著者
齊藤 大輔
出版者
福岡大学
巻号頁・発行日
2020-03-16

2019
出版者
日経BP社
雑誌
日経ニューメディア (ISSN:02885026)
巻号頁・発行日
no.1390, 2013-10-21

KDDIは、ドライバーに向けたSNS(ソーシャル・ネットワーク・サービス)「ソーシャルドライブパートナー」を試作した。2013年10月18日まで都内で開かれた高度道路交通システム(ITS)の会合「ITS世界会議 東京2013」で出展したもので、今後は協業先を募りながら実…
著者
細谷 舞 鈴木 崇史
雑誌
じんもんこん2010論文集
巻号頁・発行日
vol.2010, no.15, pp.195-202, 2010-12-04

本研究では,現代日本の女性シンガーソングライターの楽曲の歌詞を探索的に分析する.歌詞は,従来から,その時代の社会や文化をあらわす表象として重要なものと考えられてきた.とりわけ,女性シンガーソングライターは,現代日本のヒットチャートの1ジャンルを構成するものであり,新たな日本語やポピュラーカルチャーを理解するために重要な役割をもっている.本研究では,計算文体論の最新の手法を用いて,10人の女性シンガーソングライターの楽曲の歌詞を探索的に分析した.結果,それぞれの歌手の歌詞の特徴が明確に示された.本研究は,現代日本の社会や文化を理解するための重要な知見を提出するものである.
著者
谷本 由紀子 谷本 義高 Yukiko Tanimoto Yoshitaka Tanimoto
出版者
関西外国語大学・関西外国語大学短期大学部
雑誌
研究論集 = Journal of Inquiry and Research (ISSN:03881067)
巻号頁・発行日
vol.113, pp.285-303, 2021-03

本稿は、2019年 3 月に行ったイタリア・ヴェネツィアにおける現地調査と取材をもとに、オーバーツーリズムの現状と対応、政策について考察を加え、訪日外国人旅行者の急増により同問題が顕在化しつつある日本と京都における示唆を得ることを目的とする。本稿(2)は、本研究論集112号に掲載した本稿(1)の後編である。まず、ヴェネツィア市のオーバーツーリズム問題への具体的対応を考察するとともに、近年新たに導入が決定された入島税等について検討を行う。また、SAVEグループ社によるヴェネツィア 2 空港の一体運営と、近接する 2 空港をさらに加えた 4 空港の機能別一体運営に言及した上で、更なる乗降客数増を目指す同社の新構想について検討する。次に、本調査の結果得られたオーバーツーリズム問題への示唆を明らかにした上で、訪日外国人旅行者のさらなる増加を目指す日本と、外国人観光客が急増し続けている京都において既に顕在化している同問題について考察を行う。
著者
谷本 由紀子 谷本 義高 Yukiko Tanimoto Yoshitaka Tanimoto
出版者
関西外国語大学・関西外国語大学短期大学部
雑誌
研究論集 = Journal of Inquiry and Research (ISSN:03881067)
巻号頁・発行日
vol.112, pp.233-252, 2020-09

本稿は、2019年 3 月に行ったヴェネツィアにおける現地調査と取材をもとに、オーバーツーリズムの現状と対応、政策について考察を加え、訪日外国人旅行者の急増により同問題が顕在化しつつある日本と京都における示唆を得ることを目的とする。112号における本稿の主要なテーマは次の 2 点である。まず、オーバーツーリズムとは、近年になって用いられはじめた呼称であり論者により理解が錯綜していることから、先行研究の検討にもとづき当該呼称の由来と概念について私見の展開を試みることである。次に、京都市とヴェネツィア本島・歴史的地区それぞれの観光に関する現状を俯瞰した上で、ヴェネツィア本島における年間観光客数と日帰り観光客数について統計資料を用いて分析を行い、オーバーツーリズム問題の実態とヴェネツィア市の具体的対応を考察する。特に、日帰り観光客とクルーズ船乗降客に関わるヴェネツィア特有の問題を詳述する。
著者
リア ロサリア ウィカンタリ 鳴海 邦碩
出版者
公益社団法人 日本都市計画学会
雑誌
都市計画論文集 (ISSN:09160647)
巻号頁・発行日
vol.34, pp.325-330, 1999
被引用文献数
2

この研究は、伝統的な木造家屋に対する重要性および現代的なライフスタイルに対する適応性の居住者自らの評価と将来性の改造に関する意向、さらには木造家屋での生活の不便さや将来の保存に関する意向を分析することを通じて、伝統的木造家屋の持続可能性とその方策を論じたものであり、以下の点が明らかになった。(1)多くの住民(平均的には60%以上)が、伝統的木造家屋を、重要であり、適応性があり、好ましいもので、保存に値すると考えている。(2)しかし、基本的に遺産分割の理由によって丸ごとの売却や移築の傾向が増加するとともに、改造が不可避的・継続的に起こる傾向にある。(3)住民の将来の改造に関する姿勢は、木造家屋に住むことを好んでいるかどうかおよび年齢と関連している。以上の結果を踏まえ、伝統的な木造家屋の持続可能性を推進するための方策を示唆した。
著者
伊藤 由起 団田 芳子
出版者
日経BP社
雑誌
日経ビジネスassocie (ISSN:13472844)
巻号頁・発行日
vol.10, no.7, pp.50-55, 2011-04-19

