著者
井波 真弓 齊藤 兆古 堀井 清之 細井 尚子 山縣 貴幸 藤澤 延行 村井 祐一 山田 美幸 熊谷 一郎
出版者
(社)可視化情報学会
雑誌
可視化情報学会誌 (ISSN:09164731)
巻号頁・発行日
vol.33, no.130, pp.11-21, 2013 (Released:2014-07-01)
参考文献数
29
被引用文献数
1

『源氏物語』は11世紀初頭に書かれた日本文学の最高傑作であるが,その作者や成立順序などに関していまだに多くの謎を秘めている.本稿では,『源氏物語』を対象として3つの可視化手法を適用し,それぞれの手法や得られる情報について解説する.1つ目は,ウェーブレット多重解像度解析を用いた解析であり,助動詞の「タ形」と「ル形」の変化から作品の語りの変化を可視化している.2つ目は,助動詞の統計解析のためのテキストマイニング法で,得られた助動詞の出現頻度を基に数量化理論Ⅲ類を用いた『源氏物語』の構成の特徴抽出を行っている.3つ目は,作品にとって重要なキーワードを用いた頻度分布のパターン解析によって,『源氏物語』の雅な世界を絵画的に可視化している.
出版者
早稲田大学法学会
雑誌
早稲田法学 (ISSN:03890546)
巻号頁・発行日
vol.58, no.3, pp.145-174, 1983-10-01

12 0 0 0 OA 花卉介虫図譜

出版者
巻号頁・発行日
vol.[4],
著者
笹原 洋二 土屋 滋
出版者
日本臨床免疫学会
雑誌
日本臨床免疫学会会誌 (ISSN:09114300)
巻号頁・発行日
vol.28, no.3, pp.140-147, 2005 (Released:2005-06-30)
参考文献数
19
被引用文献数
2

Wiskott-Aldrich症候群(WAS)は,WASP遺伝子変異により発症するX染色体連鎖性原発性免疫不全症である.WASPは主に造血細胞に発現しており,様々な細胞刺激,特にT細胞受容体シグナル伝達系刺激に反応してアクチン細胞骨格系を司る分子であり,T細胞-抗原提示細胞間やNK細胞-標的細胞間の免疫学的シナプスに局在する分子である.近年のWASの基礎的,臨床的な研究の蓄積によって,WASPとその関連分子群,結合分子群や,細胞骨格系の制御,WAS患者での免疫不全の病態や臨床的予後の予測に果たす役割についてより深く理解されるようになってきた.特に,筆者らはWIP (WASP-interacting protein)がWASPの分子制御に重要な役割を果たすことを報告した.ここでは,これらの最近の知見を総説し,加えてWASに対する遺伝子治療の最近の基礎的研究の現況について概説する.
著者
矢倉 道泰 田中 晃久 時田 元 上司 裕史 原田 英治
出版者
The Japan Society of Hepatology
雑誌
肝臓 = ACTA HEPATOLOGICA JAPONICA (ISSN:04514203)
巻号頁・発行日
vol.46, no.1, pp.19-25, 2005-01-25
被引用文献数
3 5

結婚後50年経ってHCVの夫婦間感染が成立した1例を報告した. 妻は72歳. 1955年出産時に輸血. 1989年に初めて肝機能異常を指摘され, 1992年より当院へ通院. 1992年4月, 肝生検はF1/A1, HCV-RNA8.7Meq/m<i>l</i>. 1992年9月よりIFN-α6MUを2週連投後, 週3回22週投与するも無効. 1994年6月, 肝生検はF1/A1. 同年8月よりIFN-α2b10MUを2週連投後, 週3回22週投与するも無効. 一方, 夫は77歳. 1981年より糖尿病で近医に通院. 1975年より毎年検診を受け, 飲酒による肝障害を指摘されていた. 2000年3月, HCV Ab(-). 2002年9月の検診でGOT358IU/<i>l</i>, GPT700IU/<i>l</i>と異常を指摘され当科受診. HBsAg(-), HCV Ab(+), HCV-RNA31.5KIU/m<i>l</i>. 2003年1月29日の肝生検は軽度の脂肪沈着を認めるalcoholic fibrosis with hemosiderosisの所見であった. 2003年2月より, 高齢で糖尿病があるためIFN-α3MUを週2回投与し9月にHCV-RNA陰性となる. 夫婦のHCV NS5B領域339塩基を増幅し, PCR産物をダイレクトシークエンスにより塩基配列を決定した結果, 夫婦間の配列はともにHCV genotype 1bで99.1%の高い相同性が得られた. 系統樹解析でも有意なクラスター (100%) を形成しており夫婦間の感染が強く示唆された. その後, 夫のHCV抗体価も上昇したことから妻から夫への初感染と診断した. 感染経路は性交渉によるものと推測した.
著者
橋本 千絵 古市 剛史
出版者
京都大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2007

