著者
Baldwin Timothy 岡崎 篤 徳永 健伸 田中 穂積
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. NLC, 言語理解とコミュニケーション (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.101, no.351, pp.17-24, 2001-10-10

本研究では, Senseval2の対訳対検索タスクにおいて、2つの全く異なった検索手法を紹介する。1つ目の手法は表層的類似に基づくもので、文字列を文字バイグラムの集合として扱う。2つ目の手法は構造的類似をもととしたもので、構文解析木および概念的類似を用い文字列間の類似度を計算する。さらに、この2つの手法を組み合わせるハイブリッド手法も提案する。評価実験では、単純でありながらも、表層的類似度計算法が構造的計算法より勝ることを明らかにし、全体ではハイブリッド手法が再優良であることを実証している。
著者
大川 慶 和田 安弘
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. PRMU, パターン認識・メディア理解 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.99, no.381, pp.17-24, 1999-10-21

パターン認識の研究において,ニューラルネットワークの学習などを応用した場合には,その学習に多数の多様な形状の文字が必要となるが,これらの多様な形状の文字を収集する方法として,人工的に変形された文字を利用することが考えられる.本報告において我々は,計算論的書字運動モデルが,文字の変形に応用できることを示す.ここで用いる計算論的書字運動モデルは,最適化原理を基にしており,モデルの表現としては,書字運動の経由点情報としたものである.つまり,経由点情報を変化させることによって,変形文字が書字運動の生成モデルにより生成可能である.本報告で我々は,遺伝的アルゴリズムによって経由点情報を変化させる方法を提案する.提案する方法によって,多様な文字形状が生成できることを示し,モデルにより変形された文字は,学習パターンセットとしての使用が期待できる.
著者
劉 成林 丸川 勝美
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. TL, 思考と言語 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.103, no.657, pp.7-12, 2004-02-13

我々はこれまで、切り出しと文字識別の統合型認識をベースに、単体文字識別と非文字の学習等の研究を進め、手書き数字列認識の精度を向上させてきた。本報告は、数字列認識で更なる精度向上を実現するため、文字列レベルでの識別器(パラメータ)の学習方法を実験的に評価検討したものである。学習処理では、文字列画像を動的に切出して文字識別を行い、パターンネットワーク上でパス探索を行うことで、パターン列候補を生成する。次にMCE(Minimum Classification Error)基準に基づき、切出したパターン列候補から文字列レベルで識別器を学習する。文字列レベルの識別器の学習効果を測定するため、幾つかの識別器に対して、NIST Special Database 19を用いて実験を行った。その結果、文字列レベルの学習により数字列の切出しミス低減を確認した。また、単体文字レベルで学習された識別器と文字列レベルで学習された識別器の適切な組合せにより数字列認識精度をさらに精度向上することができた。
著者
佐藤 彰洋 内匠 逸 畑 雅恭
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. IT, 情報理論
巻号頁・発行日
vol.95, no.590, pp.31-36, 1996-03-18
被引用文献数
1

素数の平方剰余はLegendre系列と呼ばれ, 良好な疑似乱数系列であることが知られている. また, その部分系列も良好な疑似乱数系列である. Legendre部分系列が与えられたときに, その生成に使われた素数を推定する新しい手法を考察する. 本手法は, 部分系列の取り出し位置か既知である場合に平方剰余の相互法則を用いて, 部分系列の生成に使われた素数を求める手法である. 本手法は特に短いLegendre部分系列に対して有効である. また, この特性をシミュレーションによって確認した.
著者
永沼 充 小滝 裕二
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会総合大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.1997, no.1, pp.547-548, 1997-03-06

光波ネットワーク(NW)はマルチメディア時代に対応した将来のネットワークとして注目され, 欧米では下表のようにコンソーシアムを組んで研究開発が進められている。ヨーロッパのプロジェクトは全体で27億円/年の開発投資が見込まれ, 米国では1億ドル/5年規模の投資が計画されている。わが国においても, 光波NWへの適用をめざしたデバイス開発が多くの研究機関で進められているが, 何が本命か必ずしも明確ではない。光波NWのあり方, これを実現するためのキーデバイス技術について本パネル討論で議論することにより, 光波NWシステム/デバイスの研究開発を少しでも加速できれば幸いである。本パネル討論は電子情報通信学会光エレクトロニクス研究会およびレーザ・量子エレクトロニクス研究会の共同企画である。できるだけ新しい結果を持ち寄り, フリーな討論を行なっていただくために予稿集を作成せずに討論することとした。
著者
関 良明 爰川 知宏 清水 明宏
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会論文誌. D-I, 情報・システム, I-情報処理 (ISSN:09151915)
巻号頁・発行日
vol.82, no.9, pp.1202-1209, 1999-09-25
被引用文献数
6

