著者
三島 一晃 小川 月彦 北岡 隆 藤川 亜月茶 今村 直樹 三島 一晃
出版者
長崎大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2004

(1)光刺激による網膜色素上皮の変性ラット網膜に光刺激を与えることで感覚網膜や網膜色素上皮が変性するか検討した。Wister Kyotoラットに強度の緑色光を24時間照射し、電子顕微鏡にて網膜を観察した。網膜の他の層に著変は無かったが、視細胞外節の蓄積と網膜色素上皮細胞の変形を認めた。光毒性による酸化ストレスや視細胞外節の蓄積で生じる酸化ストレスの影響で網膜色素上皮が変性し、加齢黄斑変性が誘導されると推測した。次に酸化ストレスが循環ホルモンであるレプチンによって誘導されることを検討したかったが、生体では困難であり、培養細胞で研究した。(2)レプチンによる酸化ストレス培養網膜色素上皮細胞と血管内皮細胞にレプチンが酸化ストレスを与えるか検討した。具体的には、網膜色素上皮細胞ARPE-19および血管内皮細胞EA hy926に活性酸素マーカーであるH_2DCFDAを導入した。その後様々な濃度のレプチンに曝露し、活性酸素を測定した。その結果、EA hy926においてレプチン1000ng/mlの曝露で活性酸素が有意に増加した。ARPE-19では活性酸素の増加はみられなかった。今回の研究では高濃度のレプチンが網膜色素上皮細胞ではなく、血管内皮細胞において酸化ストレスを生じることが示された。(3)色素上皮由来因子(PEDF)によるレプチン酸化ストレスの抑制レプチンの酸化ストレスを抑えるため、PEDFが有効か検討した。レプチンの溶液にPEDFを加え血管内皮細胞EA hy926の活性酸素を測定した。100nMのPEDFを加えると活性酸素の増加はみられなかった。PEDFは血管内皮細胞においてレプチンによる酸化ストレスを減少させる事がわかった。以上の研究により、色素上皮由来因子はレプチンによる酸化ストレスを減少し加齢黄斑変性を抑制する可能性がある事が示唆された。
著者
今村 一歩 川下 雄丈 古賀 直樹
出版者
長崎大学
雑誌
長崎醫學會雜誌 : Nagasaki Igakkai zasshi (ISSN:03693228)
巻号頁・発行日
vol.88, no.2, pp.119-123, 2013-06-25

症例は79歳、男性。不明熱にて精査中、腹部CT精査にて胃前庭部に高輝度線状陰影を認め魚骨穿通疑いにて当院紹介となった。明らかな腹膜刺激徴候なく準緊急的に腹腔鏡下精査を行った。検索すると胃前庭部前壁から線維組織とつながる形で長さ20mm程の魚骨に相当する白色線状物を認めた。魚骨の末梢のみが胃漿膜内に嵌入した状態であり、鋏にて漿膜を鋭的に切離し摘出を行った。穿通部位の胃壁漿膜筋層を縫合し周囲に膿瘍形成のないことを確認し手術終了した。術後経過は良好で術後8日目に退院となった。魚骨の消化管穿孔はしばしば不定な愁訴を来たし診断に苦慮する場合も存在する。腹腔鏡下アプローチは魚骨の存在診断と摘出を行える有力な治療選択肢の一つと考えられた。
著者
福澤 勝彦 村田 省三 須齋 正幸
出版者
長崎大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2005

労使間の紛争の解決については自主的な解決を図ることがもっとも望ましいのであるが、その解決がはかれない場合には、公的な制度の活用が有用である。公的な制度としては、行政における労働委員会と労働局および裁判所における労働審判がこれに加わる。本研究では、このような行政および司法における紛争解決制度について、それぞれの制度の果たす役割と特徴を、ゲーム理論を用いて、経済理論的な視点から明にした。
著者
菅家 正瑞 佐藤 正治
出版者
長崎大学
雑誌
経営と経済 (ISSN:02869101)
巻号頁・発行日
vol.86, no.2, pp.103-133, 2006-09
著者
手嶋 無限
出版者
長崎大学
雑誌
奨励研究
巻号頁・発行日
2009

