著者
樋口 満 河野 寛 宮下 政司 沼尾 成晴 坂本 静男
出版者
早稲田大学
雑誌
挑戦的萌芽研究
巻号頁・発行日
2011

本研究は、縄跳びのような重心の上下動を伴う運動は、一過性の運動による食欲の低下を効率的に引き起こすだけでなく、重心の上下動を伴わない運動と比較して、運動由来の食欲低下にグレリンやペプチドYY などの食欲関連ホルモンの貢献度がそれほど大きくないことを明らかにした。加えて、一過性の運動後の食欲は、男性と比較して女性で速やかに亢進(回復)することがわかった。これらの結果は、性別を考慮した肥満の予防・改善のための運動処方作成におけるエビデンスの一つになるだろう。
著者
日本集中治療医学会集中治療CE検討委員会
出版者
一般社団法人 日本集中治療医学会
雑誌
日本集中治療医学会雑誌 (ISSN:13407988)
巻号頁・発行日
vol.26, no.2, pp.139-148, 2019-03-01 (Released:2019-03-01)
参考文献数
3
被引用文献数
1 1

2014年の診療報酬改定以降,集中治療室(ICU)に関わる臨床工学技士(clinical engineer, CE)が増加している。そこで,CEのICUにおける業務成果を把握するため,医師・看護師からCEの評価を受ける形式で調査を行った。血液浄化・体外循環・人工呼吸の生命維持管理装置を安全に迅速に実施すること,医療機器のトラブル対応・インシデント発生軽減・不安軽減にどの程度CEが貢献しているか,CEの業務に満足しているかを調査した。その結果,CEがICUに常駐する・夜勤を行うなど,ICUに長く関わるほど貢献度・満足度ともに高く評価された。このことによりCEがより深くICU業務に関わることが,ICUにおける治療の質の向上や安全確保に成果を上げることにつながると考える。

1 0 0 0 OA 歴朝国文学選

著者
鈴木敏也 編
出版者
立川書店
巻号頁・発行日
vol.近世随筆篇, 1929
出版者
日経BP社 ; 1985-
雑誌
日経マネー (ISSN:09119361)
巻号頁・発行日
no.412, pp.56-59, 2016-10

いちごアセットマネジメントのスコット・キャロンさんは「会社の目的は利益成長。内部留保を企業価値の創造に使わないのは『守り』の姿勢。日本企業は成長につながる『攻め』に活用すべきだ」と話す。 優良銘柄の見極めに活用されるROE(自己資本利益率)。

1 0 0 0 OA 官報

著者
大蔵省印刷局 [編]
出版者
日本マイクロ写真
巻号頁・発行日
vol.1943年05月21日, 1943-05-21
著者
Malone John C. 井上 裕
出版者
日経BP社
雑誌
日経ビジネス (ISSN:00290491)
巻号頁・発行日
no.1295, pp.110-112, 2005-06-13

問 米国のメディア業界は変化が激しいと承知していましたが、マローンさんの事業も猛烈なスピードで変貌を遂げています。10年ほど前にお会いした時は、米最大のCATV(ケーブルテレビ)会社、テレ・コミュニケーションズ(TCI)の経営トップでした。ところが、6年前に通信大手の米AT&Tに売却してしまった。 答 そう、520億ドル(約5兆7000億円)で売りました。
著者
門田 和雄 村松 浩幸
出版者
宮城教育大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2017-04-01

アメリカを中心とした諸外国で実践が広がりつつあるSTEM教育の取り組みに,3Dプリンタやレーザー加工機等のデジタル工作機械を活用したデジタルファブリケーションを取り入れて,日本の新学習指導要領の内容を踏まえた日本型STEM教育システムの開発を行った。先駆的に取り組んでいる台湾におけるSTEM教育の実地調査等を踏まえて,日本国内において3Dプリンタの教育利用に関する講習会やワークショップなどを行い,学校現場で実施可能な内容をまとめた。
著者
坪谷 尚季 長尾 みづほ 亀田 桂子 鈴木 尚史 桑原 優 貝沼 圭吾 藤澤 隆夫
出版者
一般社団法人日本小児アレルギー学会
雑誌
日本小児アレルギー学会誌 (ISSN:09142649)
巻号頁・発行日
vol.31, no.5, pp.683-691, 2017 (Released:2017-12-31)
参考文献数
17
被引用文献数
1 3

