著者
山本 登朗
出版者
関西大学
雑誌
関西大学図書館フォーラム (ISSN:13420828)
巻号頁・発行日
vol.15, pp.3-10, 2010-06-30

講演記録
著者
中谷 多哉子 大西 淳
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告ソフトウェア工学(SE) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.1998, no.38, pp.57-64, 1998-05-15

第4回アジア・太平洋ソフトウェア工学国際会議(APSEC'97)は1997年12月2日から12月5日に渡って香港において開催された。本稿では会議の概略と印象について述べる。The 4th Asia Pacific Software Engineering Conference (APSEC'97) has beenheld in Hong Kong, China, from December 2nd through 5th, 1997. In this article, we will briefly summarize this conference.
著者
広瀬 悠三
出版者
京都大学大学院教育学研究科
雑誌
京都大学大学院教育学研究科紀要 (ISSN:13452142)
巻号頁・発行日
no.57, pp.67-79, 2011

This paper examines the new possibilities to think enlightenment through reconsidering Kant's idea of enlightenment. It is often said that Kant's enlightenment shows a fundamental paradox of education: enlightenment tries to make one autonomous but at the same time enlightenment itself hinders it because enlightenment is primarily heteronomous. In this context Kant's enlightenment deals with an issue of abstract and closed individual. However there is another aspect of enlightenment that is includes a relationship with society and others. In order to be autonomous and mature through enlightenment, one should think publicly. That is to say, one should communicate with others and examine his view at the others'position. Kant also says that one should be a member of cosmopolitan society. I try to pick up two kinds of cosmopolitan: (1) cosmopolitan who has interests in truth, world, inner value of human being and humanity, in other words, interests which are irrelevant to his own profits. (2) cosmopolitan who has a pluralistic view point stemmed from geographical thinking. With this pluralistic and geographical view point, cosmopolitan can live actually and seek such idealistic idea. Kant's enlightenment asks us to be such cosmopolitan and it suggests dynamic movement to be mature.
著者
小宮山 道夫 西原 利典
出版者
広島大学学部・附属学校共同研究機構
雑誌
学部・附属学校共同研究紀要 (ISSN:13465104)
巻号頁・発行日
no.39, pp.375-380, 2010

本研究は広島大学附属高等学校(以下, 附属高)生徒の進学適性に対する自覚の形成に, 大学史教育がどのように寄与できるかを考察しようとするものである。調査の結果, 大学史の講義は生徒の興味を喚起する上で, 事前調査段階での肯定的意見が否定的意見を23.7%上回り(表12より算出), 講義実施後の調査では興味深いとした意見が22.8%上回った(表23)。これに関連して受講前の期待に対する適合度は60.0%上回った(表22)。このことから大学史講義は生徒から期待を受け, 実施後はその期待を上回って好評であったことがわかった。講義内容に対する満足度についても肯定的意見が48.3%上回り(表25), 講義を同年代の他の高校生に推奨するかとの質問においても肯定的意見が, さらに講義の続きを受けたいかとの質問でも, 肯定的意見が否定的意見に比べ36.6%上回った(表28)。大学史の講義を他の生徒に勧めたい理由として「広大に行く人も多いと思うので, 知っていて損はない」「広島大学という身近な大学が実はとてもすごいところだと分かってもらいたいから」といった意見も寄せられ, 講義開設の意義が生徒に受容されていることがわかる。
著者
パブローバ マルガリータ ピィティス ジェームズ 横山 悦生 丸山 佐和子 丸井 美穂子
出版者
名古屋大学
雑誌
職業と技術の教育学 (ISSN:13442627)
巻号頁・発行日
vol.15, pp.43-66, 2002-04-30