組織における知的生産性の向上と知的触発の拡大を図るため,コンピュータと通信ネットワークを利用した情報共有システムの研究開発を進めている.その一環として,個人が保有している断片的な情報をグループ内で共有するノウハウ蓄積システムFISH及び,その分散環境対応版であるGoldFISH,更にWebブラウザからの操作が可能なKINGFISHERを開発し,実験と分析を重ねてきた.その結果,実際の導入では障壁となる細かなユーザ登録や複雑なバッチ処理の設定などの改良すべき機能や,設計当初想定していなかったカスタマイズの要求などが明らかになった.これらの課題に対して本論文では,実運用システムとしての設計の基本方針を設定して,新たな情報連携モジュールFly-fishingを開発した結果を論述する.Fly-fishingは,情報間のリンクをあらかじめ生成するのではなく,情報参照時に動的なリンクを自動生成している.この方式の採用により,モジュール独立性が高まり,導入容易性とカスタマイズ容易性を確保している.本論文では更に,Fly-fishingの検索/表示/登録時間を用いて性能測定した結果を分析する.
著者
多々内 允晴 石井 辰栄 伊藤 晋
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. ISEC, 情報セキュリティ (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.101, no.403, pp.31-37, 2001-11-02
被引用文献数
2

ケーブルテレビ網でe-コマースや電子行政サービス等を実施する場合、セキュリティの強化が必須の条件になる。本報告では、ネットワークへの脅威としての盗聴と成すましの防止を高いレベルで可能にするセキュリティシステムを提案する。MACレイヤー上でMACアドレスを含めて暗号化する方式で、盗聴者による特定加入者の情報を集められなくするものである。
著者
伊佐地 友章 中村 清実 森林 広光
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. NC, ニューロコンピューティング
巻号頁・発行日
vol.95, no.598, pp.175-180, 1996-03-18
被引用文献数
3

脳の三次元空間認識・記憶情報処理様式を解析するために, ヒト及び動物に対する三次元空間作動記憶学習課題(三次元方向弁別遅延見本合わせ学習課題)とその制御装置を開発した. 本実験装置のヒトでの有用性を確かめるため, 異なる体位条件(正座位・横臥位)で本学習課題を行い音源方向識別能力を比較した. その結果, 体位軸(頭位軸)に垂直な面の方向識別能力は正座位が75.8%であるのに対し横臥位は60.7%であり, その差は統計的に有意(p<0.001)であった. 一方, 体位軸に平行な面の方向識別能力は正座位が54%であるのに対し横臥位は45.5%であり, 有意差はなかった. したがって三次元空間音源識別には聴覚及び視覚又は聴覚及び平衡感覚情報の脳内ニューラルネットにおける統合メカニズムが関与すると考えられる.
著者
山田 実
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. LQE, レーザ・量子エレクトロニクス
巻号頁・発行日
vol.96, no.290, pp.1-6, 1996-10-08

戻り光に強い半導体レーザとして自励振動半導体レーザが開発されている。自励振動を強化する為、可飽和吸収領域を層厚方向に設ける構造が多くなってきているが、この構造では量子雑音が増加しやすくなっている。また一般的に、リッジストライプ構造のレーザでは、クラッド層を層面内に流れる漏れ電流が生ずる可能性があり、この漏れ電流によっても量子雑音が増大する。本報告では、自励振動半導体レーザにおいて、これらの要因を含め、光出力強度、自励振動強度、量子雑音、横モードプロファイルなどの理論計算結果を示す。
著者
永長 知孝
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. ITS (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.102, no.474, pp.39-43, 2002-11-18

本稿では,第5回IEEE ITS国際会議(ITSC2002)の概要が報告されている.ITSC2002は,2002年9月3日より6日までの4日間,シンガポールのサンテック・シンガポール国際会議・展示センターで開催された.ITSCは,IEEE ITSカウンシルの主催で毎年開催されている国際会議である.参加登録者数は約140名であり,3日間で約160件の発表が行なわれた.また,最終日の6日にはテクニカルビジットが4コース設定され,シンガポール国内のITSに関する取り組み状況が紹介された.
著者
渡辺 陽介 北川 博之
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会論文誌. D-I, 情報・システム, I-情報処理 (ISSN:09151915)
巻号頁・発行日
vol.87, no.10, pp.873-886, 2004-10-01
被引用文献数
15