昭和30〜40年代に「憧れの的」だった食堂車。そのノスタルジックな空間を再現したお店が、JR東京駅の飲食街「グランスタダイニング」にある。モーニングセットのメインは、ガレット仕立てのオムレツに"洋食店の命"デミグラスソースがたっぷり。温めてサーブされるバターの香り高いデニッシュをつけてもおいしい。出張の朝、こんな朝食で優雅な時間を過ごせたら最高だ。
著者
芸林 民夫 Thomas Guerin
雑誌
比較文化論叢 : 札幌大学文化学部紀要
巻号頁・発行日
vol.13, pp.A1-A30, 2004-03-31

2003年11月のインドでの2週間の研究活動を通して、特に印象に残ったのはカジュラホの神殿を飾る性的な彫訓群だった。疑問は、このような彫刻がなぜ神殿という聖なる建築物を飾るのか。カジュラホだけではなく、インドのいたるところの神殿に西洋の目で見れば「汚い」性的な表現が多いので、性に対するインドと西洋の違いを探ることにした。結論として西洋とインドの大きな違いは、インドの宗教と神話には、当たり前のように、男女の神々が現在まで国民の宗教活動の対象になっている。それに対して、西洋の神は一人の「父神」であり、「母神」はいない。そのために、性は宗教の中からは排除され人間の社会でもタブー視されるようになってしまった。インドでは「男根」の意味の「リンガム」や女性の「外陰部」の意味の「ヨニ」は崇拝の中心になる。現在インドでは多くの神々の中で一番人気のあるシバ神の神殿の聖なる場所で神体として「リンガム」が拝められている、その近くには必ず女性の本源シャクテイの象徴「ヨニ」が一緒に信者の崇拝を受けている。西洋の世界では、「リンガム」や「ヨ二」のような物を神とすること、または、神と関係あることは、タブー以上に冒涜になる。シバ神と奥さんパルバティ神の性交は理想的な愛の表現であり、パルバティ神は若いインド人女性たちの憧れの的である。同じように、西洋でポルノとして見られている「カマ・スートラ」は、インドでは結婚前の女性に理想的な結婚生活の手引書として渡されることもある。「悟り」(ヒンズ教では「モクシャ」)への道として、ヒンズ教の中に在るタントラは性行為を含めて、人間のあらゆる欲を清めながら実行する。特にタントリック・ヨーガの中では、性行為の「アーサナ」(ヨーガの種々の姿勢)は悟りに導くとされている。西洋の世界では、人間の死んでからの世界は「天国」で、「悟り」や「涅槃」ではない。しかし、「天国」に達するために、罪のない人生を過ごすことが条件であり、「性行為」=「罪」という考えが多く、「天」に到達する一番の妨げになる。それに対してインド(また仏教を含めてインドから始まった宗教)では、輪廻から開放する「涅槃」が目的で、性欲を含めて人間のあらゆる欲をルールにのっとって清めることにより達する。要するに、父神しかいない西洋では、性行為はタブーとされ(自然の世界では当然行われているが、神に対する良心の呵責の原因となる。)、インドでは、父親の神もいるが当然母親の神もいるから、性行為はいとも自然なことであり、そこが世界の始まりとされている。
著者
井村 直恵
出版者
京都産業大学マネジメント研究会
雑誌
京都マネジメント・レビュー = Kyoto Management Review (ISSN:13475304)
巻号頁・発行日
vol.39, pp.17-53, 2021-09-01

本稿は,400 年以上の歴史を持つ錦市場商店街が,平成24 年(2012 年)頃以降のインバウンド顧客の急増と平成30年(2019 年)をピークにしたオーバーツーリズムによる商店街の急激な観光地化を経験した後,COVID-19 発生に伴う令和2 年以降の観光客激減をどのように経験したかに関する調査・分析である.オーバーツーリズムは,現象としては古くから議論されてきたものの,オーバーツーリズムという用語で議論され始めたのは平成29 年頃以降であり,比較的新しい概念である.オーバーツーリズムに関する先行研究では観光客増加による地元の環境悪化や観光客と地元住民との軋轢等の議論がされている.本稿では,観光客増加に伴い商店街の中に地元住民や常連客ではなく,一見の観光客を対象にした店舗や軽食店・土産物屋の増加がどのように起きたか,それらの店舗がコロナ禍でどう行動したか,などを明らかにする.結論として,卸売中心の店は緊急事態宣言下でも営業を続けたこと,観光客向けの店は一時休業,撤退,店舗数集約などを行ったこと,実店舗での収益が減少した反面,オンライン販売の業績が倍増した店舗があったこと,などが明らかになった.また,錦市場商店街としては,コロナ禍の観光客現象を機に,食べ歩き禁止を徹底し,個店の側でも店内にイートインスペースを作るなど,令和2 年中に改装を進めた店舗が多かったこと,などコロナ後の再生に向けた環境づくりを行っていた.
著者
木下 頌子
出版者
日本科学哲学会
雑誌
科学哲学 (ISSN:02893428)
巻号頁・発行日
vol.52, no.1, pp.127-141, 2019

<p>&nbsp;&nbsp;&nbsp;&nbsp;In series of her works, Amie Thomasson has claimed that the revisionary ontology about works of arts is methodologically untenable. Interestingly, her conclusion is drawn from the reflection on the theory of reference of art kind terms. She argues that the "qua problem," which is known as a problem for the causal theory of reference, undermine the possibility of revisionary ontology. The aim of this paper is to critically examine her argument. I argue that even if Thomassonʼs view about the reference of our art kind terms is correct, revisionary metaphysics is still possible.</p>