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著者
神嶌 敏弘
出版者
一般社団法人 人工知能学会
雑誌
人工知能 (ISSN:21882266)
巻号頁・発行日
vol.25, no.4, pp.572-580, 2010-07-01 (Released:2020-09-29)
著者
大久保 ゆう
出版者
国立研究開発法人 科学技術振興機構
雑誌
情報管理 (ISSN:00217298)
巻号頁・発行日
vol.59, no.12, pp.829-838, 2017-03-01 (Released:2017-03-01)
参考文献数
3

ボランティアで運営されているインターネット上のデジタルテキスト・アーカイブである青空文庫は,その主たる形式として,テキストファイル(拡張子.txt)を扱っている。本稿では,テキストファイルに施す青空文庫独自の注記や,作業にまつわる問題点や解決法,そのほかテキストファイルの利点などを,その歴史的な経緯や今後の展望とともに解説する。とりわけJIS漢字コードと,書籍の体裁や組み版の情報を残すための注記を,いかに整理して効率的に運用するかが課題であり,そのためのツールや資料が各種開発されたことを概説するものである。
著者
平山 陽菜 佐藤 翔 山下 聡子 岡部 晋典 HIRAYAMA Haruna SATO Sho OKABE Yukinori
出版者
情報メディア学会
雑誌
第11回情報メディア学会研究大会発表資料
巻号頁・発行日
pp.32-36, 2012-07-07

本調査では、非正規職員からみた指定管理者制度の実務的側面を、自治体直営図書館との対比を軸としたインタビューに基づき描き出す。被調査者は待遇に対し不満はあるものの、指定管理者制度導入以後、導入以前よりも業務に対しやりがいを感じていた。これは図書館サービスへの自発的提案や自己研鑽の機会が認められるようになったためである。労働者の視点からすると、指定管理者制度導入館の方が魅力的に感じる場合があることが確認された。
著者
矢野 涼介
出版者
情報メディア学会
雑誌
情報メディア研究 (ISSN:13485857)
巻号頁・発行日
vol.18, no.1, pp.41-61, 2019-11-22 (Released:2019-11-22)
参考文献数
39

本研究では、日本全国の公共図書館において、排外主義に関連する書籍について所蔵調査を行い、公共図書館の所蔵のバランスや、排外主義に関連する書籍はどのようなものが所蔵されやすいのかを明らかにした。2000 年以降に出版された、排外主義および反排外主義に関連する書籍を調査対象とし、内容に即してこれらの書籍を「排外書籍」「反排外書籍」「中立書籍」に分類した。カーリル図書館 API が対応している 1,344 の図書館システム、5,333 の日本の公共図書館について、調査対象書籍 162 点の所蔵調査を行った。図書館への所蔵に影響を与える諸要因について回帰分析を行ったところ、書籍に反排外書籍的な主張を含んでいると、自治体内の図書館に所蔵されやすいことが分かった。排外書籍と反排外書籍のバランスを示す「偏り尺度(d)」を図書館別に測定したところ、都道府県立図書館は他の設置母体の図書館に比べて、排外書籍を所蔵しない傾向にあることが明らかになった。
著者
松本 ゆかり
出版者
日本薬学図書館協議会
雑誌
薬学図書館 (ISSN:03862062)
巻号頁・発行日
vol.67, no.3, pp.90-95, 2022-12-31 (Released:2023-01-27)

札幌医科大学附属総合情報センターでは,急激に世代交代が行われている。正職員が担っていた業務を非常勤職員や外部委託に転換することにより正職員の定員が削減されたうえ,正職員は専門職ではなく,異動のある一般事務職へと扱いが変化した。開学以来の大きな変化であるこの出来事の記録として,世代交代と非専門職化の影響をメリット・デメリットの両面から考察した。大学の職員であるという立場の中で,図書館の専門性をどのように確保していくのか,現在行っている対応についても触れる。
著者
谷村 省吾
出版者
素粒子論グループ 素粒子論研究 編集部
雑誌
素粒子論研究 (ISSN:03711838)
巻号頁・発行日
vol.119, no.4, pp.280-290, 2012

今日「ハイゼンベルク方程式」と呼ばれている式を最初に書いた人はハイゼンベルクではなく、「ニュートン運動方程式」を最初に書いた人はニュートンではないといったエピソードを紹介し、なぜそういった食い違いが生ずるのか考察し、学術誌・学会誌の存在意義を考え直す契機を提供したい。
著者
清水 一彦
出版者
日本出版学会
雑誌
出版研究 (ISSN:03853659)
巻号頁・発行日
vol.48, pp.1-21, 2017 (Released:2020-10-30)
参考文献数
58

江戸時代の識字率は学術的には高低が判断出来ないにもかかわらず,ドーアとパッシンの就学率推計値が発表された1960年代後半以降,それまでの低いという認識に代わって「江戸時代の識字率は高かった」という言説が主に一般出版で常識化した.一方,学術出版は一般出版での言説を等閑視することで消極的にではあるが「高い」という言説の常識化に加担した.この言説構成過程の機序を,出版学の立場から社会構成主義の分析ツールを利用し考察した.
著者
菅原 久嗣
出版者
東京大学大学院情報理工学系研究科 電子情報学専攻
巻号頁・発行日
2010-03-24