ヒトに最も系統的に近いチンパンジーにみられる「妊娠しにくい」形質の進化の解明のため、ウガンダ共和国カリンズ森林保護区に生息する野生チンパンジーを対象に、直接観察によるメスの性行動のデータと、ヒト用妊娠検査キットを用いた妊娠時期の判定とをあわせて分析した。さらに、妊娠検査キットによる妊娠判定を一歩進め、2009年度より尿や糞試料によるホルモン分析の予備調査を行った。
著者
今西 伸行 西村 浩一 森谷 武男 山田 知充
出版者
The Japanese Society of Snow and Ice
雑誌
雪氷 (ISSN:03731006)
巻号頁・発行日
vol.66, no.1, pp.3-10, 2004-01-15 (Released:2009-08-07)
参考文献数
16
被引用文献数
1 1

雪崩発生に伴う地震動の特徴を把握するとともに,雪崩の発生地点と規模を推定する手法を確立するため,4台の地震計を用いて,2001年1月から4月までの80日間,北海道大学天塩研究林内で観測を行った.期間中に,対象域で確認された雪崩の86%にあたる50例の震動波形を得ることができ,地震計によって高い確率で雪崩発生のモニタリングが可能であることが判った.ほぼ同地点で発生した雪崩による震動は類似した波形を示すこと,震動の卓越周波数と地震計から雪崩発生点までの距離との間には負の相関があり,これから発生点の推定が可能であること,また雪崩の運動エネルギーと位置エネルギーとの関係を用いて,雪崩質量の推定が可能であることが示された.
著者
高橋 栄人
出版者
公益社団法人 日本都市計画学会
雑誌
都市計画報告集 (ISSN:13482858)
巻号頁・発行日
vol.3-4, pp.120-125, 2004 (Released:2005-04-05)

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著者
福田 拓哉 今泉 直史
出版者
日本スポーツマネジメント学会
雑誌
スポーツマネジメント研究 (ISSN:18840094)
巻号頁・発行日
pp.2013-002, (Released:2013-04-15)
参考文献数
34

Lately, brand communities have been a heavily researched topic in marketing science. Prior work on brand communities has proved that community participation has a positive influence on brand loyalty. One of the key factors is the concept of identification with the brand community (Algesheimer et al., 2005). However, the leading factor for identification with the community has seldom been investigated (Miyazawa, 2011). Additionally, while previous empirical researches were focused on brand community of consumer goods such as car clubs, there is no research about brand community of professional sports clubs. Thus, the purpose of our study is to (1) verify a conceptual model of how different aspects of members' relationships with the brand community of professional sports club influence their intentions and behaviors, based on Algesheimer et al. (2005), (2) construct and estimate a conceptual model of the leading factor of identification with the community.
著者
Chih-Wei Yang Shun-Neng Hsu Jhih-Syuan Liu Dueng-Yuan Hueng
出版者
一般社団法人 日本内科学会
雑誌
Internal Medicine (ISSN:09182918)
巻号頁・発行日
vol.53, no.15, pp.1665-1668, 2014 (Released:2014-08-01)
参考文献数
23
被引用文献数
3 12

The formation of spinal epidural abscess following acupuncture is very rare. We herein report the case of a 54-year-old woman who presented with progressive low back pain and fever with a root sign. She underwent surgical decompression, with an immediate improvement of the low back pain. A culture of the epidural abscess grew Serratia marcescens. One year postoperatively, magnetic resonance imaging revealed the almost complete eradication of the abscess. This case is the first case of Serratia marcescens-associated spinal epidural abscess formation secondary to acupuncture. The characteristics of spinal epidural abscess that develop after acupuncture and how to prevent such complications are also discussed.