臨床では複数の点眼薬を併用する場合が多いにも関わらず、点眼薬併用時の眼組織膜への障害性に関する系統的な研究は少なく、安全性についての合理的な情報はほとんどない。そのため、臨床における市販点眼薬使用時の角膜障害性を予測・評価することに加え、点眼薬併用時の眼組織への障害性を低減できる処方・製剤設計の検討は重要である。本研究では、ヒトの涙のターンオーバーを再現した系として、電気生理学的実験法を考案し、角膜電気抵抗値を指標として、臨床での点眼薬適用時の各種成分をスクリーニングした。臨床において、緑内障は、長期の点眼治療が必要となる場合が多く、安全に使用していくことは重要となる。そこで、本研究では、抗緑内障点眼薬を用いて、原因となる物質の同定やtight junctionを中心とした作用機構を調べた。その結果、保存剤であるベンザルコニウム塩酸塩(benzalkonium chloride;BAC)濃度が角膜電気抵抗値に大きく影響し、低濃度の場合には主成分の種類にも影響されることを明らかにした。また、2種類の抗緑内障点眼薬を併用する場合、点眼順序を考慮することで、角膜障害を低減できることが示唆された。さらに、角膜保護点眼薬(精製ヒアルロン酸ナトリウム点眼液、コンドロイチン硫酸エステルナトリウム点眼液)を先行して使用することで、抗緑内障点眼薬による角膜障害が改善できることが確認された。本研究は、臨床と基礎研究を結ぶリサーチであり、点眼剤を併用する場合、点眼順序や角膜保護点眼薬の併用が、有害事象低減に有用な処方・製剤設計に繋がることを示唆しており、今後より詳細な検討は必要ではあるものの、重要な知見を得ることができた。`
著者
今井 清利
出版者
長崎大学
雑誌
奨励研究
巻号頁・発行日
2010

研究目的:長崎県内で難病や重度障害により四肢麻痺となり、自立した生活が困難となっている人々のために病院・施設や患者さん宅を訪問し、コンピュータやメカトロニクス技術を応用して意思伝達装置や環境制御装置等の自立を支援する装置を製作、障害者の方々が日々積極的に活動を行えるようQOL向上を支援する生活支援用具を提供する。研究成果1、脳性マヒ患者の依頼により、車イスに取り付けた車イステーブル上で操作できるDSIコントローラーを製作し、提供した。本操作装置は車イステーブルの上にマジックテープで固定され、サーボモーター部(PICマイコン基板を収納)とコントローラー部からなる。サーボモーター部とDSIの電源を入れ、コントローラー部のジョイスティックで十字キーの左右、上下を選択し、AB、XYボタンでゲームを進行する。2、脳性マヒ患者のために、電動車イスに装着したジョイスティックで机上のパソコンを操作する赤外線操作装置を製作し提供した。外出時にノートパソコンを操作するために、電動車イスに取り付けたジョイスティック傾き検出装置とマウスの機能の押しボタンスイッチの情報を赤外線通信を用いて、ノートパソコンに接続しているジョイスティック用基板に送信して使用する。3、重度障害者のために、圧力センサーで操作できる意思伝達装置を製作し提供した。ALSで健常者のように話すことができなくなった方のために、コミュニケーションを支援する圧力センサーを用いた意思伝達装置を製作・提供した。使用者の現状DSIコントローラーは、「今まで、この装置を使っていて分かったことは、ボタンを連打しない限り、一日三時間は、確実に使えるという事です。」と、報告がありました。赤外線操作装置は、メンテナンスを行いながら現在使用中です。圧力センサー操作装置は、現在、重度障害者の方々に幅広く利用されております。今回の研究実績は平成22年度熊本大学総合技術研究会で報告しました。
著者
前村 浩二 渡辺 昌文 永井 良三
出版者
長崎大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2007

循環器疾患の発症には概日リズムが認められる。本研究は循環器疾患発症の概日リズムを体内時計の観点で明らかにし、時間を考慮した視点からの循環器疾患の予防法、治療法の開発をめざして遂行した。まず末梢の体内時計によりコントロールされている遺伝子群の候補として転写因子、分泌タンパク、膜受容体など28個の遺伝子が同定され、体内時計がこれらの遺伝子発現を通じて循環器疾患発症に関与していることが示唆された。
著者
石橋 大輔
出版者
長崎大学
雑誌
若手研究(B)
巻号頁・発行日
2007

