著者
加藤 尊秋 牛房 義明
出版者
自動制御連合講演会
雑誌
自動制御連合講演会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.59, pp.159-160, 2016

<p>経済産業省が実施した「次世代エネルギー・社会システム実証事業」の一つとして、北九州市において行われたデマンドレスポンス社会実証をもとに、手動で節電を行う家庭の特徴を述べる。特に、電力価格の上昇に応じて一気に最大限の節電を行う家庭の割合と特徴をまとめる。</p>
著者
平山 育男
出版者
日本建築学会
雑誌
日本建築学会計画系論文集 (ISSN:13404210)
巻号頁・発行日
vol.82, no.734, pp.1021-1027, 2017 (Released:2017-04-30)
参考文献数
6

This article clarified the actual situation of the wood supply and the use of American timber in the building of the house at the central area of Hashimoto city, in the early period of the Showa era. The total level described to "Deiri-bo" that is the memo of money comings and goings made on the occasion of the construction of the Ueda's center house is 5418.44 yen, I calculated a total value with 5426.97 yen, and the error of 8.53 yen confirmed. The American timber delivered to the Ueda's house were floor beams of the second-floor, the long large object mainly on hut materials, the segai-zukuri of front, a board of the ceilings. The unit price of the American timber delivered to the Ueda's house was 1.5 yen / cube shaku, and the material volume was a 443.9 cube shaku. In the construction of Ueda's center house, there was supply of the wood from two places of local Hashimoto; in addition, they purchased the board which had difficulty in acquisition at Hashimoto from Sakai. The material volume of the American timber delivered to the Ueda's house was 46% of the whole, and the ratio for the wood purchase total sum was 44%. In this way, the use of the American timber advanced by the construction of the Ueda's center house at 1934 still more. The characteristic that big materials size was cheap, and it was got from, the American timber was used a lot for a beam in particular. In addition, I confirmed that the American timber were used in the highlight of the design including the building front of degeta and udegi.
著者
勝又 悦子 勝又 直也 Etsuko Katsumata
出版者
同志社大学一神教学際研究センター
雑誌
一神教学際研究 = Journal of the interdisciplinary study of monotheistic religions : JISMOR (ISSN:18801080)
巻号頁・発行日
vol.14, pp.25-42, 2019-03-31

本稿では、herut(自由)、支配者像、デモクラシーの語源でもあるdimosディモス(民)の用法分析を通して、ラビ文献においてデモクラシーの源流が観察されるか否かを考察する。個人としての完全な自由や支配者と大衆の完全な平等主義が当然とされている様相を見出すことはできない。むしろ、自由とは、何かしら法規によって限定されるものであり、支配者は支配者然として行動することが要望されていることが窺われる。さらに、本論を通して窺えるのは、ユダヤ文学においては、ディモスという術語から民主主義に関する議論が誘発される気配はないということである。それゆえ、19世紀のドイツユダヤ学の学者がしばしばそうしてきたようにユダヤ教と理想的な民主的なユダヤ教を同一視する傾向には十分注意する必要がある。
著者
座間 信作 畑山 健 西 晴樹 山田 實
出版者
一般社団法人 日本高圧力技術協会
雑誌
圧力技術 (ISSN:03870154)
巻号頁・発行日
vol.51, no.1, pp.4-10, 2013-01-25 (Released:2013-07-15)
参考文献数
3

The 2011 off the Pacific coast of Tohoku Earthquake (Mw9. 0) occurred on 11 March2011 caused various damage to oil storage tanks in wide area. At Sakata, Niigata, Kashima and Tokyo Bay area, we found damage due to the liquid sloshing excited by the long-period ground motions such as sinking of floating roofs, failure of pontoons, deformation of gauge poles, leakage of oil onto the floating decks, and so on. Many strong motion records were obtained in and around tank sites and their velocity response spectra Sv in the long-period range hardly exceed the regulation in the Fire Service Law at all. Therefore, the floating roofs reinforced in compliance with the technical standard of the Fire Service Law revised in consideration of the damage in the 2003 Tokachi-oki earthquake suffered no severe damage. On the other hand, unreinforced floating roof of a tank located in the Tokyo Bay area sank after 3 days of the event because of the failure of pontoons by the liquid sloshing, although Sv near the tank is not more than 100cm⁄s in the previous regulation.
著者
川嶋 比野 織田 佐知子 数野 千恵子
出版者
一般社団法人 日本家政学会
雑誌
一般社団法人日本家政学会研究発表要旨集
巻号頁・発行日
vol.63, pp.45, 2011