本論文は英国のデザイン(設計)を基礎としたアプローチをロシアの技術科教育に応用する際の制約を検討する。この際,技術科教育の発展に影響する主要な社会・文化的な要因がまず分析される。これらの特徴としては,ロシア文化の可能性(実用主義的ではない),科学技術の解釈における強固な工学の伝統,その教科の歴史的な発達,1980年代以降の教育政策の主な傾向があげられる。次に,上記の諸要因によって確立された独特なコンテキストがロシアにおける市場改革の一つの結果として現れる経済的合理主義のイデオロギーと知識の理解と習得への非実用的なアプローチとの間にある緊張関係,そして教育政策における主な傾向としての人間化と教授への伝統的な教科主義アプローチとの間にある緊張関係をつくりだすことが議論される。本論文の後半部分は,ロシアにおける技術科教育のモデルとそれに関する言説が議論される。デザイン(設計)を基礎としたアプローチはこの教科領域における発展の主要な傾向であることが示される。次に,ニジニ・ノブゴーラドにおける先導的な学校での実験の結果の評価を目的とした研究結果が示される。デザイン(設計)を基礎にしたアプローチの英国バージョンのロシアの学校への適応には制約があることが示される。このアプローチの深く文化的に根づいた"誤った解釈"がみられる。これらは,デザイン(設計)を基礎としたプロジェクトに対する生徒の態度と理解,教師の教育活動に対する解釈に反映している。その制約が本論文の最初の部分で議論された社会・文化的枠組みによって形成されることが議論される。この結果,このデザイン(設計)を基礎にしたアプローチが普遍的なものとして採用されるべきではなく,おのおのの文脈に対して,特殊化されるべきであることが議論される。
著者
嘉田 由紀子 中谷 惠剛 西嶌 照毅 瀧 健太郎 中西 宣敬 前田 晴美
出版者
環境社会学会
雑誌
環境社会学研究
巻号頁・発行日
no.16, pp.33-47, 2010-11-10

滋賀県は,生活者の視点から環境問題をとらえる生活環境主義に立脚した治水政策として,"流域治水"を標榜している。流域治水を政策現場で展開するには,(1)生活者の経験的実感を総体としてとらえ科学的に定量化すること,(2)現場主義に基づくボトムアップ型の議論展開により部分最適ではなく全体最適を図る行政判断を導くこと,(3)既存の政策システムの否定ではなく不足を補完するという立場で新たな施策の必要性を説明すること,という3つのアプローチが必要となることがわかった。そのため,滋賀県では地形・気象・水文等の基礎調査や数値解析等を駆使し,生活者が実感できるリスク情報として,個別の"治水施設"の安全性(治水安全度)ではなく,生活の舞台である"流域内の各地点"の安全性(地先の安全度)を全県下で直接計量し,治水に関する政策判断の基礎情報として活用している。「地先の安全度」に関する情報を基に新しい治水概念を構築し,実際に政策への導入を図る場合には,住民,自治体など多様な当事者の幅広い合意が必要となる。行政組織にとっては,縦割りの部分最適が組織的責務となっており,担当以外の業務に自発的に手出しすることが難しい。そのため,生活現場の当事者である地域住民からボトムアップ型で議論を展開し,それらを判断材料とすることで,縦割りゆえの意思決定の困難さを克服しようとしている。また,新たな政策展開には,新旧両概念のwin-win関係を意識した問題解決が重要であることがわかってきた。そこで,流域治水に係る制度の設計にあたっては,新旧概念間に生じる対立構造のみが強調されすぎて本質的な議論が妨げられないように,既存治水計画を所与の条件とし,それらを補完する選択肢を追加する立場をとりながら政策の実現化を図っている。前記のような滋賀県での流域治水に関する一連の取り組みは,試行錯誤の積み重ねの結果であり,公共政策に生活者の経験的実感を取り入れるための貴重な先行事例となりうる。
著者
長谷川 由美子
巻号頁・発行日
2012

筑波大学博士 (学術) 学位論文・平成24年3月23日授与 (甲第6276号)
著者
柴田 光彦
出版者
跡見学園女子大学
雑誌
跡見学園女子大学紀要 (ISSN:03899543)
巻号頁・発行日
vol.32, pp.39-56, 1999-03-15

近世の墓碑銘において、文集掲載の碑銘と実際の墓の碑銘とは多くの場合、若干の異同があるのが普通であるが、しかし一般には、気づかぬままに文集と墓のそれとを同一のものとされている場合が多い。本稿では異同の多い例として「伊能忠敬」、実地検分してもなお間違えやすい程に異同の少ない例として「澁江抽齋」を例に取りあげて検証を試みた。