報告番号: ; 学位授与年月日: 2010-03-24 ; 学位の種別: 修士 ; 学位の種類: 修士(情報理工学) ; 学位記番号: ; 研究科・専攻: 情報理工学系研究科電子情報学専攻
著者
西村 綾夏
出版者
京都大学大学院人間・環境学研究科言語科学講座
雑誌
言語科学論集
巻号頁・発行日
vol.23, pp.19-38, 2017-12

本稿では、文体パロディにおける絵文字の分析を通し、これまでの文体研究においてあまり議論がなされてこなかった視覚的文体素の重要性を指摘する。なお本稿における文体とは、小池 (2005) の定義する「メッセージの効率的伝達を考え て採用される、視覚的文体素 (文字・表記) 」と意味的文体素 (用語・表現) とによる言語作品の装い、または、装い方」をさす。小池の定義によれば「視覚的文体素」とは「漢字 (正字・略字・俗字) 、ひらがな (変体がな) 、カタカナ、アルファベット、ギリシア文字、キリル文字、ハングル、アラビア数字、ローマ数字、振り仮名・送り仮名・仮名遣い、それに疑問符、感嘆符、句読点などの各種記号や改行・空角・余白、文字の大小等」をいい、「意味的文体素」とは「言表態度 (モダリティ) 、話し言葉・書き言葉、共通語・方言、漢語・和語・外来語・外国語、古語・新語、完全語形語・省略語、雅語・俗語・隠語・流行語、男言葉・女言葉、老人語・幼児語、慣用句、引用句、文長、表現技法 (レトリック・視点等) 、ジャンル (物語・小説・実録・記録・日記等) 」をいう。文体を分析する手段としては、著名な作家を対象とし、その人物史や時代的背景をヒントとして紐解く方法 (小池 2005) 、計量的な観点から文体の特徴を捉えようとする方法 (工藤ら 2011, 佐藤ら 2009, 村上 2004) などがある。しかしこれらは主に意味的文体素の検討に留まり、視覚的文体素について分析した研究はほとんど見られない。本稿で扱う絵文字は、書き言葉において欠落するパラ言語的情報 (表情、声のトーン、ジェスチャー等) を補い、メッセージに対する話し手の態度を表明する (Evans 2017) 点で意味的文体素の一種であるが、漢字・ひらがな・カタカナ等と並べて使用される視覚的文体素の一種でもある。本稿では文体パロディ中に現れる絵文字の分析を通して、文体研究においては意味的文体素だけでなく視覚的文体素を分析することの重要性について論じる。本稿の構成は次の通りである。2 節ではまず、文学的観点からの文体研究、および計量的観点からの文体研究の手法について確認し、その問題点を指摘する。さらに、構文文法の枠組みから文体 (スタイル) を扱ったÖstman (2005) とAntonopoulou and Nikiforidou (2011) の主張を踏まえ、文体研究においてパロディを扱うことの重要性について述べる。加えて、絵文字を含んだ文体パロディの具体例を挙げ、絵文字の性質とその利用目的、文体パロディにおける絵文字の役割について整理する。3 節では実際に文体パロディ中で用いられる絵文字を分析し、パロディにおいては絵文字の選定・使用規則が模倣対象となっている点、ただしその使用ストラテジーに関しては、パロディ特有の誇張が見られる点を指摘する。4 節ではこれらの点を踏まえ、文体パロディにおいて絵文字の模倣が意味することについて論じる。最後に5 節では、今後の文体研究の展望を述べて議論をまとめる。
著者
今村 洋一
出版者
公益社団法人 日本都市計画学会
雑誌
都市計画報告集 (ISSN:24364460)
巻号頁・発行日
vol.22, no.4, pp.598-603, 2024-03-11 (Released:2024-03-11)
参考文献数
47

本研究では、甲信越三県の国立大学(山梨大学、信州大学、新潟大学)を対象に、旧軍施設の転用実態を整理する。山梨県では、罹災した山梨師範学校と山梨工業専門学校が、近隣接する旧軍施設(旧歩兵第49連隊)に移転し、新制移行後、その校地と元の校地の一帯に集約移転した。長野県では、非罹災の松本医学専門学校が、郊外の旧軍施設(旧歩兵第50連隊)に移転し、新制移行後、松本市内に限っては、その校地及び隣接地に集約移転した。新潟県では、新潟第二師範学校が、隣接する城址の旧軍施設(旧第13師団司令部)に女子部を開設して校地を拡張した。また、非罹災の新潟青年師範学校や新潟県立農林専門学校は、他都市の旧軍施設(旧歩兵第16連隊、旧歩兵第16連隊第3大隊)に移転した。新制移行後は、新潟市郊外の新たなキャンパスへの集約移転が進められた。
著者
塚本 浩司
出版者
日本物理教育学会
雑誌
物理教育 (ISSN:03856992)
巻号頁・発行日
vol.55, no.4, pp.291-296, 2007
参考文献数
8

マグカップでインスタントコーヒーを溶かしてかき混ぜるときに,ティースプーンとマグカップがぶつかり,音が生じる。この音は,インスタントコーヒーが完全に溶解するまでの間,音程が「くぐもった低い音」から徐々に甲高い音に変化する。周波数特性を行ってこの現象の原因を解明し,その過程を教材化した。この教材は,音波・音響や振動に入門する教材にもなりうるが,それ以上に,科学研究の手法を学び,物理学を身近に感じるために最適の教材となりうる。
著者
園田 翔
出版者
早稲田大学
巻号頁・発行日
pp.11-214, 2016

早大学位記番号:新7508