出版者
海事産業研究所
巻号頁・発行日
vol.7月, no.13, 1967-07
著者
飯村 慈朗
出版者
一般社団法人 日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会
雑誌
日本耳鼻咽喉科学会会報 (ISSN:00306622)
巻号頁・発行日
vol.120, no.12, pp.1424-1432, 2017-12-20 (Released:2018-01-12)
参考文献数
22
被引用文献数
6

鼻閉の改善のためには, その原因や病態を的確に捉えたうえで鼻腔形態の矯正を行うことが重要である. 鼻中隔弯曲症は鼻閉を来す代表的な疾患であり, 鼻中隔矯正術を施行するためには, 鼻中隔の解剖や鼻中隔弯曲症の成因についての詳細な理解が必要である. 術式選択には, どこまでの範囲が鼻閉の原因となっているのか, その病態はどうして生じたのか, どのようにして矯正すれば良いか, の判断が求められる. 適切な術式選択がされず軟骨および骨を過剰切除したために, 鞍鼻, 鼻尖下垂という術後合併症が報告されている. 術式決定は, 鼻中隔の形態のみから判断するのではなく, 鼻腔形態・外鼻変形なども考慮し, 鼻中隔と外鼻を立体的な一つの構造物と考え矯正するべきである. 温存しなければならない部位の矯正術は, 鼻中隔切除術ではなく再建も行う形成術となる. 本邦において hemitransfixion アプローチによる前弯矯正術や外切開による鼻中隔外鼻形成術 (open septorhinoplasty) は, 耳鼻咽喉科医にとってまだ経験の浅い術式である. 今後, 耳鼻咽喉科医の発展のために, 前弯矯正術・鼻中隔外鼻形成術は必要な手術手技と考える.
著者
鎌田 恭輔 広島 覚 小川 博司 國井 尚人 川合 謙介 安栄 良悟 斉藤 延人
出版者
一般社団法人日本脳神経外科コングレス
雑誌
脳神経外科ジャーナル (ISSN:0917950X)
巻号頁・発行日
vol.23, no.4, pp.296-305, 2014 (Released:2014-04-25)
参考文献数
24

本稿では脳腫瘍摘出手術に役立つ術前機能マッピングと術中機能モニタリングの具体的方法と臨床現場における評価, 信頼性について述べた. 現在術前機能マッピングによる運動野/中心溝局在, および優位半球の同定は現場で十分応用できる. しかし, 言語関連機能MRIの活動部の脳皮質電気刺激による検証では感度は80%, 特異度は60%程度でさらなる改良が必要である. 一方, tractographyは機能している皮質脊髄路と弓状束を正確に反映しているため, 手術計画に有用である. 術中脳機能モニタリング方法としては, 感覚誘発電位, 運動野, 皮質脊髄路電気刺激による運動誘発電位, および覚醒下手術がある. 感覚誘発電位, 皮質刺激運動誘発電位により確実な運動野/中心溝局在の同定が行える. また, 白質刺激運動誘発電位では刺激強度と切除腔と皮質脊髄路tractography間距離に強い相関関係があり, 刺激強度から皮質下構造までの距離を推測することもできる. 覚醒下手術では図形名称課題を用いることで, 効率的に言語皮質, 弓状束を同定・温存できる. 蛍光画像マッピングは悪性腫瘍浸潤領域の同定に有用であるが, さらなる定量的な検討方法の確立が必要である.
著者
藤木 淳 牛尼剛聡 富松 潔
雑誌
情報処理学会論文誌 (ISSN:18827764)
巻号頁・発行日
vol.48, no.12, pp.3762-3771, 2007-12-15

人間は静止した2 次元画像の観測からだけでなく,2 次元動画像によるキャラクタの運動表現からも3 次元構造を解釈する視知覚特性を持つ.一方で,静止した2 次元画像から3 次元構造を解釈する際に,1 つの2 次元画像から推測される3 次元構造が一意に定まらない場合がある.我々はこのような2 次元動画像に対する3 次元解釈の視知覚特性を利用したインタラクティブなだまし絵表現を持つアニメーションシステムOLE Coordinate System のプロトタイプを考案した.また,プロトタイプで提案する5 種類のキャラクタのだまし絵表現の評価のために被験者実験を実施した.本論文ではシステム概要と5 種類のだまし絵表現について述べ,被験者実験から本だまし絵表現が鑑賞者の知的好奇心を刺激する効果とシステムの有効性を議論する.
著者
小川 顕正 赤井 伸郎
出版者
日本地方財政学会
雑誌
日本地方財政学会研究叢書 (ISSN:24367125)
巻号頁・発行日
vol.28, pp.15-37, 2021 (Released:2022-03-26)
参考文献数
28