プリオン病はヒトを含む各動物種に見られる難治性の中枢神経変性疾患である。現在、ヒトやウシにおける感染、ウシからヒトへの感染が大きな社会問題となっており、世界中でプリオンワクチンおよび治療法の開発が行われているが、実用化までには至っていない。なぜなら正常型プリオン蛋白(PrP)は生体内の宿主蛋白であり、免疫寛容という大きな問題点があるためである。本研究では、実用化に向けたプリオンワクチンの開発を検討し、有用性のある免疫抗原の作製に成功した。
著者
鈴木 慶子 千々岩 弘一 田中 智生 小野瀬 雅人 吉村 宰 平瀬 正賢
出版者
長崎大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2011-04-01

学習活動を推進する「書字力」とは、単純な「視写」や「聴写」ではなく、手書きによる「メモ力」であると再定義した。つまり、見たり聞いたりしたことや頭に浮かんだことを手書きでメモすることのできる力である。そのメモに基づいて、文章を産出しながら、自分自身の考えを整理したり深めたりする。この行為は、ICTが今以上に浸透しても、人間にとって必須の能力である。「メモ力」を育成するプログラムは、次の3点に留意して開発する必要がある。①書き写しミスに自分自身で気がつくことができるのは、小3以降である。②小1の多読書群では、無自覚なミスが少ない。③小1~小4では、「見て書く」力と「聞いて書く」力との関連がある。
著者
福田 実 鈴木 伸 須山 尚史
出版者
長崎大学
雑誌
長崎醫學會雜誌 : Nagasaki Igakkai zasshi (ISSN:03693228)
巻号頁・発行日
vol.86, no.2, pp.59-63, 2011-06-25

長崎港に入港する国際観光船の乗客数は増加傾向にあり、2009年には約4万人の外国人観光客が上陸した。これに伴って外国人患者も増加している。74歳の男性は数年前より冠動脈疾患•高血圧あったが、特に問題なく旅行を続けていた。国際観光船で旅行中、咳と不快感により夜間に目覚め息切れが出現するようになっていた。第1病日午前2時に強い呼吸困難が出現し船内のメディカルセンターを受診。長崎へ寄港した際、当院へ救急搬送された。重症呼吸不全であり、原因は肺癌・癌性胸膜炎・肺炎・間質性肺炎だった。人工呼吸管理・ステロイド治療などにより若干呼吸状態は改善された。米国よりメディカルチームに来院してもらい、人工呼吸管理を継続しながらチャーター機で移送した。国際観光船入港の増加により重症外国人患者を診療する機会も増加する。英語、中国語、韓国語など接する機会の多い外国語学習、プロの医学通訳育成が必要である。
著者
村田 潤
出版者
長崎大学
雑誌
若手研究(B)
巻号頁・発行日
2009

若年者と高齢者の手指感覚識別時の手指循環動態,および手指感覚閾値を測定し,加齢による手指循環調節能と手指感覚機能変化について検討した.その結果,手指の感覚情報処理にともなう手指血流量変動量が加齢により減少することを明らかにした.さらに,この手指血流変動の応答は感覚機能減弱にも関連していた.また,手指体積変動により手指感覚閾値が影響を受けることが判明したことから,感覚識別時の手指循環変動は手指体積変化に反映し,皮膚物性値に作用して体性感覚感度を変調させていることが示唆された.
著者
西原 俊明 西原 真弓
出版者
長崎大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2011

3年間の研究を通して、英語表現、特に、動詞・形容詞・前置詞を中心とした表現と文法項目に見られるコア・イメージ図を作成し、そのイメージを定着させるための教材を開発した。初年度は、イメージ作りのための調査、特に、大規模コーパスデータを用いた調査を行った。2年度以降は、実際に大学の授業で用い、検証を行った。また、学生からのフィードバックをもとに修正を行った。3年間の研究で目標とする内容に到達したものと考えられる。成果については、国際学会(2013年・2014年)において採択されている。今後は、高校、あるいは中学校の英語教育、英語教員のブラッシュアップ教材として利用できるように公開する予定である。
著者
安田 二朗 黒﨑 陽平 浦田 秀造 Uche Sonny Unigwe
出版者
長崎大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2013-04-01