<B>目的</B> 我々は「染付皿に占める青色の割合が和食に与える影響」(家政誌,2010,Vol.61,no.12)で,白い皿色に占める青色の割合が40%前後の染付皿が多くの和食料理と相性が良かったことを報告した.それを踏まえ,本研究では皿に描かれている絵柄の種類によっても食欲の感じ方に影響があるのか,またどのような絵柄と料理の相性が良いのかについて調査を行った.<BR><B>方法</B> 植物,動物,風景,幾何学の絵柄の染付皿から柄の配置等が似ている写真を選び,画像処理ソフトを用いて青色の色合いを合わせ,皿に占める割合を40%程度に調整した.料理は,温菜として筑前煮,天ぷら,卵焼き,磯辺もち,冷菜として寿司,刺身,冷奴,水まんじゅうを用意し,皿と料理の写真を合成して自然な盛り付けに見えるよう大きさを調整した.食物栄養学部の女子大生53名,一般の中高年(40~80歳代)79名を対象とし,料理ごとに4種の皿に盛りつけられた写真を同時に見比べ,どれが美味しそうに見えるか順位法でアンケート調査を行った.<BR><B>結果</B> 対象者全体の結果としては,植物は全ての料理と相性が良く,風景は天ぷら,寿司,刺身などの高級なイメージのある料理と相性が良い傾向が見られた.動物は筑前煮や水まんじゅうと,幾何学は磯辺もちと比較的相性が良い傾向が見られた.女子大生と中高年で結果が大きく違ったのは,刺身,磯辺もち,水まんじゅうであり,女子大生はこれら3つとも植物の評価が最も高かったが,中高年は刺身では風景,磯辺もちでは幾何学,水まんじゅうでは動物の評価が最も高かった.中高年の性別で比較すると男性には風景が,女性には植物が好まれる傾向が見られた.また,温菜よりも冷菜で風景が好まれる傾向が見られた.
著者
佐々木 宏大 中谷 隼 森口 祐一
出版者
日本LCA学会
雑誌
日本LCA学会研究発表会講演要旨集
巻号頁・発行日
vol.2011, pp.175, 2011

震災後の電力需給逼迫への懸念を背景に、我が国では電力消費量を抑制する施策への関心が高まっている。そこで、本発表では、国内の産業がサプライチェーンのどの段階、どの分野で電力を消費しているかを産業連関分析を用いて明らかにした。さらに、環境負荷および経済的損失を考慮した電力消費抑制のための施策実行の基礎とするために、各産業の二酸化炭素排出量や粗付加価値額等に対する電力消費量を明らかにした。(194文字)
著者
野元 正弘
出版者
一般社団法人 日本内科学会
雑誌
日本内科学会雑誌 (ISSN:00215384)
巻号頁・発行日
vol.96, no.8, pp.1580-1584, 2007 (Released:2012-08-02)
参考文献数
4
被引用文献数
1

薬物による中枢神経障害は,主作用を介している中枢神経受容体が治療域以上に刺激され,強い薬理作用が生じたために起こる副作用と,中枢神経内での薬物濃度が高くなり,通常の治療時には起こらない作用が生じて中枢神経が障害されるものがある.前者は主に中枢神経作用薬でみられ,多くは可逆性で減量により軽快,消失するが,後者は抗ガン剤や免疫抑制薬で見られることが多く,投薬を中止しても回復しないことが多い.
著者
澤田 まゆみ 山下 智子 鷹野 恵 Yamashita Tomoko 鷹野 恵 Takano Megumi
出版者
新島学園短期大学
雑誌
新島学園短期大学紀要 (ISSN:18802141)
巻号頁・発行日
no.39, pp.93-105, 2018

新島学園短期大学における賛美歌をとおした諸活動を概観し、その中でも2013年度から学内外、地域との連携によって始まった「桜ヴォーチェ」の活動を振り返る。大学と地域・国際交流の試みとして行ってきた約5年間のとりくみについて、その目的や課題を整理し、今後の活動体制や方法について方向性を探った。
著者
森本 英樹 柴田 喜幸 森田 康太郎 茅嶋 康太郎 森 晃爾
出版者
公益社団法人 日本産業衛生学会
雑誌
産業衛生学雑誌 (ISSN:13410725)
巻号頁・発行日
vol.62, no.1, pp.13-24, 2020