今日,情報配信の形態としてデータ放送やプッシュ型情報サービスなどのデータストリームが注目されており,その数と種類が増加している.そのため,ストリーム型情報源の高度利用の重要性が高まっている.データストリームから必要なデータを抽出したり加工するための手段として,連続的問合せがある.多数のストリーム型情報源に対する多数の連続的問合せが与えられた際,その効率的実行が要求される.本論文では,そのためのアプローチとして,連続的問合せに対する複数問合せ最適化方式を提案する.本研究が想定する複数のデータストリームの処理環境では,連続的問合せ中の演算においてウィンドウなどの時間条件を用い,かつ利用者がその情報を必要とするタイミングで提供することが必要である.このような連続的問合せは,同一の演算であっても実行タイミングによって全く異なる結果を生成し得るため,従来のバッチ処理などを想定した複数問合せ最適化手法をそのまま適用することは困難である.本提案手法は,実行タイミングの違いによる問合せの参照範囲の違いを考慮し,参照範囲が近い同士の問合せをグループ化することにより効率的な実行処理プランを導出する.
著者
菅原 貴史 今岡 啓一 吉田 力 大賀 壽郎
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. EA, 応用音響 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.106, no.607, pp.35-39, 2007-03-09
被引用文献数
1

現在のスピーカユニットの評価法はIEC6028-5で定められており、平板バフルや密閉箱を用いて評価を行っている。しかしいずれも大型ユニットを前提としたものであり、近年普及のめざましい小型スピーカユニットを評価する際には実際に搭載される機器との大きさの違いから適しているといえない。ゆえに新しい評価法の標準化を図る必要がある。本研究は音響管と密閉箱を小型スピーカの負荷とし評価を行い、対比したものである。
著者
駒澤 寛士 松本 敏明 縄手 雅彦
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. SP, 音声 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.107, no.434, pp.25-29, 2008-01-17
被引用文献数
1

視知覚能力において重要な視覚と運動の協応の能力を鍛えるために、物体の動きを予測してスイッチを押すというゲーム形式の訓練ツールを開発した.協力者は松江清心養護学校に通う小学2年生の脳性麻痺児2名で,マウスを使う事ができない.そこでインターフェイスにワンボタンスイッチを用いた.訓練を行った結果,目標とするところとは明らかに異なっているタイミングでスイッチを押すことがあった.これは,"失敗"の時のアクションが楽しい,ゲームに飽きが生じて集中力が切れた,訓練に疲れたことによって起こると考えられる.このため,押すべき時だけ押してもらう工夫が必要であることがわかった.
著者
郭 艶娜 鈴木 雅久
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. SSS, 安全性 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.99, no.690, pp.21-26, 2000-03-14

全土にわたり活断層を50余りを持つ台湾にとって地震は重要な問題である。近年設置された台湾の耐震建築基準は、特別強震区、強震区、中震区、弱震区に分けて地震対策を立ててきたが、1999年9月21日に台湾中央部で発生した地震(通称:「921集集大地震」;マグニチュードMs7.3;深度=1.0km)は中震区で発生したため、甚大な被害をもたらした。また、地震の被害は、震源地から160km以上も離れた台北にも及んでおり、台湾の地震対策の弱点をつかれた結果となった。本論文では、この「921集集大地震」の特徴を再検証するとともに遠隔地における地震伝播のメカニズムについて検証した結果、地震多発地区だけでなく160km以上離れた遠隔地においても表面波や複数断層反射効果ないよい強震が伝わることが判明した。このことより、台湾の行政は、早急な耐震建築基準の見直しが必要とされることがわかった。
著者
関本 信博 西村 拓一 高橋 裕信 岡 隆一
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. PRMU, パターン認識・メディア理解 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.99, no.448, pp.181-188, 1999-11-18
被引用文献数
4

動画像や音声などの膨大な時系列データベースの中から、クエリー系列と類似した時系列区間を検出する新方式、「Rutic法」を提案する.従来、任意区間長クエリーを扱う方式としてRIFCDPやIPMがあったが、これらは比較的計算量を必要とし、検索対象のデータベースが大きくなった場合リアルタイム検索には不向きであった.本方式は逐次入力される時系列クエリーに対してフレーム入力毎に検索出力を可能とすることで、セグメンテーションをすることなくデータベースから検索する.本方式は計算量が非常に少ないため、いわゆるリアルタイム-スポッティング検索を実現する.本報告では、Rutic法のアルゴリズムを示し、映像検索に用いた実験を行い他方式と比較することでその有効性を検証する.
著者
山中 直明 塩本 公平
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. SSE, 交換システム (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.98, no.240, pp.19-24, 1998-08-20