ラッサウイルスによって引き起こされるラッサ熱は致死性の高い感染症であり、西アフリカ、特にナイジェリアでは深刻な問題となっている。本研究では、他の地域よりも高い致死率が報告されている南東部で2012年から2016年にかけてラッサ熱疑い患者から血清121検体を採集し、解析した。RT-PCR検査の結果、32検体がラッサウイルス陽性であった。ウイルス遺伝子の分子遺伝学的解析からこの地域においてウイルスは抗体等の選択圧力を受けることなく遺伝学的に高度に保存された状態で長期間維持されていることが明らかになった。また、病態の重篤化に腸管出血性大腸菌O157:H7の感染が関わっている可能性も示唆された。
著者
福永 博俊
出版者
長崎大学
雑誌
挑戦的萌芽研究
巻号頁・発行日
2013-04-01

非晶質からの結晶化と超多周期人工積層構造創製技術を融合利用して,薄片(10~30μm厚程度)のL10Fe-Ni規則化合金の作製を試みた。その結果,薄片の表面2μm程度の部分に,高保磁力層を作製することができた。軟磁性層も含めた薄片全体の平均保磁力は15kA/m程度となった。作製した試料に対するX線回折では,L10規則相からの回折線と指数付けできるピークが観測された。今後,高保磁力層の厚さを増加させて行く必要がある。
著者
福田 勉 久保 義直
出版者
長崎大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2010

海洋天然物ラメラリンα 20-サルフェートは、HIV-1インテグラーゼをIC50値 22 μMで選択的に阻害するとともに、実際の標的細胞に対するHIV-1ウィルス感染をIC50値 8 μMで抑制することが知られている。一方でHeLa細胞に対するMTTアッセイから、ラメラリンα 20-サルフェートのLD50値は274 μMと低毒性であることも報告されている。このようなラメラリンα 20-サルフェートの特徴から新たな抗HIV剤のリードとして期待されるにも関わらず、これまでに構造活性相関研究はほとんどなされてこなかった。そこで本研究では、研究代表者らが開発した合成戦略を用いてラメラリンサルフェート類縁体の効率的な合成を行った。また構造活性相関研究から、ラメラリン五環性骨格並びにスルホ基が抗HIV-1活性に必要であることを見出した。さらに共焦点レーザー走査型顕微鏡による分析と細胞膜-細胞膜融合実験から、ラメラリンサルフェート類の抗HIV-1活性は、以前に提唱されていたインテグレーションの段階というよりウィルスの侵入段階の阻害によるものであることが示唆された。
著者
松本 久美子
出版者
長崎大学
雑誌
萌芽的研究
巻号頁・発行日
1999

研究目的:1. 地域に留学生が主体的に参加していける活動の場の開拓と設定を行うこと。2. 留学生と日本人双方が、交流・協力を通して異なるものを認め理解し受け入れていく場としての、また、その過程を通して自己を発見し変容させていく場としてのボランティア活動の可能性を探り、その有効性について検証を試みること。平成11年度:1. 平成11年度に、長崎大学医学部付属病院のボランティア活動に参加した留学生は2名である。2. 同婦長から、外国人入院患者のための、留学生による看護婦や医師との会話の通訳ボランティアの依頼を受けた。協力できる留学生7名のリストを作成し、担当婦長に送付した。3. 7月10日に行われたシンポジウム「多文化共生in長崎」(主催:国立国語研究所・多文化共生in長崎実行委員会)の実行委員の一人として「留学生交流とボランティア」というタイトルで分科会を設け、地域住民と留学生とのボランティアを通じた双方向的な学習・交流の可能性について討議した。平成12年度:1.長崎大学医学部付属病院病棟でのボランティア活動の継続新規に2名の留学生がボランティアとして活動した。2.「お見舞い・通訳ボランティアリスト」実際の使用状況の連絡を受けながら、ボランティアの募集を継続して行った。3.「会話パートナープログラム」の活動内容再考このプログラムは留学生と日本人学生に出会いの場を提供し、相互理解を深めるために行っているものである。活動内容を再考し、留学生と日本人学生が協同で行うボランティア活動の可能性を検討した。この活動の中から、留学生と日本人学生による交流サークルが生まれ、活動している。4.周辺調査として、アメリカの大学でのボランティア活動への取り組みの状況についての情報および資料収集を行った。
著者
大野 毅 古井 純一郎 川上 俊介
出版者
長崎大学
雑誌
長崎醫學會雜誌 : Nagasaki Igakkai zasshi (ISSN:03693228)
巻号頁・発行日
vol.83, no.1, pp.14-18, 2008-03-25