本稿は,市区町村によるコンビニ交付サービスの導入や交付促進政策が,各市のマイナンバーカードの1年間の交付枚数にどのような影響を与えているのかを定量的に分析したものである.現在,「特別定額給付金」をめぐる混乱によって,行政手続のオンライン化が改めて最重要課題として認識されているが,それに不可欠なマイナンバーカードの普及はいまだ不十分であり,交付率(累計交付枚数を交付対象人口で除したもの)は,15.5%に留まっている(2020年3月1日時点の全国平均).このことから,これまでコンビニ交付サービスの導入による利便性の向上や,市区町村による交付促進政策を通じたマイナンバーカードを取得しやすい環境の整備などが行われてきたのだが,それらの効果について研究は十分に蓄積されていない.そこで,本稿では,市区町村によるコンビニ交付サービスの導入や,その他の交付促進政策が交付率向上につながっているのかを分析した.市を対象にした分析の結果,市区町村によるコンビニ交付サービスの導入や,その他の交付促進政策がマイナンバーカードの交付を促進していることを明らかにした.
著者
牧野 みのり 尾澤 重知
出版者
一般社団法人 日本教育工学会
雑誌
日本教育工学会研究報告集 (ISSN:24363286)
巻号頁・発行日
vol.2021, no.4, pp.9-16, 2021-12-03 (Released:2021-12-03)

本研究では,リアルタイム型配信で行われたPBL型授業における,学生の成果物の評価方法の開発と評価を行った.学習成果を対話的に振り返ることを促すため「対話型レポート」を導入し,学生の提出物を質的に分析した.「内容の網羅性」「問いの質」「ストーリーラインの明確さ」を評価軸に,内容分析を行なった結果,対話レポートは,授業の振り返りを促す可能性があると示された.
著者
大浦 理恵子 安永 悟
出版者
久留米大学大学院心理学研究科
雑誌
久留米大学心理学研究 = Kurume University psychological research (ISSN:13481029)
巻号頁・発行日
vol.6, pp.11-20, 2007-03-31

本研究の目的は,読み手を特定することが,産出文章の質におよぼす効果を検討することであった。実験参加者は大学生110名であった。実験では,読み手の個人特性に関する情報を与える個人特定群,読み手の属するカテゴリー情報を与えるカテゴリー特定群,読み手情報を与えない統制群に道案内文の作成を求めた。その結果,個人特定群は統制群に比べて,目印の説明が丁寧で,相手を配慮した文章が書けることが明らかとなった。また,読み手情報が与えられなくても自発的に読み手を特定できる参加者も質の高い文章を産出できることが見いだされた。さらに,実験参加者を対象とした調査から,自発的に読み手を想定できる参加者は手紙文作成経験が多いことが判明した。これらの結果を読み手意識活動の活性化の観点から考察した。
著者
浦上 昌則
出版者
日本キャリア教育学会
雑誌
進路指導研究 (ISSN:13433768)
巻号頁・発行日
vol.13, pp.15-21, 1992-11-01 (Released:2017-09-22)

The purpose of this study was to investigate the women's career developmental change of the Expected Values (EV). Attention was paid to the role of the values in making career decisions and the EV was used as the criterion for making occupational choices. The EV scale which consists of 17 subscales, the career development scale and the scale of self-efficacy expectations concerning career decision-making were administered to students (N=517) at women's junior colleges. Based on the career development scores and career decision-making self-efficacy scores obtained, subjects were selected and divided into the following three groups: the high career development group (N=78), the middle career development group (N=92) and the low career development group (N=88). Main findings were as follows ; 1) The high career development group scored higher in most EV subscales than other groups. According to career development (i.e. moving from the low up to the high group), the scores in Ability Utilization, Achievement and Aesthetics, in particular, increased. On the other hand, Economic Rewards and Economic Security scores changed little. 2) According to career development, each value in the EV was differentiated clearly. 3) As a result of factor analysis in the EV, four factors were found in the high career development group. Each factor was named as Inner-Oriented, Social-Economic Status, Activity and Autonomy. Based on these findings, the career developmental change of EV was discussed, and two ideas were proposed from the viewpoint of career guidance.
著者
冨田 亮三 細田 泰子 紙野 雪香
出版者
一般社団法人 日本看護学教育学会
雑誌
日本看護学教育学会誌 (ISSN:09167536)
巻号頁・発行日
vol.25, no.3, pp.13-24, 2016-03-01 (Released:2022-04-01)
参考文献数
40
被引用文献数
2