【背景】小麦アレルギー患者において, 大麦は交差抗原性をもつことが知られているが, 麦ご飯などの形で提供されることが多く, 日常生活上, 除去の判断が必要となることが多い. しかし, 大麦アレルギー合併の予測因子はよく知られていない. 【方法】大麦の摂取歴がなく, 小麦摂取後のアナフィラキシー既往または経口負荷試験 (OFC) にて小麦アレルギーと診断された児に対して行った大麦OFCの結果とOFC誘発症状, 特異的IgE抗体価の関連について後方視的に解析した. 【結果】27例 (3~15歳, 男児19例, 女児8例) で大麦OFCを行い, 13例 (48%) が陽性であった. そのうち小麦の摂取閾値と検査値の判明している23例で解析をした. ω-5グリアジン, 小麦特異的IgE抗体価および小麦OFCのTS/Pro (アナフィラキシースコアリングあいちスコア/累積負荷蛋白量) が, 陽性群で有意に高値であった. 【結語】小麦アレルギーが重症 (=TS/Pro高値) であると大麦摂取で症状が誘発される可能性が高い. ω-5グリアジン, 小麦特異的IgE抗体価も予測因子となりうる.
著者
松山 友美 佐竹 真理恵
出版者
日本神経学会
雑誌
臨床神経学 (ISSN:0009918X)
巻号頁・発行日
vol.52, no.3, pp.182-185, 2012 (Released:2012-03-28)
参考文献数
7
被引用文献数
2 2

症例は44歳の女性である.44歳の3月上旬に更年期症候群の症状緩和・美白効果を目的にヒト・プラセンタ・エキス皮下注を2日に1回計6回を受けた.初回投与18日目に突然雷鳴様頭痛が出現,第4・第6病日にも眼球の奥をえぐるような激しい頭痛が出現した.発熱・項部硬直はみとめず,髄液・頭部CTも正常だった.頭部MRAで右中大脳動脈と両側前大脳動脈に分節状の多発性狭窄をみとめた.第12病日に頭痛は消失,頭部MRA再検で多発性脳血管狭窄はほぼ消失しており,reversible cerebral vasoconstriction syndrome(RCVS)と診断した.本症例ではヒト・プラセンタ・エキスにふくまれている女性ホルモンがRCVSの発症要因の一つと考えられた.
著者
豊嶋 英明 林 千治 宮西 邦夫 若井 静子 榎 佐和子 熊谷 秀子 上村 桂
出版者
一般社団法人日本衛生学会
雑誌
日本衛生学雑誌 (ISSN:00215082)
巻号頁・発行日
vol.44, no.2, pp.659-666, 1989
被引用文献数
1 5

Serum retinol and tocopherol concentrations in 419 males and 478 females, aged 10 to 49 years, were determined by an HPLC method. Then their relationships to serum lipid concentrations and smoking and drinking habits were examined. Retinol levels were higher in males than in females but tocopherol showed little difference by sex. The sex differences in age-related serum levels of retinol and triglyceride (TG) were similar to those of tocopherol and total cholesterol (TC), respectively.<BR>Retinol had a significant correlation with TC and TG, with coefficients of 0.20-0.29 (p<0.001). These were smaller than those of tocopherol (R=0.32-0.52, p<0.001) both in males and females, suggesting that it had a higher susceptibility to factors other than serum lipids than tocopherol did.<BR>Both the retinol and tocopherol levels were significantly higher in the groups with smoking and drinking habits than in the groups without them among the males aged 30 years and over. Furthermore, the retinol level was positively dependent on the daily consumption of both cigarettes and alcohol, whereas tocopherol was dependent on the consumption of alcohol. Multiple regression analysis showed that smoking and drinking habits had statistically significant effects on the serum retinol level independent of other factors and that their effects were greater than those of TC and TG. Tocopherol was affected most by TC and TG and then by drinking habit. Less significant but similar results were obtained for the females of the same age group.<BR>Since smoking and drinking habits, known to be carcinogenic, was related to increases in the serum levels of retinol and tocopherol, it would appear to be necessary to study the relationship of these serum levels with tissue levels of vitamins A and E to examine their protective effects against carcino- and atherogenesis.
著者
森 晶寿 藤川 清史 伴 ひかり 堀井 伸浩 TRENCHER GREGORY 馬奈木 俊介 渡邉 隆俊 王 嘉陽 居 乂義 稲澤 泉
出版者
京都大学
雑誌
基盤研究(A)
巻号頁・発行日
2021-04-05

石炭投融資撤退は,気候変動対策を金融面から推進する手段として世界的に推進されている.従来の研究では,その投資行動変容やCO2排出削減への効果は限定的と評価してきた.ところが石炭火力発電を志向するアジアでは,中国の石炭火力発電投融資を増やし,温室効果ガス排出と中国への経済的従属を増やすことが想定される.同時に,ホスト国が適切な政策対応を取れば,こうした悪影響を抑制しつつ持続可能なエネルギーシステムへの転換を図る機会とできる.この中で本研究は,投資国・ホスト国の金融機関・電力関連産業の行動変容,及び付加価値分配の変化を分析し,石炭投融資撤退のアジアの持続可能性への移行への効果を検証する.
著者
鷹巣 純
出版者
東海印度学仏教学会
雑誌
東海仏教 (ISSN:04957407)
巻号頁・発行日
no.42, pp.1-17, 1997-03