<p><b>目的:</b>社会保険労務士(以下,社労士)は事業場のメンタルヘルス課題に関わるものの,社労士が事業場のメンタルヘルス課題に関わる際に期待されるコンピテンシーが明確ではない.よって本研究では,メンタルヘルスにおける社労士に期待されるコンピテンシーを同定することを目的とした.<b>対象と方法:</b>デルファイ法を用いた調査を行った.第1ステップとして対象となる社労士に半構造化面接を行い,面接結果と過去の予備調査をもとにコンピテンシー(案)を作成した.第2ステップとして,メンタルヘルスが関連すると考えられる事例の相談件数が10件以上の社労士にアンケート調査への協力呼びかけを行い,重要度(メンタルヘルス関連業務を行う際にどの程度重要と思うか)と達成度(自らがどの程度達成しているか)を問うた.また提示したコンピテンシー以外に必要と考えられるものを問い,コンピテンシー(案)の追加項目として加えた.第3ステップとして,第2ステップで有効回答をした者に対しステップ2の結果を提示した上で同意率(コンピテンシーに含めることを同意するか)を3件法で問い,同意率80%以上の項目をコンピテンシーとして設定した.また第2ステップで作成した追加項目について重要度と達成度を問い,この中で重要度が中央値以上にもかかわらず達成度が中央値を下回る項目を抽出した.<b>結果:</b>ステップ1では8名の社労士から協力を得,20領域68項目のコンピテンシー(案)を作成した.ステップ2では,57名の社労士が参加し45名の協力を得た(回答率78.9%).新たに追加すべきコンピテンシー(案)として7項目を追加した.ステップ3では,34名から協力を得た(応答率75.6%).同意率80%未満の2項目を除外し,その結果20領域73項目がコンピテンシーとして同定された.同意率が100%の項目として「立案は労使双方のメリットとデメリット(リスク)を踏まえた内容になっている」などがあげられた.<b>結論:</b>本研究により事業場のメンタルヘルスに社労士が関わる際に期待されるコンピテンシーを提示できた.本結果は,今後社労士を対象とした体系的な研修カリキュラムの開発の参考になることが示唆された.</p>
著者
能登 真規子
出版者
滋賀大学経済学会
雑誌
彦根論叢 (ISSN:03875989)
巻号頁・発行日
no.404, pp.46-63, 2015

This paper studied the reality of the fidelityguarantee (Mimoto-Hosho) in Japan based onempirical research.In 2012, a questionnaire survey of Japanesecompanies on the fidelity guarantee was conductedwith a questionnaire sent out to 3,545listed companies and 4,313 non-listed companies.Among the 7,858 companies, a total of 925companies returned the questionnaire on time.Part (6) of the paper analyzed three questionsfrom the questionnaire.No. 21: What kind of role does your companyexpect of fidelity guarantors?No. 22: Do you consider that the fidelityguarantee contract should be treated asan invalid contract?No. 23: For whom can you sign a fidelityguarantee contract?About half of the companies expected theguarantor to play the role of a moral guide preventingillegal acts by the employee, to act asjoint surety to pay for damages by the employee,and to be a contact person in case ofemergency. A little less than 20% of the companiesdidn't expect the guarantors to act as jointsurety. Every company had different and mixedexpectations for the contract.About the validity of the fidelity guaranteecontract, 44.9% of the persons in charge atcompanies replied that they couldn't decide theanswer, and 33.6% of them answered that it isbetter to keep the status quo. In contrast,20.4% were of the opinion that the contractshould be invalidated.In many cases, the family of the employee becomesthe fidelity guarantor. In such cases, theperson cannot say no easily when asked to be afidelity guarantor for a family member. Moreover,they rarely have a clear understanding ofthe obligations of the fidelity guarantee contract.Therefore, they are substantially restrictedfrom the freedom of contract.This work was supported by JSPS Grant-in-Aid for Scientific Research (KAKENHI)Grant Number 23730088, 26380112.
著者
中村 大介
出版者
埼玉大学教養学部
雑誌
埼玉大学紀要. 教養学部 (ISSN:1349824X)
巻号頁・発行日
vol.56, no.1, pp.75-92, 2020