〔目的〕初期キャリア形成期の看護師におけるピア・コーチングの相互関係の構造を明らかにする。〔方法〕卒後3年目の看護師17名に同期入職の看護師におけるピア・コーチングの経験について半構成的面接を行い、修正版 Grounded Theory Approachで分析を行った。〔結果〕初期キャリア形成期の看護師は対等な立場にある同期を精神的な支えとし、苦楽をともにすることで仲間意識が強まり、〈同期の存在をエネルギーにする〉ことで《互いが無くてはならない存在となる》。さらに、同期との関わりを通じて〈互恵的にさらなる可能性を探る〉ことで〈同期を介してケアを再構成する〉ようになり、《互いの体験やものの見方を実践で統合し成長の糧とする》。〔考察〕初期キャリア形成期の看護師は、同期と一緒に試行錯誤することで関係性が深まり、互いに多くの学びを得ることができる。そのため、同期と協働する場を設定することの重要性が示唆された。
著者
津村 朋子 矢野 匡亮 市原 周治 大谷 弘樹
出版者
日本大腸肛門病学会
雑誌
日本大腸肛門病学会雑誌 (ISSN:00471801)
巻号頁・発行日
vol.72, no.3, pp.112-116, 2019 (Released:2019-02-28)
参考文献数
18

肛門周囲に発生した巨大尖圭コンジローマの1例を経験したので報告する.患者は25歳,男性.肛門周囲の掻痒感を認め,その後,肛門周囲皮膚の隆起に気付いた.徐々に隆起が増大し,1年を経て,肛門部腫瘤を主訴に当科を受診した.腫瘤は肛門周囲の左右両側の皮膚から発生し,14×6cm大,カリフラワー状で弾性軟,悪臭を伴い,灰白色からピンク色を呈していた.肛門管内や直腸に腫瘍の増殖や進展は認めなかった.巨大尖圭コンジローマの診断で外科的切除を施行した.腫瘤より約1cmのmarginを確保し,主に皮下脂肪織浅層の深さで腫瘍を切除した.病理組織所見では,角化上皮の乳頭状増殖を認め,表皮上層にkoilocyteを認めた.基底細胞層の乱れや異型性はなく,悪性像は認めなかった.術後経過は良好で,術後3日目に退院した.術後4年が経った時点で,再発は認めてない.
著者
日向 進
出版者
一般社団法人 日本建築学会
雑誌
日本建築学会計画系論文報告集 (ISSN:09108017)
巻号頁・発行日
vol.407, pp.129-137, 1990-01-30 (Released:2017-12-25)
被引用文献数
1 1

City of Kyoto, during the first half of the "Edo" period, expanded its urban area more rapidly than before. At this period, the already acomplished urban area also had re-developed, and also new urban areas were formed by having changed agricultural or barren fields into housing areas. As example, this study treats "OHTO" and "KAWARA" districts whose development had advanced by the impetus of "KAMOGAWA" new bank construction during "KANBUN" period (166-173), and has made investigations on the purpose of newly-urbanizing development of this area, and its procedure, its development subjects, etc.. As the result, I found the evidence of the presence of the specialists who practically engaged in the urbanizing development as agents of feudal lords. Also, I have made investigations on their profession as the specialist and their economical rewards. Then, having studied the constitution of one "CHO" which was formed by newly-urbanizing development, I made some reflections on the historical situation of newly-urbanized area in the urban constitution of the early modern period.

1 0 0 0 OA 日本戦史

著者
参謀本部 編
出版者
元真社
巻号頁・発行日
vol.姉川役, 1911