症例は子宮筋腫手術の既往をもつ87歳の女性.2 007年9月21日朝より腹痛出現,翌22日になっても改善せず救急外来受診,腸閉塞と診断され入院した.イレウスチューブからのガストログラフィン造影検査にて骨盤部小腸の先細り狭窄像を認めたこと,一日排液量の減少を認めないことより手術適応と考えられた.外科転科時の腹部所見は膨満なく減圧良好であり,10月2日腹腔鏡下に緊急手術を施行した.気腹操作にて腹腔内を観察すると拡張腸管のヘルニア門への嵌頓を認め,この部の直上で腹壁を小切開しヘルニア門を解放した.嵌頓した腸管は壊死しており小腸部分切除を施行した.ヘルニア門はS状結腸と腹壁の癒着部位で,これを縫合閉鎖した.術後経過は良好で術後13日で退院した.腸閉塞に対する腹腔鏡補助下手術は,術前減圧可能な場合は術中における原因診断に有用であり,小開腹下での低侵襲の治療が可能である.
著者
吉田 省三
出版者
長崎大学
雑誌
經營と經濟 : 長崎工業經營専門學校大東亞經濟研究所年報 (ISSN:02869101)
巻号頁・発行日
vol.76, no.4, pp.157-187, 1997-03

In Italia l'applicazione della legge 44 sta ottenendo buoni risultati. La legge 44 sulla imprenditorialita' giovanile nel Sud e' in vigore dal 28 febbraio 1986, e consente il sostegno per la creazione di piccole e medie imprese delle cooperative o delle societa' costituite prevalentemente da giovani tra i 18 e i 29 anni, o esclusivamente da giovani tra i 18 e i 35 anni. Questo esperimento della legge 44 e' un'innovazione che trasforma giovani meridionali in cerca di lavoro in giovani imprenditori, facendo far loro un salto di cultura industriale prima nemmeno immaginagile.
著者
波佐間 逸博
出版者
長崎大学
雑誌
若手研究(B)
巻号頁・発行日
2010-04-01

東アフリカ牧畜社会における暴力紛争を文化化していく政治・社会科学的言説を検討することをつうじて、植民地期以来の構造機能主義的な、均質で自己完結的な集団観と、稀少資源をめぐり共約不可能な形で対立する利害集団モデルにもとづいた介入によって、低強度紛争が、かえっていっそう促進されている現実が生じていることを批判的にあぶりだした。また、東アフリカにおいて一般化している集合的暴力にたいする、牧畜社会における人びとの対処方法と、それらが創造され、活用されてきた社会的プロセスを記述、分析することによって、ローカルな共同体が独自に洗練させてきた牧畜世界の共生論理と実践をあきらかにした。
著者
丸山 真純
出版者
長崎大学
雑誌
經營と經濟 : 長崎工業經營専門學校大東亞經濟研究所年報 (ISSN:02869101)
巻号頁・発行日
vol.92, no.3, pp.71-91, 2012-12-25

This article examines English proficiency test scores of first-year students of Economics in Nagasaki University in the following two tests: the G-TELP (Level 3), administered in July of 2011 and the TOEIC, administered in October of 2011. All the first-year students in the Faculty of Economics (N=364) took the G-TELP, with 163 of these students also taking the TOEIC. The average total score of the G-TELP was 182.2(SD=35.3)for those who took both tests and 178.3 (SD= 30.1) for all students. The average total score of the TOEIC was 435.2 (SD=103.1). This study conducted a regression analysis of G-TELP score as an independent variable and TOEIC score as a dependent variable. The analysis revealed that the model was statistically significant to predict TOEIC score from G-TELP score (R2=.52). By using the conversion equation derived from the analysis, TOEIC scores of all 364 students from their G-TELP scores were estimated. Finally, the estimated TOEIC scores were examined in terms of G-TELP's official TOEIC conversion score and the actual TOEIC scores of 163 students. The examination proved the conversion scores were not very accurate. In particular, the G-TELP-TOEIC conversion equation derived from this study overestimated TOEIC scores when G-TELP scores were lower, while the equation underestimated TOEIC scores when G-TELP score were higher. To examine the correlation between the two tests in greater depth, another study should be conducted with a larger sample size.