先スキタイの馬具には大別してノヴォチェルカッスク類型とチェルノゴルフカ類型の二系統がある。本稿ではそれぞれの類型の特徴を整理し、時期による差異ではないことを再確認した。また、チェルノゴロフカ類型は東方のアルタイ・サヤン地域を起源とすると考えられているが、少なくとも鑣については、直前の型式は黒海周辺で連続的に変化しうることを明示した。加えて、馬に操縦に関する馬具の改良についても、アルタイ・サヤン地域ではなく、黒海から西アジアの範囲で先行することを指摘した。
著者
副島 健治
出版者
富山大学留学生センター
雑誌
富山大学留学生センター紀要 = Journal of International Student Center, Toyama University (ISSN:13472739)
巻号頁・発行日
no.7, pp.15-30, 2008-10

いわゆる「ビザなし交流」の一環として「北方四島交流事業日本語講師派遣事業」が独立行政法人北方領土問題対策協会によって1998年から実施されている。これは,日本とロシアという2つの国家聞の領土をめぐる緊張した状況を抱える「北方領土」の地で,島氏に対する日本語講座を開講する事業である。事業の目的は北方領土問題の解決に寄与することにほかならない。毎年開講されているが,短期間なので受講者の学習したことが定着しにくく適当な教材も不足しているなど,困難な側面もある。しかし,島民からは概ね好意的に受け入れられており,日本語学習を通して,現地に親日的・友好的な雰囲気が生まれ,醸造されてきており,「北方領土」における本事業の日本語教育は一定の成果が上がっていると言える。しかし,本事業の趣旨である「ビザなし交流」に合致した教材の開発,効果的な講師派遣の方法や期間など,今後さらに検討し,取り組むべき課題もある。
著者
笠原 隆行 藤巻 理沙 治部袋 佐知代 和田 純子 佐藤 麻子 稙田 太郎
出版者
一般社団法人 日本糖尿病学会
雑誌
糖尿病 (ISSN:0021437X)
巻号頁・発行日
vol.51, no.1, pp.27-31, 2008

37歳,罹病期間8年の2型糖尿病女性.治療中断後に再開した強化インスリン療法により体重が5 kg増加し,全身浮腫,胸水,肺うっ血を伴う心不全をきたした.入院第5病日,いまだ胸水,下肢浮腫の残存時に行った心超音波検査では,左室壁運動に異常なく,EFは71%と正常であり,拡張機能障害による心不全が疑われた.利尿剤のみで自覚症状,全身浮腫,胸水は約2週間で消失した.血中BNPは第1病日130 pg/m<i>l</i>, 第2病日82.4 pg/m<i>l</i>, 第15病日には4.3 pg/m<i>l</i>と漸次改善した.本例は長期にわたる血糖コントロール不良下に,強化インスリン療法により血糖是正が比較的急速に行われた結果,心不全が誘発されたと想定された.機序としてインスリンのNa貯留作用による循環血液量の増加に加え,潜在する心拡張機能障害が一因となった可能性が示唆される.強化インスリン療法が普及した今日,留意すべき症例と考え報告する.
著者
特定非営利活動法人 日本水フォーラム
出版者
水利科学研究所
雑誌
水利科学 (ISSN:00394858)
巻号頁・発行日
vol.53, no.3, pp.1-17, 2009

第5回世界水フォーラムは、2009年3月16日から22日の日程でトルコ・イスタンブールのボスポラス海峡の入り江である金角湾を挟む「ストゥルジェ」と「フェスハネ」両会場において開催された。世界水フォーラムは、フランス・マルセイユに本部がある世界水会議とホスト国が主催し、3年に1度、国連の定める「世界水の日」である3月22日を含む約1週間の日程で開催される世界最大の水に関する国際会議である。第1回世界水フォーラムは1997年にモロッコ・マラケシュ、第2回世界水フォーラムは2000年にオランダ・ハーグ、第3回世界水フォーラムは2003年に京都・滋賀・大阪の琵琶湖・淀川流域、そして第4回世界水フォーラムは2006年にメキシコシティで開催された。第5回世界水フォーラムの全体テーマは、アジアとヨーロッパの架け橋に位置するイスタンブールで開催されることに掛け、「水問題解決のための架け橋」とされ、様々な水問題の解決を阻む問題(ギャップ)と、その解決策(架け橋)は何かという観点からの議論が行われた。