バーストの先頭にソースルーティングによるリンクリレーを付け、ノードでは、オンザフライに出力リンクをハンティングする新しいDTM(ダイナミックトランスファーモード)の提案を行う。バーストは、各ノードで出力リンクをハンティングし、できない場合は、バーストプールに蓄積され、リンクの空を待つ。リンクは、TDMスロット多重されており、どのタイムスロットであろうと、空があれば、次段ノード(ネクストホップ)へ転送される。各リンクの空タイムスロットはモニタされ、バーストの先頭のプリアンブルパターンによりトリガされ、ダイナミックにバーストの転送開始の処理へ入る。タイムスロットは、マルチタイムスロットでも転送でき、高速でオーバーヘッドの少ないトランスファーモードである。本方式に基づき、プロトタイトでも転送でき、高速でオーバーヘッドの少ないトランスファーモードである。本方式に基づき、プロトタイプを作り、基本的機能を確認した。
著者
辻 俊宏 小針 健太郎 井手 清志郎 山中 一司
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. US, 超音波 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.106, no.147, pp.23-28, 2006-07-05

超音波原子間力顕微鏡(UAFM)の高精度化にはカンチレバーのスプリアス応答の抑制が重要である。スプリアスの主な原因はカンチレバーチップの基板のたわみ振動である。そこで制振板により基板の曲げ剛性を高める手法を提案する。その結果、共振周波数の測定精度が向上した。また水平曲げ1次(L1)モードの測定の再現性も改善した。L1モードは横接触弾性を選択的に評価できるので、たわみモードによる縦接触弾性の評価と組み合わせることで、UAFMによる組織や欠陥の方向性評価が可能になる。強誘電体単結晶PMN-PTの分域構造の評価に適用した結果、L1モードを用いた評価により分域境界でせん断弾性が著しく低下する現象が初めて見出された。
著者
小片 守
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. PRMU, パターン認識・メディア理解 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.101, no.524, pp.27-32, 2001-12-13

個人識別とは, 身許不明の遺体や白骨が誰であるか, 現場に残された血痕などの斑痕や指紋などの皮膚紋理が誰に由来するものであるかを識別することであり, その対象によって様々な方法が用いられる。白骨の場合は, その性別, 年齢, 身長を推定して捜査範囲を絞り, 該当すると思われる人物を見つけて, スーパーインポーズ法, 復顔法等の形態学的検査並びに血液型, DNA多型等の遺伝学的検査を行って個人が同定されていく。今回は, 実際の白骨・歯牙鑑定例などをもとに, 法医学で行われる個人識別法の実際について御紹介する。
著者
柴本 岳治 柴崎 年彦 木下 照弘
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会総合大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.1995, no.1, 1995-03-27

導波管不連続問題において、厚みの効果が著しいことは以前から指摘されている。しかしながら、これまでに多くの解析法や数値解法が示されているものの、問題を簡便化するために不連続の厚みは波長に比べ十分に小さいとし、近似的にゼロとして扱うのが一般的であった。近年、コンピュータの処理能力向上に伴ってより問題が厳密に扱えるようになり、厚みの影響を考慮した数値解法も示されるようになった。文献[2]において導波管容量性導体絞りによる不連続散乱問題に関して、変形留数計算法により散乱遺体の厚みを有限とした解析を行った。ここでは得られた解の収束性について検討を行って、見通しの良い数値解法への拡張を試みる。
著者
竹内 博樹 荒井 秀一 城戸 健一 三井田 惇郎
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. SP, 音声
巻号頁・発行日
vol.97, no.396, pp.19-26, 1997-11-21
被引用文献数
3

本研究は、マスメディア上に流れる大量の音声データから必要な情報を検索する手段として、ニュース音声を対象にHMMを用いたワードスポッティングの利用を検討する。ワードスポッティングは、音韻情報に基づいて行われるため音声中によく似た音素列が存在するとキーワードとして誤検出される。そこで本研究では、キーワードの音素数と湧き出し数の関係について比較実験を行った。また、キーワードの調音点の変化に注目して、キーワードの推定出力尤度と実際に出力された尤度の関係について調べた。