップインデックス形スラプ導波路の固有モード解析を行う。IFD-BPMを用いることで, 従来の手法に比べて精度の高い固有モード解析が可能であることを見出す。更に, 実効屈折率を評価する際に重要になる参照屈折率の選び方について, 参照屈折率を逐次更新する簡便な方法を考案している。応用例として, 本手法と等価屈折率法を併用し3次元多重量子井戸構造導波路の固有モード解析を行う。他の手法の結果とよく一致することを明らかにする。最後に, GD法に基づく交互方向陰解法を用いてグレーデッドインデックス形ファイバを解析する。実効屈折率の評価により, 直接3次元解析をした場合の有効性も示している。
著者
海野 秀之 今井 和雄
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. SDM, シリコン材料・デバイス
巻号頁・発行日
vol.95, no.570, pp.67-73, 1996-03-11

貼り合わせ技術を用いた薄膜SOI形成プロセスを提案する。本プロセスはシングルエッチストップ法であり、エッチストップ層をアクティブ層として用いる。エッチストップ層中のボロンは高温水素処理によって低減する。従って、エピ成長工程が不要であり、高価な専用装置も必要としないため、低コストでSOI基板の形成が可能である。本方法を用いて、膜厚100nm、ボロン濃度4×10^<16>cm^<-3>の薄膜SOI基板を形成することができた。エッチストップ後のSOI膜の膜厚均一性(σ)は5〜10nmである。また、水素処理によりシリコン膜の表面ラフネスも改善され、Rms値で0.2〜0.3nmと良好な値が得られた。
著者
池田 正則 岩本 幸也 長嶋 直之
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会論文誌. C-II, エレクトロニクス, II-電子素子・応用 (ISSN:09151907)
巻号頁・発行日
vol.82, no.4, pp.190-196, 1999-04-25

NH_4F水溶液でエッチしたSi(100)表面におけるFの結合状態, 及び大気放置による自然酸化膜成長中のFの振舞いについて, X線光電子分光法により調べた. NH_4F水溶液でエッチしたSi(100)表面からのF1sスペクトルは, HF水溶液浸漬表面からのそれと同様に, Si-F及びSi-F_2結合に相当する二つのガウス型波形に分離できた. NH_4F水溶液でエッチした表面におけるFの大部分はSi-F_2結合として存在する. この表面を大気放置した場合, 表面の自然酸化膜成長とともに, F1sピーク強度は増大して極大に達した後, 減少した. また, 二つのF1s分離成分の結合エネルギーは高エネルギー側にシフトした. このことから, FはSi表面のみではなく, 深さ方向の分布をもって存在していると考えられる. また, 大気放置による自然酸化膜の成長によって, Fの位置は酸化膜表面へ変化するものと考えられる.
著者
勝山 裕 武部 浩明 黒川 浩司 齊藤 孝広 直井 聡
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会論文誌. D-II, 情報・システム, II-パターン処理 (ISSN:09151923)
巻号頁・発行日
vol.88, no.8, pp.1740-1749, 2005-08-01
被引用文献数
2

文書管理システムにおいて, OCR結果の候補文字情報と, キーワード領域の推定を使い, 通常のテキスト検索エンジンで高精度に文書画像を検索できる技術を提案する. この手法では, 文書画像は最初に通常のOCRで文字認識される. 次に, OCRの出力したテキストから, 形態素解析によりキーワード領域が推定される. 候補文字ラティスがこの領域から求められ, 未登録語単語領域ではk-th DP処理により, 名詞単語領域では更に単語辞書との整合により, 候補文字ラティスから文字列が抽出される. 最後に, 通常のテキスト検索エンジンによる高精度な検索を可能にするために, 抽出された文字列は通常のOCRの出力したテキストに追加される. 49枚のOHP文書画像を対象にした検索実験では, 検索精度は, 通常のOCRの出力したテキストのみで検索再現率90.1%, 適合率100%であったが, 提案手法では再現率98.2%, 適合率100%を達成した. また, 処理時間は通常のOCR処理とほぼ変わらず, テキスト量もOCRの出力したテキストの約6倍程度に収まった.